【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第五章(ウォッカ編、試験前日、冒険者との出会いとレオンの成長と勘違いと)

(レオン)222 未知の感覚

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☆ここから2話、もしかして言い回しが少々背後注意かもしれませんm(_ _;)m

(レオン)

「~っ!!???」

霞みかけていた意識はこれでスッキリとクリアになったが、そのせいで下を見下ろした際、リーフ様の美しい顔と自身の下半身のものがセットで視界に写り、未だかつて無い焦りと恐怖が湧く。

こんな汚らしいものがリーフ様のすぐ前に……!!

直ぐに近くにあったタオルを掴み、慌てて下半身のモノを隠したが、リーフ様はそのまま俺のマントや上着も脱がし始めてしまった。

「怖くない、怖くない~。」

俺を安心させようとそんな優しい言葉まで掛けてくれたが、全然安心できない。

即刻辞めさせなければ!!

そう思ったが、何故か下半身がガチっと固く変形してしまっている事に気づき、焦ってタオルを外すことが出来ない。

ど、どうすればいい……??

とりあえずグイグイと力一杯押さえつけ、なんとかそれはいつもと同じ形状に戻ってきたが、今度はリーフ様の口元へ視線は釘付けになった。

『口と口をつける……。』
『キス……。』
『柔らかそう……。』

「────っ!??」

連続して妄想が膨らんでしまい、俺は錯乱して大きく仰け反った。
するとなんと俺はそのまま足を滑らして、後ろに倒れてしまったのだ。

裸のリーフ様を巻き込んで。

「────っ!??!」

ピタリと重なってしまった肌と肌……。
その温かさと間近で香るリーフ様の嗅ぎ慣れた匂い、感触に、その時はただただ驚いたが……そのまま思考はドロドロに溶けていく。

「────うわっ、レオン大丈夫かい?」

心配そうに俺に声を掛けてくるリーフ様の顔を見て、俺は俺ではない感覚に支配されるような妙な気分になった。

マグマの様に激しい熱を体内で感じるのに、頭は酷く冷静で……ごく自然に震える手を伸ばしリーフ様の顔に触れる。
すると、まるで爆発するような激しい衝動が身体の中一杯に広がって、ジワリジワリと心地よい感覚の『可愛い』より更に強くドロっとした感情、感覚が身体を襲ってきた。

「?……??……?」

ボンヤリしながら、俺はその未知の感覚を探るようにリーフ様の顔をペタペタと触る。
すると、指先に触れるのはリーフ様を構成する一部分達だ。

目、鼻、そばかす、頬、口……。

その全てにドロドロとした強い感情が絡みついてきて、どうにも耐え難い感覚を俺の心に与えてくる。
そして直ぐにたまらない気持ちになった俺は、ほぼ無意識にリーフ様の体を強く抱きしめた。
その時、俺の身体を支配するのは痺れるほどの幸福感で、まるで夢の中にいるような浮遊感や、胸はギュッと掴まれたような苦しさもそれにくっついてきて、同時に下半身に熱が集まっていく。

その不思議な感覚と身体の反応が、なんだか気持ちよくて、『こんなに強烈な感覚がこの世にあったのか……。』と、とても驚いた。

「???」

冷静な思考の部分でその現象について不思議に思いながらも、俺は『もっと、もっと……。』とおねだりするように、更に強くリーフ様を強く抱きしめる。
すると、なんとリーフ様はそれに答えてくれる様に、ポンポンと俺の身体を叩いてくれたのだ!

リーフ様もきっと『気持ちいい』んだ……。

ふっとそんな考えが頭に浮かぶと、ドロリとした『気持ちいい』感覚は、更に上乗せされる様に増えていった。

『気持ちいい。』
『幸せ……。』

その夢の様な感触にうっとりしていると、突如上の方から聞こえるうっとおしい雑音と顔を触る何かの存在に気づく。

「…………?」

訝しげに目線を上に上げると────……。

「おいっ!リーフ様をよく見るんだ!!レオン!!」

「このままだとリーフ様が死ぬっすよ!!レオーン!!聞こえてるっすかー!?」

手に持つタオルで、ペチペチと俺の顔を叩いている細い方と太い方の姿が目に入った。
そして、それと同時にすぐ目の前に晒されている2つのプルプルした下半身のモノを見て────完全に目が覚める。

…………邪魔。

せっかくの幸せを邪魔されてムスッ!としながら起き上がると、抱きしめていたリーフ様が白目を剥いてグッタリしている事に気づき、ギョッとした。

「!!???」

まさか転んだ時に頭でも打ったか?!

慌ててサッサッと頭の状態を確認したが問題なし。
ホッとしていると、もう大丈夫だろうと判断した細い方と太い方はブツブツ言いながらさっさとお風呂へ戻っていく。
そのままオロオロとリーフ様の頭をさすっていると、突然リーフ様は、「────ふごっ!!?」という呻き声に近い声をあげてボンヤリと目を開いた。

……ドキドキ。
合う目と目に何となく落ち着かずにいると、リーフ様は穏やかな顔でにっこり微笑んでくれる。

「と、とりあえず身体を洗ってからお風呂に入ろうね……。」

そう言ってフラフラしながら、俺の手を引き風呂場の扉を開け中へと入っていった。

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