1,436 / 1,649
第四十五章
1420 世界にとっての……
しおりを挟む
( ジャリー )
「 すまないが、世界にとって ” 役立たず ” で ” 無価値 ” なのは、君達の方なんだよ。
さぁ、彼女たちに与えた痛みは全て返そう。
────平等にね? 」
突然おっとりした男性の声が背後から聞こえたかと思えば、私の両肩を優しく触る感触がして、ビクリッ!!と体を動かす。
……神様…………?
慌てて後ろを向こうとしたのだが……その前にその人のスキルが発動し、突然体から痛みが引いていった。
<癒人師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 平等の慈愛心 >
ある一定以上の悪意、殺意、正当性のない状態で受けたダメージを、全て一定以上の精神汚染度のある者たちへと与える事ができる特殊系攻撃スキル
ただし一定以下の精神汚染度の者のダメージしか返す事はできない
(発現条件)
一定以上の悪意、殺意、正当性のない攻撃を目の当たりにし、更にそれを解決する事
一定回数以上の正当性がない攻撃を受けた事がある事
一定以上の純白、潔癖、正義、正当性、慈愛、悪に対する憎しみを持ちながら一定以下の精神汚染度を保つ事
「 痛みが……? 」
私が信じられない想いで両手の手のひらを見つめると、直ぐに倒れてしまったルビーの方を振り向く。
すると、ルビーも同じく痛みがなくなったのか、不思議そうな顔で起き上がっていた。
しかし、それを反比例するように……。
「 ぎっぎゃああああああああっ!!!! 」
「 ヒィィィィィっ────~~……!!!!い、痛いぃぃぃぃ~痛いぃぃぃ~!! 」
「 ひ……ヒギぃぃぃぃ~っ!!!あああああ────!!!
痛いっぃぃぃ~痛いぃぃぃ!!!チキショウぉぉぉ~私の顔がぁぁぁぁ!!! 」
男や院長、そして他の客たちや男の仲間たちが全員その場に倒れ、顔はボコボコと変形し血だらけで叫んでいるのを目にして、私とルビーはギョッ!と目を剥いた。
な、なんで奴らの方があんなにボロボロに……??
ポカーン……としている私から手を離し、助けてくれたらしいその人は前に進み出て、のたうち回る彼らを冷静に見下ろす。
「 神様の使いである子どもに手を出すとは……君たちは ” 役立たず ” で ” 無価値 ” なだけでなく、神に逆らいし大罪人にまで成り下がった。
もうそれ以上 ” 下 ” はないよ。
世界にとっては悪臭を振りまくゴミと同種だ。
とても残念だよ。
特に同じ神の使いの神官から、そんなゴミが出てしまうとはね……。 」
「 だ……大司教……様……っ! 」
院長がヒィヒィと涙を流しながら呟くと、周りで痛みに苦しむ者たちは全員顔色を変えた。
大司教様といえば、教会のトップに君臨している方だ。
そんな偉い方がどうしてここに……?
ルビーと共に不思議に思っている間にも、客たちやリーダーの男の仲間達はギャーギャーと悲鳴混じりに言い訳を始めた。
「 私達は何もしてませんんんん~……どうかお許しをぉぉぉぉ~! 」
「 そ、そうですぅぅ~……。ただ……私達は……あの男と神官のババァに……呼ばれただけで……。
なのに顔がぁぁ~私の美しい顔がぁぁぁ~……!! 」
そうしてリーダーの男と院長に責任を押し付ける客たちに、リーダーっぽい男は突然ブチギレる。
「 ふっ、ふざけるなよ!!俺だってこの女に騙された被害者だからなっ!!
────おい、クソババァ!!!これはどういう事だよっ!!
こんなふざけた事に巻き込みやがってっ!!!
俺はこんな子供を売るなんていう非道な事、聞いてなかった!!
ぜ~んぶこの気持ちわりぃ色ボケババァが一人で計画したんだ!!
俺は関係ねぇ!! 」
「 …………えっ?そ、そんな……。ひ、酷い……。
私の事愛しているから……一緒に結婚資金貯めようって……だから私……私……。 」
院長が痛みとは違う涙を流すと、男は院長にペッ!と唾を吐きかけた。
「 はぁぁぁ~?頭湧いてんのかよ。ババァ。
お前みたいなドブスで年老いたババァ誰が相手すんだよ、キモっ!!!
お前一人が悪者なんだから、さっさと罪を償って死ねよ、この役立たず!! 」
とても醜い言い争いを見て、自分があのままこの人たちが言っている ” 役立たず ” のまま流されれば……多分自分もここに行き着いていただろうなと漠然と思う。
私にとって、これは正しくない事だ……。
そのまま ” 自分たちは何もしていない! ” そう主張し続ける彼らをボンヤリと見つめていると、助けてくれた大司教様は、まるで子どもに言い聞かせる様に言った。
「 知らない者たちが多い様だが……何もしない事は ” 悪 ” なんだよ。
私はそれをよく知っている。
だからきっと私もいつかは罰を受けるだろうが……その時は甘んじてそれを受けるつもりだよ。
────さて、それはさておき、今回君たちがした罪は非常に重い。
なにせ神の使いである子どもたちを傷つけたのだから。
それを傍観するのも大罪なのは、いくら君たちがおろかでどうしようもない役立たずなゴミだとしても知っているだろう?
