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第六章(ライトノア学院試験編、ソフィアとアゼリア、レイドとメル、リリアとサイモンとの出会い)
285 まぁ、間違ってはないけどね!
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(リーフ)
◇◇
次はとうとう最後の試験!<魔法術>の試験だ。
これは本当に純粋な魔力の量や魔法の技術力を評価する試験で、攻撃魔法から回復魔法、その他サポートやデバフ魔法までとにかく何でもいいので、アピールすればいい。
そのため<魔力操作術>よりは単純なイメージがある試験である。
俺とレオンが一番にたどり着いた試験会場、<魔法術場>は、前世で言うと弓道場のような感じの場所だ。
ただ弓ではなく打つのは広範囲に広がる可能性もある魔法なので、当然野外。
かつ広さは基礎運動場と同じくらいであり、丸い『的』が離れたところに横並びにズラリと設置してあった。
多分あの丸い『的』に魔法を当てるんだろうな~。
遠くに並んでいる『的』を観察していると、ゾロゾロと受験生達とフラン学院長率いる教員達が現れ始める。
そしてその全員が、レオンを大きく避けるように入ってきて、それぞれ空いているスペースに立ち、フラン学院長も『的』が直線上に見える場所へと移動し、そこで今回の試験についての説明を始めた。
「最後の試験となる<魔法術>は、ここから100m程先に見える『的』に向かい、何の属性でも構わん。その属性の初級魔法を打ち込んでもらう。
あの『的』は魔力を無効化する〈絶魔縁体〉という特殊素材で作られている上、この<魔法術場>全体に魔法耐性(大)の防御結界が張られている。
魔法にどんなに長けたものでも、初級魔法程度では傷一つ付ける事は出来ぬ様になっているから安心して全力をだしてくれ。
打ち込まれた魔術の得点は、解析スキル持ちの審査員が公正に審査する。」
< 絶魔縁体 >
魔力に対し高い耐性値を持つ特殊素材の一つ。
滅多に見つからないスーパーレア素材。
試験内容は概ね予想通り。
しかしあの『的』、普通の『的』ではないかなとは思っていたが、まさかのスーパーレア素材だったとは……。
初めて見るレアな素材に素直に感動……したいところなのだが、その間にもレオンの毛根への攻撃が止まない、よってイマイチ試験内容に集中できない!
抱きしめられたまま、ゴリンゴリンと頭皮がズレそうなほど頭を撫でられながら只々耐えているのは、これがレオンなりの最大限の優しさであると知っているからだ。
この『優しくする=頭を撫でる』の方程式が確定したのは、多分家でカルパスが大きくて真っ黒なワンワンを頭をもぐ勢いで撫でていたのを目撃した時。
首を取ろうとしている様にしか見えないその凶器的な頭ナデナデを目撃した俺は、ヒェッ……と悲鳴が出そうになったが、レオンは普通にじっと見つめていた。
「ああやって頭をとったほうがいいですか?」
手で何かを引きちぎるジェスチャーをしながら、そんな事を尋ねてきたので、俺は必死に頭を悩ます。
レオンは基本、首はね族なので多分一般的な首のとり方について質問してきたようだが、どちらも普通じゃない。
俺はブンブンと首を振り、再度カルパスと黒いワンワンに視線を向けると、ワンワンが尻尾を振ってとても嬉しそうにしている事に気づいた。
「あれはカルパスの優しさで満ち溢れた行為なんだよ。『いい子いい子』って優しくしているんだ。ほら、ワンワンも嬉しそうだろう?」
頭だけではなく、更にはもっと~と腹まで出した黒いワンワンを見て、レオンは、「なるほど……。」と納得した様子を見せていた。
つまりレオンがこんな行動を優しさと勘違いしてしまったのは俺のせい。
レオンの優しい心に影を落としたくない俺は耐える。
そしてこの試験の後、切実にレオンに手加減というものをできるだけ傷つけないように丁寧に教え込もうと思っている。
今後の計画をブツブツと呟いている間に試験は開始し、名前を呼ばれた5人の受験生達が前に出て、次々と自身の最も得意とする属性の初級魔法を打ち込んでいく。
ちなみに魔法は、その発動難易度により大きく分けて、<初級魔法>、<中級魔法>、<上級魔法>に別れていて、上級になればなるほど描く魔法陣は複雑、かつ威力も大きいものになっていくが、本人の魔法量や技術によりその威力には違いがある。
要は魔法が凄く得意な人が打てば、例え初級魔法も一般の人が打った上級魔法より威力が高い……といった具合に。
更に魔法適正の高い資質持ちなら、そういった初級魔法でも威力を底上げしてしまうスキルや簡略化してしまうスキルもあるため、その対策として試験はスキルなしの純粋な初級魔法で……ということらしい。
なるほどね~と思いながら、受験生達の結果を見ていると、やはり今までの試験と同じく10点、5点、1点と非常に厳しい点数が告げられていく。
「<魔法術>の平均点は、<剣体術>と同じく20点らしいですね。
ざっと見たところ結構な威力でうっている様に見えますが、それでも20点……これも厳しい試験になりそうですね。」
モルトが真剣な表情をしながらニュニュっと隣から現れると、ニールの声もそれに続く。
「流石は中学院、やはり小学院の時のようにはいかないっすね~。」
そう言いながら反対側からニールもニュニュっと出てきた。
そんな二人に挟まれ、物理的にレオンにも挟まれながら、平均点は20点か~と、放たれた魔法と点数とをよ~く観察する。
すると、まずは100m先の小さな的に当てるのがそもそも難しく、そこに当たらない時点が20点以下。
さらに当てられたとしても、その威力が低ければ20点よりプラスした加点は貰えないようであった。
◇◇
次はとうとう最後の試験!<魔法術>の試験だ。
これは本当に純粋な魔力の量や魔法の技術力を評価する試験で、攻撃魔法から回復魔法、その他サポートやデバフ魔法までとにかく何でもいいので、アピールすればいい。
そのため<魔力操作術>よりは単純なイメージがある試験である。
俺とレオンが一番にたどり着いた試験会場、<魔法術場>は、前世で言うと弓道場のような感じの場所だ。
ただ弓ではなく打つのは広範囲に広がる可能性もある魔法なので、当然野外。
かつ広さは基礎運動場と同じくらいであり、丸い『的』が離れたところに横並びにズラリと設置してあった。
多分あの丸い『的』に魔法を当てるんだろうな~。
遠くに並んでいる『的』を観察していると、ゾロゾロと受験生達とフラン学院長率いる教員達が現れ始める。
そしてその全員が、レオンを大きく避けるように入ってきて、それぞれ空いているスペースに立ち、フラン学院長も『的』が直線上に見える場所へと移動し、そこで今回の試験についての説明を始めた。
「最後の試験となる<魔法術>は、ここから100m程先に見える『的』に向かい、何の属性でも構わん。その属性の初級魔法を打ち込んでもらう。
あの『的』は魔力を無効化する〈絶魔縁体〉という特殊素材で作られている上、この<魔法術場>全体に魔法耐性(大)の防御結界が張られている。
魔法にどんなに長けたものでも、初級魔法程度では傷一つ付ける事は出来ぬ様になっているから安心して全力をだしてくれ。
打ち込まれた魔術の得点は、解析スキル持ちの審査員が公正に審査する。」
< 絶魔縁体 >
魔力に対し高い耐性値を持つ特殊素材の一つ。
滅多に見つからないスーパーレア素材。
試験内容は概ね予想通り。
しかしあの『的』、普通の『的』ではないかなとは思っていたが、まさかのスーパーレア素材だったとは……。
初めて見るレアな素材に素直に感動……したいところなのだが、その間にもレオンの毛根への攻撃が止まない、よってイマイチ試験内容に集中できない!
抱きしめられたまま、ゴリンゴリンと頭皮がズレそうなほど頭を撫でられながら只々耐えているのは、これがレオンなりの最大限の優しさであると知っているからだ。
この『優しくする=頭を撫でる』の方程式が確定したのは、多分家でカルパスが大きくて真っ黒なワンワンを頭をもぐ勢いで撫でていたのを目撃した時。
首を取ろうとしている様にしか見えないその凶器的な頭ナデナデを目撃した俺は、ヒェッ……と悲鳴が出そうになったが、レオンは普通にじっと見つめていた。
「ああやって頭をとったほうがいいですか?」
手で何かを引きちぎるジェスチャーをしながら、そんな事を尋ねてきたので、俺は必死に頭を悩ます。
レオンは基本、首はね族なので多分一般的な首のとり方について質問してきたようだが、どちらも普通じゃない。
俺はブンブンと首を振り、再度カルパスと黒いワンワンに視線を向けると、ワンワンが尻尾を振ってとても嬉しそうにしている事に気づいた。
「あれはカルパスの優しさで満ち溢れた行為なんだよ。『いい子いい子』って優しくしているんだ。ほら、ワンワンも嬉しそうだろう?」
頭だけではなく、更にはもっと~と腹まで出した黒いワンワンを見て、レオンは、「なるほど……。」と納得した様子を見せていた。
つまりレオンがこんな行動を優しさと勘違いしてしまったのは俺のせい。
レオンの優しい心に影を落としたくない俺は耐える。
そしてこの試験の後、切実にレオンに手加減というものをできるだけ傷つけないように丁寧に教え込もうと思っている。
今後の計画をブツブツと呟いている間に試験は開始し、名前を呼ばれた5人の受験生達が前に出て、次々と自身の最も得意とする属性の初級魔法を打ち込んでいく。
ちなみに魔法は、その発動難易度により大きく分けて、<初級魔法>、<中級魔法>、<上級魔法>に別れていて、上級になればなるほど描く魔法陣は複雑、かつ威力も大きいものになっていくが、本人の魔法量や技術によりその威力には違いがある。
要は魔法が凄く得意な人が打てば、例え初級魔法も一般の人が打った上級魔法より威力が高い……といった具合に。
更に魔法適正の高い資質持ちなら、そういった初級魔法でも威力を底上げしてしまうスキルや簡略化してしまうスキルもあるため、その対策として試験はスキルなしの純粋な初級魔法で……ということらしい。
なるほどね~と思いながら、受験生達の結果を見ていると、やはり今までの試験と同じく10点、5点、1点と非常に厳しい点数が告げられていく。
「<魔法術>の平均点は、<剣体術>と同じく20点らしいですね。
ざっと見たところ結構な威力でうっている様に見えますが、それでも20点……これも厳しい試験になりそうですね。」
モルトが真剣な表情をしながらニュニュっと隣から現れると、ニールの声もそれに続く。
「流石は中学院、やはり小学院の時のようにはいかないっすね~。」
そう言いながら反対側からニールもニュニュっと出てきた。
そんな二人に挟まれ、物理的にレオンにも挟まれながら、平均点は20点か~と、放たれた魔法と点数とをよ~く観察する。
すると、まずは100m先の小さな的に当てるのがそもそも難しく、そこに当たらない時点が20点以下。
さらに当てられたとしても、その威力が低ければ20点よりプラスした加点は貰えないようであった。
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