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第三十九章
1248 援軍登場!
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( キュイ )
「「「「 じゅ、10万個──────っ!!!! 」」」」
私も他の皆も全員がその途方もない数に叫び声を上げる。
そんな卵が一斉に孵化してしまえば……っ!!?
「 チッ!!ガキはお呼びじゃねぇんだよ!!
俺が本体ごと叩き切ってやんよ!! 」
タルト先輩が飛び出そうとしたのだが……それを解析班が慌てて止めた。
「 駄目ですっ!物理属性では、卵の袋が破けます!
そうしたら、一気に卵が飛び出す恐れが……。
上空に上がり切る前に、魔法属性攻撃で数を減らすしかありません!! 」
「 ────クソっ!! 」
タルト先輩は直ぐに足を止め、魔法攻撃班の方へ視線を移す。
「 ……とりあえずこの人数でこれだけ減るかだな……。 」
タルト先輩や他の物理系スキル持ちの仲間たちは、直ぐに卵が孵化した瞬間、クレイジーアントを倒そうと武器を構えた。
私達もベリーちゃんも武器を構えると、< クイーン・アント >の産卵管がバリバリバリ─────ッ!!!と大きく裂けて、巨大な白い球体が空に勢いよく上がる。
それに標準を合わせ、魔法攻撃を一斉射撃をしようとしたその瞬間────突然謎の人物がその卵の袋に向かって飛び出した。
そして────……その白い袋に向かってスキルを発現する。
< 調料師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 王室のゆで卵 >
最上級のゆで卵を作る調理系スキル
その出来は王室に出すのに相応しい出来で、一口食べれば今世紀に何の未練もないというほど美味しい
卵と名がつくモノには絶対有利属性を持っている
(発現条件)
一定以上の卵の調理経験値、卵のレシピの知識量、卵への愛情度がある事
一定種以上の生物の卵を自らの手で入手する事
打ち上げられた白い卵袋は、そのスキルによって一瞬で茹で上がりホカホカと湯気が漂った。
そしてそのままパカッ!!とその白い袋は裂け、そこからは大量のゆで卵が!
まるで茹でた卵の雨の様な景色の中、呆然としていると、その謎の人物はその卵の一つを手に地上に着地する。
そしてマイペースにその卵の殻を向くと、そのままむしゃむしゃと食べ始めたのだ。
ゾゾゾゾゾ~~ッ!!!!
全員背筋を凍らせながらその謎の人物を見つめると、その人物はゆっくりとこちらを振り向いた。
軽めの皮の防具に腰には数本の包丁。
そして頭には昔愛用していたと言っていた、茶色い中折れ帽。
別れた時と何一つ変わらないその出で立ちに、私とベリーちゃんは必死に涙を堪えながら、その人物に向かって叫んだ。
「「 お、お父さんっ!! 」」
「 よぅっ!約束通り、娘のピンチに駆けつけたぜ!
さすらいの料理人、兼Sランク傭兵の────< ムーシェ >様だ!
グリモア傭兵諸君、加勢するぜ。 」
「「「「 ええええええええ────────────っ!!!!?? 」」」」
ピッ!と片手を上げて自己紹介した父を見て、全員が叫び声を上げて顎が外れそうなくらい驚いている。
私達はとうとう耐えきれなくなった涙をポロポロと流しながら、父が来てくれた事を喜んだ。
甘ったれな私達に喝をいれるために去っていった父が、約束通り助けに来てくれた。
その事が嬉しくて嬉しくて堪らない。
「 ムーシェって……戦闘資質を持ってないのにSランク傭兵まで登りつめた伝説の傭兵じゃないか!
ベリーとキュイは、そんなすごいヤツの娘だったんだんだのかい! 」
「 あの ” 強堅女王 ” って呼ばれていたクソ強えSランク傭兵の女の旦那だろ?
やるな~おっさん。 」
ガーナ先輩がまたタルト先輩をバシッ!と叩くと、それを押しのけてカルロスさんが前に出る。
「 ムーシェちゃ~ん!久しぶり~!
