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17 愛って凄いんだ
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( 晴矢 )
◇◇◇◇
「 ────っ……で?何が欲しいの? 」
「 ……っ……別に……何も……っ。 」
内部に入ったり出たりするモノのせいで違和感が凄くて……言われた言葉に対して、深く考えられない。
だから普通に答えたのだが、冬司は少し気分を害した様な雰囲気を出してきたのでヒヤッと肝を冷やした。
しかしそれでも快感が優ったのか、目を細めて笑みを浮かべてくれたので、それを見て、あぁ……と唐突にある事を思い出す。
俺はこの顔が大好きだったなって。
でも今は……?
「 ……っ……。 」
自分の中を押し上げられる感覚に息を乱しながら、俺はその大好きだった顔に手を伸ばす。
すると冬司は本当に嬉しそうに笑って、更に興奮したのが繋がった部分の反応で分かった。
「 ハハッ、何?急に触ってきたりして……。
うん……なんか……いいな、コレ……。 」
「 ……?……う、うんっ……。 」
冬司は自分の顔に添えられた俺の手を握りしめ、そこにチュッチュッとキスをする。
そしてその後は俺の口にキスをして、そのまま中で果てた様だ。
「 …………っ。 」
「 ……んん~……♬ 」
そのまま動きが止まった冬司は、俺の体を抱きしめ、ご機嫌でいろいろな所にキスしてくる。
それをボンヤリ見ながら、昔と今の自分の違いを理解した。
そっか……。
俺は冬司の事を ” 尊敬 ” はしているけど、” 愛して ” はいないんだ。
昔の様にビリビリする様な……なんだか凄い感覚が、今の俺にはない。
きっとそれが ” 愛 ” だった。
だから、その愛がない状態でこうして体を繋げても……あの凄い感覚は手に入らないって事か。
それに気づくと、本当に愛って凄いモノなんだなと思った。
そしてそれがない ” 愛の行為 ” は楽しいモノではないなという事も初めて知る。
前はあんなに気持ちいいと感じていたキスも、今は……。
目を閉じると浮かんでくるのは、愛している星華の笑顔。
だから、以前は幸せだった触れ合いは、今は罪悪感を生み出すものでしかなかった。
「 ……晴矢って、この10年で不感症にでもなったの?
前はもっと感じていたのに~。 」
「 あ……あぁ、そうかも……? 」
慌てて肯定すると、冬司はつまんなそうに俺の反応していない下半身を見て、ハァ~……とため息をつく。
「 なんか面倒くさいな。処女じゃないんだからさ~。
そういうのがあるから、俺処女とは遊ばないんだけど。 」
「 ─────ご、ごめ……! 」
楽しくないと聞いて、一瞬で青ざめた。
確かにお金を払っているのに、望んだサービスを受けられないなら不満に思うのは当然だ。
オロオロしながら必死にどうすればいいか考えていると、冬司はまた元気になった自分のモノを俺の中に突っ込んできた。
「 ~~っ~~っっ!! 」
その衝撃に背をしならせると、冬司は俺を冷たい目で見下ろしながら舌打ちをする。
「 ま、別にいっか。
だって好きに扱える玩具として買ったんだし~。
こっちが気持ちいいなら、なんだっていいや。
” 人 ” 相手だと、あんまり乱暴に扱ったら可哀想だなって思っちゃうもんね。 」
「 ……っ……そ、そうか……。 」
また自分の中で動きだしたモノに一杯一杯になりながら、心の底から良かったと思った。
貰っているお金の分、冬司が満足してくれて。
そのまま随分と長い時間好きに扱われたが、それでいい。
俺は星華と秋人をお金で ” 幸せ ” にできるし、冬司は好きに遊べる玩具ができて ” 幸せ ” 。
誰も不幸にならない関係で、これはきっと冬司が大好きな " 対等 " な関係に該当すると思った。
感謝の気持ちからか、意識が飛びそうになる直前に、思わず冬司の体を抱きしめる。
すると……冬司は嬉しそうに笑った気がしたけど、その理由はわからない。
◇◇◇◇
「 ────っ……で?何が欲しいの? 」
「 ……っ……別に……何も……っ。 」
内部に入ったり出たりするモノのせいで違和感が凄くて……言われた言葉に対して、深く考えられない。
だから普通に答えたのだが、冬司は少し気分を害した様な雰囲気を出してきたのでヒヤッと肝を冷やした。
しかしそれでも快感が優ったのか、目を細めて笑みを浮かべてくれたので、それを見て、あぁ……と唐突にある事を思い出す。
俺はこの顔が大好きだったなって。
でも今は……?
