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第四十六章
1455 少年の正体
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( オリビア )
< ???の資質 >
< 悪神の手 >
大量の資質と現在発現しているスキルの全てを奪う特殊型???スキル
ただし、自身のレベル以上の存在及び、一定以下の精神汚染度の者たちからは奪う事ができない
震える声でそう尋ねる母にニッコリ笑顔を見せた少年は、戯けるように両手を広げた。
「 御名答~♡
” 力 ” を使って好きに生きてきた人間が、その ” 力 ” を失う……それほど辛い事はねぇよなぁ~。
なぁなぁ、今どんな気持ちだ?
絶望だよな?悔しい?憎い?悲しい?
俺はめちゃくちゃ楽しい!
人の絶望に塗れた顔を見ると、最高に気分が高まるんだわ~ハハハハハッ!!! 」
「 そ……そんなはず……そんなはずはねぇっ!!!!
俺は……俺は……っ!! 」
父はブルブル震える手で剣を振るが……そこにいつものキレとスピードはなく、まるで素人の子供が振る剣の様。
本当に力を失っている!!
それを正確に理解した父と母は、突然ヘンドリクの方を向き、怒鳴り始めた。
「 おいっ!!クソジジィ!!
俺達を助けろ!!!正義の味方様なら当然助けるよなぁ!!? 」
「 そ、そうよっ!!!
わっ、私達、何にもしてないのに、あいつが攻撃してきたのよ!!
なんなら依頼料も出してあげるから!!
だからあいつを倒して私達を助けなさい!! 」
もはや言葉も出ない手の平返し。
これもクズの常套手段。
憐れみを誘って時には泣いて、土下座して……。
善人の罪悪感につけ込み、助けて貰ったら、またアッサリ裏切る。
こいつらにとって善人の優しい心とやらは上手く使える道具なのだから、この行動は何も悪い事ではない ” 正しい事 ” なんだろうと思う。
ヘンドリクは、満面の笑みを浮かべながらそんな父と母に言った。
「 スマンのぉ~。
最近歳をとってきたせいか、耳も聞こえづらくなってきてな~。
なぁ~んも聞こえん。 」
「 は……はぁぁぁぁ!!??
ふっざけんなよっ!!このクソじじぃ!!!
こんな事、絶対間違ってんだろっ!!? 」
「 こっちは被害者なのにっ!!
絶対おかしい!!こんな卑怯な……っ!! 」
父と母の自分という存在が中心の世界にとって、今の状況はおかしい事。
だからこの助けを求める姿がおかしい事だとは、本気で思っていないのだ。
自分たちを見つめる街の人々の冷たい視線の理由すら分からない。
こうなってしまえば、もう ” 救う ” という概念すらもないんだ……。
二人はその場の全員が自分たちに向けるその視線に苛立ちながら、最後に私の方を見た。
そして────私を散々殴り続けてきた、その手を伸ばす。
「 お前は俺を見捨てないよな?
だって唯一の父親だもんな? 」
「 私が生んであげたんだから、恩があるわよね~? 」
当然の事の様に自分の世界観を語る奴らに……私はフッと鼻で笑っていった。
「 とっとと死ね。
────クソ野郎共が。 」
言葉を失った父と母を見てまた楽しそうに笑った少年は、立ち尽くすしかできない両親を指差す。
すると両親の周りに、地獄の様な場所が書かれた絵画が沢山現れた。
「 さぁさぁ、俺を長~く楽しませてくれよ?
これから沢山、沢山時間がありそうだから、とりあえずフルコースでいっとくか。
死ぬまでに何周できるかな~♬ 」
「 や……やめてくれ……たっ、頼むから……。 」
「 お、お願い……今回だけは……。 」
ガクガク震えながら懇願する両親を見て……やはり少年は心の底から嬉しそうに笑い、指を振る。
すると両親は絶望の顔をして大声で叫んだ。
「 嫌だぁぁぁぁぁ────!!!俺は……俺はこんな事で終わるはずはぁぁぁぁっ!! 」
「 いやぁぁぁぁぁ!!!止めて!止めて!!!
心を入れ替えるから止めてよぉぉぉぉ────!!! 」
両親は、絵画から出できた黒い手に体を捕まれ絵の中へ。
悲痛な叫びを残して消えてしまった。
「 入れ替える心なんざ、もうないだろうに……。 」
ボソッと呟き憎き敵の最後を見届けてやると、一瞬で空中に浮かんでいた絵画達は消え、更に少年までも消えてしまい、慌ててキョロキョロと周囲を探す。
しかし少年のあの恐怖を与えてくる気配も消えさり、その場はまるで最初から誰もいなかった様になった。
「 アイツは……どこに……?? 」
「 ……ふぅ……。やはり行ってしまったか……。 」
ヘンドリクは何か知っているようだったので、私がモノ言いたげに見上げると、ヘンドリクは困った様に頭を掻く。
「 あやつは少し前から全国にフラッと現れては、ああして大量の人間を殺している殺人者だ。
勿論、重犯罪者として指名手配もされているが……まぁ、捕まえるのは不可能じゃろうな。
あれを本気で捕まえようとすれば、ヘタをすれば国の戦力がごっそり削られてしまうだろう。
そうなれば、チャンスと見たドロティア帝国に攻められてしまうからの~。 」
「 ……アイツは何者なんだ?
