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第三十三章
1078 ” 悪 ” に加担するという事
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( アゼリア )
~ライトノア学院【 大ホール 】~
” 因果応報 ”
まさにその一言であるジュワンの壮絶なる死に様にほんの少しだけ哀れみを感じつつも、目的は果たしたと砕け散った< 聖浄結石 >を見下ろした。
「 ま、仕方ねぇよな。 」
レイドは一言そう言って、一度だけ苦悶の表情で息絶えているジュワンの身体に向かってパンパンッ!と手を叩き拝むと、私の方へ視線を向ける。
「 とりあえず、これで目的は果たしたな。
そのまま学院のある南門へ向かうか? 」
「 いや、私はまずは教会に戻ろうと思う。
ソフィア様にこのことを報告したい。 」
そう答えるとレイドは「 そうか。 」と答えた後ニヤリと笑い、私に向けて手の平を向けた。
私もニヤッと笑い、その向けられた手のひらに自身の手をバシッ!と打ち付けると、レイドはそのまま拳をグッと握る。
「 じゃあ互いリーフがあの化け物を倒すまで踏ん張ろうぜ!
そんでもって全員でハッピーエンド、迎えよう! 」
「 ふん、何を当たり前のことを言っているのだ、犬ころ風情が。
ハッピーエンドを迎えたければ死ぬ気で頑張ることだ。
ソフィア様とリーフ様のためにな。 」
目を合わせてお互いもう一度ニヤッと笑うと、私達はそれぞれ別の方向へと走り出した。
それから私は一番近くにある魔道路へ飛び込み、一度街の方へ出る。
恐らくいないとは思うが逃げ遅れた者がいないかと、何やら不審な動きをしている者達がいないかどうかのチェックもしたかったからだ。
「 エドワード様が送った輩が< 聖浄結石 >を守る者達だけとは考えられんからな……。
だとすればガラ空きになった街に潜伏している輩がいるかもしれん。 」
嫌と言うほどエドワード様のやり方を知っているため、恐らく用意している駒はこれだけとは考えにくい。
そのためとりあえず街の方だけでも軽く見て教会に向かった方が良いだろうと判断したのだが……その時────
ドンッ!!!
ドンッ!!!
ドドドド────ンッ!!!!
突然大きな爆発音が鳴り響き、続けて大量のモンスター達の鳴き声がそこら中から上がった。
「 ────なっ!!!一体何が起こった!!!?? 」
土煙で視界が不良となった中、慌てて周囲の様子を確認すると……そこら中にモンスターがウヨウヨいることに気づき、直ぐに気配を消して近くの家屋の影に隠れる。
「 なぜ街にモンスターが……?
────そうか!モンスターボックスか! 」
直ぐにその存在を頭に思い浮かべ、ギリッと唇を噛み締めた。
ここまで……ここまでするのか。
己の理想の ” 世界 ” を作り上げるために。
そのためにはどこまでも残忍になれるエドワード様のことを考えると怒りが込み上げ、拳をギュッと強く握りしめた、その時────
「 ぎゃあああああ────────!!! 」
「 ひ、ひぃぃぃぃ────!!助けてくれぇぇぇ────────!!! 」
突然街中で悲鳴が聞こえ、ハッ!!とし、その悲鳴がした方向へ視線を向けた。
「 人の悲鳴!まさか避難してなかった者達がいたのか?!
────まずいっ!! 」
私は直ぐに家屋の影から飛び出し手当たり次第モンスター共を倒しながら、悲鳴が聞こえた場所へと急いで走っていったのだが────到着した場所に広がる光景を見て、思わず頭を抱えてしまう。
そこには辺り一面暴れまわっているモンスター達と、そこら中にバラバラに散らばる ” 人だった者達 ” がアチラコチラに散らばっていたが、そいつらがどんな目的でここにいたかは散乱している金や宝石たちで直ぐに分かった。
「 今回のことに加担した愚か者共か……。
その上、空き家になった家に盗みに入るとは、どうしようもない奴らだな。 」
モンスター共に競う様に食いちぎっていくそいつらの身体を見つめていると、その一部の手がこちらにポーン!と飛んできたため、フッとそれに視線を向ける。
するとその指には明らかに偽物と分かる< 移転リング >が嵌められていた。
「 ……なるほどな。使い捨ての駒にする予定だった者達か。
大方使うだけ使ったら、最後は ” 聖令浄化 ” の代償にでもするつもりだったのだろう。 」
” 悪 ” に加担するとは、こういうことだ。
私はなんとも言えない気持ちで、そこで最後を迎えた者達が食われていくのを見つめた。
役に立たねばあっさり捨てられ、目的のためには利用され根こそぎ消費される。
他に犠牲にできる者達が側にいれば、そこは酷く居心地が良い場所なのだと思う。
権力という強大な力を借りて堂々と気に食わない者は叩き潰せるし、弱者をいたぶり沢山の愉快や得が手に入るから。
ただし、その欲望を叶える代わりに、何かあればこうしてあっさり裏切られて使われる。
そんな関係性しか存在しない場所に、果たして魅力があるのかどうか、多分私には一生分からない。
とりあえず ” 消費されたモノ達 ” が食われている間に、少しでも数を減らさねば……。
食う事に集中しているモンスター達を手当たり次第倒していた、その時────1匹の伝電鳥が空を旋回し、言葉を告げた。
~ライトノア学院【 大ホール 】~
” 因果応報 ”
まさにその一言であるジュワンの壮絶なる死に様にほんの少しだけ哀れみを感じつつも、目的は果たしたと砕け散った< 聖浄結石 >を見下ろした。
「 ま、仕方ねぇよな。 」
レイドは一言そう言って、一度だけ苦悶の表情で息絶えているジュワンの身体に向かってパンパンッ!と手を叩き拝むと、私の方へ視線を向ける。
「 とりあえず、これで目的は果たしたな。
そのまま学院のある南門へ向かうか? 」
「 いや、私はまずは教会に戻ろうと思う。
ソフィア様にこのことを報告したい。 」
そう答えるとレイドは「 そうか。 」と答えた後ニヤリと笑い、私に向けて手の平を向けた。
私もニヤッと笑い、その向けられた手のひらに自身の手をバシッ!と打ち付けると、レイドはそのまま拳をグッと握る。
「 じゃあ互いリーフがあの化け物を倒すまで踏ん張ろうぜ!
そんでもって全員でハッピーエンド、迎えよう! 」
「 ふん、何を当たり前のことを言っているのだ、犬ころ風情が。
ハッピーエンドを迎えたければ死ぬ気で頑張ることだ。
ソフィア様とリーフ様のためにな。 」
目を合わせてお互いもう一度ニヤッと笑うと、私達はそれぞれ別の方向へと走り出した。
それから私は一番近くにある魔道路へ飛び込み、一度街の方へ出る。
恐らくいないとは思うが逃げ遅れた者がいないかと、何やら不審な動きをしている者達がいないかどうかのチェックもしたかったからだ。
「 エドワード様が送った輩が< 聖浄結石 >を守る者達だけとは考えられんからな……。
だとすればガラ空きになった街に潜伏している輩がいるかもしれん。 」
嫌と言うほどエドワード様のやり方を知っているため、恐らく用意している駒はこれだけとは考えにくい。
そのためとりあえず街の方だけでも軽く見て教会に向かった方が良いだろうと判断したのだが……その時────
ドンッ!!!
ドンッ!!!
ドドドド────ンッ!!!!
突然大きな爆発音が鳴り響き、続けて大量のモンスター達の鳴き声がそこら中から上がった。
「 ────なっ!!!一体何が起こった!!!?? 」
土煙で視界が不良となった中、慌てて周囲の様子を確認すると……そこら中にモンスターがウヨウヨいることに気づき、直ぐに気配を消して近くの家屋の影に隠れる。
「 なぜ街にモンスターが……?
────そうか!モンスターボックスか! 」
直ぐにその存在を頭に思い浮かべ、ギリッと唇を噛み締めた。
ここまで……ここまでするのか。
己の理想の ” 世界 ” を作り上げるために。
そのためにはどこまでも残忍になれるエドワード様のことを考えると怒りが込み上げ、拳をギュッと強く握りしめた、その時────
「 ぎゃあああああ────────!!! 」
「 ひ、ひぃぃぃぃ────!!助けてくれぇぇぇ────────!!! 」
突然街中で悲鳴が聞こえ、ハッ!!とし、その悲鳴がした方向へ視線を向けた。
「 人の悲鳴!まさか避難してなかった者達がいたのか?!
────まずいっ!! 」
私は直ぐに家屋の影から飛び出し手当たり次第モンスター共を倒しながら、悲鳴が聞こえた場所へと急いで走っていったのだが────到着した場所に広がる光景を見て、思わず頭を抱えてしまう。
そこには辺り一面暴れまわっているモンスター達と、そこら中にバラバラに散らばる ” 人だった者達 ” がアチラコチラに散らばっていたが、そいつらがどんな目的でここにいたかは散乱している金や宝石たちで直ぐに分かった。
「 今回のことに加担した愚か者共か……。
その上、空き家になった家に盗みに入るとは、どうしようもない奴らだな。 」
モンスター共に競う様に食いちぎっていくそいつらの身体を見つめていると、その一部の手がこちらにポーン!と飛んできたため、フッとそれに視線を向ける。
するとその指には明らかに偽物と分かる< 移転リング >が嵌められていた。
「 ……なるほどな。使い捨ての駒にする予定だった者達か。
大方使うだけ使ったら、最後は ” 聖令浄化 ” の代償にでもするつもりだったのだろう。 」
” 悪 ” に加担するとは、こういうことだ。
私はなんとも言えない気持ちで、そこで最後を迎えた者達が食われていくのを見つめた。
役に立たねばあっさり捨てられ、目的のためには利用され根こそぎ消費される。
他に犠牲にできる者達が側にいれば、そこは酷く居心地が良い場所なのだと思う。
権力という強大な力を借りて堂々と気に食わない者は叩き潰せるし、弱者をいたぶり沢山の愉快や得が手に入るから。
ただし、その欲望を叶える代わりに、何かあればこうしてあっさり裏切られて使われる。
そんな関係性しか存在しない場所に、果たして魅力があるのかどうか、多分私には一生分からない。
とりあえず ” 消費されたモノ達 ” が食われている間に、少しでも数を減らさねば……。
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