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第七章(試験後、レオンと娼館、アントンと呪いについて、リーフ暗殺計画)
(ドノバン)332 政略結婚、のち……
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(ドノバン)
俺とジョバンヌは、貴族ではよくある政略結婚で結婚した者同士で、彼女は空輸を専門とした貿易などにより非常に栄えていた辺境伯のご令嬢であり、高学院卒業後に俺達は直ぐに籍をいれた。
そんなジョバンヌとの出会いは高学院の卒業間近であったのだが、随分と豪快で変わった女であった彼女は、最初のお見合い時に俺にこういった。
『私が心から愛しているのは平民で同性のミーナちゃん。
あなたも恋愛なんて私に求めてないみたいだし、お互いちょうど良かったわね。
私達は貴族として義務を果たさなければならない。
だからそれをしっかり果たして、子供が巣立った後はお互い離縁して自由に生きましょう。』
────有言実行。
まさにその言葉通りに彼女は、俺との子供、長男<アルベルト>と次男<シャルル>を立派に育て上げ、現在は離縁してそのまま愛しのミーナちゃんに告白した。
そうして無事成就した様で、現在はラブラブで幸せ一杯で暮らしているわけだが────ジョバンヌは『打倒!!エドワード派閥!!』を打ち立て、一歩間違えれば過激派と捉えられるほど活発に動き回っている。
その非常にアクティブな動きを思い出し、汗がタラッ……と頬を伝っていった。
それには色々と理由があって、まず元々行き過ぎた身分至上主義が気に入らなかったのもあったのだが、それに加えエドワード派閥からの数々の嫌がらせや、エドワードが打ち立てている国の法律に対しても憤りを感じている様だ。
『1つ、平民と貴族は結婚するべからず、愛人は可。』
『2つ、結婚は異性間のみで、愛人は可。』
『3つ、爵位を持つ者の国外移住は禁止である。』
「愛人ってなんだよっ!!ふっざけんな!!」
────と、つい最近も酒を飲みながらテーブルを真っ二つに叩き割ったジョバンヌに、俺は閉口し余計な事は言わなかった。
ようは全てが気に入らないからエドワード派閥ぶっ倒す!……だそうで、様々な有益な情報を俺に提供してくれているのだ。
その時受け取った情報は真っ二つになってしまったテーブルと共に失われそうになってしまったが、一緒にいたカルパスがキチンと覚えておいてくれたようで本当に助かった……。
「最近やたらと<魔導結石>が国外から輸入されている。しかもその注文元は全員エドワード派閥の者達のようだね。」
<魔導結石>
魔道具を作る際に必要となる鉱石の一種。
色々な事に応用して使う事が出来る。
そんなジョバンヌの話に、カルパスはずっと眉を潜めて考え込んでいた。
その話自体は珍しい話ではないが、確かにそれが全員エドワード派閥であるというのが多少引っかかるところではある。
更には各地で発生しているやたら活発化しているモンスター達の存在に、逆に今までとは打って変わってモンスターの目撃すら滅多に無くなってしまった地域もあると……。
そして今一番の話題としては、<グリモア>で異常な程のモンスターの大発生と魔素の濃度が濃くなり『瘴気』まで発生し始めているということだ。
<瘴気>
魔素の濃度がある一定値を超えたもの。
モンスターのパワーアップを促し様々な悪い効果を引き起こす。
見つけ次第教会への通報とその原因の除去が急がれる。
俺はどうにもこれらが無関係であるとは思えないし、カルパスもそう思っているから、今あちらこちらから情報を集めまわっている。
俺はジョバンヌからの手紙を燃やし、一瞬で灰になったそれを見つめながら、ふぅ……とため息をつく。
戦闘職の俺が考えられるのはここまで。
後は情報のプロにお任せするとしよう。
一旦自分の考えに区切りをつけると、今後は別の事が頭の中に浮かんできた。
そういえばあいつら今頃グリモアで入学試験中か……。
『変わり者のリーフ様』と『呪われし化け物のレオン』
なんかの絵本のタイトルかよと言いなくなるようなインパクト大な2つ名を持った愛弟子達を思い出し、プッと吹き出してしまう。
そして二人の数々のとんでもエピソードを思い出すと、突然心配な気持ちが前にググッと飛び出してきた。
俺とジョバンヌは、貴族ではよくある政略結婚で結婚した者同士で、彼女は空輸を専門とした貿易などにより非常に栄えていた辺境伯のご令嬢であり、高学院卒業後に俺達は直ぐに籍をいれた。
そんなジョバンヌとの出会いは高学院の卒業間近であったのだが、随分と豪快で変わった女であった彼女は、最初のお見合い時に俺にこういった。
『私が心から愛しているのは平民で同性のミーナちゃん。
あなたも恋愛なんて私に求めてないみたいだし、お互いちょうど良かったわね。
私達は貴族として義務を果たさなければならない。
だからそれをしっかり果たして、子供が巣立った後はお互い離縁して自由に生きましょう。』
────有言実行。
まさにその言葉通りに彼女は、俺との子供、長男<アルベルト>と次男<シャルル>を立派に育て上げ、現在は離縁してそのまま愛しのミーナちゃんに告白した。
そうして無事成就した様で、現在はラブラブで幸せ一杯で暮らしているわけだが────ジョバンヌは『打倒!!エドワード派閥!!』を打ち立て、一歩間違えれば過激派と捉えられるほど活発に動き回っている。
その非常にアクティブな動きを思い出し、汗がタラッ……と頬を伝っていった。
それには色々と理由があって、まず元々行き過ぎた身分至上主義が気に入らなかったのもあったのだが、それに加えエドワード派閥からの数々の嫌がらせや、エドワードが打ち立てている国の法律に対しても憤りを感じている様だ。
『1つ、平民と貴族は結婚するべからず、愛人は可。』
『2つ、結婚は異性間のみで、愛人は可。』
『3つ、爵位を持つ者の国外移住は禁止である。』
「愛人ってなんだよっ!!ふっざけんな!!」
────と、つい最近も酒を飲みながらテーブルを真っ二つに叩き割ったジョバンヌに、俺は閉口し余計な事は言わなかった。
ようは全てが気に入らないからエドワード派閥ぶっ倒す!……だそうで、様々な有益な情報を俺に提供してくれているのだ。
その時受け取った情報は真っ二つになってしまったテーブルと共に失われそうになってしまったが、一緒にいたカルパスがキチンと覚えておいてくれたようで本当に助かった……。
「最近やたらと<魔導結石>が国外から輸入されている。しかもその注文元は全員エドワード派閥の者達のようだね。」
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そんなジョバンヌの話に、カルパスはずっと眉を潜めて考え込んでいた。
その話自体は珍しい話ではないが、確かにそれが全員エドワード派閥であるというのが多少引っかかるところではある。
更には各地で発生しているやたら活発化しているモンスター達の存在に、逆に今までとは打って変わってモンスターの目撃すら滅多に無くなってしまった地域もあると……。
そして今一番の話題としては、<グリモア>で異常な程のモンスターの大発生と魔素の濃度が濃くなり『瘴気』まで発生し始めているということだ。
<瘴気>
魔素の濃度がある一定値を超えたもの。
モンスターのパワーアップを促し様々な悪い効果を引き起こす。
見つけ次第教会への通報とその原因の除去が急がれる。
俺はどうにもこれらが無関係であるとは思えないし、カルパスもそう思っているから、今あちらこちらから情報を集めまわっている。
俺はジョバンヌからの手紙を燃やし、一瞬で灰になったそれを見つめながら、ふぅ……とため息をつく。
戦闘職の俺が考えられるのはここまで。
後は情報のプロにお任せするとしよう。
一旦自分の考えに区切りをつけると、今後は別の事が頭の中に浮かんできた。
そういえばあいつら今頃グリモアで入学試験中か……。
『変わり者のリーフ様』と『呪われし化け物のレオン』
なんかの絵本のタイトルかよと言いなくなるようなインパクト大な2つ名を持った愛弟子達を思い出し、プッと吹き出してしまう。
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