────ね? 」
「 すまないが、世界にとって ” 役立たず ” で ” 無価値 ” なのは、君達の方なんだよ。
さぁ、彼女たちに与えた痛みは全て返そう。
────平等にね? 」
突然おっとりした男性の声が背後から聞こえたかと思えば、私の両肩を優しく触る感触がして、ビクリッ!!と体を動かす。
……神様…………?
慌てて後ろを向こうとしたのだが……その前にその人のスキルが発動し、突然体から痛みが引いていった。
<癒人師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 平等の慈愛心 >
ある一定以上の悪意、殺意、正当性のない状態で受けたダメージを、全て一定以上の精神汚染度のある者たちへと与える事ができる特殊系攻撃スキル
ただし一定以下の精神汚染度の者のダメージしか返す事はできない
(発現条件)
一定以上の悪意、殺意、正当性のない攻撃を目の当たりにし、更にそれを解決する事
一定回数以上の正当性がない攻撃を受けた事がある事
一定以上の純白、潔癖、正義、正当性、慈愛、悪に対する憎しみを持ちながら一定以下の精神汚染度を保つ事
「 痛みが……? 」
私が信じられない想いで両手の手のひらを見つめると、直ぐに倒れてしまったルビーの方を振り向く。
すると、ルビーも同じく痛みがなくなったのか、不思議そうな顔で起き上がっていた。
しかし、それを反比例するように……。
「 ぎっぎゃああああああああっ!!!! 」
「 ヒィィィィィっ────~~……!!!!い、痛いぃぃぃぃ~痛いぃぃぃ~!! 」
「 ひ……ヒギぃぃぃぃ~っ!!!あああああ────!!!
痛いっぃぃぃ~痛いぃぃぃ!!!チキショウぉぉぉ~私の顔がぁぁぁぁ!!! 」
男や院長、そして他の客たちや男の仲間たちが全員その場に倒れ、顔はボコボコと変形し血だらけで叫んでいるのを目にして、私とルビーはギョッ!と目を剥いた。
な、なんで奴らの方があんなにボロボロに……??
ポカーン……としている私から手を離し、助けてくれたらしいその人は前に進み出て、のたうち回る彼らを冷静に見下ろす。
「 神様の使いである子どもに手を出すとは……君たちは ” 役立たず ” で ” 無価値 ” なだけでなく、神に逆らいし大罪人にまで成り下がった。
もうそれ以上 ” 下 ” はないよ。
世界にとっては悪臭を振りまくゴミと同種だ。
とても残念だよ。
特に同じ神の使いの神官から、そんなゴミが出てしまうとはね……。 」
「 だ……大司教……様……っ! 」
院長がヒィヒィと涙を流しながら呟くと、周りで痛みに苦しむ者たちは全員顔色を変えた。
大司教様といえば、教会のトップに君臨している方だ。
そんな偉い方がどうしてここに……?
ルビーと共に不思議に思っている間にも、客たちやリーダーの男の仲間達はギャーギャーと悲鳴混じりに言い訳を始めた。
「 私達は何もしてませんんんん~……どうかお許しをぉぉぉぉ~! 」
「 そ、そうですぅぅ~……。ただ……私達は……あの男と神官のババァに……呼ばれただけで……。
なのに顔がぁぁ~私の美しい顔がぁぁぁ~……!! 」
そうしてリーダーの男と院長に責任を押し付ける客たちに、リーダーっぽい男は突然ブチギレる。
「 ふっ、ふざけるなよ!!俺だってこの女に騙された被害者だからなっ!!
────おい、クソババァ!!!これはどういう事だよっ!!
こんなふざけた事に巻き込みやがってっ!!!
俺はこんな子供を売るなんていう非道な事、聞いてなかった!!
ぜ~んぶこの気持ちわりぃ色ボケババァが一人で計画したんだ!!
俺は関係ねぇ!! 」
「 …………えっ?そ、そんな……。ひ、酷い……。
私の事愛しているから……一緒に結婚資金貯めようって……だから私……私……。 」
院長が痛みとは違う涙を流すと、男は院長にペッ!と唾を吐きかけた。
「 はぁぁぁ~?頭湧いてんのかよ。ババァ。
お前みたいなドブスで年老いたババァ誰が相手すんだよ、キモっ!!!
お前一人が悪者なんだから、さっさと罪を償って死ねよ、この役立たず!! 」
とても醜い言い争いを見て、自分があのままこの人たちが言っている ” 役立たず ” のまま流されれば……多分自分もここに行き着いていただろうなと漠然と思う。
私にとって、これは正しくない事だ……。
そのまま ” 自分たちは何もしていない! ” そう主張し続ける彼らをボンヤリと見つめていると、助けてくれた大司教様は、まるで子どもに言い聞かせる様に言った。
「 知らない者たちが多い様だが……何もしない事は ” 悪 ” なんだよ。
私はそれをよく知っている。
だからきっと私もいつかは罰を受けるだろうが……その時は甘んじてそれを受けるつもりだよ。
────さて、それはさておき、今回君たちがした罪は非常に重い。
なにせ神の使いである子どもたちを傷つけたのだから。
それを傍観するのも大罪なのは、いくら君たちがおろかでどうしようもない役立たずなゴミだとしても知っているだろう?
────ね? 」
112
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
2026/3/9に発売です!書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
サブCPに人外CPはありますが、主人公は人外CPにはなりません。
(この世界での獣人は人間の種類の一つですので人外ではないです。)
ストックなくなるまでは07:10に公開
他サイトにも掲載してます
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる