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第十章
429 完結するのは
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( レオン )
フシュ~……!!!
口から吐き出された黒い息は、そのまま霧状の煙になって辺り一面に漂い、視界を真っ黒に染める。
それを見ていると ” おやすみの色だね ” と言っていたリーフ様を思い出し、思わず笑みが溢れた。
これならリーフ様は、ぐっすり眠れるだろうか?
そう思ったのも束の間、何やらボソボソと黒い霧の中に沢山の人の声?が響くため、うるさ過ぎてムッ!とする。
これは駄目だ。
うるさい。
スン……!と興味を失くしてただ待つと、やがてその黒い霧は晴れた。
すると先程と変わらぬ場所に黒いドラゴンが現れたのだが……酷く驚いた顔をしている。
《 ……なっ……なななな────っ???!!!
────お、お前、なぜ呪いが掛かっていないのだ!!??
最大級の ” 呪い ” だぞっ!!??? 》
「 ??はぁ……。 」
ワナワナと震えだしたドラゴンは、もう一度先程と同じ黒い霧を発生させたが、やはり晴れれば同じ場所にいるだけ。
俺も勿論同じ場所に立っているわけだが、それにガーン!!とショックを受けた顔をするドラゴン。
《 おっ……おいっ!!お前、なんか変じゃないか?!
──── ” 声 ” ……聞こえないのか?? 》
「 声……?────あぁ、聞こえたが、随分うるさいな。
それではリーフ様が安眠できない。 」
" 改善しろ " という意味合いを込めて伝えてやったのに、《 そ……そんな……馬鹿なっ!! 》と、ブツブツつぶやくだけで会話にならない。
もういいかと動こうとしたその時、ドラゴンは今度は白い霧状の息を吹きかけてきて、あっはっはっ────!!と高笑いをし始めた。
《 これならどうだ!?
さっきのは随分上手く回避したようだが今度は避けられぬだろう!!
さぁ、分離してしまえっ!! 》
( モンスター固有スキル )
< 別れの決断 >
体を構成している各部位が全て分離する解体系特殊スキル
対象は皮、筋肉、脂肪、骨など体を構成する全てを分離、解体する事が出来る。
白い霧状で回避は不可能
(発現条件)
一定回数以上生物を生きたまま解体すること
一定以上の苦痛を与えてから ” 生 ” を奪うこと
俺を中心に漂う白い霧により、またも視界はゼロに。
更にその直後、ヒヤッと少しだけ冷たい空気が頬を優しく撫でてくる。
修行の後に ” 暑い暑い~。 ” と言ってぐったりしているリーフ様に掛けると、ちょうどいいかもしれない。
そう思いながら霧が晴れるのを待っていると、また先程と同じ位置に黒いドラゴンが立っている。
────が、その顔からは汗がグッチョリ垂れ流し、黒い体表のはずなのに、青白く見えるという先程とは違った姿を見せていた。
《 なっなっなっ……なぁ────────!!!!???
お、お前一体何なのだ!?なぜ私のスキルが一切……。
────はっ!!まさか幻影か何かか!?そうなのだろう!!?? 》
幻影など使っていないので素直にフルフルと顔を横に振ると、その黒いドラゴンは青白い顔色で無言のまま羽を広げる。
そして慌てた様子で一瞬で空へと飛び上がると、猛スピードで飛んでいった。
《 ────くそっ!!
そんなわけない!!私のスキルが破られるなど……この化け物めっ!! 》
震えながらそう言い捨てたドラゴンは、少しでも離れようと最大スピードで飛び続ける。
そしてしばしの時間が経った頃、ドラゴンはもう大丈夫だろうと後ろをチラリと振り返り、ホッと息を吐いた。
《 なんだったのだ……アレは……。
あれでは世の概念そのものが存在しないようではないか!
回避は不可能なスキルだぞ!?
