【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第八章

353 レオンの父親

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☆下ネタあり、申し訳ありませんが苦手なお方はご注意下さいm(__)m


(リーフ ) 

~朝日が登る前の朝4時~

俺はいつもどおりにバチーン!!としっかりパッチリ目が覚めて、意識もそれに合わせて完全に覚醒する。

年をとるとなぜ早起きになるのかな~?

クスクスと笑いながら、さぁ~起きるか!と飛び起きようとしてもそれが出来ない。
理由は簡単!
レオンに蛇に捕食されるネズミの様に、体中を締め上げられているからだ。

動けな~い!これが捕食されるのを待つ野ネズミの気持ちか……。

昨日と同様、やはりびくともしないレオンの拘束に身動きが取れない。
仕方なく体の力を抜いてレオンの覚醒を待つことにしたのだが……下半身に関してある既視感を感じ、スンッと感情を完全にオフにした。

お象様は既におはようしている。

ハハッと笑いながら、ぐっすり快適睡眠している自身の象ちゃんに気分はしんみりしてしまう。

この生理現象は、上と下の動きは反比例してるのかもしれない。
歳を取ると上は早起き、下はぐっすりだから。常に。

朝から暗い気持ちになりそうになって大きく息を吸うと、朝の清々しい空気と嗅ぎ慣れたレオンの匂いが肺一杯に入り込んできた。

干したてのおふとんみたいなレオンの匂い。
俺、この匂い好き~。

スンスン!
思う存分その匂いを堪能していると、レオンが眠ったままむず痒いのか小さく動き、俺の頭に顔を埋めてお返しとばかりにスンスンと頭皮の匂いを嗅いでくる。
その行動の全てが大型犬に瓜二つだったので、『ひょっとしたらレオンって獣人なのでは?』なんて思ったが……レオンの父親は人族の貴族男性の誰からしいので、獣人ではないことは既に判明済み。

それでは、父親は一体どんな人物なのか?

その事は実は前から気になってはいて、それとなくレオンの特徴を持った貴族男性がいないか、カルパスに聞いてみた事がある。
すると、な、な、なんと!出来る男代表のカルパスは、既にレオンの父親について調べていてくれていたのだ。
そしてその結果、レオンに類似する特徴を持った者は誰一人いなかったらしい。
一応呪いが解けた後になる予定の銀髪についても聞いてみたが、やはりそれに該当するような男も女もいないときっぱり断言していた。
しかも────「もしそんな者がいたら神と崇められているでしょうね。」とまで言われてしまう。
なんでも、そもそも白銀の髪はイシュル神の髪の色で、この世にそれを持つ生物はいないのだそうだ。

へぇ~と頷きながら、更に母親についても知ってるかな~?と思って聞いてみると、カルパスはニッコリと笑顔で1人の女性の写真を俺に見せてくれる。
そこにはキンキラキンと輝くようなセクシー美女が写っていて、それがレオンの母親であると、カルパスは言った。
興味津々でその写真の女性を隅から隅までじっくり観察したが、凄く美しい顔をしてはいるが、全くレオンに全く似ていない。
それから察するにレオンは父親に似ていると思われるので、その事について直接彼女から話を聞きたいなと思い、カルパスに尋ねる。

「彼女が今何処にいるのか知ってるかい?」

すると、カルパスはニッコリ笑顔を更に深くして答えた。

「えぇ、現在彼女は相応しい場所でそれ相応の待遇で暮らしているみたいですよ。」────と。

相応しい場所?相応の待遇??

一瞬ハテナが浮かんだが、レオンの母親は貴族を相手にする高級娼婦さんであった事を思い出し、その言葉の意味を理解した。

恐らくはお金持ち貴族さんのところでウェーイな生活をしている────そういう事か……。

そのキランキランな生活を妄想すると、ムカムカ~!とした怒りがこみ上げてくる。

全く、レオンに借金を押し付けといてなんて無責任な!

そんな怒りで爆発しそうだったが、直ぐに冷静さを取り戻し緩く首を振った。

彼女がどういった経緯でそこに辿り着いたのか知らぬ俺が、無闇に口を出してはいけないな……と、とりあえず反省。
しか~し!
保護者としてはこれ以上レオンを傷つけられては溜まったものではないので、ここは下手に刺激せずこのまま疎遠の方がいいだろう。
少なくとも今は。
現在幸せに暮らしているならソッとしておくしかない。

結局接触するのは諦めることにしたが、父親探しは地味~に続け、物語の中の知識を総動員してこれだ!という情報をカルパスに調べて貰うも、それに該当しそうな男性、もしくは女性は一切欠片すらも見つからなかった。

俺はチラッとレオンの顔を見上げ、下からのアングルにも関わらず完璧な美ともいえるその美しいお顔を眺める。

そもそもこれだけ美しい顔だったら、社交界デビューなるものが必ずある貴族の間で話題に上がらないのはおかしい。

ならば平民か……?

そう考えたが、物語に出てきたレオンの母親の性格を考えると、平民さん相手にお仕事はしてなかった様なのでそれはないだろうし……。
それどころか、もし平民でそんなに綺麗な外見を持っていたら、とっくにどっかの貴族に囲われ社交界に連れ回されているはず。

悶々と妄想は広がっていき、もしかして俺みたいに家族に隠された存在……とかだったりして~とそこまで考えて思考はピタリと止まった。

隠された存在、その理由を考えた時ある1つの疑問が浮かんだからだ。

俺が隠された理由は不義の子であると誤解されているから。
そしてそれは何故かというと全然外見が似ていないからなわけだが、その理由は────……。
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