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第四十五章
1412 嘘つき
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( モール )
「 これでイケたと思うか? 」
「 …………。 」
リゼルが項垂れ膝をついた奴を睨みつけながら言ったが、俺は沈黙で答えを返す。
そんな俺達の様子に気付いた団員たちも全員がまた警戒態勢に戻り、奴から距離を取ると、やがて奴の体がドロリと溶けて、黒い粘着質な液体へと変わった。
そしてその場に残されたのは、その黒い液体と奴の仮面だけ。
その仮面は地面に落下した衝撃でカラカラと音を立てて回っていたが……?
……カラ……カラカラ……。
…………。
────カラカラカラカラカラ………!
その仮面の動きが収まらず、ずっと回り続けて音を立てる。
これには全員が異変を感じて、周囲をキョロキョロと見回し変化がないかを確かめ始めた。
しかし、その間にもカラカラという音は次第に大きくなっていき……とうとう頭が割れるくらいの音になると、全員が耳を塞ぐ。
「 ……っ!!何なんだよ!!この音は!! 」
「 ……クソッ!奴はどこにいるんだ!? 」
「 ……出でこい……卑怯者……。 」
リゼルとジャリー、そしてルビーは耳を塞ぎながらも文句を叫んだが……突然強い風が吹いて、地面に落ちている葉や石の破片などが一斉に上空に巻き上がった。
そして…………。
────ピタッ。
まるで時間が止まったかの様に、全ての物質の動きが一斉に止まる。
「 ……はっ……? 」
リゼルが目の前で浮かんだまま止まっている一枚の葉に恐る恐る手を触れると、やはりそれは動きがとまったままで、そのまま宙に浮き続けている様だ。
この世界の中で動いているのは俺達、聖兵士達だけ。
まるで本来の世界から取り残された様な……妙な焦りと不安、恐怖に心は支配されてしまう。
「 や……やめろ……。 」
「 もう沢山よ……怖い……帰りたい……。 」
突然弱音を吐き出した団員たちを見回し、どうにかしなければと思ったが、自分も一体なぜこんなに頑張って生きなければいけないのか?なんのために戦うのか?
その理由が分からなくなってしまった。
すると世界は一気にカラフルな色からセピア色の世界へと景色を変える。
なんで……?
なんで俺は生きていかないと駄目なんだろう??
こんな虚しい世界のために戦うのはなんで……??
自分の声が耳元で優しく囁かれ、自分の ” 生 ” に対して意味はあるのだろうか?と、自問自答がぐるぐると回り続けた。
それが一分?一時間?一年??十年と続いている様な……不思議な感覚になると、誰にも自分の存在など気づかれない、受け入れて貰えない、まるで世界からそっぽを向かれた気分になる。
「 そっか。俺にとって ” 生きる ” って重要な事じゃなかったんだ。 」
それに気づくと、他のリゼル達や聖兵士達も、同じ答えに辿りついたのか、それぞれの武器の刃先を自分の首へと持っていき────……。
────ザシュッ!!!!
一気に喉を切り裂いた。
その勢いによって一斉に全員の首が飛び、血の噴水が空に向かって吹き出す。
( 先天スキル )
< 黄昏時の終日 >
ある一定以上のダメージを食らった時に自動発動する幻影系精神攻撃スキル
与えられたダメージ分を上乗せした幻を見せて自死へと誘導する
────ドサ……。
ドサドサドサ────……!!
首を失った俺達の体はその場に倒れてしまい、下は溢れる血で赤いペンキをぶち撒けた様にぐちゃぐちゃになってしまった。
シ~ン……。
静まり返ったその場で、突然転がっていた仮面に溶けてできた黒い水が集まっていきボコボコと形ができていく。
そしてすっかり元の状態に戻った< ピエロ・グリム・リーパー >は、その惨状を見下ろし、カッカッカッカッ!!と歯を噛み鳴らしながら笑った。
そして────。
グチャッ!!
クチャグチャ!!!
笑いながら下に落ちている首達を、まるで遊んでいる様に楽しそうに踏み潰していくと、その中で俺の首を発見する。
するとニヤッと笑った奴は、俺の情けない面を思う存分眺めようと思ったのか、髪を鷲掴み、そのまま自分の顔の位置まであげたその瞬間────…………。
────パチッ!!
突然俺の目が開いた。
ギョッ!と驚くヤツに向かい、俺はやれやれと大きく息を吐き出す。
「 首だけじゃ~せっかくのいい男が台無しだと思わない?
体がないと、お洒落の幅が狭くなっちゃうよ。全く。 」
《 グ……グアァ”ァ”ァ”ァァ”ァァ────!!!!! 》
ヤツが怒りの咆哮を上げた瞬間、キラキラ光る泡の様なモノがブワッ!とそこら中に現れ、飛び回った。
それをうっとおしげに払おうとした< ピエロ・グリム・リーパー >だったが、目の前には大きく両手のレイピアを後ろに引いた俺がいる!
