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第四十六章
1445 抗えない血の衝動
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( オリビア )
< 淫妖血人の資質> (先天スキル)
< ブラッティー・セックス >
体内で自信の血の性質を自由に変え、相手を魅了する匂いを発する血を創り出すことができる特殊型創生スキル
この能力のせいで、母は今までスルリと罪から逃れてきた。
モンスターを操り、人を襲っても……それを証明するのが難しいからだ。
” くそ……くそ……くそ……くそ……っ! ”
私はズタボロの状態のまま地面に横たわったまま、次から次へと悔しさや怒りの感情に身を震わせた。
せっかく自分が目指したい道が見つかったのに。
結局 ” 悪 ” によって、その道は閉ざされる。
────ここで終わりなのか?私は……。
目の前では、まだ反抗的な態度をとっている守備隊の一人を見せしめの様に最初に吊るため、首を掴みながら縄を掛け仲間たちに指示する父の姿が見えた。
こんなクソ野郎の好きにさせるものかと、グッ!と拳を握ったその時……突然大きな声が上がる。
「 やめて!!お父さんを離して!!! 」
そう怒鳴りながら前に飛び出したのは────……あのタオルを差し出してくれた少女であった。
「 ……っ!ジ……ジー……ナ……逃げ……。 」
父に首を掴まれていた男が息も絶え絶えにそう告げると、父はニヤ~と笑う。
そしてパッ!と手を離すと、守備隊の男の体はそのまま地面に崩れ落ちた。
「 へぇ~?これはこれは勇ましくて可愛らしいお嬢さんだ。
親と子の絆は尊し……だもんな~?♡
俺はイシュル様を崇拝しているのでぇ~ここはその通りにしないと♡ 」
チチッはご機嫌でそう言いながら、少女へと近づき、胸ぐらを掴んでその小さな体を持ち上げる。
「 ……うぅ……っ! 」
苦しそうに喘ぐ少女を見て、街の人たちが止めようとしたが、恐怖に固まり動けない様だ。
「 ジーナ……っ!!────グッ……っ!!! 」
「 はいはい~い。そのままそのまま♡
これからが楽しいんだから、邪魔しないでよね~? 」
直ぐにその少女……ジーナの父親らしい、守備隊の男は倒れたまま手を伸ばしたが……それを母が思い切り踏み潰す。
そしてそれが合図であったかの様に、父と母、そしてその仲間たちが大声で笑いだした。
「 助けたいヤツはご自由に~。
その代わり、自分と~自分の家族と~友人が~もしかして最初の犠牲者になるかも……な?
それにぃ~関係ないこいつらが< 貪食・アナコンダ >に食われている間に、自分と自分の大事な奴らは逃げられるかもしれねぇぜ~?
ラッキーラッキー! 」
それによってシーン……と静まり返った周りの人たちを見て、父と母、そして他のお仲間達は、更に大声を上げて笑う。
それをボンヤリと見つめながら、私はフッ……と、以前に見たあの地獄の様な場所を思い出し────可哀想にと思った。
そこには辛いと悲しいしかないから……その方法でしか幸せになれないんだもんな?
想いを受け取るための腕はとっくになくしてしまっているから。
「 ……ご愁傷さま。 」
もう二度と受け取れない父と母を睨み詰めながらボソッと呟くと、私はボロボロの体を必死に動かし立ち上がる。
私のその行動が多少気に入らなかったのか、父と母は不快そうな顔を見せた。
それぞれがそれぞれ大事な者たちがいる。
でも ” 悪 ” にはそれがないんだ。
そこには誰もいない。
自分という存在以外は。
守備隊や私を前にして、動けずにいる周りへと視線を回し、私はフッ……と笑う。
「 責めるべきは……自分の大事なモノを守る善人では……ない……。
それを害そうとする…… ” 悪 ” ……だ。
戦うべき相手を……私は……間違えない。 」
「 はぁ~?何をブツブツ言ってんだぁ~?
殴られすぎて、頭が馬鹿になっちまったのかぁ~? 」
一番近くにいた父と母のお仲間の一人が、誂うような表情を浮かべながら私に近づいてきたので……。
────カンッ。
私はそいつの剣のさやを蹴る。
すると、そこに収まっていた剣が抜け上に飛び出したので────私はそれを掴んで、そのままそいつの足を斬ってやった。
「 ギャッ!!!! 」
一瞬の出来事に短い悲鳴を上げたそいつは、そのままズデーン!!と倒れてしまい、その後は続く激痛に大きな叫び声を上げながら転がり回る。
それを無表情で見下ろし鼻で笑ってやると、他のお仲間たちが一斉に襲いかかってきたが……この程度の相手ならどうってことない。
私に向かって振り下ろされた剣を軽々と避けると、そのままそいつの懐へ。
そして腹を蹴り体を沈ませると、続けて髪を鷲掴み膝で顔を蹴る……。
足を斬って手を斬って、殴って殴って────……。
血だらけで大きく顔を歪ませ、苦しむ父と母のお仲間たち。
その姿を見ている私が、今の瞬間考える事は────。
最高っ!!!
心の奥底にある ” 何か ” が、歓喜する感覚が体中に染み渡る。
元々私と共に生まれ落ちた性質。
多分父と母も持って生まれたであろう、他に暴力を振るうことで満たされる狂った心。
こうして暴力で人を傷つけていると感じる快楽に夢中になりながら、私は悟る。
< 淫妖血人の資質> (先天スキル)
< ブラッティー・セックス >
体内で自信の血の性質を自由に変え、相手を魅了する匂いを発する血を創り出すことができる特殊型創生スキル
この能力のせいで、母は今までスルリと罪から逃れてきた。
モンスターを操り、人を襲っても……それを証明するのが難しいからだ。
” くそ……くそ……くそ……くそ……っ! ”
私はズタボロの状態のまま地面に横たわったまま、次から次へと悔しさや怒りの感情に身を震わせた。
せっかく自分が目指したい道が見つかったのに。
結局 ” 悪 ” によって、その道は閉ざされる。
────ここで終わりなのか?私は……。
目の前では、まだ反抗的な態度をとっている守備隊の一人を見せしめの様に最初に吊るため、首を掴みながら縄を掛け仲間たちに指示する父の姿が見えた。
こんなクソ野郎の好きにさせるものかと、グッ!と拳を握ったその時……突然大きな声が上がる。
「 やめて!!お父さんを離して!!! 」
そう怒鳴りながら前に飛び出したのは────……あのタオルを差し出してくれた少女であった。
「 ……っ!ジ……ジー……ナ……逃げ……。 」
父に首を掴まれていた男が息も絶え絶えにそう告げると、父はニヤ~と笑う。
そしてパッ!と手を離すと、守備隊の男の体はそのまま地面に崩れ落ちた。
「 へぇ~?これはこれは勇ましくて可愛らしいお嬢さんだ。
親と子の絆は尊し……だもんな~?♡
俺はイシュル様を崇拝しているのでぇ~ここはその通りにしないと♡ 」
チチッはご機嫌でそう言いながら、少女へと近づき、胸ぐらを掴んでその小さな体を持ち上げる。
「 ……うぅ……っ! 」
苦しそうに喘ぐ少女を見て、街の人たちが止めようとしたが、恐怖に固まり動けない様だ。
「 ジーナ……っ!!────グッ……っ!!! 」
「 はいはい~い。そのままそのまま♡
これからが楽しいんだから、邪魔しないでよね~? 」
直ぐにその少女……ジーナの父親らしい、守備隊の男は倒れたまま手を伸ばしたが……それを母が思い切り踏み潰す。
そしてそれが合図であったかの様に、父と母、そしてその仲間たちが大声で笑いだした。
「 助けたいヤツはご自由に~。
その代わり、自分と~自分の家族と~友人が~もしかして最初の犠牲者になるかも……な?
それにぃ~関係ないこいつらが< 貪食・アナコンダ >に食われている間に、自分と自分の大事な奴らは逃げられるかもしれねぇぜ~?
ラッキーラッキー! 」
それによってシーン……と静まり返った周りの人たちを見て、父と母、そして他のお仲間達は、更に大声を上げて笑う。
それをボンヤリと見つめながら、私はフッ……と、以前に見たあの地獄の様な場所を思い出し────可哀想にと思った。
そこには辛いと悲しいしかないから……その方法でしか幸せになれないんだもんな?
想いを受け取るための腕はとっくになくしてしまっているから。
「 ……ご愁傷さま。 」
もう二度と受け取れない父と母を睨み詰めながらボソッと呟くと、私はボロボロの体を必死に動かし立ち上がる。
私のその行動が多少気に入らなかったのか、父と母は不快そうな顔を見せた。
それぞれがそれぞれ大事な者たちがいる。
でも ” 悪 ” にはそれがないんだ。
そこには誰もいない。
自分という存在以外は。
守備隊や私を前にして、動けずにいる周りへと視線を回し、私はフッ……と笑う。
「 責めるべきは……自分の大事なモノを守る善人では……ない……。
それを害そうとする…… ” 悪 ” ……だ。
戦うべき相手を……私は……間違えない。 」
「 はぁ~?何をブツブツ言ってんだぁ~?
殴られすぎて、頭が馬鹿になっちまったのかぁ~? 」
一番近くにいた父と母のお仲間の一人が、誂うような表情を浮かべながら私に近づいてきたので……。
────カンッ。
私はそいつの剣のさやを蹴る。
すると、そこに収まっていた剣が抜け上に飛び出したので────私はそれを掴んで、そのままそいつの足を斬ってやった。
「 ギャッ!!!! 」
一瞬の出来事に短い悲鳴を上げたそいつは、そのままズデーン!!と倒れてしまい、その後は続く激痛に大きな叫び声を上げながら転がり回る。
それを無表情で見下ろし鼻で笑ってやると、他のお仲間たちが一斉に襲いかかってきたが……この程度の相手ならどうってことない。
私に向かって振り下ろされた剣を軽々と避けると、そのままそいつの懐へ。
そして腹を蹴り体を沈ませると、続けて髪を鷲掴み膝で顔を蹴る……。
足を斬って手を斬って、殴って殴って────……。
血だらけで大きく顔を歪ませ、苦しむ父と母のお仲間たち。
その姿を見ている私が、今の瞬間考える事は────。
最高っ!!!
心の奥底にある ” 何か ” が、歓喜する感覚が体中に染み渡る。
元々私と共に生まれ落ちた性質。
多分父と母も持って生まれたであろう、他に暴力を振るうことで満たされる狂った心。
こうして暴力で人を傷つけていると感じる快楽に夢中になりながら、私は悟る。
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