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第二十四章
819 希望の光
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(レイド)
「私【アオゾラ商会】会長の娘、<セラ>といいます!
あのっ!リーフ様はあの化け物と今戦っているんですよね!!?
じゃあ私もっ……私も一緒に戦いたいので、その方法を教えてください!!」
ガ────ッ!と飛びかからんばかりの勢いで叫ぶセラに、隣に立っている2人の友達らしき女性徒達はセラの腕を掴みオロオロとしている。
ポカン……と、セラを見つめる俺とリリアの視線に正気に戻ったのか、セラは慌てて頭を下げた。
「ス、スミマセン!ちょっと興奮してしまって……。
私、以前マービン様に裸で踊れって脅されて、リーフ様に助けて頂いた者です。」
その説明をされて、完全に自分の記憶が一致した。
確かマービンが騒ぎを起こした時、脅され震えていた女生徒達がこのセラと隣に立つ友人の二人!
ハッキリ思い出したのでポンッ!と手を叩くと、セラは顔をゆっくり上げて今度は恥ずかしそうにスカートの裾をいじりだす。
「私、今までずっとそんな貴族達の横暴に触れてきて我慢するしかないんだって思ってました。
笑ってごまかして逃げて……でも、そんな自分が嫌になっての繰り返し。
だから少しでもこの力を使って変わろうって思っていたのに、それすらもマービン様の件でポッキリ折れてしまいました。
あの時は怖くて怖くて震えながら、『どんなに頑張っても結果は同じ、辛いなら頑張るの辞めよう』って、そう思って絶望しちゃったんです。でも……。」
セラは恥ずかしそうな態度から一変、キラキラと目を輝かせ興奮した様子でまた叫んだ。
「リーフ様が、そんな私を助けてくれました!!リーフ様は私のヒーロー……『希望』なんです!
だから今度は私が、少しでもリーフ様のお役にたちたい。その方法をどうか教えてください!!」
またバッ!と頭を下げてしまったセラを見て、隣に立っている2人の女生徒まで同様に頭を下げ「「私達も!!」」と叫ぶ。
すると、それを見ていた生徒たちも次々と「俺も……。」「私も……。」と言い出し、セラ同様頭を深く下げ、遂には全員がその姿勢になってしまった。
その光景に驚く俺とリリアを置いて、皆は突然クスクスと笑いだす。
「公爵家のリーフ様が戦ってんだ。俺達平民はそれに従わなきゃな!そりゃ~めちゃくちゃ怖いけど!!」
「こんな所で怯えながら死ぬなんてイヤ。だからリーフ様が戦っているなら私だって戦う。」
そう言って顔を上げた皆の目には恐怖は一切浮かんでおらず、ただ静かな闘志が灯っていた。
そしてお互い顔を見合わせそれを確認し合うと、一斉にドッ!と笑い出す。
「うぅ~……めちゃくちゃ怖いけど、ビビり過ぎた~!もうっ、泣いちゃって恥ずかしい!
