死んだ俺が高校生!?

はぴぼ

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3話

こうゆう、キャラか

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俺の赤点での課題はなんとか終わり、体育祭が近づいてきた。今日は、リレーの選手などを決めるスポーツテストの日だ。
現在女子達は走り高跳びをやっているようだ。そのおかげで、男子高校生達は大盛り上がりだ。おほー揺れてる!あいつはなぁー的な。
「なぁー蒼くんはどの子の胸?」
なぁっ!なに言ってやがる!その前にこいつ名前分かんねぇー!
「もしかして、興味ないの?」
当たり前だ!ボケ!36歳が今更JKの胸なんかに興味あっかよ!
「ごめん、ちょっと話についてけないなー」ちょっとどころじゃないけどな。
「てか、やばくない?女子何見てんのあいつみたいな感じで見てるよこっち!」
「あーいつものこと」
ダメだこいつ。
そして、俺達は80mハードルをやることになった。
「蒼勝負です!!」
「ばかやろう、お前が俺に勝てるわけないだろ、なぜなら俺は中学の時ハードルの選手だったんだよ!」
まぁ、20年以上前だがな。
「いつについてよーいドン!!」
ヤバイ体が軽い軽いぞ!!ゆうくんには全然追いつかれていない!
よし!ハードルあと1つだ!!俺は飛んだ、最後の1つを飛び越えようと。
     バァキ
その音と共に激痛が走り俺の体が倒れた。
「いってぇー痛いイタイイタイ」
「大丈夫?蒼?」
ゆうくんがクソ心配そうにこちらを見つめていた。
「うん、大丈夫、立てるしな」
ズキッーーーー腰に激痛が走った。
ヤベ、全く歳考えてなかった...

「ったく保健室連れてく早く付いてこい」
声の方をみると女子生徒がいた。
「あなたは?たしか、まさこさんだっけ」
「殺すぞ、まどかだ」
うわー出たァー学生の頃のあるあるのやつ。
校長先生の話が長い。
男教師は女子生徒をあまり怒らない。
怒らないなら言ってみてと言われても怒られる説。
絶対にクラスにはガリ勉1人 美少女1人 ブス1人 ナルシスト1人 気が強い女1人
の中の1つ!!!
「ありがとう、じゃあ、連れてって」

こうして保健室いるんだが保健の先生がクソほど余計な気を使いやがってまさこと2人だ。
そういや、まさこって友達全然いないよな。
このことを思い出してるとあるたった1つのことを疑問に思った。
それは、このやり直し高校生活中で友達になった人達は俺が卒業して大人に戻った時どうなるのかを。
こういうことを考えていると絶対にあの声が来る。
「そうか、そんなことが気になったか」
その声とともに周りの動きが止まった。まさこもアホみたいな顔で止まっている。そして、あの声が聞こえた。
「それに関しては記憶から消える。」
俺は驚愕した...記憶から消える?
「俺から消えるのか?」
「いや、お互いだ。まず、お前という存在がいまいること自体が嘘だ。だからお前が卒業したら高校生のお前を消すだけだ、分かったな。まぁ、がんばれよ」
言っていることが全く分からん。今の俺存在自体がありえない。まぁ、死んでるからな。で、卒業したら高校生の俺を消す...
「なに、ボーッとしてのよ!」
気が付くともう時間が動き出していた。
けどな、もう俺がやることは決めた!!
それは、「この3年間絶対に楽しい3年間にするぞ!!」
「いきなりうるさい」
まぁ、そんなこと言っても必ず別れの時期が来る、記憶から消えてしまう時が来る。それでも、構わない。絶対身体のどこかでは覚えているはずだから。完全に消えてしまうことなんてないと思うから。だから、俺は言う。
「まさこ俺と友達になろう!」
「だから、まどかだよ!!まぁ、いいけどさ」
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