1,209 / 1,649
第三十七章
1193 派手に登場!
しおりを挟む
( ザップル )
「 パウロっ!サロ!クロエッ!!
直ぐに街の方へ行ってくれ!!防壁と避難所の方へは絶対に近づかせるな!! 」
「「「 了解っ!! 」」」
俺の指示を聞いた三人は直ぐに走り出そうとし、更に応援に行けそうな人員を選出しだした、その時だった。
ギュルルルル────────ッ!!!!
聞いたことのない機械音?がモンスター達がいる方角から聞こえ、なんと巨大なモンスターの頭上から何かが飛び出してきたのだ。
「 なっ……なんだ??!アレは!! 」
「 新種のモンスターか!!? 」
ざわつく周りの仲間たちを他所に、ジッと目を凝らしてその何かを見つめると、どうやら見たことがない乗り物?魔道具??の様で、誰かがその上に乗っている事に気付く。
「 どうやらモンスターではない様じゃの~。 」
ヘンドリク様が興味津々で眺めていると、飛び出したその乗り物が地面に着地したのと同時に、後方にいるモンスター達が派手に吹き飛んだ。
広範囲攻撃に加えて、その火力に目を剥いていると、その謎の人物はどんどんこちらの東門へと近づいてきて、一瞬で俺達に視線を走らせた後大声で叫ぶ。
「 これより街の中のモンスター共は、このマリオンが引き受ける!!
貴様ら平民共はここを死ぬ気で死守しろ!!分かったな!! 」
それだけ言い残し、マリオンと名乗った少年は、そのままあっという間に街の防壁をその乗り物で登っていき、街の中へと去っていった。
まさに電光石火!
風の様に去っていったマリオンという少年にポカーン……としていると、ヘンドリク様が突然笑い出す。
「 まさかあの様な大物の貴族家の心まで動かしてしまうとは……神様は本当に凄いのぉ!
強力な助っ人登場じゃ。 」
「 へっ??大物……??
いやいや、ヘンドリク様。
とにかくあんな小さいガキ一人じゃ直ぐ殺されちまいますよ!
俺、直ぐ助けに行きます! 」
パウロが慌てて街の方へ向かおうとしたのだが、エイミがその首根っこを掴み、その行動を止めた。
「 パウロさん、ストップストッ~プ! 」
「 うわっ!なにすんだよ、エイミ! 」
わさわさと暴れるパウロだったが、エイミは手を離す事なく、そのまま説明を始める。
「 今の少年は< マリオン・オブ・スタンティン >
魔道具に関して言えば右に出るものはいないと言われている伯爵家< スタンティン家 >の御子息ですよ。
実力は聞き及んでいるだけでもトップクラス。
まさにスーパーエリート様です。 」
────ピタッ……。
” 伯爵家 ”
” 魔道具の…… ”
それだけ聞いて、パウロはやっと動きを止めて、サァァァ~……と青ざめ、クロエやサロ、他のそれが聞こえた仲間たちも次々と青ざめていった。
伯爵家といえば、俺達の様な一般的な平民からすれば、雲の上の様な存在だ。
基本的に貴族は総じて強いが、伯爵家ともあれば別格。
かつそのプライド高き気質は非常に厄介な存在でもあった。
「 な……なぜこんな戦いの中心に、お貴族様が戻って来るんですか……?
だってとっくに逃げていったと聞いてたのに……。 」
「 そうだよ。魔導馬車がちょっと前に沢山出ていったってさ。
エイミ、実は別人だって事ないかい? 」
サロとクロエは信じられないのか、エイミにそう質問する。
普段から貴族の我が儘に大なり小なり苦労している冒険者達にとって、これは信じられない出来事であり、それは誰もが同じ。
全員気になっている様で、戦いながらも聞き耳を立てていた。
「 そうでしょうね~皆さんが疑うのも仕方がないでしょう。
貴族の性悪さは私も嫌という程知っていますから。
しかし実はですね~これは────……
” 救世主様 ” のお陰なんです! 」
人差し指を立てて、得意げに言うエイミを、全員が胡散臭そうな目で見つめる。
するとエイミはその視線を鋭くキャッチし、ペラペラ~と更に説明をし出した。
「 ほら、以前からウチのギルドで販売している『 冒険者速報 』!
その売上が急上昇しているのは皆さんも知ってますよね?
特にリーフ君の専用記事、” 救世主様のおさんぽ ” コーナーを作ってからはガッポリ……じゃなくて、売上が更に伸びたんですけど、実はその『 冒険者速報 』を発売日からきっかり三冊買いにくるのが、あのマリオン様なんですよね~。 」
「 それ冒険者しか売っちゃ駄目なヤツなんじゃ……? 」
サロがボソボソとエイミにツッコミを入れたが、エイミはペロッと舌を出し、あっけらかんと言った。
「 熱意に負けてつい……ね!
それにそれがマリオン様だけじゃないから、か弱い受付嬢では対応しきれなくてぇ~。 」
「 …………。 」
流石の俺もそれにはジトッ……とエイミを睨むが、ヘンドリク様だけ不自然に視線を反らしている事から、多分公認で売っていたと思われる。
「 パウロっ!サロ!クロエッ!!
