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「よくぞ来てくれた。じゃあ早速広志と絡んで欲しいんだけど、ベットに寝そべってアンタが広志を腕枕してくんない?」
「はぁ!? この前も腕枕しただろ! 同じポーズする必要あるか!?」
「……文句あんの?」
ギロリと俺を睨むその目つきは獲物を捕らえた豹のように鋭い目つき。半年に一回は呼び出されてこうして漫画の資料として担当の広志さんと俺を絡ませ、ポーズをとらせる。いや本当に毎回しんどい。BLが嫌いとかじゃなく、俺はノーマルだから男とくっ付きたいとは思わない。まぁせめてもの救いが基本俺は攻めの体制だって事くらいだ。広志さんは本当に見ていて可哀想になるくらい……
「くそッ……やるよ」
俺は姉の姫咲には逆らえない。
俺が三歳の頃に母親が病死し、父親一人で俺たち二人を育ててくれた。それでも仕事が忙しい父親に代わって姫咲が小さい俺の面倒を見てくれていたのだ。保育園のお迎えも当時小学六年生の姫咲が毎日来てくれていた。思い返せば同級生と遊ぶ暇なんてなかったんだろうなぁと思う。俺は姫咲にたくさん面倒を見てもらい、母親代わりを一生懸命にしてくれた姫咲の頼みを断る事ができない。そして単に凶暴化した姫咲に逆らえないだけだ。
渋々ベットの上に横たわり腕を差し出す。何が好きで男を腕枕しなきゃなんねーんだ。俺は柔らかくていい匂いの美桜だけを抱きしめたいのに。
「じゃ、じゃあ隆一さん、すいませんが失礼します」
申し訳なさそうに広志さんが俺の胸元に顔を寄せ腕枕の体制になる。広志さんも担当になってから姫咲の無茶横暴に文句一つ言わずに従っている。本当プロの編集者魂ってやつなんだろうか。
「あ~、いい。いいわ。そのままその体制キープしてね~、あ、隆一もっと広志のこと引き寄せて」
(これ以上引き寄せろっての!?)
「……早く、やれ」
叫び出したい気持ちを我慢してグイッと広志さんを引き寄せる。これは美桜、これは美桜、自分に暗示をかけながら必死に耐えた。
「よし、オッケー。次は広志を壁に追いやって、隆一が広志の左脚を持ち上げて攻めてるシーンで」
どんどん俺の生気が姫咲に吸い取られていくのに対して姫咲はテンションマックスで目をギンギンに見開いて手を動かし絵を描いている。まじで漫画家って凄すぎ……
「てかさ、隆一結婚するんでしょ? 相手はどんな女なの?」
「女って……まぁ素直で可愛い子だよ。少女漫画が好きなんだってさ」
(いや、こんな格好しながら話す話か!?)
「少女漫画か~いいねぇ~。今度合わせてよ、そしたらBL沼に引っ張り込むから」
いや、まじで姫咲の誘導尋問が凄い上手いから美桜は素直だからコロッと沼にハマりそうだ。BLを読む事自体は別に何も問題はない。何が問題かってこうやって俺が男と絡んでいるっていう事実を知られたくないだけだ。だって好きな人の前では格好つけたいだろ?
「はぁ!? この前も腕枕しただろ! 同じポーズする必要あるか!?」
「……文句あんの?」
ギロリと俺を睨むその目つきは獲物を捕らえた豹のように鋭い目つき。半年に一回は呼び出されてこうして漫画の資料として担当の広志さんと俺を絡ませ、ポーズをとらせる。いや本当に毎回しんどい。BLが嫌いとかじゃなく、俺はノーマルだから男とくっ付きたいとは思わない。まぁせめてもの救いが基本俺は攻めの体制だって事くらいだ。広志さんは本当に見ていて可哀想になるくらい……
「くそッ……やるよ」
俺は姉の姫咲には逆らえない。
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渋々ベットの上に横たわり腕を差し出す。何が好きで男を腕枕しなきゃなんねーんだ。俺は柔らかくていい匂いの美桜だけを抱きしめたいのに。
「じゃ、じゃあ隆一さん、すいませんが失礼します」
申し訳なさそうに広志さんが俺の胸元に顔を寄せ腕枕の体制になる。広志さんも担当になってから姫咲の無茶横暴に文句一つ言わずに従っている。本当プロの編集者魂ってやつなんだろうか。
「あ~、いい。いいわ。そのままその体制キープしてね~、あ、隆一もっと広志のこと引き寄せて」
(これ以上引き寄せろっての!?)
「……早く、やれ」
叫び出したい気持ちを我慢してグイッと広志さんを引き寄せる。これは美桜、これは美桜、自分に暗示をかけながら必死に耐えた。
「よし、オッケー。次は広志を壁に追いやって、隆一が広志の左脚を持ち上げて攻めてるシーンで」
どんどん俺の生気が姫咲に吸い取られていくのに対して姫咲はテンションマックスで目をギンギンに見開いて手を動かし絵を描いている。まじで漫画家って凄すぎ……
「てかさ、隆一結婚するんでしょ? 相手はどんな女なの?」
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(いや、こんな格好しながら話す話か!?)
「少女漫画か~いいねぇ~。今度合わせてよ、そしたらBL沼に引っ張り込むから」
いや、まじで姫咲の誘導尋問が凄い上手いから美桜は素直だからコロッと沼にハマりそうだ。BLを読む事自体は別に何も問題はない。何が問題かってこうやって俺が男と絡んでいるっていう事実を知られたくないだけだ。だって好きな人の前では格好つけたいだろ?
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