────それをあんなあっさり…… 》
「 回避などしていない。
そもそも回避する必要など────ないだろう? 」
俺がドラゴンの背に乗ったままそう言ってやると、ギョッ!!!と目の玉が落ちそうなほど驚いたドラゴンがこちらを振り向く。
《 ……あ……あ……ぅ…………。》
そのまま無言でガタガタと口から歯を鳴らすドラゴンに視線を向けながら、俺は人差し指をスッ……と静かに立てると────空いっぱいに黒い槍の様なモノが出現した。
< 英雄の資質 > ( ???スキル )
< 歌う絶声( ??? ) >
世の怨念を呪い属性の力に変換し、相手に最上の呪いをかける特殊EX攻撃スキル。
あらゆる回避、防御は不可能、その対象が奪った命が多いほどその痛みは強くなる。
黒い槍や剣の形、霧状などなどあらゆる形状に変化させることが可能で、直接突き刺す追尾型など性質も自由にカスタマイズできる。
怨念の声がフィールド内全てに聞こえ続け体内を直接破壊していく遅行型の呪い。
ただし精神汚染度がある一定以下の者には効果がない。
歌う様な呪いの言葉が空いっぱいに響き渡り、その様はまるで大勢の人間達が空で大合唱している様に聞こえる。
《 ひっ……ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ────────!!!!!!! 》
悲鳴を上げ、ブンッ!!と体を振って俺を背中から振り落としたドラゴン。
そのまま光の速さで飛び去ろうとしたが、俺は地上へと落下しながら……人差し指を上から下へゆっくりと振った。
すると、その動きに合わせて空から一斉に黒い槍の雨が降り注ぎ、ドラゴンを上回る速さで追尾しながらその体を貫いていく。
そしてその攻撃によって黒いドラゴンは悲鳴をあげる間もなく、そのまま地上へと墜落していった。
俺は地面にトンッと着地すると、そのまま " 飛んで " 黒いドラゴンのところへ。
するとそいつは力なく地上に倒れていて、槍が刺さった部位から黒い茨の様な痣がまるで絡みつくようにどんどん身体を覆っていくのが見えた。
どうやらそれが相当な苦痛を与えている様で大地が震える程の悲鳴が、次から次へとドラゴンから上がる。
《 ヒィ……ヒィギギぎぃぃぃ────っ!!!!
い、痛いぃぃぃ────い、痛いぃぃ、いたぁぃぃぃぃ────!!!!!!
たっ……助け……ぐれぇぇ────!!!!
俺の負けだぁぁぁぁ────!!なんでもずる……!するがらぁぁ────!!!! 》
ヒィヒィと情けない悲鳴を上げ続ける黒いドラゴン。
その願いを別に聞くつもりがなかった俺は、その様子を大人しく見守っていたのだが、やがてそいつの体中に絡みついている茨の様な痣は次第に盛り上がっていき……ボコボコと沢山の人の形へと変わっていった。
恐らくはそれは、そいつが苦痛を与え遊んできた者達の残された憎しみの感情だ。
” 絶対に許さない ”
” 同じ苦しみを ”
そんな ” 歌 ” が聞こえてきては、黒いドラゴンはそれに対し、壊れた玩具のように謝罪を繰り返している。
そしてそれもやがて聞こえなくなり、ドロリドロリと体中が黒い液体状に変わっていく頃、俺はもう一度指を振りスキルを発動した。
< 英雄の資質 > ( ???スキル )
< 別れの決断( ??? ) >
体を構成している各構成物質全てを分解、消滅させる解体系EX特殊スキル。
対象は体を構成する全ての分子、原子であり、それを選択し分離、消滅させる事が出来る。
透明な空気でどこまでも広げることが可能、回避などできるはずもない
それにより主要な素材と共に、俺の背丈ほどもある巨大な瘴核が現れ、満足のいく程度のモノを手に入れて気分は上昇した。
────が、それと同時にこの世から消え去ってしまった黒いドラゴンに対しチリっと焦げ付くような嫉妬心を抱いた。
「 お前は幸せだな。
自身が語る理想の世界と共に終われて……。
俺の最初に思い描いた理想の世界は、広い世界に、自由に蹂躙され続け……どんどん形を変えていく。
” 終わり ” を持たない俺の世界はいつ完結するのだろう……? 」
フシュ~……!!!