来てくれてサンキュート♡
…………でも、状況は思わしくないわよ。
とにかく数が凄くてカルロスと仲間たちは、こまっちんぐ中なの~! 」
顎に手を当ててキャー!と騒ぐカルロスさんに手を振ったお父さんは、食べていた卵を完食すると、両手を静かに合わせた。
「 未知の食材がこんなにうじゃうじゃいるなんて、ここは天国だな。
卵も本体も俺が全部クソうめぇ~料理にしてやるよ。
すべての食材にとって料理人は天敵だからな。 」
相変わらずの料理バカ……いや狂人ぷりに私とベリーちゃんは無言になり、今までの奇妙奇天烈な料理の数々が頭に浮かぶ。
休日フラリとどこかに行っては、今まで食べたことのない美味しい料理を私達に食べさせてくれる父。
それを私達は毎回楽しみにしていたのだが……それはその材料となる食材を見るまでだった。
ドロドロのヘドロみたいな体に強烈な腐敗臭が漂う< ドロロカニ・キング >。
モンスターの糞が主食、かつそれを固めた巣で住む< フンコロネズミ >……。
あげたらキリがない程 ” どうなんだ!? ” と言いたい材料で作られていたのだ。
< ドロロン・キング >
体長20cm程の汚い川に好んで住んでいるカニ型Gランクモンスター
体はそのせいでドロドロに汚れていて、ヘドロ化している。
そのあまりの腐食臭に食べようとする天敵モンスターはいないが、あまりの臭いにより本人が死んでしまう事があり、上手く個体数を保てている
< フンコロネズミ >
体長10cm程のモンスターの糞を主食としているネズミ型Gランクモンスター
糞を固めて巣を作り、その中で子育てをする事から天敵に狙われにくく、最弱モンスターでありながら個体数を保っている
思い出すだけで冷や汗が出るし、今もあんな気味の悪いSランクモンスターの卵を平然と食べきった父におぞ気が立つ。
そんなの食べれるのなんてお父さんくらいだよ……。
意識するとこみ上げる気持ち悪さに耐えながら、ちらりと横を見ると、なんとニールくんが目を輝かせながら落ちてきたゆで卵を食べていた。
ちなみにその隣にはブルーベリーの様な色に真っ青に青ざめたモルト君がいる。
世界は広い……。
改めてそう思い知らされにっこりと笑うと、突然後ろから低くて耳障りの良い男性の声が聞こえた。
「 まぁ、Sランクモンスターもまさか自分が捕食される側になるとは、夢にも思わなかったでしょうね……。 」
全く気配を感じなかった事に焦りながら、ハッ!と背後の方を振り返ると、そこには上品で綺麗な顔をした男性が、こちらに向かって歩いて来る姿が目に入る。
だ、誰???
見覚えのない男性に首を傾げていると、その男性は多少乱れている髪をスッ……と撫でつけると、ニコリと穏やかな笑みを浮かべる。
「 西門を守る傭兵の皆様、こんにちは。
我が主人、リーフ様の願いを叶えるためには、ここで戦うのがBESTであると判断いたしました。
どうぞ宜しくお願いします。 」
西門傭兵ギルド VS Sランクモンスター< クイーン・アント >
モルト、ニール、ムーシェ、カルパス参戦。
「「「「 じゅ、10万個──────っ!!!! 」」」」
私も他の皆も全員がその途方もない数に叫び声を上げる。
そんな卵が一斉に孵化してしまえば……っ!!?
「 チッ!!ガキはお呼びじゃねぇんだよ!!
俺が本体ごと叩き切ってやんよ!! 」
タルト先輩が飛び出そうとしたのだが……それを解析班が慌てて止めた。
「 駄目ですっ!物理属性では、卵の袋が破けます!
そうしたら、一気に卵が飛び出す恐れが……。
上空に上がり切る前に、魔法属性攻撃で数を減らすしかありません!! 」
「 ────クソっ!! 」
タルト先輩は直ぐに足を止め、魔法攻撃班の方へ視線を移す。
「 ……とりあえずこの人数でこれだけ減るかだな……。 」
タルト先輩や他の物理系スキル持ちの仲間たちは、直ぐに卵が孵化した瞬間、クレイジーアントを倒そうと武器を構えた。
私達もベリーちゃんも武器を構えると、< クイーン・アント >の産卵管がバリバリバリ─────ッ!!!と大きく裂けて、巨大な白い球体が空に勢いよく上がる。
それに標準を合わせ、魔法攻撃を一斉射撃をしようとしたその瞬間────突然謎の人物がその卵の袋に向かって飛び出した。
そして────……その白い袋に向かってスキルを発現する。
< 調料師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< 王室のゆで卵 >
最上級のゆで卵を作る調理系スキル
その出来は王室に出すのに相応しい出来で、一口食べれば今世紀に何の未練もないというほど美味しい
卵と名がつくモノには絶対有利属性を持っている
(発現条件)
一定以上の卵の調理経験値、卵のレシピの知識量、卵への愛情度がある事
一定種以上の生物の卵を自らの手で入手する事
打ち上げられた白い卵袋は、そのスキルによって一瞬で茹で上がりホカホカと湯気が漂った。
そしてそのままパカッ!!とその白い袋は裂け、そこからは大量のゆで卵が!
まるで茹でた卵の雨の様な景色の中、呆然としていると、その謎の人物はその卵の一つを手に地上に着地する。
そしてマイペースにその卵の殻を向くと、そのままむしゃむしゃと食べ始めたのだ。
ゾゾゾゾゾ~~ッ!!!!
