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第七章(試験後、レオンと娼館、アントンと呪いについて、リーフ暗殺計画)
(バルザーク)328 悪い話
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(バルザーク)
イライラした様子を隠そうとせず、淡々と今回の計画について話し始める女を見て、俺の脳裏にフッと以前聞いた話が浮かんでくる。
確かこの女、以前<諜報ギルド>に所属していた諜報員だ。
目の前にいる女と当時に聞いた話とを照らし合わせながら、ポツポツとその時の話を思い出していった。
高い実力とそれに伴う数多くの功績を上げたことから、貴族の中では引っ張りだことなっていた人物だったはず。
しかし、何があったかは詳しく知らないが、少し前に除名処分となったと聞いた。
まさか除名後<暗殺ギルド>にいたとは……。
多少引っかかりを感じたが、まぁそんなヤバい事情を抱えている奴などここにはゴロゴロいる。
そのため『どうでもいいか……。』と、私はレイナの話に集中し始めた。
「依頼を出したのは、公爵家メルンブルクの当主、カール様よ。
ターゲットの名前は〈リーフ〉で、とにかく何が何でも表舞台に晒される中学院進学前にその存在を消してしまいたいって希望されてる。
だけど、ターゲットの傍には厄介な相手が二人いるの。
それか今だに諜報ギルド長と繋がりがある凄腕元諜報員の<カルパス>と元第二騎士団団長<ドノバン>。
そいつらがついている為、一筋縄にはいかない。」
最後に上がった名前に、ルッツが、あ~……と何かを思い出した様に反応した。
「ドノバンか……。あいつ相手じゃ~流石に無傷でとはいかねぇな。
この間もちょっかいかけたA級傭兵のパーティーが全員消されたばっかだろう?」
「えぇ、完全に意表を突いたつもりだったけど、まんまとやられたわ。
あのカルパスが第二騎士団に情報を先回りして流してやがったのよ、────っくそがっ!!」
再度イライラし始めたレイナにルノマンドは、まぁまぁ、と穏やかな笑みを浮かべながら代わりに説明を続ける。
「中々の実力を持った子達だったんだが、流石に情報が筒抜けの状態で、元騎士団長様のお相手は無理だったようだ。
やはりS級騎士様相手では、よっぽどの隙をつかねば倒すことは出来ないな。
屋敷の方も情報をなんとか得ようとしているが、全て邪魔されている。
元諜報員のカルパス殿によってな。」
「あらら~?どっかで聞いたような気がしてましたが、カルパスさんって元々メルンブルク家の専属執事長をされてた方ですよね?
その任は降ろされたとは聞いていましたが、まだメルンブルク家の執事をされているのに何故カール様の決定に逆らうような事を……?
────あ、もしかして降格させられた復讐ですか~?……んん~?そもそもなぜ降格処分に?」
不思議そうにそう尋ねるルーナに、フッと馬鹿にするような笑いを漏らしたレイナが答える。
「あ~、笑っちゃうような理由で降格処分になったのよ?あの男。
あのリーフとか言う厄介者を引き取って降格させられたの。
あんな将来消える予定の、ゴミよりタチが悪い子供をかばって。
それで一生安泰の地位を捨てるだなんて、どう考えても正気じゃないでしょう?
まさに『青臭い正義感に走る狂人』ってやつよね~。それとも、ただの頭が狂った偽善者かしら?」
ルーナはこの辺りでクスッと笑いを漏らしたが、レイナはそのまま話を続けた。
「それからず~っとその子供のために、影であのカール様に逆らい続けてるわ。
そのせいで今まで何度計画を邪魔されてきた事か……。
諜報ギルドを辞めてやっと私の目の前から消えたと思ったのに……ずっとチョロチョロとうっとおしい蝿みたいに。
いつもいつも涼しい顔して……本当に忌々しいったら!」
レイナの話を聞き終わったプラムは、指に嵌っているダイヤの指輪を眺めながら、「なにそれ、きもちわるっ。」と呆れたような表情で呟いた。
公爵家の執事長など、そのまま大人しくしていれば将来は死ぬまで安泰であるというのに……。
それを捨ててまでそんな損しかない赤子を助けようとするとは……確かに正気を疑う。
俺も概ねその考えに同感した時、レイナはニヤッと口元を大きく歪め、今までの険しい顔から一変、酷く嬉しそうな様子で話し出す。
「だからやっとあの涼し気な顔を崩してやれると思うと、嬉しくて嬉しくて仕方がないわ。
あの大事にしている子どもをグチャグチャにしてあいつの前に差し出してやる。」
「それは好きにすればいいが……流石にそのカルパスとドノバンの二人相手ではこちらもそれなりの捨て駒が必要になるぞ。
我々とて倒すとなればかなりの時間が掛かる。その間に別の第二騎士団の奴らが出てきては厄介だ。」
「それな~。派手な戦闘になれば隠すのも難しいだろうし。
……っーかよいくら依頼を出したのが公爵家のカール様とはいえ、本当に大丈夫かよ?結構大きい騒ぎになると思うんだけど?」
「そうそう。私もそれが気になってます~。
今までメルンブルク家とは良いおつきあいをさせて頂いて来ましたが、証拠ごと私達も消す────なんてことないですか?
……まぁ、私達を殺そうとなんてすればあちらのほうが被害をうけて、事件を余計隠せなくなりますけどね?」
私が計画について物申せば、ルッツとルーナもそれに便乗しそれぞれ意見を述べる。
確かにメルンブルク家の『やり方』をよく知っている私としても、その懸念は100%同意できるものだ。
そのまま静かにルノマンドの答えを待っていると、奴は突然くっくっくっ……と含み笑いをした後俺達に言った。
「お前たちの懸念は最も。しかし安心するといい。
そんな事にかまってられなくなるような盛大な『お祭り』が近々ある予定だ。
こんな些細な事件に手は回らなくなるだろうよ。
だから安心して派手に暴れて構わんが、ドノバンやカルパスにはお前たちを直接ぶつける気はない。」
イライラした様子を隠そうとせず、淡々と今回の計画について話し始める女を見て、俺の脳裏にフッと以前聞いた話が浮かんでくる。
確かこの女、以前<諜報ギルド>に所属していた諜報員だ。
目の前にいる女と当時に聞いた話とを照らし合わせながら、ポツポツとその時の話を思い出していった。
高い実力とそれに伴う数多くの功績を上げたことから、貴族の中では引っ張りだことなっていた人物だったはず。
しかし、何があったかは詳しく知らないが、少し前に除名処分となったと聞いた。
まさか除名後<暗殺ギルド>にいたとは……。
多少引っかかりを感じたが、まぁそんなヤバい事情を抱えている奴などここにはゴロゴロいる。
そのため『どうでもいいか……。』と、私はレイナの話に集中し始めた。
「依頼を出したのは、公爵家メルンブルクの当主、カール様よ。
ターゲットの名前は〈リーフ〉で、とにかく何が何でも表舞台に晒される中学院進学前にその存在を消してしまいたいって希望されてる。
だけど、ターゲットの傍には厄介な相手が二人いるの。
それか今だに諜報ギルド長と繋がりがある凄腕元諜報員の<カルパス>と元第二騎士団団長<ドノバン>。
そいつらがついている為、一筋縄にはいかない。」
最後に上がった名前に、ルッツが、あ~……と何かを思い出した様に反応した。
「ドノバンか……。あいつ相手じゃ~流石に無傷でとはいかねぇな。
この間もちょっかいかけたA級傭兵のパーティーが全員消されたばっかだろう?」
「えぇ、完全に意表を突いたつもりだったけど、まんまとやられたわ。
あのカルパスが第二騎士団に情報を先回りして流してやがったのよ、────っくそがっ!!」
再度イライラし始めたレイナにルノマンドは、まぁまぁ、と穏やかな笑みを浮かべながら代わりに説明を続ける。
「中々の実力を持った子達だったんだが、流石に情報が筒抜けの状態で、元騎士団長様のお相手は無理だったようだ。
やはりS級騎士様相手では、よっぽどの隙をつかねば倒すことは出来ないな。
屋敷の方も情報をなんとか得ようとしているが、全て邪魔されている。
元諜報員のカルパス殿によってな。」
「あらら~?どっかで聞いたような気がしてましたが、カルパスさんって元々メルンブルク家の専属執事長をされてた方ですよね?