でも呪いを打ち消すなんてリーフ様って本当に凄い!まるで本物の『救世主』様だよね。」
「あ、それ街で聞いたやつ~。」
「俺も~。」「私も聞いた~。」
「あと、凄いハーレムがあるらしくてハーレム王とも言われていたよ。」
「それ、俺聞いた~。」「私も~。」
更にはワイワイ、ガヤガヤと、こんなヤバい状況にも関わらず気が抜けるような会話を始めてしまった皆に、思わず肩から力が抜けた。
前冗談で言った事が、そんなに街の中で広がっているのか……。
汗をタラっ……と垂らす俺に向かい、全員が突然キッ!と睨むように視線を向けてきて、示し合わせた様に同じ言葉を叫ぶ。
「「「「「じゃあ俺(私)達はハーレム、平民枠でお願いしま~す!!」」」」」
それを聞いたセラが、ガガ~ン!とショックを受けた顔をし、直ぐに片手をあげ「私はハーレム、商人枠でっ!!」と慌てて言った。
いや、何を言っているんだ……と呆れる俺とリリアを押しのける勢いで、サイモンは「僕は可愛い枠~♡」と言ってニコニコ笑う。
そんな騒がしくなってしまった中、モルトとニールは前に一歩出て「「許可しま~す!」」と言ったものだから、更に大騒ぎに。
許可が出たことで「「「いよっしゃ────っ!!」」」と雄叫びを上げた皆は、手を伸ばし始めたり足を伸ばしたりと準備運動まで始めてしまった。
「ペンギン枠は……渡さない……。」
隣にいるメルまで、いち早く体操を始め激しく燃える様子を見せてきたので、俺は楽しくなってきて尻尾は勝手にフリフリと動き出す。
「俺だって犬枠は渡さねぇぞ~!」
気合を入れてフッ!フッ!と腰を回しだすと、リリアは小さく吹き出し「私だってセクシー枠は渡さないわ。」と言いながら、いつも通りのダークチックな笑みを浮かべた。
そしてその後リリアは、真剣な表情で黒い蝶を一度睨みつけると、そのまま説明を始める。
「呪いは魔素を、魔素は呪いを強める性質がある。
魔素が多くなればなるほどあの蝶はパワーアップしてしまうから、魔素を強めるモンスター達を少しでも減らせば戦いは楽になるはず。
そしてもう一つ。
リーフ様がアレと戦っている間、この街を守り抜くこと。
きっとグリモアが落とされそうになれば、こちらを気にしたリーフ様は全力で戦えない。
私達にできる事は①モンスターの討伐②グリモアを守る、この二点ね。
ただし一筋縄では行かないわ。
あの黒い蝶のせいでモンスター達は普段より強くなっているはず……とにかく皆は、フル装備して万全な体制を────。」
ツラツラと説明するリリアだったが、その言葉を遮る様に突然グリモア全体を薄い空色の結界が覆っていったので、ピタリと話すのをやめて空を見上げた。
「私【アオゾラ商会】会長の娘、<セラ>といいます!
あのっ!リーフ様はあの化け物と今戦っているんですよね!!?
じゃあ私もっ……私も一緒に戦いたいので、その方法を教えてください!!」
ガ────ッ!と飛びかからんばかりの勢いで叫ぶセラに、隣に立っている2人の友達らしき女性徒達はセラの腕を掴みオロオロとしている。
ポカン……と、セラを見つめる俺とリリアの視線に正気に戻ったのか、セラは慌てて頭を下げた。
「ス、スミマセン!ちょっと興奮してしまって……。
私、以前マービン様に裸で踊れって脅されて、リーフ様に助けて頂いた者です。」
その説明をされて、完全に自分の記憶が一致した。
確かマービンが騒ぎを起こした時、脅され震えていた女生徒達がこのセラと隣に立つ友人の二人!
ハッキリ思い出したのでポンッ!と手を叩くと、セラは顔をゆっくり上げて今度は恥ずかしそうにスカートの裾をいじりだす。
「私、今までずっとそんな貴族達の横暴に触れてきて我慢するしかないんだって思ってました。
笑ってごまかして逃げて……でも、そんな自分が嫌になっての繰り返し。
だから少しでもこの力を使って変わろうって思っていたのに、それすらもマービン様の件でポッキリ折れてしまいました。
あの時は怖くて怖くて震えながら、『どんなに頑張っても結果は同じ、辛いなら頑張るの辞めよう』って、そう思って絶望しちゃったんです。でも……。」
セラは恥ずかしそうな態度から一変、キラキラと目を輝かせ興奮した様子でまた叫んだ。
「リーフ様が、そんな私を助けてくれました!!リーフ様は私のヒーロー……『希望』なんです!
だから今度は私が、少しでもリーフ様のお役にたちたい。その方法をどうか教えてください!!」
またバッ!と頭を下げてしまったセラを見て、隣に立っている2人の女生徒まで同様に頭を下げ「「私達も!!」」と叫ぶ。
すると、それを見ていた生徒たちも次々と「俺も……。」「私も……。」と言い出し、セラ同様頭を深く下げ、遂には全員がその姿勢になってしまった。
その光景に驚く俺とリリアを置いて、皆は突然クスクスと笑いだす。
「公爵家のリーフ様が戦ってんだ。俺達平民はそれに従わなきゃな!そりゃ~めちゃくちゃ怖いけど!!」
「こんな所で怯えながら死ぬなんてイヤ。だからリーフ様が戦っているなら私だって戦う。」
そう言って顔を上げた皆の目には恐怖は一切浮かんでおらず、ただ静かな闘志が灯っていた。
そしてお互い顔を見合わせそれを確認し合うと、一斉にドッ!と笑い出す。
「うぅ~……めちゃくちゃ怖いけど、ビビり過ぎた~!もうっ、泣いちゃって恥ずかしい!
でも呪いを打ち消すなんてリーフ様って本当に凄い!まるで本物の『救世主』様だよね。」
「あ、それ街で聞いたやつ~。」
「俺も~。」「私も聞いた~。」
「あと、凄いハーレムがあるらしくてハーレム王とも言われていたよ。」
「それ、俺聞いた~。」「私も~。」
更にはワイワイ、ガヤガヤと、こんなヤバい状況にも関わらず気が抜けるような会話を始めてしまった皆に、思わず肩から力が抜けた。
前冗談で言った事が、そんなに街の中で広がっているのか……。
汗をタラっ……と垂らす俺に向かい、全員が突然キッ!と睨むように視線を向けてきて、示し合わせた様に同じ言葉を叫ぶ。
「「「「「じゃあ俺(私)達はハーレム、平民枠でお願いしま~す!!」」」」」
それを聞いたセラが、ガガ~ン!とショックを受けた顔をし、直ぐに片手をあげ「私はハーレム、商人枠でっ!!」と慌てて言った。
いや、何を言っているんだ……と呆れる俺とリリアを押しのける勢いで、サイモンは「僕は可愛い枠~♡」と言ってニコニコ笑う。
そんな騒がしくなってしまった中、モルトとニールは前に一歩出て「「許可しま~す!」」と言ったものだから、更に大騒ぎに。
許可が出たことで「「「いよっしゃ────っ!!」」」と雄叫びを上げた皆は、手を伸ばし始めたり足を伸ばしたりと準備運動まで始めてしまった。
「ペンギン枠は……渡さない……。」
隣にいるメルまで、いち早く体操を始め激しく燃える様子を見せてきたので、俺は楽しくなってきて尻尾は勝手にフリフリと動き出す。
「俺だって犬枠は渡さねぇぞ~!」
気合を入れてフッ!フッ!と腰を回しだすと、リリアは小さく吹き出し「私だってセクシー枠は渡さないわ。」と言いながら、いつも通りのダークチックな笑みを浮かべた。
そしてその後リリアは、真剣な表情で黒い蝶を一度睨みつけると、そのまま説明を始める。
「呪いは魔素を、魔素は呪いを強める性質がある。
魔素が多くなればなるほどあの蝶はパワーアップしてしまうから、魔素を強めるモンスター達を少しでも減らせば戦いは楽になるはず。
そしてもう一つ。
リーフ様がアレと戦っている間、この街を守り抜くこと。
きっとグリモアが落とされそうになれば、こちらを気にしたリーフ様は全力で戦えない。
私達にできる事は①モンスターの討伐②グリモアを守る、この二点ね。
ただし一筋縄では行かないわ。
あの黒い蝶のせいでモンスター達は普段より強くなっているはず……とにかく皆は、フル装備して万全な体制を────。」
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