45 / 54
(晴矢)45 狂人同士
(晴矢)
◇◇◇◇
「…………。」
「…………。」
突然朝から冬司に引っ張られて連れてかれたのは、巨大なビルの中……の冬司専用の仕事部屋。
そこには千川さんが既に到着していて冬司を待ち構えていたが、俺を目にした途端ピタリと止まって俺を見つめてくる。
そうして二人で見つめ合っていると、冬司だけがご機嫌な様子で俺を引っ張って部屋の中へと押し込んだ。
「はい、晴矢は俺が仕事中、そこのソファーに座って待っててね。俺の事だけずっと見てるだけでいいからさ。
はい、千秋~仕事仕事。昨日送った内容で話進めるからさ、アチラさんに連絡よろしく~。」
「あ……あぁ。それは既に完了しているが……。」
千川さんは凄く仕事ができる人なのか、冬司の次から次に飛び出す要求全てに答える。
そんな二人の交わされる会話に……胸はズキリと痛んだ。
いいな……。
信頼しあって仕事をしている二人に、嫉妬と焦りの気持ちが湧く。
俺って一体何してんだろう?
改めて自分というモノへの絶望感から力は抜け、フラフラとソファーに近づき端っこに座った。
すると冬司がキラキラと眩しい笑顔で、俺の頭にキスの嵐をしてくる。
「あ~可愛い可愛い!!俺の言う事を素直に聞く晴矢は、すっごく可愛い!!」
「う……うん……ありが……とう……?」
感極まった感じで最後は抱きしめられた後は、冬司はルンルン♬と鼻歌を歌いながらデスクへ向かった。
そしてその後は凄い集中力でPCを打ち始めたので、とりあえず俺は黙ったままソファーに身を委ねる。
……ペットセラピー的な?
人間扱いすらされない現状に、更に心は沈んでいき、多分今が奈落の底。
ガーン……ガーン……とショックを受けたまま窓の外を見続けていると、しばらくして千川さんが冬司に話しかけた。
「冬司、もうすぐ始まる会議の前に顔だけ見せに行ってくれ。一応は代表なんだ。取引先もいるんだから、出しておいた方が印象はいいだろう。」
「えぇ~……面倒くさ~。まぁ、顔を出しておいた方がプレッシャーも掛けられるし、仕方ないか。」
冬司は一旦席を立ち、座っている俺の腕を掴んで引っ張ってこうとしたが、千川さんがそれを止める。
「……そいつは置いておけ。社員でもないヤツを連れていくなんて、印象最悪だろうが。」
「……ちぇ~。ホント面倒。」
冬司は、大きなため息をついた後、俺の額にキスをして、名残惜しそうに部屋を出ていった。
その途端、シーン……と静まり返る部屋の中。
千川さんの息を吐き出す音が、耳に入ってきた。
「────で?なんでそうなった?」
「…………。」
多分千川さんは怒っている。
『なんで俺の尊敬する冬司にまだ付き纏っているんだ?』
そう言いたいに違いない。
情けなくも何も言えない俺を見て、千川さんはもう一度短く息を吐き出した。
「まるで汚い野良犬が、趣味が悪い金持ちの飼い主に飾り立てて貰った様だぞ。そのうち首輪でもつけられるかもな。」
「く……首輪……。」
そんなバカなと言いたいが、冬司ならやりそうで否定もできない。
血の気が引いて、顔色を悪くしていると、千川さんはこめかみを抑えて揉み込んだ。
「……最悪だ……本当に……。どうしてこうなったんだよ……犯罪じゃねぇか……もうあんな狂人相手にしたくねぇよ……。」
「??えっ、ちょっとよく聞こえない……。」
ブツブツと呟く声は小さく聞こえないので聞き返したが、千川さんは舌打ちで返してくる。
「いいや、別になんでもない!とにかくお前は逃げろ。なんなら国外でも……。っつーかなんで大人しく従ってんだよ!
お前もアイツと同じ狂人なんだから、狂人は狂人らしくいつもみたいにわけのわからん自論で逃げろよ、バカか。」
ガー!!と凄い勢いで怒鳴ってくる千川さんを見つめながら、俺は力なく呟いた。
「仕事が……全部断られた……。俺が駄目だから受からないんだ……悲しい……情けない……。」
グスッと鼻を啜りながら答える俺を見て、ポカーンと口を開けて驚く千川さん。
こんな大の男が情けないと思っているのだろう。
俺も本当に情けない!
「……お前、バカか?」
心底呆れた様に呟いた千川さんは、目元を片手で覆った。
「あのな~どこに応募しても受からないなんてあるわけないだろう?全部冬司が邪魔しているに決まってんだろうが!お前が受からない様に裏で手を回してんだよ。」
「えっ?冬司が……?」
何故?と聞くまでもなく、恐らくは嫌がらせだと思うが、その事実は自分の心を明るく照らす。
俺が駄目だったわけじゃない?
