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第三十九章
1269 助っ人登場!
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( フラン )
「 …………。 」
戦闘系資質を神より与えられなくて良かった。
多分この場の誰よりも好戦的なセリナを見て、心からそう思う。
セリナは、視線を不自然に反らしているクルトのところまで行くと門を背に槍を構え、ニヤッ嬉しそうに笑った。
「 クルト、お前にばっかり良いところは持って行かせねぇからな~?
どっちが多く倒すか勝負だぁぁぁぁ────!!! 」
ビシッ!とモンスターの群れを指差すセリナの言葉に反応したクルトは、キラキラと目を輝かせる。
「 わかったぁぁぁぁぁっ!!! 」
多分 ” 勝負 ” が楽しそうだと思ったのだろう。
二人はそのまま競い合う様にモンスター達を倒していく。
すると、そんな二人の戦いによって、正気を取り戻した生徒達も、「「 俺(私)達も負けるかぁぁぁ────!!! 」」と大声で叫び、飛び出していった。
そしてそれを見て、「「 俺(私)たちだって負けるかぁぁぁ────!!! 」」と同じく叫びながら、教員達も全員続く。
この緊迫している戦況で、よくあそこまで楽しんで戦えるモノだ……。
思わず呆れてしまうが、自分だって実はワクワクした気持ちが先ほどから止まらない。
次々とモンスター達を倒しては、雄叫びを上げる仲間たちを見て、ウズウズしていると────突然後方の門の方から前衛に向かい、大きく飛んできた人物が見えた。
そしてその人物は、空からこちらを狙う< ジェット・イーグル >の群れへ突っ込み、一瞬でその群れを吹き飛ばした。
「 おっしゃ────!!!俺も混ぜてくれ────!!! 」
「「「「 レイドっ!!! 」」」」
< ジェット・イーグル >の残骸がパラパラ落ちる中、こちらを振り返って片手を挙げたのは、犬の獣人族のレイド殿だった。
「 遅くなってすまねぇ!
悪い奴らを倒してきたぜ! 」
レイド殿がそう大声で叫んだが、” 悪いヤツ ” の意味がわからず全員が首を傾げる中、メル殿だけは「 レイド……グー! 」と親指を立てている様なので、何か知っている様だ。
「 レイド殿、一体何があった? 」
レイド殿は、セラ殿のスキルが掛かった事を感じ、「 すげぇー! 」と感動しながら私の質問に答えた。
「 なんかよー聖なんちゃら石が、この街の4ヶ所に仕掛けられてたんだよ。
その一つがこの学院内に仕掛けられてたから、俺とアゼリアで破壊した。
他も今頃仲間たちによって壊されているはずだぜ。 」
「「「「 ────なっ!!なんだとっ!!!?? 」」」」
私は勿論、他の教員たちも全員驚愕の事実に思わず叫び声を上げる。
レイド殿の言っているのは、恐らく< 聖浄結石 >
呪いの化け物を消し去る唯一無二にして、沢山の命を代償にする ” 聖令浄化 ” を行う際に使用するモノだ。
それが何故既に設置されている??
大量の汗を掻きながら、エルビス殿から聞いていた話を振り返る。
確かそれは、全員の避難が完了してから設置する予定であったはず……。
それをしっかり思い出すと、直ぐにその理由が判明し、私はギリッ……と悔しげに唇を噛んだ。
「 エドワードの仕業か……。 」
私の呟きが聞こえている同志達からは怒りの感情が、そして生徒たちからは、詳しい事情が分からない戸惑いと……それから直ぐに ” 自分たちを犠牲にしようとしていた ” という事をなんとなく理解した様で、教員達と同じく怒りの感情が伝わってくる。
十中八九、何か計画外の事が起これば無理やり ” 聖令浄化 ” を行うつもりだったのだろう。
「 レイド殿、感謝する。
……それを持ち込んだ者達はそこにいたか……? 」
恐らくそのまま< 聖浄結石 >を転がして置いておくだけというわけはなく、それを守護する者達がいたと思うのだが……。
レイド殿は、私の質問に対しあっさりとそれを肯定した。
「 あぁ。俺とアゼリアが担当した所は、ジュワンの野郎が守っていたぜ。
だが……すまねぇ、あいつ死んじまったぜ。
最後は急に頭を掻きむしって、誰かに許してくれって叫びながら、そのまま……。 」
「 なんと!!! 」
最近大人しくなったと思っていたが、そんな事を命じられていたとは!
完全に迂闊だった自分に対し、怒りが湧く。
恐らくジュワンは、予め証拠を消すため、任務失敗と共に命を失う様に特殊なスキルを掛けられていたに違いない。
同様に死んでいったエドワード派閥の者達を見たことがある故、間違いはないだろうと思われる。
「 ……そうか。レイド殿、よくぞジュワンを止めてくれた。
嫌な役回りを押し付けてしまい、申し訳ない。 」
「 ん?別にどうってことないぜ!
俺は俺の主人とこの群れを守っただけだからな。
犬の獣人はそれを守る事が誇りで、至上の喜びだ。
だから、そのためにお互いに命を賭けた戦いとか、敵の命を奪う事に何も思う事はねぇけど……ジュワンの最後はちょっと可哀想だと思ったぜ。
あいつの事は大嫌いだったが、獣人にとってついていくと決めた主人を間違える事ほど、悲しい事はねぇもんな。 」
しんみりしてしまったレイド殿に続き、他の獣人の生徒たちもその話を聞き、重苦しい様子で肩を落とした。
獣人……特に群れを形成する獣を祖とする獣人にとって、己の主人に裏切られる事は、何よりも恥ずかしく、悲しい事なのだそうだ。
「 …………。 」
戦闘系資質を神より与えられなくて良かった。
多分この場の誰よりも好戦的なセリナを見て、心からそう思う。
セリナは、視線を不自然に反らしているクルトのところまで行くと門を背に槍を構え、ニヤッ嬉しそうに笑った。
「 クルト、お前にばっかり良いところは持って行かせねぇからな~?
