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第九章
390 守備隊は大変なお仕事
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( リーフ )
「 おいっ!!何をしている!! 」
ピピィ────ッ!!
大きな笛の音とともに、30代後半~40代くらいの小さな丸いサングラスをかけた軽いアフロヘアーの男性が走ってきた。
直前まで何かと戦っていたかの様に全身泥とホコリで汚れ、返り血か自身の血か分からない汚れも多く細かい怪我もしているようだが……。
胸元に光る金色の守備隊員バッチから彼がこの街を守る【 守備隊 】に所属している人ということが分かる。
体格はガチッとしている事と背中に大盾を背負っている事から、おそらくは最前衛を守る防御型かな?と予想できる。
ジロジロ見ながら冷静に分析していると、スキンヘッドもどき達はその男性を知っている様子で、チッと盛大に舌打ちをした。
「 お~お~、これはこれは……守備隊隊長の< ケン >様ではないですか~。
朝早くからこんな時間までずっと働きっぱなしだったんですかぁ?
いや~、流石、領主様の飼い犬達は大変ですなぁ!本当にお可哀想に~!
俺達は気ままな冒険者ですのでぇ~これから楽しい時間を満喫するところでーす。 」
労るような言葉だが、そんなこと微塵も思っていない様子で、スキンヘッドもどきの男は耳をほじりながら言う。
そしてそれをギロッと睨みつける< ケン >さんと呼ばれた男性は睨み合い、そのせいで更に悪くなった空気の中────ケンさんは気持ちを落ち着かせるためか、ふっと短い息を吐いた。
「 ……またお前か、< ゲイル >。
【 絶炎のスネーク 】は毎日毎日……。
グリモアが今、大変な状況なのは分かっているだろう?
このことは冒険者ギルドへ報告するからな。 」
「 へいへ~い、どうぞご自由に~。
……でも言ったところで無駄だと思うぜぇ?
俺達がいないと困るのは、ここの街の人達じゃないんですか~?
街を守らないといけない守備隊の隊長様が、そ~んな街を危険に晒すような無責任な事言っていいんですかぁ??
なぁ!そうだよな~?グリモアの街民のみ・な・さ・ん? 」
スキンヘッドもどきはそう言って街の人達をぐるりと見回すと、その視線を受けた街の人達はグッ……と悔しそうな顔をし視線を下げる。
ケンさんもパンダの様な大きな隈がついている目を僅かに下げ、悔しそうな様子を見せたが、それでもグッと視線を直ぐに上げて言った。
「 ……確かに今、お前たちがいなくなってしまえばこの街の被害は更に増える。
しかし、お前たちも下手なことをすれば推薦してくれた ” お貴族様 ” の顔に泥を塗る事になるぞ?
特にこの街の守備隊と大義名分もない状態で衝突なんて事になれば、領主との関係も悪くなる。
……それでも俺とやり合うか? 」
痛い所を突かれたのか、スキンヘッドもどきはイラッとした表情を隠そうともせずケンさんを睨みつけ、またしても一触即発の空気になったが────……それを破ったのはスキンヘッドもどきの方であった。
「 ……あーハイハイ~。
流石にそれは面倒だし、今日のところは守備隊隊長様に免じて引き下がりまーす。
俺は楽し~くお仕事したいんでね。 」
スキンヘッドもどきはペッと唾を吐き捨て、隣にいる男たちに目配せをする。
そしてクルリと後ろを向きゆっくり歩き出したので、ケンさんや街の人達はほっとした様子で息を吐いた。
詳しい事情は知らないが……多分モンスターが増加したことで人手が足りず、あの変てこな髪型の男たちがヘルプに来ていると、そんな感じなのかな?
なるほど~と考え込んでいたその時、ピタリとスキンヘッドもどきの足が止まった。
「 …………だがよぉ~。
やっぱ舐められたままだとムカつくんだわ。 」
そう小さく呟きながらニヤッと笑った彼の足元に、一瞬で何かの魔法陣が展開され、それを踏んだかと思えばまさに電光石火のスピードで移動────気がつけば俺の目の前で拳を振り上げた状態でいた。
<拳圧師の資質> (ノーマルスキル)
< 跳躍陣 >
バネの性質をもつ魔法陣を創り出し、それを踏むことで凄まじいスピードで移動する事ができる。
自身のスピード値が高いほどその上昇値は高くなる。
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、スピードを持つ事
一定回数以上敵との戦闘経験があること
────あっ!!!
口を大きく開けたケンさんが慌ててこちらに駆け寄ろうとし、街の人達は恐怖に顔を引きつらせる。
その姿が一瞬で俺の視界に入り、更に眼の前のスキンヘッドもどきのニヤついた顔に行き着くと、彼のニタァ~という興奮した顔が飛び込んできた。
「 クソガキに現実見せてやんよっ!! 」
そう大声で叫び、俺の顔に向かって引いていた拳を思い切り振り下ろした────が……。
────ヒョイっ。
俺はその拳を軽く避け、倒れ込む様に前に向かおうとするスキンヘッドもどきの横へ、ケンケンパをする様な動きで一瞬で近づく。
「 はへっ……??? 」
間抜けな声と共に目を見開く、そいつの顔目掛けて……右ストレート!
するとスキンヘッドもどきは、殴られた衝撃でメキョッと嫌な音を立てて顔が変形し、その勢いのまま彼は10m以上離れたところまで吹っ飛んでいく。
そしてその後はゴロンゴロンと転がっていき……その先にある木に激突してやっと止まった。
「 おいっ!!何をしている!! 」
ピピィ────ッ!!