それにそんなに人を殺す目的は……? 」
ゴクリと喉を鳴らしながらそう尋ねたが、ヘンドリクは首を横に振った。
< ???の資質 >
< 悪神の手 >
大量の資質と現在発現しているスキルの全てを奪う特殊型???スキル
ただし、自身のレベル以上の存在及び、一定以下の精神汚染度の者たちからは奪う事ができない
震える声でそう尋ねる母にニッコリ笑顔を見せた少年は、戯けるように両手を広げた。
「 御名答~♡
” 力 ” を使って好きに生きてきた人間が、その ” 力 ” を失う……それほど辛い事はねぇよなぁ~。
なぁなぁ、今どんな気持ちだ?
絶望だよな?悔しい?憎い?悲しい?
俺はめちゃくちゃ楽しい!
人の絶望に塗れた顔を見ると、最高に気分が高まるんだわ~ハハハハハッ!!! 」
「 そ……そんなはず……そんなはずはねぇっ!!!!
俺は……俺は……っ!! 」
父はブルブル震える手で剣を振るが……そこにいつものキレとスピードはなく、まるで素人の子供が振る剣の様。
本当に力を失っている!!
それを正確に理解した父と母は、突然ヘンドリクの方を向き、怒鳴り始めた。
「 おいっ!!クソジジィ!!
俺達を助けろ!!!正義の味方様なら当然助けるよなぁ!!? 」
「 そ、そうよっ!!!
わっ、私達、何にもしてないのに、あいつが攻撃してきたのよ!!
なんなら依頼料も出してあげるから!!
だからあいつを倒して私達を助けなさい!! 」
もはや言葉も出ない手の平返し。
これもクズの常套手段。
憐れみを誘って時には泣いて、土下座して……。
善人の罪悪感につけ込み、助けて貰ったら、またアッサリ裏切る。
こいつらにとって善人の優しい心とやらは上手く使える道具なのだから、この行動は何も悪い事ではない ” 正しい事 ” なんだろうと思う。
ヘンドリクは、満面の笑みを浮かべながらそんな父と母に言った。
「 スマンのぉ~。
最近歳をとってきたせいか、耳も聞こえづらくなってきてな~。
なぁ~んも聞こえん。 」
「 は……はぁぁぁぁ!!??
ふっざけんなよっ!!このクソじじぃ!!!
こんな事、絶対間違ってんだろっ!!? 」
「 こっちは被害者なのにっ!!
絶対おかしい!!こんな卑怯な……っ!! 」
父と母の自分という存在が中心の世界にとって、今の状況はおかしい事。
だからこの助けを求める姿がおかしい事だとは、本気で思っていないのだ。
自分たちを見つめる街の人々の冷たい視線の理由すら分からない。
こうなってしまえば、もう ” 救う ” という概念すらもないんだ……。
二人はその場の全員が自分たちに向けるその視線に苛立ちながら、最後に私の方を見た。
そして────私を散々殴り続けてきた、その手を伸ばす。
「 お前は俺を見捨てないよな?
だって唯一の父親だもんな? 」
「 私が生んであげたんだから、恩があるわよね~? 」
当然の事の様に自分の世界観を語る奴らに……私はフッと鼻で笑っていった。
「 とっとと死ね。
────クソ野郎共が。 」
言葉を失った父と母を見てまた楽しそうに笑った少年は、立ち尽くすしかできない両親を指差す。
すると両親の周りに、地獄の様な場所が書かれた絵画が沢山現れた。
「 さぁさぁ、俺を長~く楽しませてくれよ?
これから沢山、沢山時間がありそうだから、とりあえずフルコースでいっとくか。
死ぬまでに何周できるかな~♬ 」
「 や……やめてくれ……たっ、頼むから……。 」
「 お、お願い……今回だけは……。 」
ガクガク震えながら懇願する両親を見て……やはり少年は心の底から嬉しそうに笑い、指を振る。
すると両親は絶望の顔をして大声で叫んだ。
「 嫌だぁぁぁぁぁ────!!!俺は……俺はこんな事で終わるはずはぁぁぁぁっ!! 」
「 いやぁぁぁぁぁ!!!止めて!止めて!!!
心を入れ替えるから止めてよぉぉぉぉ────!!! 」
両親は、絵画から出できた黒い手に体を捕まれ絵の中へ。
悲痛な叫びを残して消えてしまった。
「 入れ替える心なんざ、もうないだろうに……。 」
ボソッと呟き憎き敵の最後を見届けてやると、一瞬で空中に浮かんでいた絵画達は消え、更に少年までも消えてしまい、慌ててキョロキョロと周囲を探す。
しかし少年のあの恐怖を与えてくる気配も消えさり、その場はまるで最初から誰もいなかった様になった。
「 アイツは……どこに……?? 」
「 ……ふぅ……。やはり行ってしまったか……。 」
ヘンドリクは何か知っているようだったので、私がモノ言いたげに見上げると、ヘンドリクは困った様に頭を掻く。
「 あやつは少し前から全国にフラッと現れては、ああして大量の人間を殺している殺人者だ。
勿論、重犯罪者として指名手配もされているが……まぁ、捕まえるのは不可能じゃろうな。
あれを本気で捕まえようとすれば、ヘタをすれば国の戦力がごっそり削られてしまうだろう。
そうなれば、チャンスと見たドロティア帝国に攻められてしまうからの~。 」
「 ……アイツは何者なんだ?
それにそんなに人を殺す目的は……? 」
ゴクリと喉を鳴らしながらそう尋ねたが、ヘンドリクは首を横に振った。
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