これは世界の終わりを見届けるための戦線である。

Midnight

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第1章 ゾンビ滅殺軍入隊試験編

二次試験(4)

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かおりと俺は主からの攻撃を避け続けながら、主に勝つための戦略を考える。
「かおり!どーすんだよ!少なくとも試験時間は1時間はある!!1時間こいつと戦える気がしないぞ!」
「そんなことは分かってる!」
どうする……
どうするのよ……
キーン!!
「やばい!押されてる!助けて!」
「くそっ!」
俺もかおりのもとへ駆けつけて、ナイフで戦かう。
「一旦退くわよ!!」
というかおりの指示で俺らはかなり遠くへ逃げる。
木の裏に二人で隠れる。
「これで大丈夫だな。はぁはぁ、くそっ!勝てねぇ!このままここに隠れるか?」
「そうしよ、私は腕を治療する」
かおりの腕を見るとたくさんの切り傷があり血だらけだった。
「グワァァー!!」
目の前には主がいた。
「何!?」
バァァァァァーン!!!!!
何本か木が倒れ、砂ぼこりが舞い、大きな衝撃があった。
腕のたった一振りでこんなに強いとは……
俺は直前でしゃがんだため体の所々から血が出ているがなんとか軽症ですんだ。
が、かおりは倒れている。
「はぁはぁ……俺一人でこいつに勝てるのか?」
すると、「パァン!」という音が鳴り響き、主の頭に銃弾が当たる。
「すんげぇ音がしたと思って来たら、あらまぁ、大変なことになってんなぁ!!主か!殺してやるぅぅ!!!!」
目つきがとても悪い金髪の男がそこには立っていた。
《一方 本部》
「来たね!!荒巻英治(あらまき えいじ)!二次試験で今のところ唯一ゾンビを3人撃破している男だ。戦闘能力もほかの試験者は格にならないほど、今すぐシルバーの称号をあげてもいいくらいの実力を持っている。そして何より……エゴイストだ!!」

ヒュン!!
荒巻は一瞬で主との距離を詰めた。そして飛んで顔面をナイフで刺した。
「だめだ!そいつに刃は通らなっ!」
グサッ!!
血がこっちまで飛んで来た。
グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!グサッ!
何発も顔面と首を刺し、主は倒れた。
なぜ……刃が通るんだ。
すると荒巻はこっちまで来た。
「あ、ありがとう……」
すると荒巻はナイフを顔面に向けて、こう言った。
「殺す!」
ナイフを俺に突き刺した。グサッ!!
血しぶきが飛ぶ。
肩に切り傷がつく。
直前でなんとか避けて、顔面は守った。
「テメェ……何すんだ!!」
「弱い者はいらない!俺が殺してやるよぉ!」
逃げるしかない!
俺はかおりを肩に乗せて、走り回った。
「逃げたって無駄だ!」
俺は捕まった。
「さぁて…お前は終わりだ!!ここで死ねばいい!」
すると、
ピィ~!!
サイレンが鳴り響く。
各地のドローンから夢丸の声が響く。
「これにて二次試験を終了します。武器を下ろして!」
荒巻はしょうがなく武器を下ろす。
試験会場から生存者が続々と出てくる。
かおりは目を開けていたのでギリギリ生存者だ。
ただ明らかに人数は少なくなっていた。
夢丸が急に名前を呼んだ。
それはゾンビ撃破者の名前だ。
主を倒した者と言って名前を呼んだので、さっきの金髪が荒巻英治という名前なのを初めて知った。
そこにはもちろん俺やかおり、他30名ほどの名前があり、続いて、
「今名前を呼ばれたものはここで二次試験合格を言い渡します。!」
ふぅ……一安心だ。
「ここから二次試験の動きなどを見て生存者972名の中から150名に絞ります!!明日各家に手紙を送ります。合否を確認したら合格した者は5日後、王国の首都、中心地である、サラヘルのコロシアムに来て下さい!人がとても多く、混雑するので遅刻はしないように!それでは二次試験を終了します」
5日後……
首都サラヘルのコロシアムに着いた。
観戦席にはたくさんの人がいる。
緊張してきた……
すると会場がざわめく。
司会が叫ぶ。
「ゴールドの称号をもつ最強の10人!各隊長が入場します。大きな拍手でお出迎え下さい!!」
ぱちぱちぱちぱち!!
三次試験が今……始まる!!

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