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第四十五章
1409 戦闘開始
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( モール )
昔の事を思い出しながら、沢山の ” 痛み ” ” 憎しみ ” ” 怒り ” ” 悲しみ ” がごちゃまぜになって固まっている様な存在、< ピエロ・グリム・リーパー >を睨む。
現在、第二騎士団が駆けつけてくれて、スキル< 死夢への招待状 >という即死スキルをなんとか撃退したのだが、一体次はどんな手でくる?
「 ……精神面でいえば最強の第二騎士団が駆けつけてくれて、ラッキーだった。 」
「 そうだな。……まぁ、戦いだけは楽になりそうだな。 」
ボソッと呟くと、それを聞いたリゼルが小さく頷いた。
生きていれば、本当に辛い事、悲しい事、悔しい事、人を憎いと思う事も絶対にある。
この場にいる全員は、それを感じる事の多い環境下で生き、そして乗り越えてきた者たちだ。
” 辛い ” を踏みしめ、逆に戦いを挑んでいく。
その経験値を積んできた聖兵士達の精神系攻撃耐性は、全戦闘機関の中で最も高く、よってこの恐らくは精神攻撃系に特化しているらしい< ピエロ・グリム・リーパー >の相手としては最適であるといえるだろう。
特に第二聖兵士団は、その中でもとびきり精神面に関しては優秀な奴らが多く集まってるのだ。
「 我々第二聖兵士団に姑息な手は効かんぞ。
グレスター様への信仰は揺るぎはしない。 」
第二聖兵士団団長< ジャリー >は、不敵に笑いながら言う。
それに対しリゼルは隠す事なく ” うわぁ~…… ” という引き気味の表情を全開に浮かべた。
「 相変わらずだな……。ジャリーちゃんは……。 」
「 黙れ!忌々しいエセ司教の息子め! 」
ジャリーは< ピエロ・グリム・リーパー >を睨みつけたまま、チィ!!と大きな舌打ちをする。
ジャリーは、何かとグレスターに対抗するヨセフが気に入らず、イコールその息子である俺達も気に入らない。
そのため、こうして顔を合わせれば親の仇の様に睨まれ、怒鳴られる。
更に性格は非常に凶暴というか……まぁ、真面目で極端な性格で、戦いになれば、全身に自爆陣をつけて突っ込んで行くような女性であった。
そのため、さすがのリゼルも何か言うのを止めたらしく、キュッと口を閉じた。
俺も便乗して口を閉じると、ジャリーはそのままブツブツと俺達第一聖兵士団の文句を呟いた後、第二聖兵士団に向かって指示を出す。
「 後衛班は【 聖歌魔法 】開始!
更にサポート班は、デバフとバフのスキルを発動せよ!
後衛攻撃班は隙を見て攻撃を、そして前衛班は私に続け!
グレスター様の邪魔をするヤツは、我が団の誇りにかけて必ず倒す!!
分かったかぁぁぁぁ────!!! 」
「「「 おおおおおぉぉぉ────────っ!!!! 」」」
ジャリーの叩きつける様な声に、まるで巨大なウェーブの様な声が団員達から帰ってきた。
グレスターのためなら、首だけになっても敵に喰らいつき相手を道連れにする様な忠誠心を持つ第二聖兵士団。
味方なら、これほど頼りになる連中はいない。
第二聖兵士団の援軍を得て、更に勢いを増した【 聖歌魔法 】
これには堪らないだろうと、< ピエロ・グリム・リーパー >へ視線を向けると……。
────ニヤッ……。
なんとヤツは余裕そうな笑みを浮かべ、突然黒い霧状のモヤを体中から噴出させた。
( 先天スキル )
< 死する者たちへの讃美歌 >
死霊系、アンデッド系のモンスターの精神系攻撃とデバフ成功率を大幅にUPさせる強化型モンスタースキル
更に同時に、聖属性や光属性の威力と精神系攻撃とデバフ耐性値をダウンさせる
精神系攻撃とデバフに特化しているらしいヤツは、平然と人型種の複雑な心に対応したスキルを使ってくる。
おそらくは ” 人の心 ” にとても近い心の形をしているのだろうと思われるが……それでもこちらからの接触は完全に遮断されていてできない様だ。
「 人と似た心を持ちながら、自分以外の他を知ろうとはしないんだね。
流石はモンスター……あぁ、でも人でもいるか、そういう人。 」
・・
脳裏に浮かぶのは、今まで沢山狩ってきたそんな獲物達の姿。
クスッと笑った後、俺は自分の団に向かい指示を出した。
「 【 聖歌魔法 】はこのまま最大威力で維持せよ!
少しでも気を抜くと、あっという間にアイツの心に引きずり込まれるぞ! 」
「「「 ────はっ!! 」」」
第二聖兵士団の後衛班と混ざり合って、更に威力を増した聖歌魔法は、そのままヤツのスキルと衝突し、スキルを上手く無効化させてくれる。
しかし……流石はSランク。
こちらは聖歌魔法のスペシャリストが何十も集まっているというのに、それでも一杯一杯な様だ。
「 これは時間を掛けられないな……。
人の方が絶対先に限界がくるだろうから。 」
心の疲労に回復魔法は効かない。
ただでさえ単純な思考のモンスターと繊細な人の心では消費量が違い過ぎる。
そう考え込んでいる中、突然ヤツは一瞬で消えてしまい、リゼルやジャリー達前衛班が焦って周りの気配を探る。
昔の事を思い出しながら、沢山の ” 痛み ” ” 憎しみ ” ” 怒り ” ” 悲しみ ” がごちゃまぜになって固まっている様な存在、< ピエロ・グリム・リーパー >を睨む。
現在、第二騎士団が駆けつけてくれて、スキル< 死夢への招待状 >という即死スキルをなんとか撃退したのだが、一体次はどんな手でくる?
