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第四十六章
1452 天敵同士
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( オリビア )
「 もう十分楽しんだだろう?
だから今度はお前が楽しませる番って事だ。
金だって同じ。
借りて豪遊した後は、取り立てが待ってるって事よ。
そんな簡単な事も分かんねぇとか……ホントバカなゴミクズ野郎だな、お前。 」
「 ────あぁっ!?なんだと!!このクソガキが。
ぶっ殺すぞ。 」
得体の知れない相手に恐怖はあれど、ゴミクズとまで言われては怒りが上回った様だ。
完全に戦闘態勢に入った父が、強化スキルを発動する。
< 狂闘人の資質 > ( 先天スキル )
< 凶悪狂化 >
自身の負の感情と比例したステータスUPをすることができる強化スキル
更に自身の精神汚染度が高い程、上昇率はUPする
この状態は、戦闘終了時、又は自身の体力値が一定以下になるまで解除されない
「 ククッ。こうなった俺はもう止められないぜ~?
生意気な事を言った事を後悔しろ!!このクソガキがぁぁぁぁぁ!!!! 」
父は剣を片手に、そのまま少年に向かって走ろうとしたのだが……突然、地面にある父の影に巨大な目玉と大きな口が現れた。
────ギョロッ!!!
そしてその目は父を睨みつけ、更に口は限界まで開けられゲラゲラと笑いだしたのだ!
「 ────っ!!!??ヒィ!!! 」
その恐ろしい顔に父も母も短い悲鳴を漏らしたが、その影は勢いよく起き上がり、一瞬で剣を握っている父の手をパクリッ!!と食べてしまう。
その瞬間、父の手からは赤い血がブシャ────!!と勢いよく飛び出した。
「 ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ────!!!!
手が……俺の手がぁぁぁぁぁ!!!! 」
無くなってしまった手を抑え、なんとか止血する父と、青ざめて固まる母。
そして悲鳴も上げられず恐怖で震える街の人々を見て、少年は腹を抱えて大笑いしていた。
その姿は────……街の人々を苦しめて楽しんでいた父と母ソックリだ。
< ???の資質 >
< 影パズル >
影に様々な器官をくっつけ、パズルのように組み替える事ができる特殊スキル
その強さ、精度は術者のレベルによる
こいつは敵だ!
このままでは街の人まで……っ!!
私が急いでその少年に攻撃を仕掛けようとした、その瞬間……ヘンドリクがサッ!と手を前に出し、私の行動を止める。
「 大丈夫だ。動くでない。 」
「 ────は?だって……。 」
一体何が大丈夫か分からず困惑したが、ヘンドリクの顔は確信に満ちていて有無を言わさぬ強さがあった。
「 …………。 」
それが何故かは分からない。
しかし、父に一撃で致命傷を与える程の実力者に敵うワケがないと冷静に考え、震えながら私はその少年を見つめた。
その直ぐ側では、悲鳴を上げていた父が回復薬を手に振りかけ完全に血を止めている。
「 クソっ!クソっ!クソっ!クソぉぉぉぉ!!!
てめぇ一体何のスキルを使いやがったぁぁぁぁ!!!
それに分かってんのか!?
俺にこんな事をすれば、てめぇの大事なモンが全て消える事になるからな!!
もう後悔しても遅せぇぞ!! 」
フーッ!フーッ!!と荒い息をつきながら、父が怒鳴り散らした。
父を倒して終わりでない事を知っている私は顔を顰めたが……少年はつまんなそうに耳をほじりながらニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
「 大事なモノ?ねぇ~よ。そんなモン。
お前も同じなんだから……分かるだろう? 」
ニヤついた笑みを浮かべたままあっさりとそう答えた少年を見て、父と母は汗をボタボタと垂らす。
同じ……。
あいつは、多分父と母の様な人間同様、大事なモノが存在しない世界の住人……つまりは己の快楽が一番大事な、完全なる ” 悪 ” の存在であるという事か?
私は少年と父と母を交互に見て、流れ落ちる汗をピッ!と親指で弾いた。
悪と悪の戦いはとても単純だ。
強いヤツが勝つ。
ただそれだけ。
「 お互い天敵といえる関係だな……。 」
誂う様な口ぶりでそう言ってやると、ヘンドリクが小さく吹き出す。
そしてその後は、少年の方を見つめ……ポツリと呟いた。
「 まさか……こんな場所で出会えるとは……。
……アレは本当に子供……いや、” 人 ” なのか……? 」
「 …………。 」
私も同意見だったため、神妙な顔で黙る。
感じられる存在感が、まるで人ではない何かの様。
しかし、神などでは断じてない。
こんな恐怖という感覚を常に与えてくる存在は……。
未だ体中に ” 逃げろ! ” という感覚を与えてくる少年。
ザッ!と青ざめた私とは対照的に、父は顔を真っ赤にして怒鳴りだした。
「 だったらてめぇを地の果てまで追いかけてやるからなぁぁ!!
俺達の商売は舐められたら終わりなんだよ!
だから仲間総出でお前を必ず殺す。
たった一人で ” 数の力 ” に敵うとでも思ってんのか?
国中に散らばる俺達の仲間がてめぇに復讐するからな。
逃げられると思うなよ?クソガキがっ!! 」
「 もう十分楽しんだだろう?
