【第一部完結】天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します

バナナ男さん

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第三十四章

1105 だから今は頑張る!

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( ルル )

< 統率士の資質 > ( 先天スキル )

< コミュニティー・マッピング >

自身が仲間と認定したコミュニケーション内に限り、仲間と情報共有をすることができる

術者の他者に与えられた感情によって悩んだ経験値の数が多い程、その範囲は広がり、いつでもその認定された仲間内で連絡を取り合う事が可能




< 統率士の資質 > ( 先天スキル )

< 進軍ゲード >

コニュニティー・マッピングが発動している事で使用可能となる特殊空間系スキル

コミュニティー・マッピングで認定されている味方の位置を自在に変える事ができる

ただし魔力消費量が非常に高いため、魔力が尽きれば使う事ができない




< 統率士の資質 > ( ユニーク固有スキル )

< 臆病ネズミの貯蔵庫 >

時間経過と共に使わなかった魔力を自動的に貯蔵する事ができる特殊スキル

自身の精神汚染度が一定以下、そして自身のステータス値が低い程その貯蔵する魔力量は大きい

更に、自身の闘争心、攻撃性、悪意が低い状態かつ、戦闘経験値が低い状態で戦いに参加する場合、それが爆発的に跳ね上がる


(発現条件) 

全ステータス値と戦闘経験値、精神汚染度が一定以下であること

臆病、穏やか、慈愛、友愛が一定以上であること



スキル< コミュニティー・マッピング >が発動した事で、私の周りには四角い小さなスクリーンが沢山出現したが、それにはまだ何も映っていない。

それはまだ私が何の情報も手に入れていないからだ。


統率系資質を持っている者は、大きく分けて自ら率先して戦い情報を手にできる者と、あくまで参謀として後方で指示を出すタイプの2つが存在する。

父は前者のタイプだったそうで、それに適したスキルも多数発現していたそうだが、私に父と同じ戦い方はできない。

だから、私は私なりの戦いをこれから作り上げていく。

皆と一緒に。


「 すみません!私、自分で情報を集める事ができないんです。

……じゃなくて、集められないのだ!

だから誰かそういったスキルを持っている人達、どうか手伝ってくだ……とよいぞ! 」


たどたどしい偉そうな物言いに皆苦笑いしていたが、直ぐにピッ!と手を上げて先程の遠視系スキルを持っているであろう女性と、魔力感知をしてモンスター達の存在を教えてくれた少女が進み出てくれた。


「 私の資質は【 双眼人 】!

人より遠くが見えるだけの才能だったけど、こんな形で役に立てるなんて……今、ちょっと人生で一番燃えてます! 」


「 私は【 察知人 】。

魔力を読むのが少しだけ得意なだけだけど、がんばってみる! 」


メラメラ燃えている【 双眼人 】の女性と、目を輝かせている【 察知人 】の少女は、直ぐに私の近くに走り寄ってくると、任せろとばかりに胸を叩く。

それに「 ありがとうございます! 」とお礼を告げると、もう一人、先ほど声を上げてくれた【 郵便隊 】の青年が手を上げた。


「 その情報は、俺達の目で捉えさえすれば、全部ルルちゃ……じゃなくてるるなる様に送られんですか? 」


「 はい!目や耳など五感で捉えてくれれば、全部私へ情報が集まります。 」


自信を持って頷くと、その青年はニコッ!と笑い、直ぐに【 郵便隊 】のメンバー達がズラリと並ぶ。


「 なら俺達【 郵便隊 】が走り回って視覚的な情報を集めます!

これでもスピードに特化した資質持ちばかりなので、たとえAランクモンスターだって逃げるだけなら自信がありますから。

俺の資質もスピード特化の【 飛脚人 】なので、そちらの【 双眼人 】の女性と、目を【 察知人 】のお嬢さんからの情報を元に向かいます。 」


おおおおお────────!!!!

その【 郵便隊 】のお兄さんの話が聞こえた街の人達は、バンザイしながら歓声を上げた。

そしてそれを受けた【 郵便隊 】のお兄さんとそのメンバーの人達は、ドンッ!と胸を叩き、そのままグループ分けをし始めると、他の人達も直ぐにわいのわいのとそれぞれの配置や担当を決めていく。


それを見てまたウルッ……としてしまいそうになったが、直ぐにズズッ!と鼻を啜って頑張って引っ込めた。


戦いが終わったら泣く!

多分すっごく泣く!!

だから今は我慢して頑張る!!


初めて発動したスキルにより、沢山の情報が頭の中を巡り、それにより馬車揺れによる酔いの様な状態になったが、耐えられない程ではない。


グッと拳を握りながら、近くにあった木の椅子に座ると横からスッ……とアイスティーが差し出された。


「 ほらっ、頭がスッキリするアイスティーだ。

これはあんたの父親が戦いに出る時は必ず飲んでたやつさ。

それ飲んで頑張るんだよ。 」


「 お……お父さんが……? 」


差し出されたコップを受け取り、母を見上げると、そこには嬉しそうに笑う母の顔がある。

それにまたジ~ンと感動しながらグイッ!とそれを飲み干すと、頭がスッキリして酔う感覚は消え失せた。


「 ありがとう!頑張ってみるね、お母さん! 」


「 あぁ、私もまけずに頑張るから、後で沢山話をしよう。 」


そう言って私はスクリーンを見上げ、これから始まる戦いに備えて大きく息を吐き出した。


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