568 / 1,649
第十四章
552 VS 爆食バッタ
しおりを挟む
( リーフ )
パァァ────!!
上空に投げられた< VS立体戦闘機 >から強い光が発せられると、景色は一瞬で廃れた広い荒野へと変わる。
凄い!一瞬で場所が変わったぞ!
まるで本物にしか見えない地面を触り、感激していると────突然遠くの空から不快な羽音が聞こえてきた。
────ブ……。
ブブブブブブブブ────…………!!!
ゾワッとするくらい沢山の羽音が段々近づいてくる音と、遠い空を黒いカーテンの様なモノが覆っていく景色が見えて、全員が震え上がる。
まるでビデオの10倍速くらいで朝から夜に変わっていく空。
一瞬なんだろう?と恐怖したが……その正体を知り、全員がさらなる恐怖を抱いた。
なんとそれは、夜が来たのではなく、単純に爆食バッタの大群が群れて飛んでいるだけであったからだ。
そのあまりの数に、空の色が全て覆われ見えなくなっている!
「 う、嘘だろう……? 」
聞いただけでは信じられないくらいの数!
しかもその大群は、次第にコチラへと近づいてきて姿形がはっきり見えてくると、今度は体表の赤が目立ちだし血の洪水が襲ってきた様にも見えた。
────ゾゾゾ~!!
その圧巻の景色に背中を凍らせながらも、その場の全員が戦闘体勢をとる。
俺も腰から中剣を抜き構えると、第一陣とばかりにコチラに突っ込んでくる一部の集団に向かって我先に飛び込んだ。
< 魔術騎士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 羊たちのぐるぐるダンス >
風の魔力を纏って回転し、竜巻を発生させる広範囲攻撃スキル。
自身の体力値、スピードが早いほどその威力は大きくなり、あたり一面全てを薙ぎ払う。
(発現条件)
一定以上の体力、魔力、スピード持つこと
一定回数以上、風魔法と剣の戦闘を経験し回避されてしまう事、瀕死状態を経験する事
グルンっ!と一回転しながら剣を振ると、俺を中心とした場に巨大な竜巻が発生し、その大集団の一部を根こそぎ吹き飛ばした────が、全く減った気がしない!
「 す、凄い数だ……。 」
ゴクリッと喉を鳴らすと、隙ありとばかりに横からまた違う集団が襲いかかってきたので、もういっちょっ!と剣を引く。
しかしそれより先に、後方にいるニールのスキルが発動し、2本の巨大なゴリラの手が空中に現れた。
そして、その集団をしっかりと閉じ込める。
< 獣畜師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< ゴーレム・ザ・ハンド(獣) >
土で出来た動物ゴーレムの手を創り出し自在に操ることができる創作系スキル
そのパワー、耐久性はその術者の体力値、魔力値、防御力、根性値、努力値に比例する。
(発現条件)
一定以上体力値、魔力値、防御力、根性値、努力値の持つこと
一定以上の精神的刺激により戦闘に対する意欲値を持っている事
一定回数以上、土属性魔法を使用した戦闘を経験すること
「 おいっ!スケコマシ! 」
「 分かっている! 」
ニールが叫ぶと、今度はモルトが言葉を遮る様にスキルを発動させ、その瞬間に地面からはニョッキリと百合に似た巨大な白い花が出現した。
< 造花師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< フレグランス・マシンガン >
水属性魔法を打ち出す事のできる花を創り出し自在に操ることができる創作系攻撃スキル
更にその水属性魔法が打ち出される際、お花のいい匂いがあたり一面に漂い周りにいる仲間達の精神安定効果も同時に与える事ができる。
その威力は術者の魔力、属性魔力値、花への好感度、努力値、によって決定する。
(発現条件)
一定以上の魔力、属性魔力値、花への好感度、努力値を持つこと
一定以上の精神的刺激により戦闘に対する意欲値を持っている事
一定回数以上、水属性魔法を使用した戦闘を経験すること
モルトがピッ!とゴーレムの閉じられた両手を指差すと、項垂れるように下を向いていた百合の様な白い花は、その動きに合わせてゴーレムの手の方向を向く。
そして白い花の前に大きなウォーターボールが出現すると、それがゴーレムの手が開けた僅かな隙間にドッドッド!!と連続して打ち出された。
────パァァ──ン!!
ゴーレムの手の中に打ち込まれたウォーターボールは、中で大爆発!
そのせいで全滅した爆食バッタ達は、地面に残骸として落ちてくる。
そのおかげで大幅に数が減り、更に花のいい匂いがそこを中心に香ってきたので、戦闘中にも関わらず心がスッキリ爽快な気分になった。
「 2人共凄いや!! 」
「「 俺達リーフ様のとりまきですから! 」」
俺が両手を大きく上げモルトとニールに手を振ると、二人はエッヘン!と胸を張って答えてくれたが……俺の心中は複雑だ。
” とりまき ” ってあまりいい言葉じゃないんだけど……。
物語のリーフとモルト、ニールの関係性を思い出し、少々複雑な気持ちになったが────嬉しそうな二人の様子は、少年時代に熱くなった ” 悪の組織ごっこ ” 。
だから ” まっ、いっか~ ” と気持ちを切り替えた。
そうして3人で協力して、ドンドン爆食バッタを倒していったが、全然減った感じがしない。
周りを見ればマリオンは魔道具を駆使して、クラーク君は圧倒的な火力の魔法で、そしてその他の子達もそれぞれの得意属性魔法で攻撃しているが、爆食バッタは次から次へと途切れる事なく襲ってくる。
「 流石に全部は倒せなさそうだな。 」
遠くの方でまだまだ続く真っ黒に染まっている空を見つめながら、俺はボソリと呟いた。
パァァ────!!
