【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第三十二章

1045 子供の頃は……

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( ニコラ )

<魔操錬士の資質>(ユニーク固有スキル)

< アクティブ・サポーター >

魔道具と名のつくサポート型魔道具を遠隔操作で操る事ができる操作系戦闘スキル

魔力と魔力操作により操作できる数が決まり、器用さによって精度が上がる

攻撃はできないサポート特化能力。

術者の全ステータスを反映したスピードUPを得て、様々なサポートを遠距離にて行う事ができる

(発現条件)

 一定以上の魔力、魔力操作、器用さ、知力、魔道具の知識、好戦、魔道具の操作経験値、魔道具を通じてサポートをした経験値を持つこと


スキル発動後、アリシア同様オルガノの周りにも沢山の小さなスクリーンが出現し、それぞれ別の景色が映し出される。

アリシアはそんな夫を見て、突然クックックッ……と笑い出し、下を向くと、その直後バッ!!と勢いよく顔を上げた。


その顔は────────キラキラと輝いている!


「 あっはっは────!!やっぱり戦うって最高っ!!!

そもそも私は一歩下がって待つタイプじゃないのよ!

貴族じゃなかったら絶対兵士に志願していたわ。

でも家族のために我慢してきたのっ!!

なのに主人も息子たちも、い~~~っつも私の気持ちなんて考えずに勝手ばかり!

外ばかり見て勝手に進んでいく男を支える女の気持ちなんて、全然理解してくれないんだから!

今までの鬱憤、全部晴らしてやる────!! 」


フンッ!!と鼻息荒く吹くアリシアに、オルガノは穏やかに笑いながら押し黙る。

アリシアの急激な変化についていけずに目が点になってしまった面々の中、ゆっくり前に出てくる男性がいた。


長い栗色の髪に穏やかで柔らかい雰囲気。

そしてそんな雰囲気に合う優しげな笑みを浮かべた壮年の男性。


大商会【 レイゼン商会 】を立ち上げた子爵家【 レイゼン家 】現当主


< リナウス >


リナウスはまるで懐かしいモノを見るかの様な目でオルガノとアリシアを見つめた。


「 フフッ。攻撃のアリシア、サポートのオルガノ。

学院生の頃を思い出しましたよ。

あの頃は楽しかったですねぇ~。 」


リナウスはスタンティン家の二人とは学院生であった頃からの付き合いで、現在も仕事上のパートナーという非常に親しい関係を築いている。

そしてそんなリナウスを始めとして同じく前に進み出る人物達がいた。


「 結婚してからすっかり大人しくなってしまって寂しいと思っていたが、まさかこうしてもう一度二人の戦う姿を見ることができるとは……。

呪いの化け物に感謝せねばならんか。 」


ダークブラウンのやや長めの髪をオールバックに。

短めの顎ヒゲと立派な体格、一目見て強さを感じる強者のオーラ。


全国規模に展開している商人専用の< 護衛騎士団 >

その元締めにして子爵家【 ドリンズ家 】現当主────


< ドレッド > 


彼もまたリナウスと共に同級生かつ現在も欠かす事のできない仕事上のパートナーである。


「 ほほぅ?以前その話をお聞きした時は信じられない思いでしたが……

こうして目にしてしまえば信じざるを得ませんねぇ~。

フフッ。楽しいなぁ。 」


フワフワの天然パーマの栗色の髪に左目には片眼鏡。

おっとりした外見をした細身の男性。


他国との輸入や輸出に力を入れている事業を展開している子爵家【 アーゼリン家 】現当主────


< プレンド >


スタンティン家とは魔道具を作る際の部品の輸入などでは非常に懇意にしている、彼もまた仕事上欠かせないパートナーである。


「 違いねぇな。

俺はいつものおすましさんより今の暑苦しい感じの方が好きだぜ。

なんてったってドワーフ族はそんな奴らと酒を飲むのが好きだからよ。 」


少々ぶっきらぼうな言い方をするのは、紅赤色の髪を爽やかに上に上げて口元には立派なヒゲを生やしている子供程の大きさな恰幅の良いドワーフ族の男性


魔道具を作る際に必要な細かな部品製作を得意とする【 ライン商会 】の元締め、かつ子爵家【 ライン家 】現当主


< ガランド >


ガランドもブレンドと同様、仕事をする上で非常に懇意にしているパートナーである。

彼らはスタンティン家を今まで支え続けた子爵家であり、その子息や令嬢は現在スタンティン家の子息マリオンの派閥を支える同志として側に仕えていると聞く。


そんなスタンティン家と仲が深く、力ある子爵家の登場に周りはざわつき、固唾をのんで成り行きを見守っていると、オルガノは浮かんでいるスクリーンから目を離さずフッ……と笑いを漏らした。


「 ククッ。子どもの頃は良かったよな。

自分のしたいことをして、自分の信じる道へ一直線に走っていけた。

それが大人になれば守らなければならないモノだらけだ。

自由には動けなくなる。

今はうるさいと思っていた両親の小言やお叱りの言葉が痛いほど身にしみる。 」


オルガノの言葉に四方はドッ!と笑い、「 その通りだ! 」と一斉に答える。

そんな四方を見ながらアリシアもクスッと笑いを漏らし、その後直ぐに表情を引き締め静かに口を開いた。


「 いいんですの?

今の私達に話しかけては同類であると思われますよ?

皆様は自身のお子の事を第一に考えるべきですわ。 」


真剣な表情で囁かれる言葉に四方は────ニヤッと笑う。

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