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第三十六章
1144 不老不死の女王
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( マリナ )
クラークは自らの意思をもって、教会に【 結界陣 】を張ると、その直後に正門に突撃する勢いで走り込んできた強化馬車から、今度は大司教の娘ジェニファーが出てきたではないか!
ジェニファーはドレスを大きくたくし上げ、中から飛び出すと、クラークと目を一瞬合わせた後は、一目散に正門をくぐって走っていった。
そしてクラークはそのまま教会内へ侵入しようとするモンスター相手に戦いを始める。
その勢いと気迫は凄まじく、バタバタとモンスター達は倒され、周りの者たちは ” うおおおぉぉぉ────!!! ” と、下品な雄叫びの様な声を上げて喜んだ。
スタンティン家に続き、順応だと思っていたレイモンド家の子息に、大司教の娘まで……っ!!?
なぜこうも次々と愚かな行動をし始めるのか?!
本気で理解ができずに、とうとう強く握りすぎた扇子がビシッ!!と音を立ててひび割れを起こしてしまったが、そんな事を気にする余裕はない。
どうにかして挽回を……!!
そう必死に思考を巡らせているにも関わらず、まるでその努力を全てあざ笑うかの様に、ライトノア学院貴族生徒達や援軍が続々と到着してしまった。
そしてその後、とうとうオルガノとアリシアの戦闘用飛行魔道具達も到着してしまい、どんどんと戦況は不利になっていく。
クソっ!!クソっ!!!クソォォォォっ!!!!
ゴミ虫共は、この神の使いであるマリナ様の言う事を大人しく聞くべきなのにぃぃぃぃ!!!
普段なら浮かびもしない汚らしい言葉が出てしまい、それに対しても怒りが湧く。
どうすればいい?
どうすれば……どうすれば、全員が ” 正しい ” 行動をする様になる?
ブツブツと呟きながら考えていた、その時……。
────────チリ──ン……。
チリ────……ン……。
美しい鈴の音色がどこからともなく鳴り始め、続けて聞こえたのは、まるで賛美歌の様な沢山の男女の歌う声。
「 歌……? 」
「 これは……一体……? 」
ざわつく皆の前で、突然宙に浮かび上がってきたのは、一人の女性の顔だ。
その人物が誰なのか、気付いた瞬間────部屋の中の皆は勿論、私もカールもそしてエドワード様も直ぐに頭を下げた。
その女性の正体は、エルフ族の住む【 レイティア王国 】を治める────。
女王< コレット >!!!
< 語り部人の資質 > ( 先天スキル )
< 夢会い人 >
一度出会い、一定以上の時間を共にいした者に自由に会いに行ける意識分裂型情報伝達スキル
ただし会いに行くのは精神体であるため、本体ではなく、相手が拒否すれば姿を現す事はできない
また指定した人物全員に同じ効力を発する事ができるため大人数で使用可能
「 久しいな。我が同志、ニコラ王よ。 」
美しい笑みを浮かべながら挨拶するコレット女王。
コレット女王は何千年も前からレイティア王国を治め、世界を見守ってきた唯一無二の不老不死の女王。
そんな伝説に近しいコレット女王の出現に、この場の私達はただただ驚き、唖然とするばかりだ。
「 ……コレット殿……なぜ突然……? 」
勿論ニコラ王も周りの者たち同様、驚きに目を大きく開いたままコレット女王に向かって呟くと、そんなニコラ王に対し、コレット女王は優しく微笑む。
しかし、次の瞬間────突然ガラリっと雰囲気を変え、ビリビリと空気を震わせるくらい強い眼差しをニコラ王に向けた。
「 これより我が国< レイティア王国 >は、全戦力と国庫に保管してある魔道具、並びに兵器、薬剤、その全てを持って、< アルバード王国 >を襲う大厄災に対し共に戦う事をここに誓おう! 」
「「「「 は……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ────────────!!!!!??? 」」」」
思ってもいなかったコレット女王の言葉に、必死に被っていた仮面は粉々に崩れ落ち、私やカール、エドワード様、それに他の者たちも全員が悲鳴の様な声を上げる。
ニコラ王もこれには言葉もない様子で呆然と立ち尽くし、コレット女王を見上げていた。
コレット女王はあまり表舞台に立つ事はなく、表情はまるで氷の様に動かない。
そして多くの人生経験からくる的確な行動と常に冷静沈着な様子から、” 氷の女王 ” というイメージがある人物である。
更に罪人に対しての容赦ない断罪をする姿は、彼女に感情がない人形の様なイメージを相手に抱かせるが……今ここにいる彼女はどうだ?
まるで少年が初めて広い世界に羽ばたいていくかの様に、ワクワクと胸を踊らせる様な表情とキラキラと輝く目。
そして今回の突飛良しもない言動からも、とても普段のコレット女王と結びつかない!
「 お……お恐れながら、発言をよろしいでしょうか? 」
エドワード様が警戒しながらコレット女王に発言すれば、コレット女王はスッ……と目だけ動かし、エドワード様を見下ろした。
「 ニコラの倅か。────うむ。許そう。 」
許しを貰ったエドワード様は軽く下げていた頭を上げて、女王コレットを真正面から睨みつける。
クラークは自らの意思をもって、教会に【 結界陣 】を張ると、その直後に正門に突撃する勢いで走り込んできた強化馬車から、今度は大司教の娘ジェニファーが出てきたではないか!