だから今度はお前が楽しませる番って事だ。
金だって同じ。
借りて豪遊した後は、取り立てが待ってるって事よ。
そんな簡単な事も分かんねぇとか……ホントバカなゴミクズ野郎だな、お前。 」
「 ────あぁっ!?なんだと!!このクソガキが。
ぶっ殺すぞ。 」
得体の知れない相手に恐怖はあれど、ゴミクズとまで言われては怒りが上回った様だ。
完全に戦闘態勢に入った父が、強化スキルを発動する。
< 狂闘人の資質 > ( 先天スキル )
< 凶悪狂化 >
自身の負の感情と比例したステータスUPをすることができる強化スキル
更に自身の精神汚染度が高い程、上昇率はUPする
この状態は、戦闘終了時、又は自身の体力値が一定以下になるまで解除されない
「 ククッ。こうなった俺はもう止められないぜ~?
生意気な事を言った事を後悔しろ!!このクソガキがぁぁぁぁぁ!!!! 」
父は剣を片手に、そのまま少年に向かって走ろうとしたのだが……突然、地面にある父の影に巨大な目玉と大きな口が現れた。
────ギョロッ!!!
そしてその目は父を睨みつけ、更に口は限界まで開けられゲラゲラと笑いだしたのだ!
「 ────っ!!!??ヒィ!!! 」
その恐ろしい顔に父も母も短い悲鳴を漏らしたが、その影は勢いよく起き上がり、一瞬で剣を握っている父の手をパクリッ!!と食べてしまう。
その瞬間、父の手からは赤い血がブシャ────!!と勢いよく飛び出した。
「 ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ────!!!!
手が……俺の手がぁぁぁぁぁ!!!! 」
無くなってしまった手を抑え、なんとか止血する父と、青ざめて固まる母。
そして悲鳴も上げられず恐怖で震える街の人々を見て、少年は腹を抱えて大笑いしていた。
その姿は────……街の人々を苦しめて楽しんでいた父と母ソックリだ。
< ???の資質 >
< 影パズル >
影に様々な器官をくっつけ、パズルのように組み替える事ができる特殊スキル
その強さ、精度は術者のレベルによる
こいつは敵だ!
このままでは街の人まで……っ!!
私が急いでその少年に攻撃を仕掛けようとした、その瞬間……ヘンドリクがサッ!と手を前に出し、私の行動を止める。
「 大丈夫だ。動くでない。 」
「 ────は?だって……。 」
一体何が大丈夫か分からず困惑したが、ヘンドリクの顔は確信に満ちていて有無を言わさぬ強さがあった。
「 …………。 」
それが何故かは分からない。
しかし、父に一撃で致命傷を与える程の実力者に敵うワケがないと冷静に考え、震えながら私はその少年を見つめた。
その直ぐ側では、悲鳴を上げていた父が回復薬を手に振りかけ完全に血を止めている。
「 クソっ!クソっ!クソっ!クソぉぉぉぉ!!!
てめぇ一体何のスキルを使いやがったぁぁぁぁ!!!
それに分かってんのか!?
俺にこんな事をすれば、てめぇの大事なモンが全て消える事になるからな!!
もう後悔しても遅せぇぞ!! 」
フーッ!フーッ!!と荒い息をつきながら、父が怒鳴り散らした。
父を倒して終わりでない事を知っている私は顔を顰めたが……少年はつまんなそうに耳をほじりながらニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
「 大事なモノ?ねぇ~よ。そんなモン。
お前も同じなんだから……分かるだろう? 」
ニヤついた笑みを浮かべたままあっさりとそう答えた少年を見て、父と母は汗をボタボタと垂らす。
同じ……。
あいつは、多分父と母の様な人間同様、大事なモノが存在しない世界の住人……つまりは己の快楽が一番大事な、完全なる ” 悪 ” の存在であるという事か?
私は少年と父と母を交互に見て、流れ落ちる汗をピッ!と親指で弾いた。
悪と悪の戦いはとても単純だ。
強いヤツが勝つ。
ただそれだけ。
「 お互い天敵といえる関係だな……。 」
誂う様な口ぶりでそう言ってやると、ヘンドリクが小さく吹き出す。
そしてその後は、少年の方を見つめ……ポツリと呟いた。
「 まさか……こんな場所で出会えるとは……。
……アレは本当に子供……いや、” 人 ” なのか……? 」
「 …………。 」
私も同意見だったため、神妙な顔で黙る。
感じられる存在感が、まるで人ではない何かの様。
しかし、神などでは断じてない。
こんな恐怖という感覚を常に与えてくる存在は……。
未だ体中に ” 逃げろ! ” という感覚を与えてくる少年。
ザッ!と青ざめた私とは対照的に、父は顔を真っ赤にして怒鳴りだした。
「 だったらてめぇを地の果てまで追いかけてやるからなぁぁ!!
俺達の商売は舐められたら終わりなんだよ!
だから仲間総出でお前を必ず殺す。
たった一人で ” 数の力 ” に敵うとでも思ってんのか?
国中に散らばる俺達の仲間がてめぇに復讐するからな。
逃げられると思うなよ?クソガキがっ!! 」
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