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第4話「その瞳は虚空」
しおりを挟むそば屋を追い出され、再び無職になる2人。
勇者「明日はご飯食べれるかなぁ。」
普段の食事のありがたみをひしひしと感じながら、勇者は一人呟いた。
リュカオン「肉がいいなぁ!」
屈託のない爽やかな笑顔。
勇者「何言ってるんだ。てか働いてる時よりいい笑顔だよ。」
と言おうとした勇者。
しかしそれを伝えることが出来なかった。
リュカオンの表情は笑顔で満ち溢れていたが、その瞳は虚空…
光が無かった。
勇者「肉…いいよね…。」
野原で2人、英雄は黄昏れる。
そして5分、体感では5時間が経ったころ。
勇者「今の僕らに出来ることってなんだろう。」
リュカオン「今出来ることか…魔法とか剣とか戦う事か…」
勇者「やっぱそうだよな。何かいい仕事無いかなぁ。」
その瞬間だった。
「待ちなさい!」
遠くから叫びが聞こえる。
そしてサイレンと共に車が走ってくる。
リュカオン「おい!すごいスピードでこっち来るぞ!」
車が2台走ってくる。
そして、前方の車は2人の前で止まった。
1人の大男が車からおり、勇者を掴む。
大男「こいつがどうなってもいいのか!」
もう一方の車も止まり、制服を着た2人の男性が降りてくる。
制服A「その人は関係ない!」
制服B「手を離せ!」
リュカオン「あっはっはっは!お前掴まれてやんの!」
大男「何笑っている!お前の知り合いだろう!」
リュカオン「だってそいつ最強だぜ?」
戦いのことになると無類の力を発揮する勇者。
柔らかい表情1つ変えず軽々と大男を投げ飛ばした。
勇者「いやぁやっぱり戦いの方がしっくりくるなぁ!」
制服A「すごいね君!とても強いんだな!」
勇者「いやあ、まぁちょっとだけ魔王倒したぐらいなんでね。」
制服B「…?」
正義のヒーローになることは前職のこともあり、自分に合ってると思っていた。
勇者「もしよかったらそちらで働かせて頂けないでしょうか!」
制服A「え!?いいの!?」
制服B「うち人手不足だから大歓迎だよ!」
2人の制服は歓迎してくれた。
リュカオン「もしよかったら俺もいいですか?俺もそこそこ実力ありますよ!」
制服A「是非!」
リュカオンはおこぼれを獲得する。
さぁ、新しい職を見つけたしヒーローとしていっちょやってやりますか。
と勇者は意気込む。
しかし、
制服B「おい!いつまで寝てんだよ!この2人俺らの所で働きたいんだってよ!」
大男「おお!そうか!ありがとう助かるよ!警察役2人と犯人役だけだと物足りないもんな!」
勇者、リュカオン「役?」
A、B、大男「ようこそ!劇団クアトロシーズンへ!」
二職目「劇団」
続く
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