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第四十六章
1431 謎の男
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( エイミ )
「 で、でも……そちらとしても悪い話じゃないですよねぇ~?
なんてったって珍しい中級の戦闘資質持ちですから!
どこでも使えて────……。 」
「 悪ぃが────。 」
ケインさんは、耳から抜いた指先にフッ……と息を吹きかけた後、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。
「 ” 借りたモンは借りた本人から。 ”
それがフォレスト商会のモットーらしいんでね。
それを破っちまったら、俺が上司とボスに殺されるんだわ。
────じゃあ、金はねぇみたいだし、奴隷落ち決定だな。
せいぜい今まで味わった快楽のツケを、最後はてめぇの体でしっかり払え。
それが楽して欲を叶える代償ってヤツなんだからよ。 」
有無を言わさない強い言葉に、両親は青ざめワナワナと震えだした。
「 じょっ、冗談じゃない!! 」
「 そっ……そうよっ!!これじゃあ話が違うわ!! 」
両親は呆然と立ち尽くす私を置いて、逃げ出そうと出口まで走り出したが────……突然ズテーン!!と二人揃って仰向けにひっくり返ってしまう。
「 ……???……えっ……? 」
「 あ……あれ……?? 」
両親はポカンとしたまま天井を見上げていて、やがて自分の体の違和感に気付いたのか、ゆっくりと上半身を起こして前を見た。
すると…………自分の足だけが外に飛び出し、スタコラサッサと逃げ出しているのが見えて、私も両親もザッと更に青ざめる。
そして次の瞬間、両親は同時に大きな悲鳴を上げた。
「 ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ────────!!!!!
おっ、俺の足がぁぁぁぁぁ……足がぁぁぁぁぁぁ────────!!!! 」
「 ひ……ヒィ……ヒィ……っ!
なんで私達の足がなくなっているの!?
い────────っ……??い……いた……??
い、痛ぁぁぁぁぁぁぁ────────っ!!痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃぃっ!!! 」
両親の足は、足首から下が無くなっていて、それに悲鳴を上げた後突然痛みに叫び出す。
それに続いて血が吹き出し、赤が床を汚す中……私は口元を抑えて必死に悲鳴を飲み込んでいた。
そんなパニックを起こした両親と震えている私をよそに、ケインさんは突然ハッ!とした様子で、吸っていた葉巻を放り投げて頭を深く下げる。
そして突然扉の方に向かって大声で叫んだ。
「 お疲れ様っす!!!ボス!!
しかし、なんでこんな所に……??! 」
ボス……??
突然意味不明な事を言い始めたケインさんに驚きながら、扉の方へと視線を向けると────……いた。
いつの間にそこにいたのか?
背は高く、戦闘系資質持ちかと思う様な鍛えられた肉体をした男の人が、そこで腕を組んで立っていた。
白いシャツを着崩し、高そうな黒いコートを肩に掛けていて……ただ立っているだけなのに、圧倒的な強者のオーラを出している。
「 あ……あ……あ……う……。 」
呼吸すらままならない程、その男の人に恐怖を感じ、私は勿論痛みに叫んでいた両親の動きも一瞬止まる。
目を逸らす事すらできない。
それすらも、男の命令なしではしてはいけないと思う程の恐怖を感じた。
それに……恐怖を感じるのはそれだけではない。
ゆっくりと視線を顔の方に向けて上げていくと、その顔の上半分は黒い仮面で覆われていて、更に髪色は黒に限りなく近い灰色であった。
それがまた人に恐怖を与える。
まるで ” 恐怖 ” そのものの様だ……。
ブルブルと震えながら、その黒い仮面の男を目で追うと、その男は尻もちをついている両親を見下ろし、ニヤッ~と悪魔の様な笑みを浮かべる。
「 ” 足 ” に捨てられちまったなぁ?
でも仕方ないだろう?
一番いらねぇモンから順番に捨てられるのは。
ククッ……本体が一番いらねぇモンだった様だなぁ。 」
そう言いながら、男は両親に近づき容赦なくその体を蹴り飛ばすと、二人はまるでボールの様に吹っ飛んで壁に激突した。
「 う……うぅぅ……。 」
「 あ……あ……あぅ……。 」
うめき声を上げて痛みに震える両親に対し、何も思う事はない様子で、男はゆっくりと胸のポケットから葉巻を取り出す。
するとケインさんは慌てて人差し指で ” 着火 ” を使い火をつけて、男が咥えた葉巻に火を着けた。
すると……ポッ!と火が灯った葉巻からは、ふんわりと煙が立ち上る。
男はマイペースに葉巻を吸い込み、そのままふ~……と吐き出すと、その場は白い煙に包まれた。
「 ちょうどいいモノが手に入ったな。
確か、珍しいペットが欲しいって言ってたお貴族様がいただろう。
そいつにコレを回してやれば金は回収できそうだ。 」
「 ────へい。それなら利子の分も含めて十分です。 」
煙で白く濁ってしまった足のない両親を見て、男とケインさんはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
更に ” ボール遊び ” ” 的あて ” などなど、不穏な遊びを呟いたため、両親は血の気が引いている顔を大きく歪めた。
「 で、でも……そちらとしても悪い話じゃないですよねぇ~?
なんてったって珍しい中級の戦闘資質持ちですから!
どこでも使えて────……。 」
「 悪ぃが────。 」
ケインさんは、耳から抜いた指先にフッ……と息を吹きかけた後、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。
「 ” 借りたモンは借りた本人から。 ”
それがフォレスト商会のモットーらしいんでね。
それを破っちまったら、俺が上司とボスに殺されるんだわ。
────じゃあ、金はねぇみたいだし、奴隷落ち決定だな。
せいぜい今まで味わった快楽のツケを、最後はてめぇの体でしっかり払え。
それが楽して欲を叶える代償ってヤツなんだからよ。 」
有無を言わさない強い言葉に、両親は青ざめワナワナと震えだした。
「 じょっ、冗談じゃない!! 」
「 そっ……そうよっ!!これじゃあ話が違うわ!! 」
両親は呆然と立ち尽くす私を置いて、逃げ出そうと出口まで走り出したが────……突然ズテーン!!と二人揃って仰向けにひっくり返ってしまう。
「 ……???……えっ……? 」
「 あ……あれ……?? 」
両親はポカンとしたまま天井を見上げていて、やがて自分の体の違和感に気付いたのか、ゆっくりと上半身を起こして前を見た。
すると…………自分の足だけが外に飛び出し、スタコラサッサと逃げ出しているのが見えて、私も両親もザッと更に青ざめる。
そして次の瞬間、両親は同時に大きな悲鳴を上げた。
「 ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ────────!!!!!
おっ、俺の足がぁぁぁぁぁ……足がぁぁぁぁぁぁ────────!!!! 」
「 ひ……ヒィ……ヒィ……っ!
なんで私達の足がなくなっているの!?
い────────っ……??い……いた……??
い、痛ぁぁぁぁぁぁぁ────────っ!!痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃぃっ!!! 」
両親の足は、足首から下が無くなっていて、それに悲鳴を上げた後突然痛みに叫び出す。
それに続いて血が吹き出し、赤が床を汚す中……私は口元を抑えて必死に悲鳴を飲み込んでいた。
そんなパニックを起こした両親と震えている私をよそに、ケインさんは突然ハッ!とした様子で、吸っていた葉巻を放り投げて頭を深く下げる。
そして突然扉の方に向かって大声で叫んだ。
「 お疲れ様っす!!!ボス!!
しかし、なんでこんな所に……??! 」
ボス……??
突然意味不明な事を言い始めたケインさんに驚きながら、扉の方へと視線を向けると────……いた。
いつの間にそこにいたのか?
背は高く、戦闘系資質持ちかと思う様な鍛えられた肉体をした男の人が、そこで腕を組んで立っていた。
白いシャツを着崩し、高そうな黒いコートを肩に掛けていて……ただ立っているだけなのに、圧倒的な強者のオーラを出している。
「 あ……あ……あ……う……。 」
呼吸すらままならない程、その男の人に恐怖を感じ、私は勿論痛みに叫んでいた両親の動きも一瞬止まる。
目を逸らす事すらできない。
それすらも、男の命令なしではしてはいけないと思う程の恐怖を感じた。
それに……恐怖を感じるのはそれだけではない。
ゆっくりと視線を顔の方に向けて上げていくと、その顔の上半分は黒い仮面で覆われていて、更に髪色は黒に限りなく近い灰色であった。
それがまた人に恐怖を与える。
まるで ” 恐怖 ” そのものの様だ……。
ブルブルと震えながら、その黒い仮面の男を目で追うと、その男は尻もちをついている両親を見下ろし、ニヤッ~と悪魔の様な笑みを浮かべる。
「 ” 足 ” に捨てられちまったなぁ?
でも仕方ないだろう?
一番いらねぇモンから順番に捨てられるのは。
ククッ……本体が一番いらねぇモンだった様だなぁ。 」
そう言いながら、男は両親に近づき容赦なくその体を蹴り飛ばすと、二人はまるでボールの様に吹っ飛んで壁に激突した。
「 う……うぅぅ……。 」
「 あ……あ……あぅ……。 」
うめき声を上げて痛みに震える両親に対し、何も思う事はない様子で、男はゆっくりと胸のポケットから葉巻を取り出す。
するとケインさんは慌てて人差し指で ” 着火 ” を使い火をつけて、男が咥えた葉巻に火を着けた。
すると……ポッ!と火が灯った葉巻からは、ふんわりと煙が立ち上る。
男はマイペースに葉巻を吸い込み、そのままふ~……と吐き出すと、その場は白い煙に包まれた。
「 ちょうどいいモノが手に入ったな。
確か、珍しいペットが欲しいって言ってたお貴族様がいただろう。
そいつにコレを回してやれば金は回収できそうだ。 」
「 ────へい。それなら利子の分も含めて十分です。 」
煙で白く濁ってしまった足のない両親を見て、男とケインさんはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
更に ” ボール遊び ” ” 的あて ” などなど、不穏な遊びを呟いたため、両親は血の気が引いている顔を大きく歪めた。
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