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第二章(リーフ邸の皆とレオン、ドノバンとの出会い、モルトとニールの想い)
94 2人再び
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(リーフ)
流石に教室までは下ろしてもらい歩いて入室したのだが────廊下でも教室でも端っこが大渋滞。
俺とレオンの周りには見えないバリアが張られているのかな?というくらい人口密度は皆無になってしまった。
今まで平凡代表で生きてきた俺としては、全てが初体験だ!
「おっはようございま~す!」
とりあえず、お空もびっくりな顔色をしている子供達に大声で挨拶すると、全員震えながらもおずおず頭を下げてくれる。
その後、俺は一番後ろの席に移動したのだが、それに伴い後ろの端にいた集団は大慌てて前方に移動し、俺の周りは一瞬でガラガラになってしまった。
「…………。」
物凄く分かりやすい行動に汗を流し、俺は教室の中を見渡す。
前世の学校と同じで机は一人用、それがズラリと教卓に向かって立ち並んでいる。
大きな違いといえば、建物自体が大きくそれに比例して教室もかなりの広さである事。
そして、そのせいで机と机の距離が人間なら3~4人くらい通っても余裕があるくらい離れている事くらいだ。
自分の学生時代を振り返りながら大人しく椅子に座ると、レオンはマリアンヌさんの座学の授業同様、ピタリと俺の後ろに立った。
すると、それを確認した教室内の子供たちは、一人、また一人と恐る恐る前の方の席に順々に座り始める。
しかし哀れにも座りそこねた子供たちは、俺たちの周りの机を動かし少しでも遠ざかった場所に移動し着席していた。
────シ~ン……。
そしてその後は、誰一人としておしゃべりする子達はいない。
う~む……。これはまずいぞ~?
お通夜みたいになってしまった教室内を見渡し、こっそりとため息をついた。
これは早いところ、レオンの呪いは伝染しないということを分かってもらわなければ、せっかくの青春時代を俺が潰してしまう事になる。
どうしたもんか~とない頭で知恵を振り絞っていると、ソロリソロリと俺たちに近づいてくる人影に気づいた。
モルトとニールだ。
2人とは実に一ヶ月ぶりとなる再会で、勉強が忙しすぎてあれから全く連絡をとれていなかった。
「2人ともおはよう!ひさしぶりだね~。この間は一緒に教会行ってくれてありがとう。元気だった?」
「「お、おはようございます……。はい、すこぶる元気です。」」
二人はおずおずと挨拶を返してくれて、その後も俺の質問に答えてはくれるものの、何とな~く上の空。
そしてレオンを気にしている素振りを見せ、更に周りの子供たちも同じく気になるのか、チラチラとこちらを見てくる。
これはレオンの自己紹介のチャンスきた────!?
空気を敏感に察知した俺は、勢いよく席を立ちあがった。
するとモルトとニール、そして他の子供達は、過剰反応してビクついていたが、気にせず後ろで無表情に佇むレオンの腰を掴んで持ち上げる。
「────ひぃっ!!」
「うわっ!!」
するとその直後、真っ青の顔で悲鳴を上げたモルトとニールに向かって、レオンをズイッと突き出した。
「こいつの名前はレオン!俺、リーフの下僕であ~る!!
これから毎日ひたすら俺にこき使われる哀れな日々を送るだろう!
────が!皆、勘違いしてはしてはいけない。
レオンは俺の専属下僕!つまりこき使えるのは俺のみ!
俺の許可無くレオンを虐めては駄目だ。さあ、分かったかな~?」
ブランと力なく俺に持ち上げられているレオンを、更に教室中に見える様に持ち上げると、レオンは首をひねって俺を見下ろす。
「俺はリーフ様の下僕のレオン。いうことを聞くのはリーフ様のみ……。」
ボソリボソリと呟きながら、レオンは必死に頷く。
恥ずかしがってはいるがちゃんと自己紹介出来たことにひたすら感動!
そのため、下僕という不穏な言葉はすっかり頭の中からポポーンとすっぽ抜けてしまった。
「皆は、下僕のレオンと仲良くね~。」
「「よっ……よろしくお願いしま~す……。」」
レオンの自己紹介の最後にそう付け足すと、全員が了承してくれたので感動は加速する。
若干のぎこちなさは感じるけど、子供の順応力は神レベル。
大丈夫、大丈夫~。
ふふ~ん♬と鼻歌を歌いながらレオンを下ろすと、そのタイミングでモルトが恐る恐る話しかけてきた。
「あの……突然失礼ですが、お身体に何か異常はございませんか……?」
「うむ!絶好調だよ~。足も腰もいたくないし、沢山食べても次の日胃もたれもしないし! 」
「い、胃もたれ……??」
はて?と不思議そうな顔をするモルトの横から、ズイズイっとニールが顔を出す。
「あのっ!リーフ様、ソレを本当に側に置くつもりなんですか?
だって、ソレは……名無しの化けも────……。」
「こらっ!」
────ペシっ!
「ふぎゃっ!!」
あんまり良くない言葉を言いかけたニールにデコピンを喰らわせると、ニールは小さな悲鳴を上げて、デコピンされた額を押さえていた。
そのままキョトンとした顔を見せるニールとモルトの二人、そして他のクラスメイト達に向かい、ビシッ!と指を指す。
「そういう悪口をレオンに言って良いのは俺だけ!
君達は今日から俺の恐怖の占領下の元、生活してもらうからね。
俺は怖いよ~?何てったって公爵様だし、強……くなる予定だし!
意地悪できる気力もないくらいしばき倒してあげよう!
ふっふっふ~これからが、た~の~し~み~だ~!」
そして悪役に相応しく、はっはっは~!と大声で笑い声を上げると、モルトとニールはお互い顔を見合わせて何とも言えぬ顔に、クラスメイト達は悲壮な顔で沈黙した。
おおっと、8歳の子供相手に脅かしすぎたかな?
少しだけ心配になったが、なんのなんの。
子供にはこれくらいの困難があってちょうど良い!
共通の敵がいた方が今後の目標も立てやすいだろうと、今だ俺の後ろに控えるレオンに目線を送る。
すると、レオンは安めのポーズで気配なく静かに立っていたが、考えてみれば小学院の授業は別に立って受ける必要はない事を思い出した。
幸い一人一つ専用の机と椅子があるのだから、レオンも座らせてあげよう。
そう考えて俺はレオンに話しかけた。
「レオン、特別に隣の机を使って良いよ。
そこに教科書とノートを置いて、これから四年間勉強するんだ。
とりあえず教科書を置いておこうか。」
俺は自身のバックの中をゴソゴソと探り、レオン用に買った教科書を取り出す。
それを渡しこの席から離れた隣の席を指差すと、レオンはとりあえずといった感じで渡された教科書を受け取り、ペタペタと隣の席に向かった────……が、何故かその机の周りを一周しそのまま俺の後ろに帰ってきてしまった。
そして何も言わない。
ただ無表情で佇んでいる。
「……レオン?隣の席に座らないのかい?」
俺の問いにレオンはコクリと頷く。
何故かは分からないがレオンは隣の席には座りたくないらしい。
そんな頑なな態度を見せてきたレオンに疑問を感じたが、その直後に気付いた。
レオンは小さい。
ここ一ヶ月で多少ふっくらしたものの、背は俺の頭一個分よりもっと小さいまま。
つまり、後ろの席では黒板が見えないから、その抗議をしているということか……・
はは~ん、な~るほどね!
納得した俺は、ニッコリと笑って前の席を指す。
「そっかそっか~!じゃあ前に座る?」
そうレオンに尋ねると、前方に固まって座っていた子供達がガタガタっと音を立ててまた教室の端へ、レオンはそれを気にも留めない様子で、フルフルと首を横に振る。
そしてポツリと────「ここがいいです。」と小さな声で言った。
『ここ』とは、どうもいつもの定位置、俺の真後ろがいいのだそうだ。
まぁ本人が望む場所にいるのが一番だが、そこでは教科書は読みづらくない……?