「 ……っ……。 」
自分の中を押し上げられる感覚に息を乱しながら、俺はその大好きだった顔に手を伸ばす。
すると冬司は本当に嬉しそうに笑って、更に興奮したのが繋がった部分の反応で分かった。
「 ハハッ、何?急に触ってきたりして……。
うん……なんか……いいな、コレ……。 」
「 ……?……う、うんっ……。 」
冬司は自分の顔に添えられた俺の手を握りしめ、そこにチュッチュッとキスをする。
そしてその後は俺の口にキスをして、そのまま中で果てた様だ。
「 …………っ。 」
「 ……んん~……♬ 」
そのまま動きが止まった冬司は、俺の体を抱きしめ、ご機嫌でいろいろな所にキスしてくる。
それをボンヤリ見ながら、昔と今の自分の違いを理解した。
そっか……。
俺は冬司の事を ” 尊敬 ” はしているけど、” 愛して ” はいないんだ。
昔の様にビリビリする様な……なんだか凄い感覚が、今の俺にはない。
きっとそれが ” 愛 ” だった。
だから、その愛がない状態でこうして体を繋げても……あの凄い感覚は手に入らないって事か。
それに気づくと、本当に愛って凄いモノなんだなと思った。
そしてそれがない ” 愛の行為 ” は楽しいモノではないなという事も初めて知る。
前はあんなに気持ちいいと感じていたキスも、今は……。
目を閉じると浮かんでくるのは、愛している星華の笑顔。
だから、以前は幸せだった触れ合いは、今は罪悪感を生み出すものでしかなかった。
「 ……晴矢って、この10年で不感症にでもなったの?
前はもっと感じていたのに~。 」
「 あ……あぁ、そうかも……? 」
慌てて肯定すると、冬司はつまんなそうに俺の反応していない下半身を見て、ハァ~……とため息をつく。
「 なんか面倒くさいな。処女じゃないんだからさ~。
そういうのがあるから、俺処女とは遊ばないんだけど。 」
「 ─────ご、ごめ……! 」
楽しくないと聞いて、一瞬で青ざめた。
確かにお金を払っているのに、望んだサービスを受けられないなら不満に思うのは当然だ。
オロオロしながら必死にどうすればいいか考えていると、冬司はまた元気になった自分のモノを俺の中に突っ込んできた。
「 ~~っ~~っっ!! 」
その衝撃に背をしならせると、冬司は俺を冷たい目で見下ろしながら舌打ちをする。
「 ま、別にいっか。
だって好きに扱える玩具として買ったんだし~。
こっちが気持ちいいなら、なんだっていいや。
” 人 ” 相手だと、あんまり乱暴に扱ったら可哀想だなって思っちゃうもんね。 」
「 ……っ……そ、そうか……。 」
また自分の中で動きだしたモノに一杯一杯になりながら、心の底から良かったと思った。
貰っているお金の分、冬司が満足してくれて。
そのまま随分と長い時間好きに扱われたが、それでいい。
俺は星華と秋人をお金で ” 幸せ ” にできるし、冬司は好きに遊べる玩具ができて ” 幸せ ” 。
誰も不幸にならない関係で、これはきっと冬司が大好きな " 対等 " な関係に該当すると思った。
感謝の気持ちからか、意識が飛びそうになる直前に、思わず冬司の体を抱きしめる。
すると……冬司は嬉しそうに笑った気がしたけど、その理由はわからない。
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