直ぐに街の方へ行ってくれ!!防壁と避難所の方へは絶対に近づかせるな!! 」
「「「 了解っ!! 」」」
俺の指示を聞いた三人は直ぐに走り出そうとし、更に応援に行けそうな人員を選出しだした、その時だった。
ギュルルルル────────ッ!!!!
聞いたことのない機械音?がモンスター達がいる方角から聞こえ、なんと巨大なモンスターの頭上から何かが飛び出してきたのだ。
「 なっ……なんだ??!アレは!! 」
「 新種のモンスターか!!? 」
ざわつく周りの仲間たちを他所に、ジッと目を凝らしてその何かを見つめると、どうやら見たことがない乗り物?魔道具??の様で、誰かがその上に乗っている事に気付く。
「 どうやらモンスターではない様じゃの~。 」
ヘンドリク様が興味津々で眺めていると、飛び出したその乗り物が地面に着地したのと同時に、後方にいるモンスター達が派手に吹き飛んだ。
広範囲攻撃に加えて、その火力に目を剥いていると、その謎の人物はどんどんこちらの東門へと近づいてきて、一瞬で俺達に視線を走らせた後大声で叫ぶ。
「 これより街の中のモンスター共は、このマリオンが引き受ける!!
貴様ら平民共はここを死ぬ気で死守しろ!!分かったな!! 」
それだけ言い残し、マリオンと名乗った少年は、そのままあっという間に街の防壁をその乗り物で登っていき、街の中へと去っていった。
まさに電光石火!
風の様に去っていったマリオンという少年にポカーン……としていると、ヘンドリク様が突然笑い出す。
「 まさかあの様な大物の貴族家の心まで動かしてしまうとは……神様は本当に凄いのぉ!
強力な助っ人登場じゃ。 」
「 へっ??大物……??
いやいや、ヘンドリク様。
とにかくあんな小さいガキ一人じゃ直ぐ殺されちまいますよ!
俺、直ぐ助けに行きます! 」
パウロが慌てて街の方へ向かおうとしたのだが、エイミがその首根っこを掴み、その行動を止めた。
「 パウロさん、ストップストッ~プ! 」
「 うわっ!なにすんだよ、エイミ! 」
わさわさと暴れるパウロだったが、エイミは手を離す事なく、そのまま説明を始める。
「 今の少年は< マリオン・オブ・スタンティン >
魔道具に関して言えば右に出るものはいないと言われている伯爵家< スタンティン家 >の御子息ですよ。
実力は聞き及んでいるだけでもトップクラス。
まさにスーパーエリート様です。 」
────ピタッ……。
” 伯爵家 ”
” 魔道具の…… ”
それだけ聞いて、パウロはやっと動きを止めて、サァァァ~……と青ざめ、クロエやサロ、他のそれが聞こえた仲間たちも次々と青ざめていった。
伯爵家といえば、俺達の様な一般的な平民からすれば、雲の上の様な存在だ。
基本的に貴族は総じて強いが、伯爵家ともあれば別格。
かつそのプライド高き気質は非常に厄介な存在でもあった。
「 な……なぜこんな戦いの中心に、お貴族様が戻って来るんですか……?
だってとっくに逃げていったと聞いてたのに……。 」
「 そうだよ。魔導馬車がちょっと前に沢山出ていったってさ。
エイミ、実は別人だって事ないかい? 」
サロとクロエは信じられないのか、エイミにそう質問する。
普段から貴族の我が儘に大なり小なり苦労している冒険者達にとって、これは信じられない出来事であり、それは誰もが同じ。
全員気になっている様で、戦いながらも聞き耳を立てていた。
「 そうでしょうね~皆さんが疑うのも仕方がないでしょう。
貴族の性悪さは私も嫌という程知っていますから。
しかし実はですね~これは────……
” 救世主様 ” のお陰なんです! 」
人差し指を立てて、得意げに言うエイミを、全員が胡散臭そうな目で見つめる。
するとエイミはその視線を鋭くキャッチし、ペラペラ~と更に説明をし出した。
「 ほら、以前からウチのギルドで販売している『 冒険者速報 』!
その売上が急上昇しているのは皆さんも知ってますよね?
特にリーフ君の専用記事、” 救世主様のおさんぽ ” コーナーを作ってからはガッポリ……じゃなくて、売上が更に伸びたんですけど、実はその『 冒険者速報 』を発売日からきっかり三冊買いにくるのが、あのマリオン様なんですよね~。 」
「 それ冒険者しか売っちゃ駄目なヤツなんじゃ……? 」
サロがボソボソとエイミにツッコミを入れたが、エイミはペロッと舌を出し、あっけらかんと言った。
「 熱意に負けてつい……ね!
それにそれがマリオン様だけじゃないから、か弱い受付嬢では対応しきれなくてぇ~。 」
「 …………。 」
流石の俺もそれにはジトッ……とエイミを睨むが、ヘンドリク様だけ不自然に視線を反らしている事から、多分公認で売っていたと思われる。
213
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜
統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。
嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。
本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる