ついに魔王を倒した最強の勇者!と同時に無職になって次は転職先で無双!!

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第5話「よーし!」

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第5話「よーし!」

勇者、リュカオン「あいうえお!!」

大男「もっと大きく!!」

勇者、リュカオン「あいうえお!!!」



魔王討伐メンバー、発生練習をする。



大男「よーし!」

勇者「いや、「よーし」じゃなくて、僕ら今何させられてるんですか?」

大男「人の気持ちというのは声に出さないと分からない!だからこそ発生練習でハキハキ喋る練習だ!」

リュカオン「いや、俺たち劇団に入るとは言ってないですけど…」

大男「んー?ハッキリ言わないと聞こえないぞぉ?」



リュカオンは右手に魔力を蓄える。

赤くて黒い魔力。



勇者「おい!まずいって!(小声)」

リュカオン「あいつ、分かっててバカにしてるぞ!(小声)」

勇者「あの人たちの隙を見て逃げ出そう。」

リュカオン「分かった…」



制服A「おーい飯できたぞ!」

大男「おぉ!すぐ行く!お前ら行くぞ!」

勇者、リュカオン「飯だ!!」



目の前には貧相なご飯とおかずな一品。

決して満足できる量では無かった。



一同「いただきます!」

箸と茶碗の乾いた音が草原に鳴り響く。

大男「わりぃな。こんな飯で…。」

勇者「いえいえ!最近僕らご飯全然食べれてなくて!」

リュカオン「それにこの飯めっちゃ美味いっすよ!」

制服B「お!それ俺が作ったんだ!気に入ってくれてよかったよ!」



男だらけのムサい空気だが暖かい空間。

なんとなく居心地の良さを感じた2人。



制服A「てか俺らの紹介まだだったよな!俺はエジル!」

制服B「俺はウツル!」

大男「俺はカクトンだ!」



…2人も自己紹介をし、皆でご飯を食べる。



勇者「皆さんはなぜ演劇を始めようとしたんですか?」

何気なく聞いてみる勇者。



カクトン「俺ら地元が一緒でさ、小さい頃からよく遊んでたんだよ。そこでやってたヒーローショーに皆憧れたって訳さ!」



勇者「ヒーローショーですか!良いですね!」

リュカオン「俺もよく真似したなぁ!」

カクトン「でもちょうどその時に…」

エジル「おい、カクトン…。よせよ。」

真剣な眼差しで止めるエジル。



カクトン「っと…悪い。まぁそんなとこだ!」

何かを隠す3人。

気にはなるが人は誰でも色々あるからなぁと自分に言い聞かす勇者。



ウツル「まぁ、今度地元で劇やるから2人にも手伝って欲しいって訳!」

勇者「まぁ…ちょっとだけなら。」

リュカオン「俺ら初心者だから脇役A,Bとかですよね?」



カクトン「いや、お前らにはヒーローをやってもらう!」



勇者「主役じゃないですか!?」



続く
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