大きな笛の音とともに、30代後半~40代くらいの小さな丸いサングラスをかけた軽いアフロヘアーの男性が走ってきた。
直前まで何かと戦っていたかの様に全身泥とホコリで汚れ、返り血か自身の血か分からない汚れも多く細かい怪我もしているようだが……。
胸元に光る金色の守備隊員バッチから彼がこの街を守る【 守備隊 】に所属している人ということが分かる。
体格はガチッとしている事と背中に大盾を背負っている事から、おそらくは最前衛を守る防御型かな?と予想できる。
ジロジロ見ながら冷静に分析していると、スキンヘッドもどき達はその男性を知っている様子で、チッと盛大に舌打ちをした。
「 お~お~、これはこれは……守備隊隊長の< ケン >様ではないですか~。
朝早くからこんな時間までずっと働きっぱなしだったんですかぁ?
いや~、流石、領主様の飼い犬達は大変ですなぁ!本当にお可哀想に~!
俺達は気ままな冒険者ですのでぇ~これから楽しい時間を満喫するところでーす。 」
労るような言葉だが、そんなこと微塵も思っていない様子で、スキンヘッドもどきの男は耳をほじりながら言う。
そしてそれをギロッと睨みつける< ケン >さんと呼ばれた男性は睨み合い、そのせいで更に悪くなった空気の中────ケンさんは気持ちを落ち着かせるためか、ふっと短い息を吐いた。
「 ……またお前か、< ゲイル >。
【 絶炎のスネーク 】は毎日毎日……。
グリモアが今、大変な状況なのは分かっているだろう?
このことは冒険者ギルドへ報告するからな。 」
「 へいへ~い、どうぞご自由に~。
……でも言ったところで無駄だと思うぜぇ?
俺達がいないと困るのは、ここの街の人達じゃないんですか~?
街を守らないといけない守備隊の隊長様が、そ~んな街を危険に晒すような無責任な事言っていいんですかぁ??
なぁ!そうだよな~?グリモアの街民のみ・な・さ・ん? 」
スキンヘッドもどきはそう言って街の人達をぐるりと見回すと、その視線を受けた街の人達はグッ……と悔しそうな顔をし視線を下げる。
ケンさんもパンダの様な大きな隈がついている目を僅かに下げ、悔しそうな様子を見せたが、それでもグッと視線を直ぐに上げて言った。
「 ……確かに今、お前たちがいなくなってしまえばこの街の被害は更に増える。
しかし、お前たちも下手なことをすれば推薦してくれた ” お貴族様 ” の顔に泥を塗る事になるぞ?
特にこの街の守備隊と大義名分もない状態で衝突なんて事になれば、領主との関係も悪くなる。
……それでも俺とやり合うか? 」
痛い所を突かれたのか、スキンヘッドもどきはイラッとした表情を隠そうともせずケンさんを睨みつけ、またしても一触即発の空気になったが────……それを破ったのはスキンヘッドもどきの方であった。
「 ……あーハイハイ~。
流石にそれは面倒だし、今日のところは守備隊隊長様に免じて引き下がりまーす。
俺は楽し~くお仕事したいんでね。 」
スキンヘッドもどきはペッと唾を吐き捨て、隣にいる男たちに目配せをする。
そしてクルリと後ろを向きゆっくり歩き出したので、ケンさんや街の人達はほっとした様子で息を吐いた。
詳しい事情は知らないが……多分モンスターが増加したことで人手が足りず、あの変てこな髪型の男たちがヘルプに来ていると、そんな感じなのかな?
なるほど~と考え込んでいたその時、ピタリとスキンヘッドもどきの足が止まった。
「 …………だがよぉ~。
やっぱ舐められたままだとムカつくんだわ。 」
そう小さく呟きながらニヤッと笑った彼の足元に、一瞬で何かの魔法陣が展開され、それを踏んだかと思えばまさに電光石火のスピードで移動────気がつけば俺の目の前で拳を振り上げた状態でいた。
<拳圧師の資質> (ノーマルスキル)
< 跳躍陣 >
バネの性質をもつ魔法陣を創り出し、それを踏むことで凄まじいスピードで移動する事ができる。
自身のスピード値が高いほどその上昇値は高くなる。
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、スピードを持つ事
一定回数以上敵との戦闘経験があること
────あっ!!!
口を大きく開けたケンさんが慌ててこちらに駆け寄ろうとし、街の人達は恐怖に顔を引きつらせる。
その姿が一瞬で俺の視界に入り、更に眼の前のスキンヘッドもどきのニヤついた顔に行き着くと、彼のニタァ~という興奮した顔が飛び込んできた。
「 クソガキに現実見せてやんよっ!! 」
そう大声で叫び、俺の顔に向かって引いていた拳を思い切り振り下ろした────が……。
────ヒョイっ。
俺はその拳を軽く避け、倒れ込む様に前に向かおうとするスキンヘッドもどきの横へ、ケンケンパをする様な動きで一瞬で近づく。
「 はへっ……??? 」
間抜けな声と共に目を見開く、そいつの顔目掛けて……右ストレート!
するとスキンヘッドもどきは、殴られた衝撃でメキョッと嫌な音を立てて顔が変形し、その勢いのまま彼は10m以上離れたところまで吹っ飛んでいく。
そしてその後はゴロンゴロンと転がっていき……その先にある木に激突してやっと止まった。
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