口から吐き出された黒い息は、そのまま霧状の煙になって辺り一面に漂い、視界を真っ黒に染める。
それを見ていると ” おやすみの色だね ” と言っていたリーフ様を思い出し、思わず笑みが溢れた。
これならリーフ様は、ぐっすり眠れるだろうか?
そう思ったのも束の間、何やらボソボソと黒い霧の中に沢山の人の声?が響くため、うるさ過ぎてムッ!とする。
これは駄目だ。
うるさい。
スン……!と興味を失くしてただ待つと、やがてその黒い霧は晴れた。
すると先程と変わらぬ場所に黒いドラゴンが現れたのだが……酷く驚いた顔をしている。
《 ……なっ……なななな────っ???!!!
────お、お前、なぜ呪いが掛かっていないのだ!!??
最大級の ” 呪い ” だぞっ!!??? 》
「 ??はぁ……。 」
ワナワナと震えだしたドラゴンは、もう一度先程と同じ黒い霧を発生させたが、やはり晴れれば同じ場所にいるだけ。
俺も勿論同じ場所に立っているわけだが、それにガーン!!とショックを受けた顔をするドラゴン。
《 おっ……おいっ!!お前、なんか変じゃないか?!
──── ” 声 ” ……聞こえないのか?? 》
「 声……?────あぁ、聞こえたが、随分うるさいな。
それではリーフ様が安眠できない。 」
" 改善しろ " という意味合いを込めて伝えてやったのに、《 そ……そんな……馬鹿なっ!! 》と、ブツブツつぶやくだけで会話にならない。
もういいかと動こうとしたその時、ドラゴンは今度は白い霧状の息を吹きかけてきて、あっはっはっ────!!と高笑いをし始めた。
《 これならどうだ!?
さっきのは随分上手く回避したようだが今度は避けられぬだろう!!
さぁ、分離してしまえっ!! 》
( モンスター固有スキル )
< 別れの決断 >
体を構成している各部位が全て分離する解体系特殊スキル
対象は皮、筋肉、脂肪、骨など体を構成する全てを分離、解体する事が出来る。
白い霧状で回避は不可能
(発現条件)
一定回数以上生物を生きたまま解体すること
一定以上の苦痛を与えてから ” 生 ” を奪うこと
俺を中心に漂う白い霧により、またも視界はゼロに。
更にその直後、ヒヤッと少しだけ冷たい空気が頬を優しく撫でてくる。
修行の後に ” 暑い暑い~。 ” と言ってぐったりしているリーフ様に掛けると、ちょうどいいかもしれない。
そう思いながら霧が晴れるのを待っていると、また先程と同じ位置に黒いドラゴンが立っている。
────が、その顔からは汗がグッチョリ垂れ流し、黒い体表のはずなのに、青白く見えるという先程とは違った姿を見せていた。
《 なっなっなっ……なぁ────────!!!!???
お、お前一体何なのだ!?なぜ私のスキルが一切……。
────はっ!!まさか幻影か何かか!?そうなのだろう!!?? 》
幻影など使っていないので素直にフルフルと顔を横に振ると、その黒いドラゴンは青白い顔色で無言のまま羽を広げる。
そして慌てた様子で一瞬で空へと飛び上がると、猛スピードで飛んでいった。
《 ────くそっ!!
そんなわけない!!私のスキルが破られるなど……この化け物めっ!! 》
震えながらそう言い捨てたドラゴンは、少しでも離れようと最大スピードで飛び続ける。
そしてしばしの時間が経った頃、ドラゴンはもう大丈夫だろうと後ろをチラリと振り返り、ホッと息を吐いた。
《 なんだったのだ……アレは……。
あれでは世の概念そのものが存在しないようではないか!
回避は不可能なスキルだぞ!?
────それをあんなあっさり…… 》
「 回避などしていない。
そもそも回避する必要など────ないだろう? 」
俺がドラゴンの背に乗ったままそう言ってやると、ギョッ!!!と目の玉が落ちそうなほど驚いたドラゴンがこちらを振り向く。
《 ……あ……あ……ぅ…………。》
そのまま無言でガタガタと口から歯を鳴らすドラゴンに視線を向けながら、俺は人差し指をスッ……と静かに立てると────空いっぱいに黒い槍の様なモノが出現した。
< 英雄の資質 > ( ???スキル )
< 歌う絶声( ??? ) >
世の怨念を呪い属性の力に変換し、相手に最上の呪いをかける特殊EX攻撃スキル。
あらゆる回避、防御は不可能、その対象が奪った命が多いほどその痛みは強くなる。
黒い槍や剣の形、霧状などなどあらゆる形状に変化させることが可能で、直接突き刺す追尾型など性質も自由にカスタマイズできる。
怨念の声がフィールド内全てに聞こえ続け体内を直接破壊していく遅行型の呪い。
ただし精神汚染度がある一定以下の者には効果がない。
歌う様な呪いの言葉が空いっぱいに響き渡り、その様はまるで大勢の人間達が空で大合唱している様に聞こえる。
《 ひっ……ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ────────!!!!!!! 》
悲鳴を上げ、ブンッ!!と体を振って俺を背中から振り落としたドラゴン。
そのまま光の速さで飛び去ろうとしたが、俺は地上へと落下しながら……人差し指を上から下へゆっくりと振った。
すると、その動きに合わせて空から一斉に黒い槍の雨が降り注ぎ、ドラゴンを上回る速さで追尾しながらその体を貫いていく。
そしてその攻撃によって黒いドラゴンは悲鳴をあげる間もなく、そのまま地上へと墜落していった。
俺は地面にトンッと着地すると、そのまま " 飛んで " 黒いドラゴンのところへ。
するとそいつは力なく地上に倒れていて、槍が刺さった部位から黒い茨の様な痣がまるで絡みつくようにどんどん身体を覆っていくのが見えた。
どうやらそれが相当な苦痛を与えている様で大地が震える程の悲鳴が、次から次へとドラゴンから上がる。
《 ヒィ……ヒィギギぎぃぃぃ────っ!!!!
い、痛いぃぃぃ────い、痛いぃぃ、いたぁぃぃぃぃ────!!!!!!
たっ……助け……ぐれぇぇ────!!!!
俺の負けだぁぁぁぁ────!!なんでもずる……!するがらぁぁ────!!!! 》
ヒィヒィと情けない悲鳴を上げ続ける黒いドラゴン。
その願いを別に聞くつもりがなかった俺は、その様子を大人しく見守っていたのだが、やがてそいつの体中に絡みついている茨の様な痣は次第に盛り上がっていき……ボコボコと沢山の人の形へと変わっていった。
恐らくはそれは、そいつが苦痛を与え遊んできた者達の残された憎しみの感情だ。
” 絶対に許さない ”
” 同じ苦しみを ”
そんな ” 歌 ” が聞こえてきては、黒いドラゴンはそれに対し、壊れた玩具のように謝罪を繰り返している。
そしてそれもやがて聞こえなくなり、ドロリドロリと体中が黒い液体状に変わっていく頃、俺はもう一度指を振りスキルを発動した。
< 英雄の資質 > ( ???スキル )
< 別れの決断( ??? ) >
体を構成している各構成物質全てを分解、消滅させる解体系EX特殊スキル。
対象は体を構成する全ての分子、原子であり、それを選択し分離、消滅させる事が出来る。
透明な空気でどこまでも広げることが可能、回避などできるはずもない
それにより主要な素材と共に、俺の背丈ほどもある巨大な瘴核が現れ、満足のいく程度のモノを手に入れて気分は上昇した。
────が、それと同時にこの世から消え去ってしまった黒いドラゴンに対しチリっと焦げ付くような嫉妬心を抱いた。
「 お前は幸せだな。
自身が語る理想の世界と共に終われて……。
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