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第三十九章
1264 何者なのだ?
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( フラン )
「 つい昨日まであったと思うぜ。
ランニング中に見たし……。 」
「 んん~??もっと奥だったっけ?? 」
そう訝しむ教員たち同様、私もセリナもついさっきそれを見てリーフ殿に差し上げたのだから、間違いはないはずだと、確信を持ってキョロキョロしていると────。
────フワッ……。
突然背後に風が吹く。
「 ……??? 」
何だ?と思い、ゆっくり背後を振り返ると…………そこには見たこともない程巨大なベッド・マッシュを上に持ち上げているレオン殿が立っていた。
「 %@@9*7))!#$#%^────っ!!!!??? 」
声にならぬ悲鳴を上げると、教員一同はレオン殿に気づき、そのまま固まってしまう。
そして一番近くにいる私は、その場にヘナヘナ~とへたり込み、悲鳴をあげまいと口元を強く押さえた。
まるで蛇型モンスターに睨まれたカエル型モンスターの様に、全員が息を殺して様子を見る。
しかし、レオン殿はそんな我々など一切目に入らぬといった様子でスタスタと歩いていき、そのままある一線を超えた瞬間、フッ……と消えてしまった。
「「「「 は、はぁぁぁぁぁ────────!!!???? 」」」」
これには一同仰天し、悲鳴を上げながら、レオン殿が消えた場所を観察し始める。
しかし、目を凝らしても手で触ってみても何もなく、ただいつも通りの森があるだけ。
そのため、皆は答えを求めて私へと視線を向けるが、正直私でもさっぱりだ。
「 全く分からん……。
空間系のスキルか、はたまた幻覚系のスキルか……?
そもそも、先ほどまで何を建築していたのだ? 」
ブツブツとその理由について考えながら、先ほど建築物を見たという者の方へ視線を向けると、他の者達も一斉に視線を向ける。
すると、一斉に視線を向けられたその人物は、オロオロしながら自分が見た光景について話しだした。
「 なんか最初着いた時には、既に小屋ではない家みたいなのが建っていて……。
それにもびっくりしたんですけど、リーフ様が突然いなくなってから、ものすごいスピードと精度で建物を建てていったんです!
恐らくレオン君は建築系のスキル持ちでしょう。
それも上位の……。 」
「 ば、ばかな……。 」
私はセリナとレナと顔を見合わせ、大量の汗を掻く。
あの小屋にあったのは丸太のみ。
それから建物を作るとなると、私の【 建術師 】やレナの【 化術師 】の様な特殊な資質が必要となるはずだ。
もしや自分達と同じ系統の資質か……?
そう考えたが、それだけではあの出鱈目な強さの説明がつかないため、三人同時にブンブンと首を横に振った。
勿論私もセリナもレナも戦闘に自信はかなりあるが、あそこまで突出した戦闘スキルはない。
それに……。
私はレオン殿が消えた場所に手を伸ばし、バラバラと指を動かしてみて、やはり……と確信を持った。
これは恐らく空間系の最上スキル。
無属性魔法の中でも最高峰の強さを誇る能力だ。
「 空間系の能力でしょうか……?
そういえば以前、神の戯れと一緒に討伐されたAランク傭兵の中に、有名な術者がいましたね。
空間を切り取って隠れるため、中々証拠が掴めなかった問題児が……。
そいつと同じ能力では? 」
セリナが若干の怒りを滲ませながら言うと、レナがう~ん……と顔を横に倒す。
「 でも魔力の筋がまったく見えないですね~。
普通は空間が切除されたとこからプッツリなくなるはずなんですけど~。 」
「 ……うむ、確かに。 」
空間を切り取るなどのスキルを使う場合、その直前まで魔力の残り香の様なモノは残ってしまうのだ。
それが一切無いとなると、普通の空間系のスキルではないのかもしれない。
全員その場でしばし考えたが分からず、とりあえずその場は解散となった。
レオン殿の資質がなんとか分かれば、あの強さの秘密が分かるかもしれない。
そう考え、報告書を改めて読んだが、どうやらレオン殿は< 資質鑑定 >を受けてなかった様で、資質は現在不明。
鑑定を拒否したのか、はたまた鑑定をしてくれる神官がいなかったのか……。
いずれにせよ、今更教会に連れて行くわけにもいかず、どうしたものかと悩んでいたが……適任である人物が学院に来てくれる事を思い出し、目を輝かせた。
イシュル教会第一聖兵士団団長< モール >
モール殿は、この度オリエンテーションの性教育担当特別講師として学院にやってくる。
私はこれ幸いと、モール殿にレオン殿の鑑定を頼んだ。
突然の不躾な頼みだったにも関わらず、モール殿は快く引き受けてくれて、私はそれに感謝しながら結果を待つ。
モール殿の資質は【 聖愛師 】という特級資質で、ヨセフ殿の【 心導師 】程ではないが、人の内面に対し特化する能力も持っている。
そのため鑑定は勿論の事、もしかしてその他の内面的要素も分かるかもしれないと、大きな期待と共にモール殿の帰りを待った。
そして無事性教育が終わると、待ちに待ったモール殿が私とセリナがいる学院長室にやってきて後手にドアを閉めると……?
────バタンッ!!
なんとその場で倒れてしまったのだ。
そのためセリナと共に慌てて駆け寄ると、モール殿の顔色は悪く大量の汗を掻いていて、尋常ではない様子に気付いた。
「 つい昨日まであったと思うぜ。
ランニング中に見たし……。 」
「 んん~??もっと奥だったっけ?? 」
そう訝しむ教員たち同様、私もセリナもついさっきそれを見てリーフ殿に差し上げたのだから、間違いはないはずだと、確信を持ってキョロキョロしていると────。
────フワッ……。
突然背後に風が吹く。
「 ……??? 」
何だ?と思い、ゆっくり背後を振り返ると…………そこには見たこともない程巨大なベッド・マッシュを上に持ち上げているレオン殿が立っていた。
「 %@@9*7))!#$#%^────っ!!!!??? 」
声にならぬ悲鳴を上げると、教員一同はレオン殿に気づき、そのまま固まってしまう。
そして一番近くにいる私は、その場にヘナヘナ~とへたり込み、悲鳴をあげまいと口元を強く押さえた。
まるで蛇型モンスターに睨まれたカエル型モンスターの様に、全員が息を殺して様子を見る。
しかし、レオン殿はそんな我々など一切目に入らぬといった様子でスタスタと歩いていき、そのままある一線を超えた瞬間、フッ……と消えてしまった。
「「「「 は、はぁぁぁぁぁ────────!!!???? 」」」」
これには一同仰天し、悲鳴を上げながら、レオン殿が消えた場所を観察し始める。
しかし、目を凝らしても手で触ってみても何もなく、ただいつも通りの森があるだけ。
そのため、皆は答えを求めて私へと視線を向けるが、正直私でもさっぱりだ。
「 全く分からん……。
空間系のスキルか、はたまた幻覚系のスキルか……?
そもそも、先ほどまで何を建築していたのだ? 」
ブツブツとその理由について考えながら、先ほど建築物を見たという者の方へ視線を向けると、他の者達も一斉に視線を向ける。
すると、一斉に視線を向けられたその人物は、オロオロしながら自分が見た光景について話しだした。
「 なんか最初着いた時には、既に小屋ではない家みたいなのが建っていて……。
それにもびっくりしたんですけど、リーフ様が突然いなくなってから、ものすごいスピードと精度で建物を建てていったんです!
恐らくレオン君は建築系のスキル持ちでしょう。
それも上位の……。 」
「 ば、ばかな……。 」
私はセリナとレナと顔を見合わせ、大量の汗を掻く。
あの小屋にあったのは丸太のみ。
それから建物を作るとなると、私の【 建術師 】やレナの【 化術師 】の様な特殊な資質が必要となるはずだ。
もしや自分達と同じ系統の資質か……?
そう考えたが、それだけではあの出鱈目な強さの説明がつかないため、三人同時にブンブンと首を横に振った。
勿論私もセリナもレナも戦闘に自信はかなりあるが、あそこまで突出した戦闘スキルはない。
それに……。
私はレオン殿が消えた場所に手を伸ばし、バラバラと指を動かしてみて、やはり……と確信を持った。
これは恐らく空間系の最上スキル。
無属性魔法の中でも最高峰の強さを誇る能力だ。
「 空間系の能力でしょうか……?
そういえば以前、神の戯れと一緒に討伐されたAランク傭兵の中に、有名な術者がいましたね。
空間を切り取って隠れるため、中々証拠が掴めなかった問題児が……。
そいつと同じ能力では? 」
セリナが若干の怒りを滲ませながら言うと、レナがう~ん……と顔を横に倒す。
「 でも魔力の筋がまったく見えないですね~。
普通は空間が切除されたとこからプッツリなくなるはずなんですけど~。 」
「 ……うむ、確かに。 」
空間を切り取るなどのスキルを使う場合、その直前まで魔力の残り香の様なモノは残ってしまうのだ。
それが一切無いとなると、普通の空間系のスキルではないのかもしれない。
全員その場でしばし考えたが分からず、とりあえずその場は解散となった。
レオン殿の資質がなんとか分かれば、あの強さの秘密が分かるかもしれない。
そう考え、報告書を改めて読んだが、どうやらレオン殿は< 資質鑑定 >を受けてなかった様で、資質は現在不明。
鑑定を拒否したのか、はたまた鑑定をしてくれる神官がいなかったのか……。
いずれにせよ、今更教会に連れて行くわけにもいかず、どうしたものかと悩んでいたが……適任である人物が学院に来てくれる事を思い出し、目を輝かせた。
イシュル教会第一聖兵士団団長< モール >
モール殿は、この度オリエンテーションの性教育担当特別講師として学院にやってくる。
私はこれ幸いと、モール殿にレオン殿の鑑定を頼んだ。
突然の不躾な頼みだったにも関わらず、モール殿は快く引き受けてくれて、私はそれに感謝しながら結果を待つ。
モール殿の資質は【 聖愛師 】という特級資質で、ヨセフ殿の【 心導師 】程ではないが、人の内面に対し特化する能力も持っている。
そのため鑑定は勿論の事、もしかしてその他の内面的要素も分かるかもしれないと、大きな期待と共にモール殿の帰りを待った。
そして無事性教育が終わると、待ちに待ったモール殿が私とセリナがいる学院長室にやってきて後手にドアを閉めると……?
────バタンッ!!
なんとその場で倒れてしまったのだ。
そのためセリナと共に慌てて駆け寄ると、モール殿の顔色は悪く大量の汗を掻いていて、尋常ではない様子に気付いた。
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