全員背筋を凍らせながらその謎の人物を見つめると、その人物はゆっくりとこちらを振り向いた。
軽めの皮の防具に腰には数本の包丁。
そして頭には昔愛用していたと言っていた、茶色い中折れ帽。
別れた時と何一つ変わらないその出で立ちに、私とベリーちゃんは必死に涙を堪えながら、その人物に向かって叫んだ。
「「 お、お父さんっ!! 」」
「 よぅっ!約束通り、娘のピンチに駆けつけたぜ!
さすらいの料理人、兼Sランク傭兵の────< ムーシェ >様だ!
グリモア傭兵諸君、加勢するぜ。 」
「「「「 ええええええええ────────────っ!!!!?? 」」」」
ピッ!と片手を上げて自己紹介した父を見て、全員が叫び声を上げて顎が外れそうなくらい驚いている。
私達はとうとう耐えきれなくなった涙をポロポロと流しながら、父が来てくれた事を喜んだ。
甘ったれな私達に喝をいれるために去っていった父が、約束通り助けに来てくれた。
その事が嬉しくて嬉しくて堪らない。
「 ムーシェって……戦闘資質を持ってないのにSランク傭兵まで登りつめた伝説の傭兵じゃないか!
ベリーとキュイは、そんなすごいヤツの娘だったんだんだのかい! 」
「 あの ” 強堅女王 ” って呼ばれていたクソ強えSランク傭兵の女の旦那だろ?
やるな~おっさん。 」
ガーナ先輩がまたタルト先輩をバシッ!と叩くと、それを押しのけてカルロスさんが前に出る。
「 ムーシェちゃ~ん!久しぶり~!
来てくれてサンキュート♡
…………でも、状況は思わしくないわよ。
とにかく数が凄くてカルロスと仲間たちは、こまっちんぐ中なの~! 」
顎に手を当ててキャー!と騒ぐカルロスさんに手を振ったお父さんは、食べていた卵を完食すると、両手を静かに合わせた。
「 未知の食材がこんなにうじゃうじゃいるなんて、ここは天国だな。
卵も本体も俺が全部クソうめぇ~料理にしてやるよ。
すべての食材にとって料理人は天敵だからな。 」
相変わらずの料理バカ……いや狂人ぷりに私とベリーちゃんは無言になり、今までの奇妙奇天烈な料理の数々が頭に浮かぶ。
休日フラリとどこかに行っては、今まで食べたことのない美味しい料理を私達に食べさせてくれる父。
それを私達は毎回楽しみにしていたのだが……それはその材料となる食材を見るまでだった。
ドロドロのヘドロみたいな体に強烈な腐敗臭が漂う< ドロロカニ・キング >。
モンスターの糞が主食、かつそれを固めた巣で住む< フンコロネズミ >……。
あげたらキリがない程 ” どうなんだ!? ” と言いたい材料で作られていたのだ。
< ドロロン・キング >
体長20cm程の汚い川に好んで住んでいるカニ型Gランクモンスター
体はそのせいでドロドロに汚れていて、ヘドロ化している。
そのあまりの腐食臭に食べようとする天敵モンスターはいないが、あまりの臭いにより本人が死んでしまう事があり、上手く個体数を保てている
< フンコロネズミ >
体長10cm程のモンスターの糞を主食としているネズミ型Gランクモンスター
糞を固めて巣を作り、その中で子育てをする事から天敵に狙われにくく、最弱モンスターでありながら個体数を保っている
思い出すだけで冷や汗が出るし、今もあんな気味の悪いSランクモンスターの卵を平然と食べきった父におぞ気が立つ。
そんなの食べれるのなんてお父さんくらいだよ……。
意識するとこみ上げる気持ち悪さに耐えながら、ちらりと横を見ると、なんとニールくんが目を輝かせながら落ちてきたゆで卵を食べていた。
ちなみにその隣にはブルーベリーの様な色に真っ青に青ざめたモルト君がいる。
世界は広い……。
改めてそう思い知らされにっこりと笑うと、突然後ろから低くて耳障りの良い男性の声が聞こえた。
「 まぁ、Sランクモンスターもまさか自分が捕食される側になるとは、夢にも思わなかったでしょうね……。 」
全く気配を感じなかった事に焦りながら、ハッ!と背後の方を振り返ると、そこには上品で綺麗な顔をした男性が、こちらに向かって歩いて来る姿が目に入る。
だ、誰???
見覚えのない男性に首を傾げていると、その男性は多少乱れている髪をスッ……と撫でつけると、ニコリと穏やかな笑みを浮かべる。
「 西門を守る傭兵の皆様、こんにちは。
我が主人、リーフ様の願いを叶えるためには、ここで戦うのがBESTであると判断いたしました。
どうぞ宜しくお願いします。 」
西門傭兵ギルド VS Sランクモンスター< クイーン・アント >
モルト、ニール、ムーシェ、カルパス参戦。
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