1,505 / 1,649
第四十八章
1462 戦う者達
しおりを挟む
( カルパス )
「 ジェンス王国傭兵ギルドからただいま参上! 」
「 レイティア王国傭兵ギルド、到着しました。 」
「 ガンドレイド王国傭兵ギルド、要請に応じて到着したぞ! 」
魔道路から一斉に落ちてきたのは、他種族の傭兵達。
彼らはあらかじめ私が指示を送った通りに、いくつかのグループに別れてクイーン達の前に立ち塞がった。
「 す……凄い数の傭兵達だ……。 」
「 これなら……イケるっす! 」
モルト君とニール君が拳を握って叫ぶと、人族の傭兵達全員は即座にそのグループ分けの理由を理解したらしい。
直ぐに自分たちもそれに適応したグループに分かれて配置につく。
よしっ!と私も同様に拳を握ると、突然背後から声が聞こえた。
「 有意義な情報をありがとう!
ちゃんと能力がバラけている人選をしたから任せてよ。 」
直ぐに後ろを振り返ると、そこにいたのは大きな体の狼獣人の傭兵で、手のひらを私に向ける。
私はフッと笑いながら、その手の平をバシッ!と叩いた。
「 コチラこそ助かった。
いつもありがとうございます。
────エルビス。 」
狼の獣人は、人差し指を口元につけ ” シー……。 ” と囁くと、ニッコリと嬉しそうに笑う。
「 その名を呼ぶのはそれで最後にしてね。
────ウォッホン!!
さぁさぁ!!俺は傭兵ギルドの期待のエースぅぅぅぅ~!!コージャ様だ!!
楽しい楽しいお祭りの始まりだ~!!やっほ~~っ!!!! 」
コージャは、力拳を周囲に見せつけた後、自身の担当するグループへと走っていった。
《 ギャギャギャぁぁぁぁぁぁっ!!!!! 》
クイーンは突然現れた沢山の傭兵達に驚いたのか、髪を振り乱しながら叫ぶと、そのまま柱の様に立つ魔力を体中から発生させる。
そのせいでその場はまるで台風の様な強風が吹き、堪らず私は顔を両腕で覆った。
ユニークな能力に加え、Sランクモンスターの脅威は単純なステータス値にもある。
一体その体力値は如何程のものか……、
想像がつかない!
「 ……くっ……。どうにかその能力値を可視化できれば……! 」
「 問題ありません。お任せを……! 」
強風が落ち着いて直ぐ、エルフ族の一集団から声が上がり、そのままスキルを発動。
突然クイーンの真上に巨大なボードの様なモノが浮かび上がり、獣人以外の傭兵達からは拍手が起こった。
( 合体スキル )
< 強制開示 >
一定以上の鑑定力、洞察力、推理力、精神力、鑑定経験数、戦闘経験数を持つ戦闘系資質ノ者達50人以上で発動する鑑定系スキル
対象とした敵のステータス値を強制開示し可視化する事ができる
その巨大なボードには現在のクイーンのステータス値が描かれていて、これで戦いがだいぶ楽になる!と喜んだが……その数値はやはり目を見張るもので、全員の顔に焦りと不安が浮かぶ。
「 くそ~!化け物みたいな体力値してやがるな……。 」
「 しかもダメージは均等に……ですか……。
これは骨が折れそうですね。 」
獣人族とエルフ族の傭兵達が邪魔をするクレイジー・アント達を倒しながら、考え込んでいると、ドワーフ族の傭兵達が声をあげる。
「 俺達のスキルでそれぞれのダメージ量の計算だけならできるぜ!
だが……情報を統括する奴がいねぇと無理だ! 」
( 合体スキル )
< 分配解析 >
一定以上の鑑定力、器用さ、好戦、戦闘経験数を持つ戦闘系資質の者達50人以上で発動する鑑定系スキル
対象とした敵の各ダメージ量を即座に計算し、自身の頭の中でそれを表示する事ができる
飛び交う情報の中で、この場に最も必要なスキルを持っている者達がいる事に、私は感謝した。
「 流石はエルビス。
情報に関しては右に出るものはいないな。 」
私はフッと笑いを漏らしながら、スキルを発動する。
<影従士の資質>(ユニーク固有スキル)
< 影繋ぎ >
自身の影を ” 糸 ” 状態にして、それを対象に縫い付ける事で情報コミュニティーを創り出す情報共有系スキル
共有できる人数は、自身の魔力、魔力操作、独自の世界観を持つ存在との接触経験、影響値により増やす事ができる
( 発現条件 )
一定以上の魔力、魔力操作、独自の世界観を持つ存在との接触経験、影響値を持つこと
一定以下の精神汚染度かつ、一定以上の感情ゲージ値を持っている事
私の< スキル >は、即座にその場の全員を繋ぎ、クイーンの総ダメージ量の情報を共有化すると、傭兵達からワッ!!と歓声があがった。
「 頭の中にダメージグラフみたいなのが出てきたわ!! 」
「 これなら……!! 」
全員が希望で目を光らせ攻撃しようとしたその時────……。
「 ストッ~~プッ!!! 」
突然皆の動きを止める声が上がり、全員一斉にそちらを向くと、そこにはクイーンの最初の形態の足先部分を持っているムーシェがいた。
「 最初の脱皮の前に少し千切って頂いたんだ。
こいつ体力ヤベェからさ~。
ここで全員一気にパワーUPだ! 」
ムーシェは、その足先の殻部分を一瞬で剥くと、中から姿を現したカニの身の様な赤い肉に齧り付く!
ムシャムシャと美味しそうに咀嚼する姿を見たニール君以外の全員は顔面蒼白だ。
「 はい!ごちそうさまでした!! 」
完食したムーシェがパンッ!と両手を合わせると、その場の全員に強化スキル効果が掛かった。
「 ジェンス王国傭兵ギルドからただいま参上! 」
「 レイティア王国傭兵ギルド、到着しました。 」
「 ガンドレイド王国傭兵ギルド、要請に応じて到着したぞ! 」
魔道路から一斉に落ちてきたのは、他種族の傭兵達。
彼らはあらかじめ私が指示を送った通りに、いくつかのグループに別れてクイーン達の前に立ち塞がった。
「 す……凄い数の傭兵達だ……。 」
「 これなら……イケるっす! 」
モルト君とニール君が拳を握って叫ぶと、人族の傭兵達全員は即座にそのグループ分けの理由を理解したらしい。
直ぐに自分たちもそれに適応したグループに分かれて配置につく。
よしっ!と私も同様に拳を握ると、突然背後から声が聞こえた。
「 有意義な情報をありがとう!
ちゃんと能力がバラけている人選をしたから任せてよ。 」
直ぐに後ろを振り返ると、そこにいたのは大きな体の狼獣人の傭兵で、手のひらを私に向ける。
私はフッと笑いながら、その手の平をバシッ!と叩いた。
「 コチラこそ助かった。
いつもありがとうございます。
────エルビス。 」
狼の獣人は、人差し指を口元につけ ” シー……。 ” と囁くと、ニッコリと嬉しそうに笑う。
「 その名を呼ぶのはそれで最後にしてね。
────ウォッホン!!
さぁさぁ!!俺は傭兵ギルドの期待のエースぅぅぅぅ~!!コージャ様だ!!
楽しい楽しいお祭りの始まりだ~!!やっほ~~っ!!!! 」
コージャは、力拳を周囲に見せつけた後、自身の担当するグループへと走っていった。
《 ギャギャギャぁぁぁぁぁぁっ!!!!! 》
クイーンは突然現れた沢山の傭兵達に驚いたのか、髪を振り乱しながら叫ぶと、そのまま柱の様に立つ魔力を体中から発生させる。
そのせいでその場はまるで台風の様な強風が吹き、堪らず私は顔を両腕で覆った。
ユニークな能力に加え、Sランクモンスターの脅威は単純なステータス値にもある。
一体その体力値は如何程のものか……、
想像がつかない!
「 ……くっ……。どうにかその能力値を可視化できれば……! 」
「 問題ありません。お任せを……! 」
強風が落ち着いて直ぐ、エルフ族の一集団から声が上がり、そのままスキルを発動。
突然クイーンの真上に巨大なボードの様なモノが浮かび上がり、獣人以外の傭兵達からは拍手が起こった。
( 合体スキル )
< 強制開示 >
一定以上の鑑定力、洞察力、推理力、精神力、鑑定経験数、戦闘経験数を持つ戦闘系資質ノ者達50人以上で発動する鑑定系スキル
対象とした敵のステータス値を強制開示し可視化する事ができる
その巨大なボードには現在のクイーンのステータス値が描かれていて、これで戦いがだいぶ楽になる!と喜んだが……その数値はやはり目を見張るもので、全員の顔に焦りと不安が浮かぶ。
「 くそ~!化け物みたいな体力値してやがるな……。 」
「 しかもダメージは均等に……ですか……。
これは骨が折れそうですね。 」
獣人族とエルフ族の傭兵達が邪魔をするクレイジー・アント達を倒しながら、考え込んでいると、ドワーフ族の傭兵達が声をあげる。
「 俺達のスキルでそれぞれのダメージ量の計算だけならできるぜ!
だが……情報を統括する奴がいねぇと無理だ! 」
( 合体スキル )
< 分配解析 >
一定以上の鑑定力、器用さ、好戦、戦闘経験数を持つ戦闘系資質の者達50人以上で発動する鑑定系スキル
対象とした敵の各ダメージ量を即座に計算し、自身の頭の中でそれを表示する事ができる
飛び交う情報の中で、この場に最も必要なスキルを持っている者達がいる事に、私は感謝した。
「 流石はエルビス。
情報に関しては右に出るものはいないな。 」
私はフッと笑いを漏らしながら、スキルを発動する。
<影従士の資質>(ユニーク固有スキル)
< 影繋ぎ >
自身の影を ” 糸 ” 状態にして、それを対象に縫い付ける事で情報コミュニティーを創り出す情報共有系スキル
共有できる人数は、自身の魔力、魔力操作、独自の世界観を持つ存在との接触経験、影響値により増やす事ができる
( 発現条件 )
一定以上の魔力、魔力操作、独自の世界観を持つ存在との接触経験、影響値を持つこと
一定以下の精神汚染度かつ、一定以上の感情ゲージ値を持っている事
私の< スキル >は、即座にその場の全員を繋ぎ、クイーンの総ダメージ量の情報を共有化すると、傭兵達からワッ!!と歓声があがった。
「 頭の中にダメージグラフみたいなのが出てきたわ!! 」
「 これなら……!! 」
全員が希望で目を光らせ攻撃しようとしたその時────……。
「 ストッ~~プッ!!! 」
突然皆の動きを止める声が上がり、全員一斉にそちらを向くと、そこにはクイーンの最初の形態の足先部分を持っているムーシェがいた。
「 最初の脱皮の前に少し千切って頂いたんだ。
こいつ体力ヤベェからさ~。
ここで全員一気にパワーUPだ! 」
ムーシェは、その足先の殻部分を一瞬で剥くと、中から姿を現したカニの身の様な赤い肉に齧り付く!
ムシャムシャと美味しそうに咀嚼する姿を見たニール君以外の全員は顔面蒼白だ。
「 はい!ごちそうさまでした!! 」
完食したムーシェがパンッ!と両手を合わせると、その場の全員に強化スキル効果が掛かった。
116
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
2026/3/9に発売です!書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
サブCPに人外CPはありますが、主人公は人外CPにはなりません。
(この世界での獣人は人間の種類の一つですので人外ではないです。)
ストックなくなるまでは07:10に公開
他サイトにも掲載してます
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる