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第四十六章
1453 化け物だ
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( オリビア )
自分が持っている ” 力 ” を思い出し、父は優勢を思い出したらしい。
また脅す様に少年に言ったが、やはり少年は随分と余裕そうに耳を穿っていた指を前に出し、フッと息を吹きかけた。
「 あ~ハイハイ。 ” 数の力 ” ってヤツね。
” ママ~あの人が虐めるからたちゅけてよ~! ” って泣きつくヤツだろ、それ。
はっず~。
────で?それってどこにいんの?
何なら今すぐ呼べよ、うすのろ。 」
「 ────~っ~~っ!!!! 」
怒りにワナワナと震える父と母だったが、母が直ぐに通信用魔道具を取り出し、それに呼びかけた。
まさか!仲間を……!?
私や街の者たちがギクッと体を震わせたが────何故かあちらからの応答がなく、ザー……ザー……という、ただの通信エラー音がなるだけであった。
「 えっ……?な、なんで……?? 」
「 ────おいっ!!何やってんだよ!!
一個繋がらねぇなら、他の支部にいる奴らに連絡をとればいいだろうがっ!! 」
呆然とする母の横で父が怒鳴るが、母はそれに苛立った様子で「 全部連絡したのよっ!!本部だって連絡したのにっ……!! 」と怒鳴り返す。
そんな啀み合う二人の姿を見て、また笑った少年はニヤニヤ誂う様な口調で二人に言った。
「 わりぃな~。ママたちは全員ココにいるから連絡はつかねぇんだわ~。 」
それを言い終わった後、少年はパチンッと指を弾く。
すると、突然宙に沢山の絵画が出現し、空一面を覆った。
絵の数はザッと見ても500……いや、1000を超える数あって、それだけでも異様な光景だというのに、描かれている絵自体が全て恐ろしいモノであったため、その場は恐怖に支配される。
「 なんだ……?あの気持ち悪い絵達は……? 」
それを見た街の人達の中には吐き気を催した者たちも多くいるようで、そこら中から嗚咽音が聞こえた。
私もその気持ち悪さに吐き気がして、口元を覆う。
磔にされて火あぶりされて叫んでいる男の絵。
溶岩の様なモノに体を沈められ皮膚がドロドロの女の絵。
沢山の針に刺されて血だらけの男の絵に、巨大なモンスターに食われている女の絵……。
まるで地獄の風景を描いている様な絵で、その描かれている人間は、全員苦しみに大きく顔を歪めている。
更に────……。
《 ……あ……あぁぁ……うぅ…………。 》
《 ……ぎ……あああああ……たす……け……。 》
なんと絵からうめき声まで聞こえてくるではないか!
これにはゾォォ~!と背筋を凍らせ、体中に震えが走った。
< ???の資質 >
< 残虐絵画館 >
自身の思い描いた絵画の中に人を閉じ込める事ができる空間系特殊スキル
閉じ込められた人間は、その絵画の行動しか取れず、術者が術を解かない限り、その中から脱出できない
ただし、精神汚染度が一定以下の者には使用できず、かつ拘束時間は精神汚染度の強さに比例する
苦しみもがく絵の中の人間は、よく見れば少しだけ動いていて、カシャッ!カシャッ!とまるで紙芝居の様に絵が変わっている。
そして全員がまるでこちらが見えている様に、ギョロッ!とコチラを見て、救いを求めて手を伸ばしてきた。
「 ────ひっ!! 」
ジーナが恐怖に震えながら尻もちをつき、街の人達の中からは悲鳴が聞こえる。
しかし、父と母は恐怖以上に驚きが強かったのか……目と口を大きく開きワナワナと震えていた。
「 な……仲間たちが……どうして絵の中に……? 」
「 う……そでしょ……?まさか……全員……? 」
仲間……??
まさか……あの絵の中の人物達は【 ロスウェル商会 】の……。
「 そんな……馬鹿な……。
だって……あんな……誰もどうしようもできない巨大組織だぞ……?
それを一人で……。 」
信じられない出来事に、私は思わず足を後ろに引いた。
揃いも揃っってクズばかりだったが、実力は確かなモノだったはず。
それをこんなにあっさり捕まえてしまうとは……。
足を引いたまま必死に踏ん張っていたのだが、その少年は絵の中の苦しみ藻掻く人々の様子を見てゲラゲラと大声で笑った後、突然つまんなそうに一枚の絵を見上げた。
「 あ~あ。この中では一応マシなクズが自由になっちまうな~。
クソつまんねぇぇぇ~。 」
ハァ~と心底嫌そうにため息をついた少年。
その視線を追うと、そこに描かれていたのは、黒いフードを深く被った男たちが一人の男に拷問をしている絵であった。
その絵がドクン……ドクン……とまるで心臓が鼓動する様に震えた直後……なんと絵から大量の血と、ぐちゃぐちゃな肉塊の様な人間が飛び出してきたのだ。
「 き……きゃあああぁぁぁ!!! 」
「 うわぁぁぁぁぁぁ────!!! 」
あちらこちらから悲鳴が聞こえる中、その肉の固まりはピクピクと動き、そして……。
「 ……やっと……苦し……終……わ…………。
…………。 」
そうボソッと呟き、そのまま動かなくなる。
そしてそれがいた絵の方を恐る恐る見ると────拷問久具を持った黒フードの男達が、恐ろしい目でこちらを睨んでいた。
これには父も母も恐怖した様で、ガクガクと足を震わせていたが、少年はつまんなそうにブツブツ文句を言いながら、まるでボールみたいにその肉の固まりを蹴る。
自分が持っている ” 力 ” を思い出し、父は優勢を思い出したらしい。
また脅す様に少年に言ったが、やはり少年は随分と余裕そうに耳を穿っていた指を前に出し、フッと息を吹きかけた。
「 あ~ハイハイ。 ” 数の力 ” ってヤツね。
” ママ~あの人が虐めるからたちゅけてよ~! ” って泣きつくヤツだろ、それ。
はっず~。
────で?それってどこにいんの?
何なら今すぐ呼べよ、うすのろ。 」
「 ────~っ~~っ!!!! 」
怒りにワナワナと震える父と母だったが、母が直ぐに通信用魔道具を取り出し、それに呼びかけた。
まさか!仲間を……!?
私や街の者たちがギクッと体を震わせたが────何故かあちらからの応答がなく、ザー……ザー……という、ただの通信エラー音がなるだけであった。
「 えっ……?な、なんで……?? 」
「 ────おいっ!!何やってんだよ!!
一個繋がらねぇなら、他の支部にいる奴らに連絡をとればいいだろうがっ!! 」
呆然とする母の横で父が怒鳴るが、母はそれに苛立った様子で「 全部連絡したのよっ!!本部だって連絡したのにっ……!! 」と怒鳴り返す。
そんな啀み合う二人の姿を見て、また笑った少年はニヤニヤ誂う様な口調で二人に言った。
「 わりぃな~。ママたちは全員ココにいるから連絡はつかねぇんだわ~。 」
それを言い終わった後、少年はパチンッと指を弾く。
すると、突然宙に沢山の絵画が出現し、空一面を覆った。
絵の数はザッと見ても500……いや、1000を超える数あって、それだけでも異様な光景だというのに、描かれている絵自体が全て恐ろしいモノであったため、その場は恐怖に支配される。
「 なんだ……?あの気持ち悪い絵達は……? 」
それを見た街の人達の中には吐き気を催した者たちも多くいるようで、そこら中から嗚咽音が聞こえた。
私もその気持ち悪さに吐き気がして、口元を覆う。
磔にされて火あぶりされて叫んでいる男の絵。
溶岩の様なモノに体を沈められ皮膚がドロドロの女の絵。
沢山の針に刺されて血だらけの男の絵に、巨大なモンスターに食われている女の絵……。
まるで地獄の風景を描いている様な絵で、その描かれている人間は、全員苦しみに大きく顔を歪めている。
更に────……。
《 ……あ……あぁぁ……うぅ…………。 》
《 ……ぎ……あああああ……たす……け……。 》
なんと絵からうめき声まで聞こえてくるではないか!
これにはゾォォ~!と背筋を凍らせ、体中に震えが走った。
< ???の資質 >
< 残虐絵画館 >
自身の思い描いた絵画の中に人を閉じ込める事ができる空間系特殊スキル
閉じ込められた人間は、その絵画の行動しか取れず、術者が術を解かない限り、その中から脱出できない
ただし、精神汚染度が一定以下の者には使用できず、かつ拘束時間は精神汚染度の強さに比例する
苦しみもがく絵の中の人間は、よく見れば少しだけ動いていて、カシャッ!カシャッ!とまるで紙芝居の様に絵が変わっている。
そして全員がまるでこちらが見えている様に、ギョロッ!とコチラを見て、救いを求めて手を伸ばしてきた。
「 ────ひっ!! 」
ジーナが恐怖に震えながら尻もちをつき、街の人達の中からは悲鳴が聞こえる。
しかし、父と母は恐怖以上に驚きが強かったのか……目と口を大きく開きワナワナと震えていた。
「 な……仲間たちが……どうして絵の中に……? 」
「 う……そでしょ……?まさか……全員……? 」
仲間……??
まさか……あの絵の中の人物達は【 ロスウェル商会 】の……。
「 そんな……馬鹿な……。
だって……あんな……誰もどうしようもできない巨大組織だぞ……?
それを一人で……。 」
信じられない出来事に、私は思わず足を後ろに引いた。
揃いも揃っってクズばかりだったが、実力は確かなモノだったはず。
それをこんなにあっさり捕まえてしまうとは……。
足を引いたまま必死に踏ん張っていたのだが、その少年は絵の中の苦しみ藻掻く人々の様子を見てゲラゲラと大声で笑った後、突然つまんなそうに一枚の絵を見上げた。
「 あ~あ。この中では一応マシなクズが自由になっちまうな~。
クソつまんねぇぇぇ~。 」
ハァ~と心底嫌そうにため息をついた少年。
その視線を追うと、そこに描かれていたのは、黒いフードを深く被った男たちが一人の男に拷問をしている絵であった。
その絵がドクン……ドクン……とまるで心臓が鼓動する様に震えた直後……なんと絵から大量の血と、ぐちゃぐちゃな肉塊の様な人間が飛び出してきたのだ。
「 き……きゃあああぁぁぁ!!! 」
「 うわぁぁぁぁぁぁ────!!! 」
あちらこちらから悲鳴が聞こえる中、その肉の固まりはピクピクと動き、そして……。
「 ……やっと……苦し……終……わ…………。
…………。 」
そうボソッと呟き、そのまま動かなくなる。
そしてそれがいた絵の方を恐る恐る見ると────拷問久具を持った黒フードの男達が、恐ろしい目でこちらを睨んでいた。
これには父も母も恐怖した様で、ガクガクと足を震わせていたが、少年はつまんなそうにブツブツ文句を言いながら、まるでボールみたいにその肉の固まりを蹴る。
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