【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第三十一章

1019 テイムモンスター達

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( カルパス )

ベノサイド・ムカデは飛び退いたクロを追いかける様に毒の霧を吐き出し、クロはそれを風魔法で吹き飛ばす。

そしてそのまま激しい戦闘が始まり、まさにギリギリの戦いが始まった。


「 クロの攻撃を弾くとは……まさか────。 」


ある予想を立てて呟くと、突然二人の戦いの余波がコチラに向かってくる。

その攻撃によって発生した凄まじい爆風を両腕で顔を覆って防ぐと、直ぐ眼の前にレイナがいた。


「 フフッ、私のベノサイド・ムカデは改造済みなの♡

あんな汚い黒犬如き、敵ではないわ。 」


レイナはそのまま大きく後ろに引いた拳で私の腹を狙うが、私はそれを直ぐにいなし、そのまま拳と拳のラッシュが始まる。



< 蟲女人の資質 >(ユニーク固有スキル)

< 虫体改造魔術 >

虫型モンスターに限りその生体を思うがままに改造する事ができる

ただし種を変える事はできず、改造できる範囲は自身の魔力、魔力捜査、虫類を解剖した経験、虫類に対する知識量の値によって制限がある


( 発現条件 )

一定以上の魔力、魔力操作、虫を解剖した経験、虫に対する知識量がある事

一定回数以上虫類の解剖をし、その知識を持つ事

一定以上の冷酷、残忍、残酷さを持ち、一定以上の精神汚染度を持つこと



そして下から突き上げるようなレイナのキックを避けると、直ぐにギラついた目で私を睨みつけ大きく口を膨らませた。

そしてそのまま口から大量の< 死肉コバエ >を吐き出す。


< 死肉コバエ >

体長10~20cm程のハエ型Fランクモンスター

主に死んた生物を主食とするため生きている生物を襲うことはないが、その獲物を上手く消化するため、体内で肉を腐らせる体液作っているので、叩き潰した際その体液を浴びてしまうと死ぬ事もある



死肉コバエは本来生きている人間がいれば逃げていくのだが、レイナの吐き出した死肉コバエは、全てぎっ!!と私を睨み、好戦的な様子を見せ、こちらに向かって一斉に飛んで来た。

それを見てレイナはア──ッハッハッ~!!と大声で笑う。


「 勿論そいつらも改造済みよ~♡

刺されれば一瞬で腐敗液の餌食。

ドロドロに溶けたスープみたいになっちゃうわよ♡ 

これで終わりね!! 」


四方八方から襲い来る死肉コバエから逃げることは不可能。

そう確信したレイナはニヤリと笑ったが、直ぐに私の影から巨大な何かが出てきたのを見て顔を大きく歪ませた。


「 ────そ、そいつは……っ!! 」


「 ふむ。そろそろ食事の時間だったからちょうど良かったな。

【 ペロ 】残さず召し上がれ。 」


「 ピュモォォォォ~ン♬ 」


体長約5m程の黒と白の斑点模様。

豚の様な肉厚な身体に、特徴的な細長い口。


私のテイムモンスター< 爆喰いバク >の【 ペロ 】はご機嫌で鳴いた。



< 爆喰いバク >

体長5m程のバク型Fランクモンスター

普段は穏やかで人を襲う事はないが、自身の捕食対象である虫型種に関しては非常に貪欲で凶暴的になる

虫型種に対しては一方的な有利属性を持ち、全てのステータスは爆発的にUPする

また虫型種のデバフはほぼ効かないため、特にデバフ特化の虫型種は出会ったら最後だと言っても過言ではない



「 チィィィィッ!!!やっぱり対策してやがったかっ!!

このブサイクモンスターがっ!! 」


ガガ────ンッ!!!

ショックを受けてしまったペロを、私は撫で撫でと優しく撫でる。


「 私の可愛いペロに暴言は止めてくれないか?

ペロは非常に繊細な心を持った美しい乙女なのだから。 」


ペロは私の言葉に照れたようにブンブンと短い尻尾を振った後、宙に飛び回る死肉コバエ達を見上げロックオン。


「 ピュモォォォ────ッ!!! 」


気合満々な雄叫びを上げて長い舌をペロ──ン!!と出して大きく回す。

死肉コバエ達は逃げようとしたが、その唾液から出される特殊ホルモンによって自らその舌へ捕まりにいった。

そうしてムシャムシャと美味しそうに死肉コバエを平らげてしまったペロを見てレイナはゾッとした顔を見せたが、直ぐに胸元の穴からまた別の虫たちを大量に出し、周囲にはその虫達が出すパッパッという光で溢れる。
 

「 シノビ・ホタルか。考えたな。 」


「 フンッ、こっちだって対策くらい当たり前にとってんのよ。ばぁぁ~かっ。 」



< シノビ・ホタル >

スピードに特化したホタル型Fランクモンスター

敵をスピードと発光した光で混乱させながら混乱を誘って逃げる

人を襲う事はまずないが、テリトリー内に入り込んでしまえば、そのまま崖に誘われ落とされるので注意


シノビ・ホタル達はあっという間にペロの周りに纏わりつき、その動きを封じてしまった。

ペロペロと光の残像を舐め取ろうとしている姿を見てレイナは大声で笑う。


「 ガツガツと品のない豚もどき、それで遊んでいればいいわ。

アハハッ!せっかくこの私に一本取れたと思ったでしょうけどざ~んねんでしたっ!!

私を見下すなんて百万年早いわっ! 」


シノビ・ホタルにご機嫌で楽しく遊ばれているペロを見てから、私はレイナに視線を戻すと、先程からイマイチ要領を得ないレイナの言葉に純粋な疑問を口にした。

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