その任は降ろされたとは聞いていましたが、まだメルンブルク家の執事をされているのに何故カール様の決定に逆らうような事を……?
────あ、もしかして降格させられた復讐ですか~?……んん~?そもそもなぜ降格処分に?」
不思議そうにそう尋ねるルーナに、フッと馬鹿にするような笑いを漏らしたレイナが答える。
「あ~、笑っちゃうような理由で降格処分になったのよ?あの男。
あのリーフとか言う厄介者を引き取って降格させられたの。
あんな将来消える予定の、ゴミよりタチが悪い子供をかばって。
それで一生安泰の地位を捨てるだなんて、どう考えても正気じゃないでしょう?
まさに『青臭い正義感に走る狂人』ってやつよね~。それとも、ただの頭が狂った偽善者かしら?」
ルーナはこの辺りでクスッと笑いを漏らしたが、レイナはそのまま話を続けた。
「それからず~っとその子供のために、影であのカール様に逆らい続けてるわ。
そのせいで今まで何度計画を邪魔されてきた事か……。
諜報ギルドを辞めてやっと私の目の前から消えたと思ったのに……ずっとチョロチョロとうっとおしい蝿みたいに。
いつもいつも涼しい顔して……本当に忌々しいったら!」
レイナの話を聞き終わったプラムは、指に嵌っているダイヤの指輪を眺めながら、「なにそれ、きもちわるっ。」と呆れたような表情で呟いた。
公爵家の執事長など、そのまま大人しくしていれば将来は死ぬまで安泰であるというのに……。
それを捨ててまでそんな損しかない赤子を助けようとするとは……確かに正気を疑う。
俺も概ねその考えに同感した時、レイナはニヤッと口元を大きく歪め、今までの険しい顔から一変、酷く嬉しそうな様子で話し出す。
「だからやっとあの涼し気な顔を崩してやれると思うと、嬉しくて嬉しくて仕方がないわ。
あの大事にしている子どもをグチャグチャにしてあいつの前に差し出してやる。」
「それは好きにすればいいが……流石にそのカルパスとドノバンの二人相手ではこちらもそれなりの捨て駒が必要になるぞ。
我々とて倒すとなればかなりの時間が掛かる。その間に別の第二騎士団の奴らが出てきては厄介だ。」
「それな~。派手な戦闘になれば隠すのも難しいだろうし。
……っーかよいくら依頼を出したのが公爵家のカール様とはいえ、本当に大丈夫かよ?結構大きい騒ぎになると思うんだけど?」
「そうそう。私もそれが気になってます~。
今までメルンブルク家とは良いおつきあいをさせて頂いて来ましたが、証拠ごと私達も消す────なんてことないですか?
……まぁ、私達を殺そうとなんてすればあちらのほうが被害をうけて、事件を余計隠せなくなりますけどね?」
私が計画について物申せば、ルッツとルーナもそれに便乗しそれぞれ意見を述べる。
確かにメルンブルク家の『やり方』をよく知っている私としても、その懸念は100%同意できるものだ。
そのまま静かにルノマンドの答えを待っていると、奴は突然くっくっくっ……と含み笑いをした後俺達に言った。
「お前たちの懸念は最も。しかし安心するといい。
そんな事にかまってられなくなるような盛大な『お祭り』が近々ある予定だ。
こんな些細な事件に手は回らなくなるだろうよ。
だから安心して派手に暴れて構わんが、ドノバンやカルパスにはお前たちを直接ぶつける気はない。」
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