一応そう聞いてみたが、レオンはペラペラ~と教科書をめくり「全て暗記しました。」とあっさり答える。
レオンのスキル〈叡智〉 が優秀すぎる!
おぉ~と感心しながらも、俺は今更ながら一つの可能性について気づいてしまった。
もしかして、レオンは初めて出会う沢山の人間が怖いのかも……。
物語の中で集団に怯えていたシーンがあったし……。
なぜ気づかなかったのか!
自分の察しの悪さを嘆いて、頭を抱える。
レオンはずっと自身の外見のせいで人々に虐げられてきた。
それが怖かったから、人の目から逃げていたというのに!
たとえ俺の恐怖政治により、これから虐められないとしてもレオンは人の目が怖くて仕方がない。
だから俺という皆の恐怖を集める存在の影に、ひっそりと隠れていたいと、そういうこと?
「レオン!何故早くそれを言わないんだ!怖いものは怖い!それで良いんだよ。
じゃあレオンは好きなだけここにいれば良い。いける!と思ったらあっちに座るんだ。いいね?」
そう言って、今度は隣の席をビシッと指差す。
とりあえず当分ここに居てもらってレオンが慣れるのをゆっくり待とう。
まずは距離をとって様子を見る!
戦闘も人間関係もそこは同じ事。
「???はい……。」
レオンは何故か歯切れの悪い声で返事をしたが、定位置の俺の後ろで休めの体勢をとった。
そしてそれを見た周囲の子供達は、ほっとした様子を見せ各々の席につき、モルトとニールも何とも言えない不思議そうな顔をしながらも、俺の前の席に並んで座ってくれる。
この時の俺は、この事態をとても楽観視していて……まさかこの後そのままテコでもそこから動かないレオンに四年間ずっと悩まされる事になろうとは、夢にも思っていなかった。
流石に教室までは下ろしてもらい歩いて入室したのだが────廊下でも教室でも端っこが大渋滞。
俺とレオンの周りには見えないバリアが張られているのかな?というくらい人口密度は皆無になってしまった。
今まで平凡代表で生きてきた俺としては、全てが初体験だ!
「おっはようございま~す!」
とりあえず、お空もびっくりな顔色をしている子供達に大声で挨拶すると、全員震えながらもおずおず頭を下げてくれる。
その後、俺は一番後ろの席に移動したのだが、それに伴い後ろの端にいた集団は大慌てて前方に移動し、俺の周りは一瞬でガラガラになってしまった。
「…………。」
物凄く分かりやすい行動に汗を流し、俺は教室の中を見渡す。
前世の学校と同じで机は一人用、それがズラリと教卓に向かって立ち並んでいる。
大きな違いといえば、建物自体が大きくそれに比例して教室もかなりの広さである事。
そして、そのせいで机と机の距離が人間なら3~4人くらい通っても余裕があるくらい離れている事くらいだ。
自分の学生時代を振り返りながら大人しく椅子に座ると、レオンはマリアンヌさんの座学の授業同様、ピタリと俺の後ろに立った。
すると、それを確認した教室内の子供たちは、一人、また一人と恐る恐る前の方の席に順々に座り始める。
しかし哀れにも座りそこねた子供たちは、俺たちの周りの机を動かし少しでも遠ざかった場所に移動し着席していた。
────シ~ン……。
そしてその後は、誰一人としておしゃべりする子達はいない。
う~む……。これはまずいぞ~?
お通夜みたいになってしまった教室内を見渡し、こっそりとため息をついた。
これは早いところ、レオンの呪いは伝染しないということを分かってもらわなければ、せっかくの青春時代を俺が潰してしまう事になる。
どうしたもんか~とない頭で知恵を振り絞っていると、ソロリソロリと俺たちに近づいてくる人影に気づいた。
モルトとニールだ。
2人とは実に一ヶ月ぶりとなる再会で、勉強が忙しすぎてあれから全く連絡をとれていなかった。
「2人ともおはよう!ひさしぶりだね~。この間は一緒に教会行ってくれてありがとう。元気だった?」
「「お、おはようございます……。はい、すこぶる元気です。」」
二人はおずおずと挨拶を返してくれて、その後も俺の質問に答えてはくれるものの、何とな~く上の空。
そしてレオンを気にしている素振りを見せ、更に周りの子供たちも同じく気になるのか、チラチラとこちらを見てくる。
これはレオンの自己紹介のチャンスきた────!?
空気を敏感に察知した俺は、勢いよく席を立ちあがった。
するとモルトとニール、そして他の子供達は、過剰反応してビクついていたが、気にせず後ろで無表情に佇むレオンの腰を掴んで持ち上げる。
「────ひぃっ!!」
「うわっ!!」
するとその直後、真っ青の顔で悲鳴を上げたモルトとニールに向かって、レオンをズイッと突き出した。
「こいつの名前はレオン!俺、リーフの下僕であ~る!!
これから毎日ひたすら俺にこき使われる哀れな日々を送るだろう!
────が!皆、勘違いしてはしてはいけない。
レオンは俺の専属下僕!つまりこき使えるのは俺のみ!
俺の許可無くレオンを虐めては駄目だ。さあ、分かったかな~?」
ブランと力なく俺に持ち上げられているレオンを、更に教室中に見える様に持ち上げると、レオンは首をひねって俺を見下ろす。
「俺はリーフ様の下僕のレオン。いうことを聞くのはリーフ様のみ……。」
ボソリボソリと呟きながら、レオンは必死に頷く。
恥ずかしがってはいるがちゃんと自己紹介出来たことにひたすら感動!
そのため、下僕という不穏な言葉はすっかり頭の中からポポーンとすっぽ抜けてしまった。
「皆は、下僕のレオンと仲良くね~。」
「「よっ……よろしくお願いしま~す……。」」
レオンの自己紹介の最後にそう付け足すと、全員が了承してくれたので感動は加速する。
若干のぎこちなさは感じるけど、子供の順応力は神レベル。
大丈夫、大丈夫~。
ふふ~ん♬と鼻歌を歌いながらレオンを下ろすと、そのタイミングでモルトが恐る恐る話しかけてきた。
「あの……突然失礼ですが、お身体に何か異常はございませんか……?」
「うむ!絶好調だよ~。足も腰もいたくないし、沢山食べても次の日胃もたれもしないし! 」
「い、胃もたれ……??」
はて?と不思議そうな顔をするモルトの横から、ズイズイっとニールが顔を出す。
「あのっ!リーフ様、ソレを本当に側に置くつもりなんですか?
だって、ソレは……名無しの化けも────……。」
「こらっ!」
────ペシっ!
「ふぎゃっ!!」
あんまり良くない言葉を言いかけたニールにデコピンを喰らわせると、ニールは小さな悲鳴を上げて、デコピンされた額を押さえていた。
そのままキョトンとした顔を見せるニールとモルトの二人、そして他のクラスメイト達に向かい、ビシッ!と指を指す。
「そういう悪口をレオンに言って良いのは俺だけ!
君達は今日から俺の恐怖の占領下の元、生活してもらうからね。
俺は怖いよ~?何てったって公爵様だし、強……くなる予定だし!
意地悪できる気力もないくらいしばき倒してあげよう!
ふっふっふ~これからが、た~の~し~み~だ~!」
そして悪役に相応しく、はっはっは~!と大声で笑い声を上げると、モルトとニールはお互い顔を見合わせて何とも言えぬ顔に、クラスメイト達は悲壮な顔で沈黙した。
おおっと、8歳の子供相手に脅かしすぎたかな?
少しだけ心配になったが、なんのなんの。
子供にはこれくらいの困難があってちょうど良い!
共通の敵がいた方が今後の目標も立てやすいだろうと、今だ俺の後ろに控えるレオンに目線を送る。
すると、レオンは安めのポーズで気配なく静かに立っていたが、考えてみれば小学院の授業は別に立って受ける必要はない事を思い出した。
幸い一人一つ専用の机と椅子があるのだから、レオンも座らせてあげよう。
そう考えて俺はレオンに話しかけた。
「レオン、特別に隣の机を使って良いよ。
そこに教科書とノートを置いて、これから四年間勉強するんだ。
とりあえず教科書を置いておこうか。」
俺は自身のバックの中をゴソゴソと探り、レオン用に買った教科書を取り出す。
それを渡しこの席から離れた隣の席を指差すと、レオンはとりあえずといった感じで渡された教科書を受け取り、ペタペタと隣の席に向かった────……が、何故かその机の周りを一周しそのまま俺の後ろに帰ってきてしまった。
そして何も言わない。
ただ無表情で佇んでいる。
「……レオン?隣の席に座らないのかい?」
俺の問いにレオンはコクリと頷く。
何故かは分からないがレオンは隣の席には座りたくないらしい。
そんな頑なな態度を見せてきたレオンに疑問を感じたが、その直後に気付いた。
レオンは小さい。
ここ一ヶ月で多少ふっくらしたものの、背は俺の頭一個分よりもっと小さいまま。
つまり、後ろの席では黒板が見えないから、その抗議をしているということか……・
はは~ん、な~るほどね!
納得した俺は、ニッコリと笑って前の席を指す。
「そっかそっか~!じゃあ前に座る?」
そうレオンに尋ねると、前方に固まって座っていた子供達がガタガタっと音を立ててまた教室の端へ、レオンはそれを気にも留めない様子で、フルフルと首を横に振る。
そしてポツリと────「ここがいいです。」と小さな声で言った。
『ここ』とは、どうもいつもの定位置、俺の真後ろがいいのだそうだ。
まぁ本人が望む場所にいるのが一番だが、そこでは教科書は読みづらくない……?
一応そう聞いてみたが、レオンはペラペラ~と教科書をめくり「全て暗記しました。」とあっさり答える。
レオンのスキル〈叡智〉 が優秀すぎる!
おぉ~と感心しながらも、俺は今更ながら一つの可能性について気づいてしまった。
もしかして、レオンは初めて出会う沢山の人間が怖いのかも……。
物語の中で集団に怯えていたシーンがあったし……。
なぜ気づかなかったのか!
自分の察しの悪さを嘆いて、頭を抱える。
レオンはずっと自身の外見のせいで人々に虐げられてきた。
それが怖かったから、人の目から逃げていたというのに!
たとえ俺の恐怖政治により、これから虐められないとしてもレオンは人の目が怖くて仕方がない。
だから俺という皆の恐怖を集める存在の影に、ひっそりと隠れていたいと、そういうこと?
「レオン!何故早くそれを言わないんだ!怖いものは怖い!それで良いんだよ。
じゃあレオンは好きなだけここにいれば良い。いける!と思ったらあっちに座るんだ。いいね?」
そう言って、今度は隣の席をビシッと指差す。
とりあえず当分ここに居てもらってレオンが慣れるのをゆっくり待とう。
まずは距離をとって様子を見る!
戦闘も人間関係もそこは同じ事。
「???はい……。」
レオンは何故か歯切れの悪い声で返事をしたが、定位置の俺の後ろで休めの体勢をとった。
そしてそれを見た周囲の子供達は、ほっとした様子を見せ各々の席につき、モルトとニールも何とも言えない不思議そうな顔をしながらも、俺の前の席に並んで座ってくれる。
この時の俺は、この事態をとても楽観視していて……まさかこの後そのままテコでもそこから動かないレオンに四年間ずっと悩まされる事になろうとは、夢にも思っていなかった。
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