どっちが多く倒すか勝負だぁぁぁぁ────!!! 」
ビシッ!とモンスターの群れを指差すセリナの言葉に反応したクルトは、キラキラと目を輝かせる。
「 わかったぁぁぁぁぁっ!!! 」
多分 ” 勝負 ” が楽しそうだと思ったのだろう。
二人はそのまま競い合う様にモンスター達を倒していく。
すると、そんな二人の戦いによって、正気を取り戻した生徒達も、「「 俺(私)達も負けるかぁぁぁ────!!! 」」と大声で叫び、飛び出していった。
そしてそれを見て、「「 俺(私)たちだって負けるかぁぁぁ────!!! 」」と同じく叫びながら、教員達も全員続く。
この緊迫している戦況で、よくあそこまで楽しんで戦えるモノだ……。
思わず呆れてしまうが、自分だって実はワクワクした気持ちが先ほどから止まらない。
次々とモンスター達を倒しては、雄叫びを上げる仲間たちを見て、ウズウズしていると────突然後方の門の方から前衛に向かい、大きく飛んできた人物が見えた。
そしてその人物は、空からこちらを狙う< ジェット・イーグル >の群れへ突っ込み、一瞬でその群れを吹き飛ばした。
「 おっしゃ────!!!俺も混ぜてくれ────!!! 」
「「「「 レイドっ!!! 」」」」
< ジェット・イーグル >の残骸がパラパラ落ちる中、こちらを振り返って片手を挙げたのは、犬の獣人族のレイド殿だった。
「 遅くなってすまねぇ!
悪い奴らを倒してきたぜ! 」
レイド殿がそう大声で叫んだが、” 悪いヤツ ” の意味がわからず全員が首を傾げる中、メル殿だけは「 レイド……グー! 」と親指を立てている様なので、何か知っている様だ。
「 レイド殿、一体何があった? 」
レイド殿は、セラ殿のスキルが掛かった事を感じ、「 すげぇー! 」と感動しながら私の質問に答えた。
「 なんかよー聖なんちゃら石が、この街の4ヶ所に仕掛けられてたんだよ。
その一つがこの学院内に仕掛けられてたから、俺とアゼリアで破壊した。
他も今頃仲間たちによって壊されているはずだぜ。 」
「「「「 ────なっ!!なんだとっ!!!?? 」」」」
私は勿論、他の教員たちも全員驚愕の事実に思わず叫び声を上げる。
レイド殿の言っているのは、恐らく< 聖浄結石 >
呪いの化け物を消し去る唯一無二にして、沢山の命を代償にする ” 聖令浄化 ” を行う際に使用するモノだ。
それが何故既に設置されている??
大量の汗を掻きながら、エルビス殿から聞いていた話を振り返る。
確かそれは、全員の避難が完了してから設置する予定であったはず……。
それをしっかり思い出すと、直ぐにその理由が判明し、私はギリッ……と悔しげに唇を噛んだ。
「 エドワードの仕業か……。 」
私の呟きが聞こえている同志達からは怒りの感情が、そして生徒たちからは、詳しい事情が分からない戸惑いと……それから直ぐに ” 自分たちを犠牲にしようとしていた ” という事をなんとなく理解した様で、教員達と同じく怒りの感情が伝わってくる。
十中八九、何か計画外の事が起これば無理やり ” 聖令浄化 ” を行うつもりだったのだろう。
「 レイド殿、感謝する。
……それを持ち込んだ者達はそこにいたか……? 」
恐らくそのまま< 聖浄結石 >を転がして置いておくだけというわけはなく、それを守護する者達がいたと思うのだが……。
レイド殿は、私の質問に対しあっさりとそれを肯定した。
「 あぁ。俺とアゼリアが担当した所は、ジュワンの野郎が守っていたぜ。
だが……すまねぇ、あいつ死んじまったぜ。
最後は急に頭を掻きむしって、誰かに許してくれって叫びながら、そのまま……。 」
「 なんと!!! 」
最近大人しくなったと思っていたが、そんな事を命じられていたとは!
完全に迂闊だった自分に対し、怒りが湧く。
恐らくジュワンは、予め証拠を消すため、任務失敗と共に命を失う様に特殊なスキルを掛けられていたに違いない。
同様に死んでいったエドワード派閥の者達を見たことがある故、間違いはないだろうと思われる。
「 ……そうか。レイド殿、よくぞジュワンを止めてくれた。
嫌な役回りを押し付けてしまい、申し訳ない。 」
「 ん?別にどうってことないぜ!
俺は俺の主人とこの群れを守っただけだからな。
犬の獣人はそれを守る事が誇りで、至上の喜びだ。
だから、そのためにお互いに命を賭けた戦いとか、敵の命を奪う事に何も思う事はねぇけど……ジュワンの最後はちょっと可哀想だと思ったぜ。
あいつの事は大嫌いだったが、獣人にとってついていくと決めた主人を間違える事ほど、悲しい事はねぇもんな。 」
しんみりしてしまったレイド殿に続き、他の獣人の生徒たちもその話を聞き、重苦しい様子で肩を落とした。
獣人……特に群れを形成する獣を祖とする獣人にとって、己の主人に裏切られる事は、何よりも恥ずかしく、悲しい事なのだそうだ。
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