「 言っただろ?俺は嘘つきだって。 」
そう言い放ち、大きく引いたレイピアを奴に向けて振り切った。
「 これでイケたと思うか? 」
「 …………。 」
リゼルが項垂れ膝をついた奴を睨みつけながら言ったが、俺は沈黙で答えを返す。
そんな俺達の様子に気付いた団員たちも全員がまた警戒態勢に戻り、奴から距離を取ると、やがて奴の体がドロリと溶けて、黒い粘着質な液体へと変わった。
そしてその場に残されたのは、その黒い液体と奴の仮面だけ。
その仮面は地面に落下した衝撃でカラカラと音を立てて回っていたが……?
……カラ……カラカラ……。
…………。
────カラカラカラカラカラ………!
その仮面の動きが収まらず、ずっと回り続けて音を立てる。
これには全員が異変を感じて、周囲をキョロキョロと見回し変化がないかを確かめ始めた。
しかし、その間にもカラカラという音は次第に大きくなっていき……とうとう頭が割れるくらいの音になると、全員が耳を塞ぐ。
「 ……っ!!何なんだよ!!この音は!! 」
「 ……クソッ!奴はどこにいるんだ!? 」
「 ……出でこい……卑怯者……。 」
リゼルとジャリー、そしてルビーは耳を塞ぎながらも文句を叫んだが……突然強い風が吹いて、地面に落ちている葉や石の破片などが一斉に上空に巻き上がった。
そして…………。
────ピタッ。
まるで時間が止まったかの様に、全ての物質の動きが一斉に止まる。
「 ……はっ……? 」
リゼルが目の前で浮かんだまま止まっている一枚の葉に恐る恐る手を触れると、やはりそれは動きがとまったままで、そのまま宙に浮き続けている様だ。
この世界の中で動いているのは俺達、聖兵士達だけ。
まるで本来の世界から取り残された様な……妙な焦りと不安、恐怖に心は支配されてしまう。
「 や……やめろ……。 」
「 もう沢山よ……怖い……帰りたい……。 」
突然弱音を吐き出した団員たちを見回し、どうにかしなければと思ったが、自分も一体なぜこんなに頑張って生きなければいけないのか?なんのために戦うのか?
その理由が分からなくなってしまった。
すると世界は一気にカラフルな色からセピア色の世界へと景色を変える。
なんで……?
なんで俺は生きていかないと駄目なんだろう??
こんな虚しい世界のために戦うのはなんで……??
自分の声が耳元で優しく囁かれ、自分の ” 生 ” に対して意味はあるのだろうか?と、自問自答がぐるぐると回り続けた。
それが一分?一時間?一年??十年と続いている様な……不思議な感覚になると、誰にも自分の存在など気づかれない、受け入れて貰えない、まるで世界からそっぽを向かれた気分になる。
「 そっか。俺にとって ” 生きる ” って重要な事じゃなかったんだ。 」
それに気づくと、他のリゼル達や聖兵士達も、同じ答えに辿りついたのか、それぞれの武器の刃先を自分の首へと持っていき────……。
────ザシュッ!!!!
一気に喉を切り裂いた。
その勢いによって一斉に全員の首が飛び、血の噴水が空に向かって吹き出す。
( 先天スキル )
< 黄昏時の終日 >
ある一定以上のダメージを食らった時に自動発動する幻影系精神攻撃スキル
与えられたダメージ分を上乗せした幻を見せて自死へと誘導する
────ドサ……。
ドサドサドサ────……!!
首を失った俺達の体はその場に倒れてしまい、下は溢れる血で赤いペンキをぶち撒けた様にぐちゃぐちゃになってしまった。
シ~ン……。
静まり返ったその場で、突然転がっていた仮面に溶けてできた黒い水が集まっていきボコボコと形ができていく。
そしてすっかり元の状態に戻った< ピエロ・グリム・リーパー >は、その惨状を見下ろし、カッカッカッカッ!!と歯を噛み鳴らしながら笑った。
そして────。
グチャッ!!
クチャグチャ!!!
笑いながら下に落ちている首達を、まるで遊んでいる様に楽しそうに踏み潰していくと、その中で俺の首を発見する。
するとニヤッと笑った奴は、俺の情けない面を思う存分眺めようと思ったのか、髪を鷲掴み、そのまま自分の顔の位置まであげたその瞬間────…………。
────パチッ!!
突然俺の目が開いた。
ギョッ!と驚くヤツに向かい、俺はやれやれと大きく息を吐き出す。
「 首だけじゃ~せっかくのいい男が台無しだと思わない?
体がないと、お洒落の幅が狭くなっちゃうよ。全く。 」
《 グ……グアァ”ァ”ァ”ァァ”ァァ────!!!!! 》
ヤツが怒りの咆哮を上げた瞬間、キラキラ光る泡の様なモノがブワッ!とそこら中に現れ、飛び回った。
それをうっとおしげに払おうとした< ピエロ・グリム・リーパー >だったが、目の前には大きく両手のレイピアを後ろに引いた俺がいる!
「 言っただろ?俺は嘘つきだって。 」
そう言い放ち、大きく引いたレイピアを奴に向けて振り切った。
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