上空に投げられた< VS立体戦闘機 >から強い光が発せられると、景色は一瞬で廃れた広い荒野へと変わる。
凄い!一瞬で場所が変わったぞ!
まるで本物にしか見えない地面を触り、感激していると────突然遠くの空から不快な羽音が聞こえてきた。
────ブ……。
ブブブブブブブブ────…………!!!
ゾワッとするくらい沢山の羽音が段々近づいてくる音と、遠い空を黒いカーテンの様なモノが覆っていく景色が見えて、全員が震え上がる。
まるでビデオの10倍速くらいで朝から夜に変わっていく空。
一瞬なんだろう?と恐怖したが……その正体を知り、全員がさらなる恐怖を抱いた。
なんとそれは、夜が来たのではなく、単純に爆食バッタの大群が群れて飛んでいるだけであったからだ。
そのあまりの数に、空の色が全て覆われ見えなくなっている!
「 う、嘘だろう……? 」
聞いただけでは信じられないくらいの数!
しかもその大群は、次第にコチラへと近づいてきて姿形がはっきり見えてくると、今度は体表の赤が目立ちだし血の洪水が襲ってきた様にも見えた。
────ゾゾゾ~!!
その圧巻の景色に背中を凍らせながらも、その場の全員が戦闘体勢をとる。
俺も腰から中剣を抜き構えると、第一陣とばかりにコチラに突っ込んでくる一部の集団に向かって我先に飛び込んだ。
< 魔術騎士の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 羊たちのぐるぐるダンス >
風の魔力を纏って回転し、竜巻を発生させる広範囲攻撃スキル。
自身の体力値、スピードが早いほどその威力は大きくなり、あたり一面全てを薙ぎ払う。
(発現条件)
一定以上の体力、魔力、スピード持つこと
一定回数以上、風魔法と剣の戦闘を経験し回避されてしまう事、瀕死状態を経験する事
グルンっ!と一回転しながら剣を振ると、俺を中心とした場に巨大な竜巻が発生し、その大集団の一部を根こそぎ吹き飛ばした────が、全く減った気がしない!
「 す、凄い数だ……。 」
ゴクリッと喉を鳴らすと、隙ありとばかりに横からまた違う集団が襲いかかってきたので、もういっちょっ!と剣を引く。
しかしそれより先に、後方にいるニールのスキルが発動し、2本の巨大なゴリラの手が空中に現れた。
そして、その集団をしっかりと閉じ込める。
< 獣畜師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< ゴーレム・ザ・ハンド(獣) >
土で出来た動物ゴーレムの手を創り出し自在に操ることができる創作系スキル
そのパワー、耐久性はその術者の体力値、魔力値、防御力、根性値、努力値に比例する。
(発現条件)
一定以上体力値、魔力値、防御力、根性値、努力値の持つこと
一定以上の精神的刺激により戦闘に対する意欲値を持っている事
一定回数以上、土属性魔法を使用した戦闘を経験すること
「 おいっ!スケコマシ! 」
「 分かっている! 」
ニールが叫ぶと、今度はモルトが言葉を遮る様にスキルを発動させ、その瞬間に地面からはニョッキリと百合に似た巨大な白い花が出現した。
< 造花師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< フレグランス・マシンガン >
水属性魔法を打ち出す事のできる花を創り出し自在に操ることができる創作系攻撃スキル
更にその水属性魔法が打ち出される際、お花のいい匂いがあたり一面に漂い周りにいる仲間達の精神安定効果も同時に与える事ができる。
その威力は術者の魔力、属性魔力値、花への好感度、努力値、によって決定する。
(発現条件)
一定以上の魔力、属性魔力値、花への好感度、努力値を持つこと
一定以上の精神的刺激により戦闘に対する意欲値を持っている事
一定回数以上、水属性魔法を使用した戦闘を経験すること
モルトがピッ!とゴーレムの閉じられた両手を指差すと、項垂れるように下を向いていた百合の様な白い花は、その動きに合わせてゴーレムの手の方向を向く。
そして白い花の前に大きなウォーターボールが出現すると、それがゴーレムの手が開けた僅かな隙間にドッドッド!!と連続して打ち出された。
────パァァ──ン!!
ゴーレムの手の中に打ち込まれたウォーターボールは、中で大爆発!
そのせいで全滅した爆食バッタ達は、地面に残骸として落ちてくる。
そのおかげで大幅に数が減り、更に花のいい匂いがそこを中心に香ってきたので、戦闘中にも関わらず心がスッキリ爽快な気分になった。
「 2人共凄いや!! 」
「「 俺達リーフ様のとりまきですから! 」」
俺が両手を大きく上げモルトとニールに手を振ると、二人はエッヘン!と胸を張って答えてくれたが……俺の心中は複雑だ。
” とりまき ” ってあまりいい言葉じゃないんだけど……。
物語のリーフとモルト、ニールの関係性を思い出し、少々複雑な気持ちになったが────嬉しそうな二人の様子は、少年時代に熱くなった ” 悪の組織ごっこ ” 。
だから ” まっ、いっか~ ” と気持ちを切り替えた。
そうして3人で協力して、ドンドン爆食バッタを倒していったが、全然減った感じがしない。
周りを見ればマリオンは魔道具を駆使して、クラーク君は圧倒的な火力の魔法で、そしてその他の子達もそれぞれの得意属性魔法で攻撃しているが、爆食バッタは次から次へと途切れる事なく襲ってくる。
「 流石に全部は倒せなさそうだな。 」
遠くの方でまだまだ続く真っ黒に染まっている空を見つめながら、俺はボソリと呟いた。
80
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜
統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。
嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。
本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる