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第五章(ウォッカ編、試験前日、冒険者との出会いとレオンの成長と勘違いと)
204 明日さぁ……
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(リーフ)
◇◇
────10分後。
「おお~……。」
「これはこれは……。」
「す、凄いっす……。」
本日泊まる予定の4人部屋へ、やっと到着した俺達。
その部屋を見てまず思ったことは、とにかく広い!そして鮮やか~!────であった。
広い広い部屋の中、観葉植物の様なものが部屋中に置かれており、天井からは植物の蔓の様なものが垂れ下がっているため、街の中なのに大自然を感じさせてくれる。
更にクッションや掛け布団などの家具類は、全てはっきりとした色彩で統一されていて、全体的に南国風っぽい感じだ。
目を輝かせながら部屋の中を見渡すと、下には何かの動物?モンスター?の毛がもじゃもじゃ生えた、ゴージャスな白い絨毯が敷いてあった。
床で寝ても、ふわふわで気持ちよさそう~!
今晩は床で……とも思ったが、部屋に四つ並んでいるキングサイズを軽く超える巨大ベットが目に入り、甲乙つけ難い!と本気で悩む。
こ、これは、前世ならお偉いさんが泊まるVIPルームレベル……。
俺の前世のアパートの部屋なんて、この部屋のトイレにも満たないぞ!
そんな凄いお部屋に一泊できる事を喜んでいると、モルトとニールを抱っこしているメイドさん達は、まるで繊細なガラスを扱うような優しい動きで、二人をベッドの上にソッと下ろし、軽く頭を下げてから部屋から出ていった。
レオンはその一連の動きに、自分もそうすればいいのかと判断したらしく、俺を空いているベッドの上にソッと下ろすと、あとはいつも通り。
ひたすら俺をジッと見下ろしてくる。
しかしレオンの視線は、もはや俺にとっては赤外線と同じレベル……そのため、気になることなく、俺、モルト、ニールの三人は、ただじっと無言で横たわったまま宙を見続ける。
そんな中、最初に言葉を発したのはニールだった。
「……肌色のオーガかと思ったっす。」
────ブブッ!!
俺とモルトは同時に吹き出したが、直ぐに口を塞ぐ。
そしてそのままブルブルと震えながら、モルトが最初に怒ってくれた。
「おっ、おっ、おまっ!!女性になんてことを言うんだ!!少しは気遣いを覚えろ!!このミニブタが!!」
「そのとおりだ!ニール、それはいけない!!
女性に対してそんな事は絶対に言っては駄目だよ!反省すべきだ!!」
俺も必死に援護射撃をしニールの酷い言葉を咎めたが、ニールは頭から湯気を飛ばし、俺達に怒鳴り返す。
「────なっ!!だってあんな血まみれの酒瓶装備してたら誰だって……。
そ、それにっ、二人だってちょっとだけそう思ったから笑ったんじゃないんすか!?同罪っすよ!!」
そうして3人で、あーだ、こーだと言い争っていると突然────バンッ!!!!と大きな音をたて部屋の扉が開く。
そのため俺達は、即座にプールに飛び込みをするポーズで、できるだけその扉から離れた場所にダイブ。
フワフワの絨毯の上に前転してから着地し、扉の方へ視線を向けたまま、ほふく前進のポーズでピタリと動きを止めた。
その直後────ぬっ!!と入ってきたのは、超巨大なトロロン・ピックを軽々と担ぎ上げたマルタさんで、彼女は眩いばかりの笑みを俺たちに見せる。
「そうそう。お伝えするのを忘れていましたわ!
本日はお祝い時限定の『お酒の匂い風呂』が用意されてますのよ。是非お入り下さいね~。
これからすぐにお夕飯ですので、食べた後にゆっくりとご堪能下さい。」
「「「あ、ありがとうございま~す……。」」」
三人揃って弱々しく答えると、マルタさんはオホホホ~と笑ってまた、バタ────ン!!と大きな扉を閉める音をたてて去っていった。
「「「…………。」」」
これにまた腰を抜かした俺達。
結局夕飯の時間が来るまで、俺達はふわふわ絨毯の上で無言で過ごした。
そうしてシンッ……と静まり返っている中、やはりまたバタ────ンッ!!という豪快な音と共にマルタさんの他、逞しい肉体を持つメイドさん達が部屋に入ってきて、続々と料理を運んでやってくる。
その結果、豪勢な料理の数々が、テーブルの上にズラリと並んだ。
「「「…………。」」」
そのいい匂いに誘われて、無言でそろりそろり……と近づいて着席すると、マルタさんはニッコリ笑って料理の説明をしてくれる。
ペラペラと説明される言葉の中でよく出てくるワードは『採れたてピチピチ!』
それは、料理の中央にトド──ン!と置かれているトロロン・ピックの丸焼きを見れば詳しく話されずとも分かった。
料理を運んでくれた事、そして丁寧な説明に感謝し、モルトとニール、そして無理やり頭を下げさせたレオンと共にマルタさん達にお礼を告げると、彼女はオホホ~!と嬉しそうな様子で去っていった。
出された夕食は全て物凄く美味しく、思わず唸るほどであったが────……どうしても中央にあるトロロン・ピックと目が合うたびに、先ほどのマルタさんの豪快な姿を思い出し、何とも言えぬ気持ちに……。
しかし、最終的には全ての料理を美味しく頂き、俺たちは膨れるお腹を抱えながらまったりとお風呂の準備をし始めたのだが、突然モルトがポツリ言った。
「明日試験ですよ、俺たち……。」
「……あ────……。」
ニールが今思い出したかの様に、それに答える。
実は俺もすっかり頭からそれがすっぽ抜けていて、自分の分とレオンの分のお風呂の準備をしながら、やっとその事を思い出した。
そうそう、俺たち明日テストなんだよ。
ちょっと今日が濃厚過ぎて忘れていたけど。
◇◇
────10分後。
「おお~……。」
「これはこれは……。」
「す、凄いっす……。」
本日泊まる予定の4人部屋へ、やっと到着した俺達。
その部屋を見てまず思ったことは、とにかく広い!そして鮮やか~!────であった。
広い広い部屋の中、観葉植物の様なものが部屋中に置かれており、天井からは植物の蔓の様なものが垂れ下がっているため、街の中なのに大自然を感じさせてくれる。
更にクッションや掛け布団などの家具類は、全てはっきりとした色彩で統一されていて、全体的に南国風っぽい感じだ。
目を輝かせながら部屋の中を見渡すと、下には何かの動物?モンスター?の毛がもじゃもじゃ生えた、ゴージャスな白い絨毯が敷いてあった。
床で寝ても、ふわふわで気持ちよさそう~!
今晩は床で……とも思ったが、部屋に四つ並んでいるキングサイズを軽く超える巨大ベットが目に入り、甲乙つけ難い!と本気で悩む。
こ、これは、前世ならお偉いさんが泊まるVIPルームレベル……。
俺の前世のアパートの部屋なんて、この部屋のトイレにも満たないぞ!
そんな凄いお部屋に一泊できる事を喜んでいると、モルトとニールを抱っこしているメイドさん達は、まるで繊細なガラスを扱うような優しい動きで、二人をベッドの上にソッと下ろし、軽く頭を下げてから部屋から出ていった。
レオンはその一連の動きに、自分もそうすればいいのかと判断したらしく、俺を空いているベッドの上にソッと下ろすと、あとはいつも通り。
ひたすら俺をジッと見下ろしてくる。
しかしレオンの視線は、もはや俺にとっては赤外線と同じレベル……そのため、気になることなく、俺、モルト、ニールの三人は、ただじっと無言で横たわったまま宙を見続ける。
そんな中、最初に言葉を発したのはニールだった。
「……肌色のオーガかと思ったっす。」
────ブブッ!!
