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第三十九章
1249 ドワーフ族の価値観
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( フラン )
「 よしっ!!一気に押し戻せぇぇぇぇぇ─────っ!!! 」
「「「「 うおおおおおおお───────っ!!!! 」」」」
クルトの大声に答え、前衛班達が一斉に迫りくるモンスター達を押し戻すと、モンスター達は派手に飛び散り、戦況は優勢に。
そして後ろに一旦下がろうとした後方のモンスター達は、後衛班達が遠距離攻撃で吹き飛ばした。
「 前衛の壁モンスター及び後方のモンスター達撃破により、一旦更に後方のモンスターは下がりました!!
この隙に前衛班は体力回復、後衛班は魔力回復をお願いします! 」
絶えず的確な指示を出す解析班の声が響く中、私も指示に従い、その隙に魔力を回復させる。
この場の全員には、一人一人確かな実力がある。
しかし人型種がモンスターを相手にして勝つにはそれだけでは勝てない。
” チームワークを駆使すること。”
それこそが最強の力であると、この私、フランは知っていた。
私はフラン。
ライトノア学院の学院長で、本名は────
< フラン・ペティ・ガンドレイド >
ドワーフ族の国【 ガンドレイド王国 】現王< レギン >の一人娘であり、元第一王女であった。
ガンドレイド王国では、王族のみが3つ名を持つのだが、大した功績を残さなければその名は取り上げられるのが普通で……その理由として上げられるのは、ドワーフ族の古くから続く価値観にある。
アルバード王国とは違い、爵位という身分は生まれによって尊重されるものではなく、如何に素晴らしい作品を仕上げたかという実力によって評価されるモノだからだ。
要は王族も貴族も後継者は血の繋がっった子が必ずなるわけではなく、実力なき子は早々に独立し平民として暮らす事が多い。
そんな ” 器用さ ” に価値観を置く実力主義国であったガンドレイド王国は、今から約1500前、ドロティア帝国との戦いで滅びの危機に直面した。
” 器用さ ” に優れていても、圧倒的な ” 力 ” をもって侵略してくる相手には、手も足も出ない。
ガンドレイド王国はそのままドロティア帝国によって支配され、これからドワーフ族は全員殺されるか奴隷にされるかという、絶望しかない選択肢を無理やり与えられたのだが────……その時助けてくれたのが< アルバード王国 >であった。
その時の戦いは今もなおガンドレイド王国で語り継がれていて、小学院にてまず最初に習うのがこの歴史というくらい、ドワーフ族はアルバード王国に感謝をしている。
人族は己の強さ、弱さを知り、非常に柔軟に戦況に順応しては、チームワークを駆使して敵を討つ。
” 一人で最強 ” ではなく ” 全員で最強 ” という戦い方は、個人の世界観を表現する事に重きを置いていたドワーフ族にとって、衝撃的な戦い方であった。
その当時の王は、素晴らしい建造の腕を持って王になった男であったが、柔軟さにも優れていて、直ぐにそんな人族の価値観を認める。
自分たちも出来る事を!
そう思い直ぐに動き出し、生き残っていたドワーフ族に戦うための武器や防具、兵器などの作製を命じて、全てアルバード王国の兵達に提供したのだった。
するとあっという間に戦況は変わり、国をほぼ占拠していたドロティア帝国の兵たちはガンドレイド王国から撤退し始め、見事に国を取り返すことができたのだ。
ガンドレイド王国は、それまで他の価値観を決して認める事はしなかったのだが、この戦いによってそれは大きな間違いであったと認めた。
人は一人では生きていけない。
弱い人型種は、お互いの ” 個 ” ではなく ” 団 ” で生きていかなければ、この残酷な世を生きていく事はできないという事。
そのためには他の価値観も認めていかなければ、我々ドワーフ族は、世の淘汰によって滅びの道を歩むだろう。
それを教えてくれたアルバード王国に、当時の王は感謝し、自身の国の技術提供と共に、より良い関係を希望した。
そして結ばれたのが『 四カ国同盟 』
四カ国同盟の存在と共に、ガンドレイド王国は今でもアルバード王国への恩を忘れず、現在までそれは変わらない。
そんな友好国となったアルバード王国のため、ガンドレイド王国は様々な武器や兵器を作って提供してきたが、その中でも最高傑作となったのが─────< 仮想幻石 >だ。
これは予め身につけておく事で、自身の体を仮想実体と呼ばれる仮想体で覆い、死んでも五体満足な状態で復活できるという革命的な魔道具であった。
現在はその制作レベルによってレベル1~10まで作る事が可能であり、そのレベルの数だけ復活する事ができるのだが……その魔道具には弱点が2つほどある。
1つ目は ” 感覚を失くす事ができない事 ”
これにより、体は現実的な ” 死 ” の感覚を味わう事になり、ショック死してしまう事もあった。
そして2つ目は ” それを作るための部品が非常に精巧である事 ” だ。
それを作れる職人は現在ドワーフ族の中でも特に優秀な一握りの者たちにしかおらず、その内の一人が、この私、フランであった。
今でこそこうして実力を認められ、ライトノア学院も任されている私だったが、昔はその逆。
誰も認めてくれるモノはおらず、その中には自分自身も入っていた。
私は苦笑いと共に、昔、ガンドレイド王国で腐っていた自分を思い出す。
「 よしっ!!一気に押し戻せぇぇぇぇぇ─────っ!!! 」
「「「「 うおおおおおおお───────っ!!!! 」」」」
クルトの大声に答え、前衛班達が一斉に迫りくるモンスター達を押し戻すと、モンスター達は派手に飛び散り、戦況は優勢に。
そして後ろに一旦下がろうとした後方のモンスター達は、後衛班達が遠距離攻撃で吹き飛ばした。
「 前衛の壁モンスター及び後方のモンスター達撃破により、一旦更に後方のモンスターは下がりました!!
この隙に前衛班は体力回復、後衛班は魔力回復をお願いします! 」
絶えず的確な指示を出す解析班の声が響く中、私も指示に従い、その隙に魔力を回復させる。
この場の全員には、一人一人確かな実力がある。
しかし人型種がモンスターを相手にして勝つにはそれだけでは勝てない。
” チームワークを駆使すること。”
それこそが最強の力であると、この私、フランは知っていた。
私はフラン。
ライトノア学院の学院長で、本名は────
< フラン・ペティ・ガンドレイド >
ドワーフ族の国【 ガンドレイド王国 】現王< レギン >の一人娘であり、元第一王女であった。
ガンドレイド王国では、王族のみが3つ名を持つのだが、大した功績を残さなければその名は取り上げられるのが普通で……その理由として上げられるのは、ドワーフ族の古くから続く価値観にある。
アルバード王国とは違い、爵位という身分は生まれによって尊重されるものではなく、如何に素晴らしい作品を仕上げたかという実力によって評価されるモノだからだ。
要は王族も貴族も後継者は血の繋がっった子が必ずなるわけではなく、実力なき子は早々に独立し平民として暮らす事が多い。
そんな ” 器用さ ” に価値観を置く実力主義国であったガンドレイド王国は、今から約1500前、ドロティア帝国との戦いで滅びの危機に直面した。
” 器用さ ” に優れていても、圧倒的な ” 力 ” をもって侵略してくる相手には、手も足も出ない。
ガンドレイド王国はそのままドロティア帝国によって支配され、これからドワーフ族は全員殺されるか奴隷にされるかという、絶望しかない選択肢を無理やり与えられたのだが────……その時助けてくれたのが< アルバード王国 >であった。
その時の戦いは今もなおガンドレイド王国で語り継がれていて、小学院にてまず最初に習うのがこの歴史というくらい、ドワーフ族はアルバード王国に感謝をしている。
人族は己の強さ、弱さを知り、非常に柔軟に戦況に順応しては、チームワークを駆使して敵を討つ。
” 一人で最強 ” ではなく ” 全員で最強 ” という戦い方は、個人の世界観を表現する事に重きを置いていたドワーフ族にとって、衝撃的な戦い方であった。
その当時の王は、素晴らしい建造の腕を持って王になった男であったが、柔軟さにも優れていて、直ぐにそんな人族の価値観を認める。
自分たちも出来る事を!
そう思い直ぐに動き出し、生き残っていたドワーフ族に戦うための武器や防具、兵器などの作製を命じて、全てアルバード王国の兵達に提供したのだった。
するとあっという間に戦況は変わり、国をほぼ占拠していたドロティア帝国の兵たちはガンドレイド王国から撤退し始め、見事に国を取り返すことができたのだ。
ガンドレイド王国は、それまで他の価値観を決して認める事はしなかったのだが、この戦いによってそれは大きな間違いであったと認めた。
人は一人では生きていけない。
弱い人型種は、お互いの ” 個 ” ではなく ” 団 ” で生きていかなければ、この残酷な世を生きていく事はできないという事。
そのためには他の価値観も認めていかなければ、我々ドワーフ族は、世の淘汰によって滅びの道を歩むだろう。
それを教えてくれたアルバード王国に、当時の王は感謝し、自身の国の技術提供と共に、より良い関係を希望した。
そして結ばれたのが『 四カ国同盟 』
四カ国同盟の存在と共に、ガンドレイド王国は今でもアルバード王国への恩を忘れず、現在までそれは変わらない。
そんな友好国となったアルバード王国のため、ガンドレイド王国は様々な武器や兵器を作って提供してきたが、その中でも最高傑作となったのが─────< 仮想幻石 >だ。
これは予め身につけておく事で、自身の体を仮想実体と呼ばれる仮想体で覆い、死んでも五体満足な状態で復活できるという革命的な魔道具であった。
現在はその制作レベルによってレベル1~10まで作る事が可能であり、そのレベルの数だけ復活する事ができるのだが……その魔道具には弱点が2つほどある。
1つ目は ” 感覚を失くす事ができない事 ”
これにより、体は現実的な ” 死 ” の感覚を味わう事になり、ショック死してしまう事もあった。
そして2つ目は ” それを作るための部品が非常に精巧である事 ” だ。
それを作れる職人は現在ドワーフ族の中でも特に優秀な一握りの者たちにしかおらず、その内の一人が、この私、フランであった。
今でこそこうして実力を認められ、ライトノア学院も任されている私だったが、昔はその逆。
誰も認めてくれるモノはおらず、その中には自分自身も入っていた。
私は苦笑いと共に、昔、ガンドレイド王国で腐っていた自分を思い出す。
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