「 ……精神面でいえば最強の第二騎士団が駆けつけてくれて、ラッキーだった。 」
「 そうだな。……まぁ、戦いだけは楽になりそうだな。 」
ボソッと呟くと、それを聞いたリゼルが小さく頷いた。
生きていれば、本当に辛い事、悲しい事、悔しい事、人を憎いと思う事も絶対にある。
この場にいる全員は、それを感じる事の多い環境下で生き、そして乗り越えてきた者たちだ。
” 辛い ” を踏みしめ、逆に戦いを挑んでいく。
その経験値を積んできた聖兵士達の精神系攻撃耐性は、全戦闘機関の中で最も高く、よってこの恐らくは精神攻撃系に特化しているらしい< ピエロ・グリム・リーパー >の相手としては最適であるといえるだろう。
特に第二聖兵士団は、その中でもとびきり精神面に関しては優秀な奴らが多く集まってるのだ。
「 我々第二聖兵士団に姑息な手は効かんぞ。
グレスター様への信仰は揺るぎはしない。 」
第二聖兵士団団長< ジャリー >は、不敵に笑いながら言う。
それに対しリゼルは隠す事なく ” うわぁ~…… ” という引き気味の表情を全開に浮かべた。
「 相変わらずだな……。ジャリーちゃんは……。 」
「 黙れ!忌々しいエセ司教の息子め! 」
ジャリーは< ピエロ・グリム・リーパー >を睨みつけたまま、チィ!!と大きな舌打ちをする。
ジャリーは、何かとグレスターに対抗するヨセフが気に入らず、イコールその息子である俺達も気に入らない。
そのため、こうして顔を合わせれば親の仇の様に睨まれ、怒鳴られる。
更に性格は非常に凶暴というか……まぁ、真面目で極端な性格で、戦いになれば、全身に自爆陣をつけて突っ込んで行くような女性であった。
そのため、さすがのリゼルも何か言うのを止めたらしく、キュッと口を閉じた。
俺も便乗して口を閉じると、ジャリーはそのままブツブツと俺達第一聖兵士団の文句を呟いた後、第二聖兵士団に向かって指示を出す。
「 後衛班は【 聖歌魔法 】開始!
更にサポート班は、デバフとバフのスキルを発動せよ!
後衛攻撃班は隙を見て攻撃を、そして前衛班は私に続け!
グレスター様の邪魔をするヤツは、我が団の誇りにかけて必ず倒す!!
分かったかぁぁぁぁ────!!! 」
「「「 おおおおおぉぉぉ────────っ!!!! 」」」
ジャリーの叩きつける様な声に、まるで巨大なウェーブの様な声が団員達から帰ってきた。
グレスターのためなら、首だけになっても敵に喰らいつき相手を道連れにする様な忠誠心を持つ第二聖兵士団。
味方なら、これほど頼りになる連中はいない。
第二聖兵士団の援軍を得て、更に勢いを増した【 聖歌魔法 】
これには堪らないだろうと、< ピエロ・グリム・リーパー >へ視線を向けると……。
────ニヤッ……。
なんとヤツは余裕そうな笑みを浮かべ、突然黒い霧状のモヤを体中から噴出させた。
( 先天スキル )
< 死する者たちへの讃美歌 >
死霊系、アンデッド系のモンスターの精神系攻撃とデバフ成功率を大幅にUPさせる強化型モンスタースキル
更に同時に、聖属性や光属性の威力と精神系攻撃とデバフ耐性値をダウンさせる
精神系攻撃とデバフに特化しているらしいヤツは、平然と人型種の複雑な心に対応したスキルを使ってくる。
おそらくは ” 人の心 ” にとても近い心の形をしているのだろうと思われるが……それでもこちらからの接触は完全に遮断されていてできない様だ。
「 人と似た心を持ちながら、自分以外の他を知ろうとはしないんだね。
流石はモンスター……あぁ、でも人でもいるか、そういう人。 」
・・
脳裏に浮かぶのは、今まで沢山狩ってきたそんな獲物達の姿。
クスッと笑った後、俺は自分の団に向かい指示を出した。
「 【 聖歌魔法 】はこのまま最大威力で維持せよ!
少しでも気を抜くと、あっという間にアイツの心に引きずり込まれるぞ! 」
「「「 ────はっ!! 」」」
第二聖兵士団の後衛班と混ざり合って、更に威力を増した聖歌魔法は、そのままヤツのスキルと衝突し、スキルを上手く無効化させてくれる。
しかし……流石はSランク。
こちらは聖歌魔法のスペシャリストが何十も集まっているというのに、それでも一杯一杯な様だ。
「 これは時間を掛けられないな……。
人の方が絶対先に限界がくるだろうから。 」
心の疲労に回復魔法は効かない。
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