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第十三章
509 ハチドリ参戦
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( リーフ )
「 ほら、ご覧よ。
年が近い子供達は、ああやってお互いの不満をぶつけ合って仲良しになっていくんだよ。
いわばこれは仲良しになるための通過儀礼のようなものだね。 」
人同士のコミュニケーションを教え込む大チャンスとばかりにレオンに説明したが、あまり興味がないのか、分かってないのか……。
レオンの表情は変わらない。
「 なるほど……?? 」
“ とりあえず返事しとくか。”
そんな適当な答えが返ってきたため、俺はう~ん……と考え込んだ。
攻撃的思考を持たない優しき少年レオンは、勿論喧嘩をした事がない。
それはとても良い事だが……世の中には喧嘩大好き、文句大好きで、イチャモンを吹っ掛けては楽しむ厄介な輩もわんさかいる。
喧嘩も全く経験したことがないと困ったさん耐性がつかず、もしかしてちょっと苦労する時が来るかもしれない。
そう考えた俺は、" この機会に便乗しよう! " と考えレオンを立たせると、向かい合わせになって、そのまま偉そうにレオンに意地悪を言い始めた。
「 レオン少年よ、奴隷の君には人権など存在しないのだよ。
分かっているかな? 」
「 はい。俺の全てはリーフ様のものです。 」
「 …………そ、そう……。
…………。
い、いや、でもさ……?
別にそういうのってどうかなって、思ったりして良いところなんじゃないかと思うんだよね、俺は……。
何かやりたい事とか……欲しいモノとか────……。 」
「 家に帰りたいです。
何か欲しいモノあるんですか?
この世の全てはリーフ様のものです。俺が今直ぐ取ってきましょう。 」
” 社畜とは喧嘩にならない ”
だめだ、こりゃ~……。
俺は早々にレオンとの喧嘩は諦めスィ~と目を逸らすと、周りの集団を掻き分けてザッザッ!と前に出てきたのは、子猫のマリオ~ンだ。
マリオンも三位通過の実力の持ち主、当然同じ【 特級組 】である。
「 おはようございます。ソフィア様、リーフ様、ジェニファー様、そして他の誰かさん達。
挨拶が遅れて申し訳ありません。
・・・
何やら楽しげに会話されていた様だったので水を差すのも……と思いまして。 」
「「 マリオンっ……! 」」
突然のマリオンの参戦に、険悪な雰囲気全開で反応したのはアゼリアちゃんとクラーク君。
常人なら震えて話すこともできないくらいの物凄い形相で2人はマリオンを睨んだが、当のマリオンは全く気にならない様子で飄々と話しだす。
「 クラーク、君はとても運がいい。
リーフ様ほどの方に剣の指導を申し出てもらえるなんて!
しかし剣もまともに握れぬ君にはレベルが高すぎるね。
────そうだ!ここは、君いわく魔道具を作るしか能の無いこの私が!まずは教えてあげよう。
これでも剣体術は平均点以上なんでね!
魔道具を作るしか能のない、この私でもね!! 」
フッと笑う子猫のマリオンに対し、口元をヒクヒクと引きつらせたハチドリのクラーク君だったが、バサバサ~と飛び回り鋭い爪楊枝の様な口を懸命に子猫に向ける。
「 はははっ。マリオン、君は相変わらず優しいな。
正面から敵を叩く攻撃手段を持たぬ故、そんな優しい心根のまま育ったのだろう!
是非!その優しさを忘れず、これからも部屋にこもってぬくぬくと生きていくといい。 」
「 はははっ。ありがとう、クラーク。
私は野蛮な事が嫌いでね、泥にまみれた野蛮行為は君の様な自称勇敢な戦士に任せて是非そうさせて貰うよ!
幸い私は苦手分野が少ないので、大抵の役割はこなせるからね。
アゼリアといい君といい何かに特化している人が羨ましいよ。
それだけに集中すれば良くて。 」
宙を舞い攻撃を仕掛けてくるハチドリに、渾身の猫の手パンチを繰り出す子猫。
今度はこちらでバチバチ……と思いきや、それに割り込んだのは、刀を咥えたふわふわプードルだ。
「 はははっ。そうだな、楽なものだ。
これだという方向性がないと苦労するな、マリオン。
魔道具使いは全てにおいて高いステータスが必要だからな。
せいぜい器用貧乏にならぬ様祈っているぞ。 」
「 …………。 」
はっ!と鼻で笑うプードル、笑顔で応戦するも目は笑っていない子猫ちゃん。
まさに三つ巴と言うべき凄まじい戦い、そして横ではマングースとハブの、穏やかな会話なのに険悪さがプンプン漂う戦い……。
これではまたしても俺の悪役としての立場が薄まってしまう!
どうしたもんか~と考えながら罵り合う彼らに目を向けていると……今度は前にいるレオンから若干不機嫌オーラが。
そんなレオンは、俺の視線の先にいる彼らに視線を移すと、険悪ムード全開の彼らに向かってめんどくさそうに言った。
「 どうでも良いことでリーフ様を困らせるな。
立場をわきまえろ。 」
「「「 お前が一番わきまえろ!!この奴隷がっ!!! 」」」
伯爵家3人の怒鳴り声と共に、睨み合いもなんのその!
レオンのたった一言で戦いは終結してしまった。
さらに全員のヘイトがレオン一人に向いてしまい、物語同様 ” 違いを持つ者 ” 一人のお陰で全員の心は一つになる。
『 強制力 』と『 補正力 』がまたしても働いてしまったか……。
レオンを中心に繰り広げられる良くない動き~。
誰かを下にして上でぬくぬくさんになるやつ~!
……と思ったが、メラメラと燃えている彼らを見ると決して今いる位置に甘んじる気持ちはない様子で、寧ろレオンにどうにかして勝ち ” 上 ” に立ってやる!的な野心と向上心がビンビン伝わってきた。
これはこれで、ライバル的な感じでいいのか??
そう思い直すと、怒っていいものか非常に迷いオロオロしてしまう。
とりあえず、ライオンのレオンに挑む新たな仲間に『 ハチドリ 』が加わった。
「 ほら、ご覧よ。
年が近い子供達は、ああやってお互いの不満をぶつけ合って仲良しになっていくんだよ。
いわばこれは仲良しになるための通過儀礼のようなものだね。 」
人同士のコミュニケーションを教え込む大チャンスとばかりにレオンに説明したが、あまり興味がないのか、分かってないのか……。
レオンの表情は変わらない。
「 なるほど……?? 」
“ とりあえず返事しとくか。”
そんな適当な答えが返ってきたため、俺はう~ん……と考え込んだ。
攻撃的思考を持たない優しき少年レオンは、勿論喧嘩をした事がない。
それはとても良い事だが……世の中には喧嘩大好き、文句大好きで、イチャモンを吹っ掛けては楽しむ厄介な輩もわんさかいる。
喧嘩も全く経験したことがないと困ったさん耐性がつかず、もしかしてちょっと苦労する時が来るかもしれない。
そう考えた俺は、" この機会に便乗しよう! " と考えレオンを立たせると、向かい合わせになって、そのまま偉そうにレオンに意地悪を言い始めた。
「 レオン少年よ、奴隷の君には人権など存在しないのだよ。
分かっているかな? 」
「 はい。俺の全てはリーフ様のものです。 」
「 …………そ、そう……。
…………。
い、いや、でもさ……?
別にそういうのってどうかなって、思ったりして良いところなんじゃないかと思うんだよね、俺は……。
何かやりたい事とか……欲しいモノとか────……。 」
「 家に帰りたいです。
何か欲しいモノあるんですか?
この世の全てはリーフ様のものです。俺が今直ぐ取ってきましょう。 」
” 社畜とは喧嘩にならない ”
だめだ、こりゃ~……。
俺は早々にレオンとの喧嘩は諦めスィ~と目を逸らすと、周りの集団を掻き分けてザッザッ!と前に出てきたのは、子猫のマリオ~ンだ。
マリオンも三位通過の実力の持ち主、当然同じ【 特級組 】である。
「 おはようございます。ソフィア様、リーフ様、ジェニファー様、そして他の誰かさん達。
挨拶が遅れて申し訳ありません。
・・・
何やら楽しげに会話されていた様だったので水を差すのも……と思いまして。 」
「「 マリオンっ……! 」」
突然のマリオンの参戦に、険悪な雰囲気全開で反応したのはアゼリアちゃんとクラーク君。
常人なら震えて話すこともできないくらいの物凄い形相で2人はマリオンを睨んだが、当のマリオンは全く気にならない様子で飄々と話しだす。
「 クラーク、君はとても運がいい。
リーフ様ほどの方に剣の指導を申し出てもらえるなんて!
しかし剣もまともに握れぬ君にはレベルが高すぎるね。
────そうだ!ここは、君いわく魔道具を作るしか能の無いこの私が!まずは教えてあげよう。
これでも剣体術は平均点以上なんでね!
魔道具を作るしか能のない、この私でもね!! 」
フッと笑う子猫のマリオンに対し、口元をヒクヒクと引きつらせたハチドリのクラーク君だったが、バサバサ~と飛び回り鋭い爪楊枝の様な口を懸命に子猫に向ける。
「 はははっ。マリオン、君は相変わらず優しいな。
正面から敵を叩く攻撃手段を持たぬ故、そんな優しい心根のまま育ったのだろう!
是非!その優しさを忘れず、これからも部屋にこもってぬくぬくと生きていくといい。 」
「 はははっ。ありがとう、クラーク。
私は野蛮な事が嫌いでね、泥にまみれた野蛮行為は君の様な自称勇敢な戦士に任せて是非そうさせて貰うよ!
幸い私は苦手分野が少ないので、大抵の役割はこなせるからね。
アゼリアといい君といい何かに特化している人が羨ましいよ。
それだけに集中すれば良くて。 」
宙を舞い攻撃を仕掛けてくるハチドリに、渾身の猫の手パンチを繰り出す子猫。
今度はこちらでバチバチ……と思いきや、それに割り込んだのは、刀を咥えたふわふわプードルだ。
「 はははっ。そうだな、楽なものだ。
これだという方向性がないと苦労するな、マリオン。
魔道具使いは全てにおいて高いステータスが必要だからな。
せいぜい器用貧乏にならぬ様祈っているぞ。 」
「 …………。 」
はっ!と鼻で笑うプードル、笑顔で応戦するも目は笑っていない子猫ちゃん。
まさに三つ巴と言うべき凄まじい戦い、そして横ではマングースとハブの、穏やかな会話なのに険悪さがプンプン漂う戦い……。
これではまたしても俺の悪役としての立場が薄まってしまう!
どうしたもんか~と考えながら罵り合う彼らに目を向けていると……今度は前にいるレオンから若干不機嫌オーラが。
そんなレオンは、俺の視線の先にいる彼らに視線を移すと、険悪ムード全開の彼らに向かってめんどくさそうに言った。
「 どうでも良いことでリーフ様を困らせるな。
立場をわきまえろ。 」
「「「 お前が一番わきまえろ!!この奴隷がっ!!! 」」」
伯爵家3人の怒鳴り声と共に、睨み合いもなんのその!
レオンのたった一言で戦いは終結してしまった。
さらに全員のヘイトがレオン一人に向いてしまい、物語同様 ” 違いを持つ者 ” 一人のお陰で全員の心は一つになる。
『 強制力 』と『 補正力 』がまたしても働いてしまったか……。
レオンを中心に繰り広げられる良くない動き~。
誰かを下にして上でぬくぬくさんになるやつ~!
……と思ったが、メラメラと燃えている彼らを見ると決して今いる位置に甘んじる気持ちはない様子で、寧ろレオンにどうにかして勝ち ” 上 ” に立ってやる!的な野心と向上心がビンビン伝わってきた。
これはこれで、ライバル的な感じでいいのか??
そう思い直すと、怒っていいものか非常に迷いオロオロしてしまう。
とりあえず、ライオンのレオンに挑む新たな仲間に『 ハチドリ 』が加わった。
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