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第三十三章
1077 貧弱魔法使い
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( クラーク )
ピキピキと音を立てて更に巨大化していく体。
膨れ上がっていくパワー。
それを見た俺は、恐らく仲間達が死んだ時にパワーUPする類のユニークスキルであると気づく。
────まずいっ!!
そう焦る暇なく、そいつは一瞬で俺の前に。
早いっ!!と思ったのも束の間、そいつは握って組んだ両手を上に振りかぶり、そのまま俺に向かって叩きつけてきた。
後ろに飛ぶ事で何とか直撃は避ける事ができたが、そのパワーの余波により、体はそのまま大きく吹き飛ばされる!
「 ────────っ!! 」
両手を前に出しそいつに反撃しようとしたが、何と飛ばされた方向に、残りの二匹が待ち構えていて、拳を大きく後ろに引いていた。
俺はとっさに自分に防御魔法を掛けたが、そいつらの放つパンチは強烈で、それをまともに受けてしまった俺は、地面に思い切り叩きつけられてしまう。
「 ────ふ…ぐぅ……っ…!! 」
バウンドしながら地面に叩きつけられる自分の身体には、耐え難い痛みが走った。
その強すぎる衝撃に、一瞬意識が飛びそうになったがなんとか耐えて、その場でヨロヨロと立ち上がると、奴らはまたしても手を叩きあって笑っている。
それを見ながら、口の中に溜まった血をペッ!と吐き出し、俺はニヤリと笑った。
「 笑いたければ笑えばいい。
そこが地獄だとも分からない愚か者が。
そんなへなちょこパンチ、アイツのパンチに比べれば蟻の子にも満たない程度だぞ。 」
ボロボロなのに笑う俺が不気味だったのか、一瞬奴らはたじろいた様子を見せる。
そう、アイツは俺より強い。
もう認めるしかない。
自分を否定され続けた場所でも歩みを止めなかったアイツに、俺は負けていたのだ、ずっと。
身体から感じる痛みに足が崩れそうになり、俺は苦笑いを漏らした。
俺は惨めだ、カッコ悪いな。
────でも、だからこそここで踏ん張らないとだめだ。
これ以上カッコ悪い姿を、大事な人たちに見せたくないから。
崩れそうになる足をバシッ!と叩き、しっかり二本の足で立つと、我に帰った< テンペスト・モンキー >達はポコポコと胸を叩いた後、総攻撃をしかけてきた。
俺はそれを迎え撃とうとグッ!と奥歯を噛み締め、魔法を使おうとした、その時────
突然俺に猛ダッシュしてきていた一匹が宙に浮かぶ。
────えっ……??
驚いたのは他のボスともう一匹も同じだった様で、ピタリと止まって宙に浮かんだ仲間を見た。
すると、重力に従い落ちてくる仲間の身体を視線で追うと、その下に一人の人物が鞘に入ったままの刀を大きく後ろに引いている姿が見えてくる。
そして……
────ドカッ!!!!
その人物は容赦なく落ちてきた< テンペスト・モンキー >を刀でふっとばした。
するとふっ飛ばされた< テンペスト・モンキー >の身体は、遥か後方で避難していた低ランクモンスター達の集団を巻き込み、結構な数のモンスターが弾け飛ぶ。
それをポカン……と眺めていたボスともう一匹の仲間だったが、直ぐに怒りに震え、そのままその人物に向かって突進しようとしたが────先程いたはずの人物の姿は既にそこにはない。
どこに行った???とキョロキョロ探せば、何とそいつはボスではない方の< テンペスト・モンキー >の直ぐ真下にいた。
「 ヴォ……?? 」
キョトンと下を見下ろす< テンペスト・モンキー >だったが、直ぐにその人物が放った強烈な蹴りを顎に受け、上に大きく身体は仰け反る。
「 ヴォ…グ……ギギギ……! 」
グルンッと白目を剥いた< テンペスト・モンキー >
その人物はトドメとばかりに、刀で身体を突いて吹っ飛ばす!
ガガガガガ────っ!!!!
すると遥か後方に飛ばされたそいつは、先程同様、他のモンスター達も巻き込み弾け飛んでしまった。
「 ………。 」
ボスは、あっという間にやられてしまった仲間2匹へ視線を順番に走らせポカンとしたが、その瞬間、またあの強化魔法陣が自身の下に出現したのを見て、更に怒り狂い胸を激しく叩く。
「 ヴォヴォヴォヴォヴォォォォォ────────!!!! 」
相当ご立腹なボズは、直ぐにその人物に向けて両手を振り上げて叩きつける攻撃を放ったが────そいつは素早い動きでそれを避け、空中へ高く飛んだ。
そしてその場に小さな魔法陣の足場を作ると、下にいるボスモンスター目掛けて凄まじいスピードで飛びかかり、その頭を鞘付きの刀で叩き潰す。
────ドカンッ!!!!
派手な音を立てて叩きつけられたボスの頭は地面にめり込み、その身体はピクリとも動かなくなった。
その人物はそのままトンッ……と、ボスの倒れている身体の上に着地すると、心底見下す様な目で俺を見下ろし、鼻で笑う。
「 これだから貧弱魔法使いは……その程度の実力ではこのアゼリアの足元にも及ばぬぞ。
今からでもリーフ様に頭を下げて剣を教えていただくんだな。この軟弱魔法使いめ。 」
ピキピキと音を立てて更に巨大化していく体。
膨れ上がっていくパワー。
それを見た俺は、恐らく仲間達が死んだ時にパワーUPする類のユニークスキルであると気づく。
────まずいっ!!
そう焦る暇なく、そいつは一瞬で俺の前に。
早いっ!!と思ったのも束の間、そいつは握って組んだ両手を上に振りかぶり、そのまま俺に向かって叩きつけてきた。
後ろに飛ぶ事で何とか直撃は避ける事ができたが、そのパワーの余波により、体はそのまま大きく吹き飛ばされる!
「 ────────っ!! 」
両手を前に出しそいつに反撃しようとしたが、何と飛ばされた方向に、残りの二匹が待ち構えていて、拳を大きく後ろに引いていた。
俺はとっさに自分に防御魔法を掛けたが、そいつらの放つパンチは強烈で、それをまともに受けてしまった俺は、地面に思い切り叩きつけられてしまう。
「 ────ふ…ぐぅ……っ…!! 」
バウンドしながら地面に叩きつけられる自分の身体には、耐え難い痛みが走った。
その強すぎる衝撃に、一瞬意識が飛びそうになったがなんとか耐えて、その場でヨロヨロと立ち上がると、奴らはまたしても手を叩きあって笑っている。
それを見ながら、口の中に溜まった血をペッ!と吐き出し、俺はニヤリと笑った。
「 笑いたければ笑えばいい。
そこが地獄だとも分からない愚か者が。
そんなへなちょこパンチ、アイツのパンチに比べれば蟻の子にも満たない程度だぞ。 」
ボロボロなのに笑う俺が不気味だったのか、一瞬奴らはたじろいた様子を見せる。
そう、アイツは俺より強い。
もう認めるしかない。
自分を否定され続けた場所でも歩みを止めなかったアイツに、俺は負けていたのだ、ずっと。
身体から感じる痛みに足が崩れそうになり、俺は苦笑いを漏らした。
俺は惨めだ、カッコ悪いな。
────でも、だからこそここで踏ん張らないとだめだ。
これ以上カッコ悪い姿を、大事な人たちに見せたくないから。
崩れそうになる足をバシッ!と叩き、しっかり二本の足で立つと、我に帰った< テンペスト・モンキー >達はポコポコと胸を叩いた後、総攻撃をしかけてきた。
俺はそれを迎え撃とうとグッ!と奥歯を噛み締め、魔法を使おうとした、その時────
突然俺に猛ダッシュしてきていた一匹が宙に浮かぶ。
────えっ……??
驚いたのは他のボスともう一匹も同じだった様で、ピタリと止まって宙に浮かんだ仲間を見た。
すると、重力に従い落ちてくる仲間の身体を視線で追うと、その下に一人の人物が鞘に入ったままの刀を大きく後ろに引いている姿が見えてくる。
そして……
────ドカッ!!!!
その人物は容赦なく落ちてきた< テンペスト・モンキー >を刀でふっとばした。
するとふっ飛ばされた< テンペスト・モンキー >の身体は、遥か後方で避難していた低ランクモンスター達の集団を巻き込み、結構な数のモンスターが弾け飛ぶ。
それをポカン……と眺めていたボスともう一匹の仲間だったが、直ぐに怒りに震え、そのままその人物に向かって突進しようとしたが────先程いたはずの人物の姿は既にそこにはない。
どこに行った???とキョロキョロ探せば、何とそいつはボスではない方の< テンペスト・モンキー >の直ぐ真下にいた。
「 ヴォ……?? 」
キョトンと下を見下ろす< テンペスト・モンキー >だったが、直ぐにその人物が放った強烈な蹴りを顎に受け、上に大きく身体は仰け反る。
「 ヴォ…グ……ギギギ……! 」
グルンッと白目を剥いた< テンペスト・モンキー >
その人物はトドメとばかりに、刀で身体を突いて吹っ飛ばす!
ガガガガガ────っ!!!!
すると遥か後方に飛ばされたそいつは、先程同様、他のモンスター達も巻き込み弾け飛んでしまった。
「 ………。 」
ボスは、あっという間にやられてしまった仲間2匹へ視線を順番に走らせポカンとしたが、その瞬間、またあの強化魔法陣が自身の下に出現したのを見て、更に怒り狂い胸を激しく叩く。
「 ヴォヴォヴォヴォヴォォォォォ────────!!!! 」
相当ご立腹なボズは、直ぐにその人物に向けて両手を振り上げて叩きつける攻撃を放ったが────そいつは素早い動きでそれを避け、空中へ高く飛んだ。
そしてその場に小さな魔法陣の足場を作ると、下にいるボスモンスター目掛けて凄まじいスピードで飛びかかり、その頭を鞘付きの刀で叩き潰す。
────ドカンッ!!!!
派手な音を立てて叩きつけられたボスの頭は地面にめり込み、その身体はピクリとも動かなくなった。
その人物はそのままトンッ……と、ボスの倒れている身体の上に着地すると、心底見下す様な目で俺を見下ろし、鼻で笑う。
「 これだから貧弱魔法使いは……その程度の実力ではこのアゼリアの足元にも及ばぬぞ。
今からでもリーフ様に頭を下げて剣を教えていただくんだな。この軟弱魔法使いめ。 」
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