ジェニファーはドレスを大きくたくし上げ、中から飛び出すと、クラークと目を一瞬合わせた後は、一目散に正門をくぐって走っていった。
そしてクラークはそのまま教会内へ侵入しようとするモンスター相手に戦いを始める。
その勢いと気迫は凄まじく、バタバタとモンスター達は倒され、周りの者たちは ” うおおおぉぉぉ────!!! ” と、下品な雄叫びの様な声を上げて喜んだ。
スタンティン家に続き、順応だと思っていたレイモンド家の子息に、大司教の娘まで……っ!!?
なぜこうも次々と愚かな行動をし始めるのか?!
本気で理解ができずに、とうとう強く握りすぎた扇子がビシッ!!と音を立ててひび割れを起こしてしまったが、そんな事を気にする余裕はない。
どうにかして挽回を……!!
そう必死に思考を巡らせているにも関わらず、まるでその努力を全てあざ笑うかの様に、ライトノア学院貴族生徒達や援軍が続々と到着してしまった。
そしてその後、とうとうオルガノとアリシアの戦闘用飛行魔道具達も到着してしまい、どんどんと戦況は不利になっていく。
クソっ!!クソっ!!!クソォォォォっ!!!!
ゴミ虫共は、この神の使いであるマリナ様の言う事を大人しく聞くべきなのにぃぃぃぃ!!!
普段なら浮かびもしない汚らしい言葉が出てしまい、それに対しても怒りが湧く。
どうすればいい?
どうすれば……どうすれば、全員が ” 正しい ” 行動をする様になる?
ブツブツと呟きながら考えていた、その時……。
────────チリ──ン……。
チリ────……ン……。
美しい鈴の音色がどこからともなく鳴り始め、続けて聞こえたのは、まるで賛美歌の様な沢山の男女の歌う声。
「 歌……? 」
「 これは……一体……? 」
ざわつく皆の前で、突然宙に浮かび上がってきたのは、一人の女性の顔だ。
その人物が誰なのか、気付いた瞬間────部屋の中の皆は勿論、私もカールもそしてエドワード様も直ぐに頭を下げた。
その女性の正体は、エルフ族の住む【 レイティア王国 】を治める────。
女王< コレット >!!!
< 語り部人の資質 > ( 先天スキル )
< 夢会い人 >
一度出会い、一定以上の時間を共にいした者に自由に会いに行ける意識分裂型情報伝達スキル
ただし会いに行くのは精神体であるため、本体ではなく、相手が拒否すれば姿を現す事はできない
また指定した人物全員に同じ効力を発する事ができるため大人数で使用可能
「 久しいな。我が同志、ニコラ王よ。 」
美しい笑みを浮かべながら挨拶するコレット女王。
コレット女王は何千年も前からレイティア王国を治め、世界を見守ってきた唯一無二の不老不死の女王。
そんな伝説に近しいコレット女王の出現に、この場の私達はただただ驚き、唖然とするばかりだ。
「 ……コレット殿……なぜ突然……? 」
勿論ニコラ王も周りの者たち同様、驚きに目を大きく開いたままコレット女王に向かって呟くと、そんなニコラ王に対し、コレット女王は優しく微笑む。
しかし、次の瞬間────突然ガラリっと雰囲気を変え、ビリビリと空気を震わせるくらい強い眼差しをニコラ王に向けた。
「 これより我が国< レイティア王国 >は、全戦力と国庫に保管してある魔道具、並びに兵器、薬剤、その全てを持って、< アルバード王国 >を襲う大厄災に対し共に戦う事をここに誓おう! 」
「「「「 は……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ────────────!!!!!??? 」」」」
思ってもいなかったコレット女王の言葉に、必死に被っていた仮面は粉々に崩れ落ち、私やカール、エドワード様、それに他の者たちも全員が悲鳴の様な声を上げる。
ニコラ王もこれには言葉もない様子で呆然と立ち尽くし、コレット女王を見上げていた。
コレット女王はあまり表舞台に立つ事はなく、表情はまるで氷の様に動かない。
そして多くの人生経験からくる的確な行動と常に冷静沈着な様子から、” 氷の女王 ” というイメージがある人物である。
更に罪人に対しての容赦ない断罪をする姿は、彼女に感情がない人形の様なイメージを相手に抱かせるが……今ここにいる彼女はどうだ?
まるで少年が初めて広い世界に羽ばたいていくかの様に、ワクワクと胸を踊らせる様な表情とキラキラと輝く目。
そして今回の突飛良しもない言動からも、とても普段のコレット女王と結びつかない!
「 お……お恐れながら、発言をよろしいでしょうか? 」
エドワード様が警戒しながらコレット女王に発言すれば、コレット女王はスッ……と目だけ動かし、エドワード様を見下ろした。
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許しを貰ったエドワード様は軽く下げていた頭を上げて、女王コレットを真正面から睨みつける。
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