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第十九章
680 るるなる?
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(リーフ)
◇◇◇◇
「ほほ~ぅ……。」
ナッツちゃんに連れられて来た場所は、【商業区域】の入り口からほど近い、正面商業店の立ち並ぶ一角で、その広さにまず驚く。
とにかくアホみたいに広くて人も沢山賑わっているこの【商業区域】。
どんな雰囲気か?と言われると、前世でいうネズミさんの夢の国みたいな感じで、それプラス、中に川だって流れているし巨大な森林公園だってあるしで、とても街の中とは思えないほどであった。
寧ろ、ここだけで国って言われてもへぇ~って納得できるほど。
でも王都はこれより大きいらしいが……。
どんなもんかと考えようとしても、想像力貧弱な俺には全く想像ができなかった。
案内されるまま歩き、色とりどりの家の色合いやそれぞれのセンスが光るお店達を眺めながら、ただただ圧倒される。
「凄いや。正面の入り口から大通りに沿っていくと、こんなにお店が並んでいるんだね。
マリンさんのお店やリーンちゃんのお店がある方は、もう少し静かな感じなのに。」
「それは、ここがちょうど街の中心部に向かうメインストリートだからだよ。
他の分岐していく道はもっと落ち着いているから、お店もそれに合わせて落ちついた雰囲気なんだ。
さっきいた場所もそんな感じ。」
俺は、屋根のない馬車みたいな乗り物に乗りながらお店の景観を楽しんでいる人たちを見て、な~るほど!と納得する。
確かに故郷のレガーノも、街の中心地に向かう道だけ華やかで、あとは基本、木と草、畑であった。
要はその道は、他の街から来た人たちに見せる『顔』の様なものだから、一番華やかに見せたい!そういう事か。
目を輝かせながら周りを見回していると、後ろでムス~としているレオンの顔が突然目に入ってきた。
レオンは人の多い所が好きじゃないため、大変不服そう。
せっかくのモテモテチャンスなのに~。
俺はチラッと周りで注目してくる人たちに視線を送り、救世主様~♬と手を振る人たちに、緩く手を振ってニコリと笑う────が、実は若いお姉さんの視線は、俺を通り越して後ろのレオンへと注がれている事を知っている!
────キラッ!と目を輝かせ、再度レオンの方へと視線を戻した。
相変わらずの同じ霊長類だと思えないほど、長くてすらっとした足に、ガチッとしているが決して太くない程よいマッチョな筋肉!
まさに奇跡のスタイルを持っているレオンの存在は、顔が見えなくとも、相変わらずイケメンセンサーにバシバシと引っかかっている様だ。
大正解~!どう?どう?うちの子カッコいいでしょ~?
何だか見せびらかしてやりたくて、レオンの周りをカサカサとゴキブリの様に動き回っていると、巨大なイシュル象が立つ噴水広場に辿り着く。
そこで、ナッツちゃんと同じ様なバスケットを持った、真っ赤なリボンがチャームポイント!なリーンちゃんの姿を発見した。
「あ、リーンちゃんめ~っけ!お──い!リーンちゃ~ん!」
俺が手を振りながら大声で叫ぶと、リーンちゃんはこちらを見て、まんまるお目々を更に見開く。
「あれ?何でリーフさんとレオンさんがナッツちゃんと一緒にいるの?」
そう言いながら駆け寄ってくるリーンちゃんに、ナッツちゃんが先程の出会いについてと、俺が可愛いドレスが売っているお店に案内して欲しいと言っている事を、全部説明してくれた。
「??う、うん!別にいいよ!」
リーンちゃんは不思議そうな顔をしたが、快く了承してくれる。
「ありがとう!」
お礼を告げると、リーンちゃんはパッ!と嬉しそうに笑い、早速ナッツちゃんと二人でどこに行こうか相談し始めた。
「う~ん……?やっぱりあそこかな~。」
「だよね!私も一度行ってみたかったんだよね~。」
二人でそう言い合って、クスクスと笑い合う。
どうやら行くお店が決まったようだ。
「~♬~~♬ 」
俺は鼻歌を歌いながら、不機嫌なレオンのマントをパンパン!とキレイにシワ伸ばしする。
そして、細かいホコリをとったり、ちょっと汚れている部分を擦って綺麗にしたりと……うちの子を輝かせるよう最大限の努力をした。
その甲斐あって、うちの子レオンはピッカピカ!綺麗でカッコいいウチの子をどうぞよろしく!
周りのお嬢さん達の熱い視線を見回し満足げに微笑んでいると、少し離れた場所にヨタヨタと歩いている腰まで髪を垂らした女の人を見つけた。
手には布製の手提げ袋を引っ掛け、両手一杯に大きな紙袋。
それが相当重いらしく足元がだいぶおぼつかない様子だ。
更によく見ると紙袋からは野菜類がはみ出しているので、どうやら食品の買い出しのようだが……一般家庭のお夕飯としては随分多い印象がある。
ヨタヨタ~フラフラ~。
右へ左へ────。
「だ、大丈夫かな……。あの人……。」
ヒヤヒヤしながらその様子を見守っていると、手に下げている手提げから、ちょろっと顔を覗かせていた本が落ちてしまったのが目に入った。
しかし、その女の人はそれに気づかず歩いていってしまう。
「これはいかん!」
────ダッ!と、俺は機嫌が上昇してきたレオンから離れて落ちた本を拾うと、自然にその表紙が目に入ってきた。
二人の青年?が描かれている表紙。
大きくガタイが良い方の青年には、非常に目立つ火傷の跡が顔半分にあって、更にこの世界では禁忌であるはずの黒髪サラサラヘアーをしている。
しかしその青年、とにかくものすご~くイケメン!
奇跡のスタイルと、火傷のない方の顔部分から隠せない美しさが、汁だくだくでダダ漏れでいた。
対して、もう一人の青年?は、華奢で茶色い髪をしているお姫様の様な可愛さを持った少年?で、そんな正反対な二人が結構な至近距離でくっついている。
「???」
ちょっと見たことがない感じのイラストだったので、ついジロジロ観察すると、右下に【るるなる】という謎の文字が印刷されているのに気付いた。
この【るるなる】が、この本の作者さんの名前っぽい。────って事は、これは小説か何かなのだろうか……?
ついボンヤリそのイラストを眺めてしまったが、直ぐにハッ!と、これが落とし物だという事を思いだし、落とし主の女の子に声を掛けた。
◇◇◇◇
「ほほ~ぅ……。」
ナッツちゃんに連れられて来た場所は、【商業区域】の入り口からほど近い、正面商業店の立ち並ぶ一角で、その広さにまず驚く。
とにかくアホみたいに広くて人も沢山賑わっているこの【商業区域】。
どんな雰囲気か?と言われると、前世でいうネズミさんの夢の国みたいな感じで、それプラス、中に川だって流れているし巨大な森林公園だってあるしで、とても街の中とは思えないほどであった。
寧ろ、ここだけで国って言われてもへぇ~って納得できるほど。
でも王都はこれより大きいらしいが……。
どんなもんかと考えようとしても、想像力貧弱な俺には全く想像ができなかった。
案内されるまま歩き、色とりどりの家の色合いやそれぞれのセンスが光るお店達を眺めながら、ただただ圧倒される。
「凄いや。正面の入り口から大通りに沿っていくと、こんなにお店が並んでいるんだね。
マリンさんのお店やリーンちゃんのお店がある方は、もう少し静かな感じなのに。」
「それは、ここがちょうど街の中心部に向かうメインストリートだからだよ。
他の分岐していく道はもっと落ち着いているから、お店もそれに合わせて落ちついた雰囲気なんだ。
さっきいた場所もそんな感じ。」
俺は、屋根のない馬車みたいな乗り物に乗りながらお店の景観を楽しんでいる人たちを見て、な~るほど!と納得する。
確かに故郷のレガーノも、街の中心地に向かう道だけ華やかで、あとは基本、木と草、畑であった。
要はその道は、他の街から来た人たちに見せる『顔』の様なものだから、一番華やかに見せたい!そういう事か。
目を輝かせながら周りを見回していると、後ろでムス~としているレオンの顔が突然目に入ってきた。
レオンは人の多い所が好きじゃないため、大変不服そう。
せっかくのモテモテチャンスなのに~。
俺はチラッと周りで注目してくる人たちに視線を送り、救世主様~♬と手を振る人たちに、緩く手を振ってニコリと笑う────が、実は若いお姉さんの視線は、俺を通り越して後ろのレオンへと注がれている事を知っている!
────キラッ!と目を輝かせ、再度レオンの方へと視線を戻した。
相変わらずの同じ霊長類だと思えないほど、長くてすらっとした足に、ガチッとしているが決して太くない程よいマッチョな筋肉!
まさに奇跡のスタイルを持っているレオンの存在は、顔が見えなくとも、相変わらずイケメンセンサーにバシバシと引っかかっている様だ。
大正解~!どう?どう?うちの子カッコいいでしょ~?
何だか見せびらかしてやりたくて、レオンの周りをカサカサとゴキブリの様に動き回っていると、巨大なイシュル象が立つ噴水広場に辿り着く。
そこで、ナッツちゃんと同じ様なバスケットを持った、真っ赤なリボンがチャームポイント!なリーンちゃんの姿を発見した。
「あ、リーンちゃんめ~っけ!お──い!リーンちゃ~ん!」
俺が手を振りながら大声で叫ぶと、リーンちゃんはこちらを見て、まんまるお目々を更に見開く。
「あれ?何でリーフさんとレオンさんがナッツちゃんと一緒にいるの?」
そう言いながら駆け寄ってくるリーンちゃんに、ナッツちゃんが先程の出会いについてと、俺が可愛いドレスが売っているお店に案内して欲しいと言っている事を、全部説明してくれた。
「??う、うん!別にいいよ!」
リーンちゃんは不思議そうな顔をしたが、快く了承してくれる。
「ありがとう!」
お礼を告げると、リーンちゃんはパッ!と嬉しそうに笑い、早速ナッツちゃんと二人でどこに行こうか相談し始めた。
「う~ん……?やっぱりあそこかな~。」
「だよね!私も一度行ってみたかったんだよね~。」
二人でそう言い合って、クスクスと笑い合う。
どうやら行くお店が決まったようだ。
「~♬~~♬ 」
俺は鼻歌を歌いながら、不機嫌なレオンのマントをパンパン!とキレイにシワ伸ばしする。
そして、細かいホコリをとったり、ちょっと汚れている部分を擦って綺麗にしたりと……うちの子を輝かせるよう最大限の努力をした。
その甲斐あって、うちの子レオンはピッカピカ!綺麗でカッコいいウチの子をどうぞよろしく!
周りのお嬢さん達の熱い視線を見回し満足げに微笑んでいると、少し離れた場所にヨタヨタと歩いている腰まで髪を垂らした女の人を見つけた。
手には布製の手提げ袋を引っ掛け、両手一杯に大きな紙袋。
それが相当重いらしく足元がだいぶおぼつかない様子だ。
更によく見ると紙袋からは野菜類がはみ出しているので、どうやら食品の買い出しのようだが……一般家庭のお夕飯としては随分多い印象がある。
ヨタヨタ~フラフラ~。
右へ左へ────。
「だ、大丈夫かな……。あの人……。」
ヒヤヒヤしながらその様子を見守っていると、手に下げている手提げから、ちょろっと顔を覗かせていた本が落ちてしまったのが目に入った。
しかし、その女の人はそれに気づかず歩いていってしまう。
「これはいかん!」
────ダッ!と、俺は機嫌が上昇してきたレオンから離れて落ちた本を拾うと、自然にその表紙が目に入ってきた。
二人の青年?が描かれている表紙。
大きくガタイが良い方の青年には、非常に目立つ火傷の跡が顔半分にあって、更にこの世界では禁忌であるはずの黒髪サラサラヘアーをしている。
しかしその青年、とにかくものすご~くイケメン!
奇跡のスタイルと、火傷のない方の顔部分から隠せない美しさが、汁だくだくでダダ漏れでいた。
対して、もう一人の青年?は、華奢で茶色い髪をしているお姫様の様な可愛さを持った少年?で、そんな正反対な二人が結構な至近距離でくっついている。
「???」
ちょっと見たことがない感じのイラストだったので、ついジロジロ観察すると、右下に【るるなる】という謎の文字が印刷されているのに気付いた。
この【るるなる】が、この本の作者さんの名前っぽい。────って事は、これは小説か何かなのだろうか……?
ついボンヤリそのイラストを眺めてしまったが、直ぐにハッ!と、これが落とし物だという事を思いだし、落とし主の女の子に声を掛けた。
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