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第七章(試験後、レオンと娼館、アントンと呪いについて、リーフ暗殺計画)
(ドノバン)333 とっても心配
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(ドノバン)
受かるかどうかという心配はしていない。
どうせあの実力じゃ受かるのは確実だからだ。
リーフは既に剣だけでも騎士団の試験を余裕で通過できる程の実力があるし、レオンなどその更に上の上の上。
だから心配というのは試験の合否ではなく、こう……何か騒ぎを起こすんじゃないか的な心配の方で、むしろ試験をする側に頑張れと言ってやりたいくらいだ。
俺は頭を掻いていた手を止め、前で腕を組み苦笑いをした。
まぁ、流石に死人は出ないだろうからそれは教員達に頑張ってもらうしかないとして……実は他にも1つ、心配な事だけではなく、ちょっ~とばかし期待している部分もあったりする。
中学院は怖いもの知らずの強い奴らや人族とは全く違う感覚を持った他種族も多く集まってくるので、とにかくいろ~んな奴らが集まる。
そのためレオンに、リーフ以外の興味を引かれる存在が現れるのではないかと俺は期待しているのだ。
今まではレガーノという狭い世界の中、とにかくリーフの後を何も考えずにひたすらくっついていけば良かったが、今後広い世界に飛び出していくに当たって、今までと同じ……というわけにはいかない。
その際、興味の対象がリーフだけというのは非常にまずいと、おっさんは思っているわけだ。
────というのも、心は酷く脆弱なモノで、支えるものがなくなればあっという間に砂のように崩れ去ってしまうモノだということを、俺は良~く知っているからだ。
だからその支えになるものは沢山持っていた方が良い。
特にこんな『死』が目と鼻の先にあるこんな世界では……。
俺は後頭部に両手を回し、今まで散っていった沢山の仲間たちの顔を順々に思い出していく。
するとその顔を思い出す度に、そいつらとの思い出が昨日の事の様に思い出され、それに心がホカホカと暖まるのと同時に…………鋭い剣が刺さったような酷い痛みが同時に走った。
この痛みは1人で抱えていくには重すぎるモノで、きっと俺に他に大切だと思えるものが1つもなかったら……?
『それを奪った者に復讐を』、更にそれを遂げたとしても、『なぜ自分の大事なモノがいない世界で笑っているのか?』と無関係な奴らに憎しみを持つだろう。
そして最終的には────……。
『こんな世界など無くなってしまえばいい。』
────そこまでたどり着いてしまうかもしれない。
レオンは強い。しかし、心も同様に強いとは限らない。
現在その心を支えているのはリーフのみで、つまりそれを失った時にレオンがどうなるのか全く予想がつかないのだ。
今は同じ道、同じ方向を歩いていても、レオンにはレオンの、そしてリーフにはリーフの人生があって、今後様々な経験を経て、ある時フッと道が別れるはずだ。
その時レオンは、きっとはあっさり自分の道を捨てて喜んでリーフの後をついていこうとするだろうが、恐らくリーフはそれを許さない。
俺的には、リーフのその考えが間違っているとは思えない。
人はそれぞれ自分の人生を自分で決めて歩んでいくべきで、人についていくものではないと思っているからだ。
「……何だけどな。」
ぼそっと呟いた後、目を閉じて、『その時』の事を考える。
すると、その先には一体何が待っているのか、それを考えると恐ろしさに背筋が凍った。
「──おぉ~こわっ!」
鳥肌が立った腕をシャカシャカと擦っていた、その時────……。
────────バシュッ!!!!
大きな音を立てて王宮の方から黄色い煙が空に向かって伸びていく。
あれは……<警戒伝煙>だ!
<警戒伝煙>
緊急伝煙よりは緊急性が低いが、近隣などで緊急討伐対象が出現、もしくはそれに準ずる事件が起きた時に上げる煙玉。
空に向かって打ち上げると黄色い煙が立ち上る
受かるかどうかという心配はしていない。
どうせあの実力じゃ受かるのは確実だからだ。
リーフは既に剣だけでも騎士団の試験を余裕で通過できる程の実力があるし、レオンなどその更に上の上の上。
だから心配というのは試験の合否ではなく、こう……何か騒ぎを起こすんじゃないか的な心配の方で、むしろ試験をする側に頑張れと言ってやりたいくらいだ。
俺は頭を掻いていた手を止め、前で腕を組み苦笑いをした。
まぁ、流石に死人は出ないだろうからそれは教員達に頑張ってもらうしかないとして……実は他にも1つ、心配な事だけではなく、ちょっ~とばかし期待している部分もあったりする。
中学院は怖いもの知らずの強い奴らや人族とは全く違う感覚を持った他種族も多く集まってくるので、とにかくいろ~んな奴らが集まる。
そのためレオンに、リーフ以外の興味を引かれる存在が現れるのではないかと俺は期待しているのだ。
今まではレガーノという狭い世界の中、とにかくリーフの後を何も考えずにひたすらくっついていけば良かったが、今後広い世界に飛び出していくに当たって、今までと同じ……というわけにはいかない。
その際、興味の対象がリーフだけというのは非常にまずいと、おっさんは思っているわけだ。
────というのも、心は酷く脆弱なモノで、支えるものがなくなればあっという間に砂のように崩れ去ってしまうモノだということを、俺は良~く知っているからだ。
だからその支えになるものは沢山持っていた方が良い。
特にこんな『死』が目と鼻の先にあるこんな世界では……。
俺は後頭部に両手を回し、今まで散っていった沢山の仲間たちの顔を順々に思い出していく。
するとその顔を思い出す度に、そいつらとの思い出が昨日の事の様に思い出され、それに心がホカホカと暖まるのと同時に…………鋭い剣が刺さったような酷い痛みが同時に走った。
この痛みは1人で抱えていくには重すぎるモノで、きっと俺に他に大切だと思えるものが1つもなかったら……?
『それを奪った者に復讐を』、更にそれを遂げたとしても、『なぜ自分の大事なモノがいない世界で笑っているのか?』と無関係な奴らに憎しみを持つだろう。
そして最終的には────……。
『こんな世界など無くなってしまえばいい。』
────そこまでたどり着いてしまうかもしれない。
レオンは強い。しかし、心も同様に強いとは限らない。
現在その心を支えているのはリーフのみで、つまりそれを失った時にレオンがどうなるのか全く予想がつかないのだ。
今は同じ道、同じ方向を歩いていても、レオンにはレオンの、そしてリーフにはリーフの人生があって、今後様々な経験を経て、ある時フッと道が別れるはずだ。
その時レオンは、きっとはあっさり自分の道を捨てて喜んでリーフの後をついていこうとするだろうが、恐らくリーフはそれを許さない。
俺的には、リーフのその考えが間違っているとは思えない。
人はそれぞれ自分の人生を自分で決めて歩んでいくべきで、人についていくものではないと思っているからだ。
「……何だけどな。」
ぼそっと呟いた後、目を閉じて、『その時』の事を考える。
すると、その先には一体何が待っているのか、それを考えると恐ろしさに背筋が凍った。
「──おぉ~こわっ!」
鳥肌が立った腕をシャカシャカと擦っていた、その時────……。
────────バシュッ!!!!
大きな音を立てて王宮の方から黄色い煙が空に向かって伸びていく。
あれは……<警戒伝煙>だ!
<警戒伝煙>
緊急伝煙よりは緊急性が低いが、近隣などで緊急討伐対象が出現、もしくはそれに準ずる事件が起きた時に上げる煙玉。
空に向かって打ち上げると黄色い煙が立ち上る
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