俺とモルトは同時に吹き出したが、直ぐに口を塞ぐ。
そしてそのままブルブルと震えながら、モルトが最初に怒ってくれた。
「おっ、おっ、おまっ!!女性になんてことを言うんだ!!少しは気遣いを覚えろ!!このミニブタが!!」
「そのとおりだ!ニール、それはいけない!!
女性に対してそんな事は絶対に言っては駄目だよ!反省すべきだ!!」
俺も必死に援護射撃をしニールの酷い言葉を咎めたが、ニールは頭から湯気を飛ばし、俺達に怒鳴り返す。
「────なっ!!だってあんな血まみれの酒瓶装備してたら誰だって……。
そ、それにっ、二人だってちょっとだけそう思ったから笑ったんじゃないんすか!?同罪っすよ!!」
そうして3人で、あーだ、こーだと言い争っていると突然────バンッ!!!!と大きな音をたて部屋の扉が開く。
そのため俺達は、即座にプールに飛び込みをするポーズで、できるだけその扉から離れた場所にダイブ。
フワフワの絨毯の上に前転してから着地し、扉の方へ視線を向けたまま、ほふく前進のポーズでピタリと動きを止めた。
その直後────ぬっ!!と入ってきたのは、超巨大なトロロン・ピックを軽々と担ぎ上げたマルタさんで、彼女は眩いばかりの笑みを俺たちに見せる。
「そうそう。お伝えするのを忘れていましたわ!
本日はお祝い時限定の『お酒の匂い風呂』が用意されてますのよ。是非お入り下さいね~。
これからすぐにお夕飯ですので、食べた後にゆっくりとご堪能下さい。」
「「「あ、ありがとうございま~す……。」」」
三人揃って弱々しく答えると、マルタさんはオホホホ~と笑ってまた、バタ────ン!!と大きな扉を閉める音をたてて去っていった。
「「「…………。」」」
これにまた腰を抜かした俺達。
結局夕飯の時間が来るまで、俺達はふわふわ絨毯の上で無言で過ごした。
そうしてシンッ……と静まり返っている中、やはりまたバタ────ンッ!!という豪快な音と共にマルタさんの他、逞しい肉体を持つメイドさん達が部屋に入ってきて、続々と料理を運んでやってくる。
その結果、豪勢な料理の数々が、テーブルの上にズラリと並んだ。
「「「…………。」」」
そのいい匂いに誘われて、無言でそろりそろり……と近づいて着席すると、マルタさんはニッコリ笑って料理の説明をしてくれる。
ペラペラと説明される言葉の中でよく出てくるワードは『採れたてピチピチ!』
それは、料理の中央にトド──ン!と置かれているトロロン・ピックの丸焼きを見れば詳しく話されずとも分かった。
料理を運んでくれた事、そして丁寧な説明に感謝し、モルトとニール、そして無理やり頭を下げさせたレオンと共にマルタさん達にお礼を告げると、彼女はオホホ~!と嬉しそうな様子で去っていった。
出された夕食は全て物凄く美味しく、思わず唸るほどであったが────……どうしても中央にあるトロロン・ピックと目が合うたびに、先ほどのマルタさんの豪快な姿を思い出し、何とも言えぬ気持ちに……。
しかし、最終的には全ての料理を美味しく頂き、俺たちは膨れるお腹を抱えながらまったりとお風呂の準備をし始めたのだが、突然モルトがポツリ言った。
「明日試験ですよ、俺たち……。」
「……あ────……。」
ニールが今思い出したかの様に、それに答える。
実は俺もすっかり頭からそれがすっぽ抜けていて、自分の分とレオンの分のお風呂の準備をしながら、やっとその事を思い出した。
そうそう、俺たち明日テストなんだよ。
ちょっと今日が濃厚過ぎて忘れていたけど。
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