パァ~!と目を輝かせる俺を見て、千川さんは何か恐ろしいモノでも見たかの様な目で見てきたが、そんな事はどうでもいい。
「よ……良かった!俺が……駄目な人間に成り下がっちゃったのかって……っ。」
「…………。」
安堵からホロリと涙を流してしまったが、千川さんは依然俺を信じられないモノを見るかの様な目で見てくる。
「……そこは怒る所じゃないのかよ……。……狂ってんな……マジで……。」
千川さんはボソッと何かを呟いたが、気にせず俺は両頬を叩いて気合を入れ直した。
「じゃあ、また仕事を探そう!────あ、でも冬司に邪魔される……。
どうしたらいいんだろう。そもそも、そこまでしてどうして俺に嫌がらせを……?」
「……自分で考えろよ。俺はもうこれ以上狂人達と関わりたくない。
正直転職を本気で考えている。」
もう一度チッ!と大きな舌打ちをした千川さんだが、本気でそんな事はしない事はなんとなく分かる。
「……千川さんって、結構変な人だよな。真面目過ぎて世の中生きていくの大変そう……。」
「はぁぁぁ!!?お前に一番言われたくねぇんだよ!!」
ビシッ!!と指を差されて大激怒する千川さんに、何だか久しぶりに笑ってしまった。
星華を失い、随分と心が弱っていた様だ。
初めて落ちる所まで落ちて、どん底ってこんな所だったのかと分かる事ができた。
「……人間って心が弱くなると、視野が狭くなるもんなんだな。これって楽しくない。
ちょっとまた冬司と話し合ってみるよ。でも……とにかく金、なんだよな~。どうしよう。」
現実問題にぶち当たり、頭を抱えると、千川さんがゴホッとわざとらしい咳をする。
◇◇◇◇
「…………。」
「…………。」
突然朝から冬司に引っ張られて連れてかれたのは、巨大なビルの中……の冬司専用の仕事部屋。
そこには千川さんが既に到着していて冬司を待ち構えていたが、俺を目にした途端ピタリと止まって俺を見つめてくる。
そうして二人で見つめ合っていると、冬司だけがご機嫌な様子で俺を引っ張って部屋の中へと押し込んだ。
「はい、晴矢は俺が仕事中、そこのソファーに座って待っててね。俺の事だけずっと見てるだけでいいからさ。
はい、千秋~仕事仕事。昨日送った内容で話進めるからさ、アチラさんに連絡よろしく~。」
「あ……あぁ。それは既に完了しているが……。」
千川さんは凄く仕事ができる人なのか、冬司の次から次に飛び出す要求全てに答える。
そんな二人の交わされる会話に……胸はズキリと痛んだ。
いいな……。
信頼しあって仕事をしている二人に、嫉妬と焦りの気持ちが湧く。
俺って一体何してんだろう?
改めて自分というモノへの絶望感から力は抜け、フラフラとソファーに近づき端っこに座った。
すると冬司がキラキラと眩しい笑顔で、俺の頭にキスの嵐をしてくる。
「あ~可愛い可愛い!!俺の言う事を素直に聞く晴矢は、すっごく可愛い!!」
「う……うん……ありが……とう……?」
感極まった感じで最後は抱きしめられた後は、冬司はルンルン♬と鼻歌を歌いながらデスクへ向かった。
そしてその後は凄い集中力でPCを打ち始めたので、とりあえず俺は黙ったままソファーに身を委ねる。
……ペットセラピー的な?
人間扱いすらされない現状に、更に心は沈んでいき、多分今が奈落の底。
ガーン……ガーン……とショックを受けたまま窓の外を見続けていると、しばらくして千川さんが冬司に話しかけた。
「冬司、もうすぐ始まる会議の前に顔だけ見せに行ってくれ。一応は代表なんだ。取引先もいるんだから、出しておいた方が印象はいいだろう。」
「えぇ~……面倒くさ~。まぁ、顔を出しておいた方がプレッシャーも掛けられるし、仕方ないか。」
冬司は一旦席を立ち、座っている俺の腕を掴んで引っ張ってこうとしたが、千川さんがそれを止める。
「……そいつは置いておけ。社員でもないヤツを連れていくなんて、印象最悪だろうが。」
「……ちぇ~。ホント面倒。」
冬司は、大きなため息をついた後、俺の額にキスをして、名残惜しそうに部屋を出ていった。
その途端、シーン……と静まり返る部屋の中。
千川さんの息を吐き出す音が、耳に入ってきた。
「────で?なんでそうなった?」
「…………。」
多分千川さんは怒っている。
『なんで俺の尊敬する冬司にまだ付き纏っているんだ?』
そう言いたいに違いない。
情けなくも何も言えない俺を見て、千川さんはもう一度短く息を吐き出した。
「まるで汚い野良犬が、趣味が悪い金持ちの飼い主に飾り立てて貰った様だぞ。そのうち首輪でもつけられるかもな。」
「く……首輪……。」
そんなバカなと言いたいが、冬司ならやりそうで否定もできない。
血の気が引いて、顔色を悪くしていると、千川さんはこめかみを抑えて揉み込んだ。
「……最悪だ……本当に……。どうしてこうなったんだよ……犯罪じゃねぇか……もうあんな狂人相手にしたくねぇよ……。」
「??えっ、ちょっとよく聞こえない……。」
ブツブツと呟く声は小さく聞こえないので聞き返したが、千川さんは舌打ちで返してくる。
「いいや、別になんでもない!とにかくお前は逃げろ。なんなら国外でも……。っつーかなんで大人しく従ってんだよ!
お前もアイツと同じ狂人なんだから、狂人は狂人らしくいつもみたいにわけのわからん自論で逃げろよ、バカか。」
ガー!!と凄い勢いで怒鳴ってくる千川さんを見つめながら、俺は力なく呟いた。
「仕事が……全部断られた……。俺が駄目だから受からないんだ……悲しい……情けない……。」
グスッと鼻を啜りながら答える俺を見て、ポカーンと口を開けて驚く千川さん。
こんな大の男が情けないと思っているのだろう。
俺も本当に情けない!
「……お前、バカか?」
心底呆れた様に呟いた千川さんは、目元を片手で覆った。
「あのな~どこに応募しても受からないなんてあるわけないだろう?全部冬司が邪魔しているに決まってんだろうが!お前が受からない様に裏で手を回してんだよ。」
「えっ?冬司が……?」
何故?と聞くまでもなく、恐らくは嫌がらせだと思うが、その事実は自分の心を明るく照らす。
俺が駄目だったわけじゃない?
パァ~!と目を輝かせる俺を見て、千川さんは何か恐ろしいモノでも見たかの様な目で見てきたが、そんな事はどうでもいい。
「よ……良かった!俺が……駄目な人間に成り下がっちゃったのかって……っ。」
「…………。」
安堵からホロリと涙を流してしまったが、千川さんは依然俺を信じられないモノを見るかの様な目で見てくる。
「……そこは怒る所じゃないのかよ……。……狂ってんな……マジで……。」
千川さんはボソッと何かを呟いたが、気にせず俺は両頬を叩いて気合を入れ直した。
「じゃあ、また仕事を探そう!────あ、でも冬司に邪魔される……。
どうしたらいいんだろう。そもそも、そこまでしてどうして俺に嫌がらせを……?」
「……自分で考えろよ。俺はもうこれ以上狂人達と関わりたくない。
正直転職を本気で考えている。」
もう一度チッ!と大きな舌打ちをした千川さんだが、本気でそんな事はしない事はなんとなく分かる。
「……千川さんって、結構変な人だよな。真面目過ぎて世の中生きていくの大変そう……。」
「はぁぁぁ!!?お前に一番言われたくねぇんだよ!!」
ビシッ!!と指を差されて大激怒する千川さんに、何だか久しぶりに笑ってしまった。
星華を失い、随分と心が弱っていた様だ。
初めて落ちる所まで落ちて、どん底ってこんな所だったのかと分かる事ができた。
「……人間って心が弱くなると、視野が狭くなるもんなんだな。これって楽しくない。
ちょっとまた冬司と話し合ってみるよ。でも……とにかく金、なんだよな~。どうしよう。」
現実問題にぶち当たり、頭を抱えると、千川さんがゴホッとわざとらしい咳をする。
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
【花言葉】
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!
【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。
◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス
【完結】束縛彼氏から逃げたのに、執着が想像以上に重すぎた
鱗。
BL
束縛の強い恋人、三浦悠真から逃げた風間湊。
逃げた先で出会ったのは、優しく穏やかな占い師、榊啓司だった。
心身を癒やされ、穏やかな日常を取り戻したかに見えた——はずだった。
だが再び現れた悠真の執着は、かつてとは比べ物にならないほど歪んでいて。
そして気付く。
誰のものにもなれないはずの自分が。
『壊れていく人間』にしか愛を見出せないということに。
依存、執着、支配。
三人の関係は、やがて取り返しのつかない形へと崩れていく。
——これは、『最も壊れている人間』が愛を選び取る物語。
逃げた先にあったのは、『もっと歪んだ愛』だった。
【完結済み】
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初めましてです。お手柔らかにお願いします。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しております
一度も話したことないイケメンのクラスメイトと二人組になったらめちゃくちゃ執着されてた
時
BL
「はい、じゃあ二人組作って」──あまり人付き合いが得意ではない夏稀(なつき)にとってそれは地獄の言葉。
けれど高校ではちがう。なぜなら新しくできた友達と『二人組』協定を結んだから。
もう二人組なんて怖くないと思っていた矢先、その友達が風邪で欠席。
ほかに組む相手が見つからず、先生と組むことも覚悟する夏稀だったが、そこで声をかけてきたのは美形の転校生──緒川聖夜(おがわ・きよや)だった。
「俺と二人組にならない?」
その一言をきっかけに聖夜は夏稀との距離を急速に縮めてきて──。
執着美形攻め×平凡受けのちょっと不穏な学園BL。
約九万字、全三十話+αの物語です。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中