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第十三章
510 離れ小島です
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( リーフ )
ワンワン!にゃんにゃん!ブンブン!
戯れる様子はまるで動物触れ合いコーナーの様……。
そのまま収拾がつかなくってきたところで、突然ジェニファーちゃんが扇子を手に打ちつけた。
────バチンッ!!!
その結構大きな音によって、喧嘩は一旦中断され、クラーク君が真っ先に口を閉じる。
そして直ぐにジェニファーちゃんの後ろへと移動し、アゼリアちゃんとマリオンをギロリと睨みつけた後、二人に向かって憎々しげに言い放った。
「 アゼリア、マリオン、俺はお前たちに負けるつもりは一切ない。
精々無駄な努力をし続ける事だ。
そして────! 」
────ギンッ!!
クラーク君は、ここ一番の恐ろしい目つきで睨みつけてくる。
レオンを。
「 貴様は奴隷らしくリーフ様の下で大人しくしている事だ!
奴隷の分際で首席をとるなど本来は許される行為ではない!
主人より上に頭を出すなど従者として恥を知れ、いいな!! 」
そんな感じで、完全にヘイトターゲットにされたうちの子は……?
多少心配しながらレオンの方をチラッと見ると、そこには恐ろしいほど無表情かつ無反応なレオンの姿がある。
全くお話聞いてな~い!
悲しくなるほど完全無視!
そんな無礼極まりないレオンに対し、クラーク君は額に青筋を立てながら、更に文句を言おうと口を開きかけたが────それを止めたのはジェニファーちゃんだ。
「 クラーク!その様なレベルの低い争いはおやめなさい。 」
「 ────っ!申し訳ございません! 」
クラーク君は、ジェニファーちゃんの言葉にグッと口を閉じた。
そしてジェニファーちゃんは、顔を青白くしながら一瞬レオンをキッ!と睨みつける。
「 ……それでは、ソフィア様、リーフ様、皆様ごきげんよう。 」
それだけ言って、二人は自分の席に帰っていった。
それを見送ったマリオンは、ふんっと鼻で笑い飛ばす。
「 相変わらず神経質で嫌な男だ。その内、格の違いを思い知らせてやる。
────それではソフィア様、リーフ様、その他の誰かさん達、ごきげんよう。 」
去っていったクラーク君を忌々しそうに睨みつけていたマリオンも、ジェニファーちゃん達同様に席へと戻るが……ちゃんと最後までレオンを睨みつけるのは忘れない。
殺意がこもった目をレオンに向けたまま、自分の席に着席後は、プイッ!と顔を背けていた。
怒涛のアニマル戦争。
そしてあっという間の終戦か……。
素早い展開に上手く順応できずに、ぽや~としていると、ソフィアちゃんがホッと一息つく。
「 とりあえず、私たちも席に着きましょう。 」
冷静にそう提案をしてくれたので、俺はレオンを連れて自分の指定された席へと向かった。
レオンの正体不明の謎スキルって、高位貴族に対しての挑発効果とかもあったりして!
ははは~!と笑いながら冗談交じりにそんな事をフッと思うと、何だかそれそれが正解な気がしてきて……笑いは一気に引いていった。
特級組に馴染めるかな、レオン……。
すごく心配になったが、なんのなんの!
うちの子は世界一のいい子だから大丈夫!
そう思い直し、俺は自分の席の前まで来て……そのまま固まった。
俺とレオンの席、間に何人入るの?と言いたくなるような長ーい机の一つで、その両端に位置しているのは良い。
首席と次席だから多分隣同士だろうなと予想していたから。
でも机の配置されている位置が、突出して前。
要は教壇の目の前。
そして机2個分くらいの隙間を開けて後ろにズラリと、他の子達が座る長い机が並んでいくのだが……俺たちが座る席は前世では悪さばかりしている小僧用の特別席だ。
先生の目の前、悪さをすれば直ぐにゲンコツできる位置!
「 …………。 」
えっ、やだ~……。
素直な感想を心の中だけでつぶやいた後、レオンと俺の椅子をマジマジと観察した。
俺たちの椅子は多少格差はあれど、この世界でもっとも高いとされている< 皇石 >をふんだんに使った特別性。
白く輝く真っ白な超高級お椅子ボディーに、更に一個で家が建つほどの値段の宝石がこれでもかと散りばめられている。
< 皇石 >
白く輝く世界一高価と言われている石で、ミスリルと並んで使われる素材の一つ。
武器などに使われるミスリルとは違い、皇石は王族や高位貴族の家の床や家具類に使われる事が多い。
俺の家にもふんだんに使われていたらしいこの皇石……それを知ったのは、実はつい最近だったりする。
俺は知らずにずっと泥まみれの状態で倒れ込んでしまったり、レオンとバタバタ走り回ったりしていたので、今考えれば恐怖でしかない。
ヒェッ……!
そんな恐ろしい思い出を振り返ると思わず悲鳴が漏れた。
その後は震えながらレオンの座る椅子に触れば、今度は椅子の上に敷かれた赤いクッションの、まるでマシュマロの様な感触にギョッとする。
更に間近で見るとよりクッキリする、見るもの全てを魅了する繊細な細工にクラクラと目眩が……。
これに毎日座るだなんて失神しそう。
汚したら弁償?おいくら?
ブルブルしながらハンカチを取り出し、赤いクッションの上に乗せた。
そして、その上にレオンを座らせ、俺は反対端にある自分の方の席に向かう。
中学院はアーサーの基本理念< 実力主義 >を貫いているため、この様に分かりやすい実力者優遇が至るところに用意されているらしい。
それは別にいいのだが、この席はちょっ~と嫌がらせに近くない?
そう思ってしまうのは、俺が前世の記憶持ちだから??
価値観の違いに悩みながら、後ろの席へ視線を向けば、絶対に手が届かないくらい遠くに皆の席があって、皆んながお利口さんに着席している。
ここでもやはり離れ小島の様だ。
────ガガーン!
それに嘆き悲しみながら、俺は端にあるレオンの椅子よりややグレードが落ちるが、同様の材料が使われている椅子に座った。
すると……。
────ふわっ!!
……モフフフフ~。
座った瞬間柔らかすぎて、お尻が吸い付く様に中にめり込んでいく。
「 ……うひょ? 」
な、なんだコレ!!ふっかふかだぞ!!
信じられないほどふわふわの感触をしたクッションのせいで、気鬱な感情は全て頭の中から吹き飛んだ。
これはベッド・マッシュと甲乙つけがたい感触!
思わぬハッピー体験にご機嫌で鼻歌を歌っていると、それとハーモニーを奏でる様に、ズッ!ズッ!♬という断続的な音が隣から聞こえて来る。
「 ??? 」
何の音だろう?
首を傾げながら、俺はその音がする方へ視線を向けた。
ワンワン!にゃんにゃん!ブンブン!
戯れる様子はまるで動物触れ合いコーナーの様……。
そのまま収拾がつかなくってきたところで、突然ジェニファーちゃんが扇子を手に打ちつけた。
────バチンッ!!!
その結構大きな音によって、喧嘩は一旦中断され、クラーク君が真っ先に口を閉じる。
そして直ぐにジェニファーちゃんの後ろへと移動し、アゼリアちゃんとマリオンをギロリと睨みつけた後、二人に向かって憎々しげに言い放った。
「 アゼリア、マリオン、俺はお前たちに負けるつもりは一切ない。
精々無駄な努力をし続ける事だ。
そして────! 」
────ギンッ!!
クラーク君は、ここ一番の恐ろしい目つきで睨みつけてくる。
レオンを。
「 貴様は奴隷らしくリーフ様の下で大人しくしている事だ!
奴隷の分際で首席をとるなど本来は許される行為ではない!
主人より上に頭を出すなど従者として恥を知れ、いいな!! 」
そんな感じで、完全にヘイトターゲットにされたうちの子は……?
多少心配しながらレオンの方をチラッと見ると、そこには恐ろしいほど無表情かつ無反応なレオンの姿がある。
全くお話聞いてな~い!
悲しくなるほど完全無視!
そんな無礼極まりないレオンに対し、クラーク君は額に青筋を立てながら、更に文句を言おうと口を開きかけたが────それを止めたのはジェニファーちゃんだ。
「 クラーク!その様なレベルの低い争いはおやめなさい。 」
「 ────っ!申し訳ございません! 」
クラーク君は、ジェニファーちゃんの言葉にグッと口を閉じた。
そしてジェニファーちゃんは、顔を青白くしながら一瞬レオンをキッ!と睨みつける。
「 ……それでは、ソフィア様、リーフ様、皆様ごきげんよう。 」
それだけ言って、二人は自分の席に帰っていった。
それを見送ったマリオンは、ふんっと鼻で笑い飛ばす。
「 相変わらず神経質で嫌な男だ。その内、格の違いを思い知らせてやる。
────それではソフィア様、リーフ様、その他の誰かさん達、ごきげんよう。 」
去っていったクラーク君を忌々しそうに睨みつけていたマリオンも、ジェニファーちゃん達同様に席へと戻るが……ちゃんと最後までレオンを睨みつけるのは忘れない。
殺意がこもった目をレオンに向けたまま、自分の席に着席後は、プイッ!と顔を背けていた。
怒涛のアニマル戦争。
そしてあっという間の終戦か……。
素早い展開に上手く順応できずに、ぽや~としていると、ソフィアちゃんがホッと一息つく。
「 とりあえず、私たちも席に着きましょう。 」
冷静にそう提案をしてくれたので、俺はレオンを連れて自分の指定された席へと向かった。
レオンの正体不明の謎スキルって、高位貴族に対しての挑発効果とかもあったりして!
ははは~!と笑いながら冗談交じりにそんな事をフッと思うと、何だかそれそれが正解な気がしてきて……笑いは一気に引いていった。
特級組に馴染めるかな、レオン……。
すごく心配になったが、なんのなんの!
うちの子は世界一のいい子だから大丈夫!
そう思い直し、俺は自分の席の前まで来て……そのまま固まった。
俺とレオンの席、間に何人入るの?と言いたくなるような長ーい机の一つで、その両端に位置しているのは良い。
首席と次席だから多分隣同士だろうなと予想していたから。
でも机の配置されている位置が、突出して前。
要は教壇の目の前。
そして机2個分くらいの隙間を開けて後ろにズラリと、他の子達が座る長い机が並んでいくのだが……俺たちが座る席は前世では悪さばかりしている小僧用の特別席だ。
先生の目の前、悪さをすれば直ぐにゲンコツできる位置!
「 …………。 」
えっ、やだ~……。
素直な感想を心の中だけでつぶやいた後、レオンと俺の椅子をマジマジと観察した。
俺たちの椅子は多少格差はあれど、この世界でもっとも高いとされている< 皇石 >をふんだんに使った特別性。
白く輝く真っ白な超高級お椅子ボディーに、更に一個で家が建つほどの値段の宝石がこれでもかと散りばめられている。
< 皇石 >
白く輝く世界一高価と言われている石で、ミスリルと並んで使われる素材の一つ。
武器などに使われるミスリルとは違い、皇石は王族や高位貴族の家の床や家具類に使われる事が多い。
俺の家にもふんだんに使われていたらしいこの皇石……それを知ったのは、実はつい最近だったりする。
俺は知らずにずっと泥まみれの状態で倒れ込んでしまったり、レオンとバタバタ走り回ったりしていたので、今考えれば恐怖でしかない。
ヒェッ……!
そんな恐ろしい思い出を振り返ると思わず悲鳴が漏れた。
その後は震えながらレオンの座る椅子に触れば、今度は椅子の上に敷かれた赤いクッションの、まるでマシュマロの様な感触にギョッとする。
更に間近で見るとよりクッキリする、見るもの全てを魅了する繊細な細工にクラクラと目眩が……。
これに毎日座るだなんて失神しそう。
汚したら弁償?おいくら?
ブルブルしながらハンカチを取り出し、赤いクッションの上に乗せた。
そして、その上にレオンを座らせ、俺は反対端にある自分の方の席に向かう。
中学院はアーサーの基本理念< 実力主義 >を貫いているため、この様に分かりやすい実力者優遇が至るところに用意されているらしい。
それは別にいいのだが、この席はちょっ~と嫌がらせに近くない?
そう思ってしまうのは、俺が前世の記憶持ちだから??
価値観の違いに悩みながら、後ろの席へ視線を向けば、絶対に手が届かないくらい遠くに皆の席があって、皆んながお利口さんに着席している。
ここでもやはり離れ小島の様だ。
────ガガーン!
それに嘆き悲しみながら、俺は端にあるレオンの椅子よりややグレードが落ちるが、同様の材料が使われている椅子に座った。
すると……。
────ふわっ!!
……モフフフフ~。
座った瞬間柔らかすぎて、お尻が吸い付く様に中にめり込んでいく。
「 ……うひょ? 」
な、なんだコレ!!ふっかふかだぞ!!
信じられないほどふわふわの感触をしたクッションのせいで、気鬱な感情は全て頭の中から吹き飛んだ。
これはベッド・マッシュと甲乙つけがたい感触!
思わぬハッピー体験にご機嫌で鼻歌を歌っていると、それとハーモニーを奏でる様に、ズッ!ズッ!♬という断続的な音が隣から聞こえて来る。
「 ??? 」
何の音だろう?
首を傾げながら、俺はその音がする方へ視線を向けた。
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