1,520 / 1,649
第四十八章
1477 俺達には通じない!
しおりを挟む
( フラン )
────ぽぽぽぽっ……!
小さな狐火が空に沢山上がると、白い空の至る所にそれが燃え移り、あっという間にそれは広がっていく。
《 ぎぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁ────っ!!!!! 》
ナイト・カゲロウの大きな悲鳴が聞こえ空はまた元の黒へと戻ると……また元の大きさのナイト・カゲロウが姿を現した。
「 ────っ!!ナイト・カゲロウのフィールド消失!!
また姿を現しました!! 」
解析班からの情報に、全員がワッ!!と歓声を上げたが、ナイト・カゲロウの顔は怒りで大きく歪んでおり、まるで歯ぎしりのような音が口元から聞こえる。
どうやらそうとうご立腹の様だ。
「 お母さん、凄~い! 」
「 いいぞ~!サイモンの母ちゃん! 」
サイモン殿とレイド殿が揃って手を叩き合うと、アレン殿はニヤッと笑い、後方に向かって言った。
「 さっ、幻影魔法は潰したよ。
後は野蛮な動物さん達が頑張ってね~。 」
ヒラヒラ手を振りながらアレン殿が言うと、他のエルフの団員達がチッ!!と舌打ちした瞬間────また一斉に沢山の魔道路が開き、そこからドッ!と獣人族の戦闘員達が飛び出してくる。
「 ────なっ!!じゅ、獣人族まで……?! 」
「 おいおい、マジかよ……。 」
クルトとセリナが呆気に取られながら呟くが、全員が同じ気持ちだ。
獣人達は人族では難しい重量のある武器を持ち、前衛班がいる場所へ即座に配置についた。
「 ジェンス王国の各街の守備隊、到着致しました~! 」
武器を上に掲げて宣言した彼らは、直ぐにもうボロボロになっているクレア殿の盾の前に立ち、一斉に武器を構える。
《 ガァァァァァァァっ!!! 》
すると、赤い巨人はチャンスとばかりに大きな口を開け、高火力ビーム砲を────撃つ!!
「 ────あっ!! 」
「 危ないっ!!! 」
後衛にいるレナとルーンが叫んだが、獣人達はニヤッと不敵な笑みを浮かべた。
「 ジェンスの守備隊の守備力は世界一!
簡単に攻撃は……通さねぇよ? 」
( 合体スキル )
< 巨大獣王の仁王立ち >
一定以上の身体的能力値を持った獣人族50人以上が集まって発動可能な専用合体防御系スキル
それぞれの防御力を合計し、更に好戦、根性、好奇心、無邪気、負けん気、感情値が高い程防御力は極UPする
────ドンッ!!!!
ビーム砲は獣人族の合体スキルによって真正面から受け止められ、そのまま上空に打ち上げられると、その背後から飛び出したのは、獣人の前衛攻撃班だ。
ビームを弾かれ、次は両手をがむしゃらに振り回す赤い巨人達に向かい、それぞれが単体でその攻撃を弾き返している。
凄い力だ!
( 合体スキル )
< 巨大獣王の鉄槌 >
一定以上の攻撃力を持った獣人族50人以上が集まって発動可能な専用合体攻撃強化系スキル
それぞれの攻撃力を合計し、更に好戦、根性、好奇心、無邪気、負けん気、感情値が高い程攻撃力は極UPする
赤い巨人は攻撃を繰り出したくとも、獣人達の攻撃のせいで隙がない様だ。
その猛攻撃を見て、” おおおおおお────!! ” とそこら中から歓声が上がった。
「 流石は獣人族だ。
物理特化の彼らにとって、赤い巨人の攻撃は問題ないという事か……。 」
改めてそのタフさに驚かされる。
「 おっしゃー!!俺だって~!!! 」
獣人のレイド殿はどうやら同種達の戦いに触発されたらしく、ウズウズしながら飛び出そうとしたのだが……突然その頭に片手を乗せ、パーン!!と前に飛び出した獣人族の女性の姿が見えた。
「 ────ふぎゃっ!! 」
するとそのままレイド殿は後ろに仰け反り悲鳴を上げるが、その姿を見てその女性は意地悪い笑みを浮かべる。
「 ば~か!
弟のくせに生意気なのよ!私が先────!! 」
「 ラ、ラン姉ちゃん!? 」
赤い髪を一つに束ねて上で纏めたお団子ヘアー。
ピンッ!と立った犬の耳にフサフサ尻尾。
レイド殿に非常によく似たツリ目は、血縁関係を想像するに容易い容姿をしていた。
どうやら彼女はレイド殿の姉君らしい。
彼女はニンマリ笑いながら大剣を振り回しパパ~ッ!と先に前に走っていく。
「 あ────っ!!姉ちゃんずりぃぞっ!!! 」
レイド殿は頭から湯気を飛ばしながら、その後を追いかけ競うように赤い巨人に戦いを挑み始めた。
そのままワーワーとしょうもない言い合いをしながら攻撃する二人だったが、赤い巨人がそれをチャンスとばかりに、両手を握り叩きつけの攻撃を繰り出そうとした瞬間────随分と体格が良い男性が、そんな二人の襟首を掴んで後ろへポイッと放り投げる。
筋肉質なガシッとした体型に、頭には丸みを帯びた耳。
どうやら熊?の獣人か何かの様だ。
その男性は、振り下ろされる赤い巨人の手を難なく素手で受け止めると、そのまま強烈なパンチを繰り出した。
────ぽぽぽぽっ……!
小さな狐火が空に沢山上がると、白い空の至る所にそれが燃え移り、あっという間にそれは広がっていく。
《 ぎぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁ────っ!!!!! 》
ナイト・カゲロウの大きな悲鳴が聞こえ空はまた元の黒へと戻ると……また元の大きさのナイト・カゲロウが姿を現した。
「 ────っ!!ナイト・カゲロウのフィールド消失!!
また姿を現しました!! 」
解析班からの情報に、全員がワッ!!と歓声を上げたが、ナイト・カゲロウの顔は怒りで大きく歪んでおり、まるで歯ぎしりのような音が口元から聞こえる。
どうやらそうとうご立腹の様だ。
「 お母さん、凄~い! 」
「 いいぞ~!サイモンの母ちゃん! 」
サイモン殿とレイド殿が揃って手を叩き合うと、アレン殿はニヤッと笑い、後方に向かって言った。
「 さっ、幻影魔法は潰したよ。
後は野蛮な動物さん達が頑張ってね~。 」
ヒラヒラ手を振りながらアレン殿が言うと、他のエルフの団員達がチッ!!と舌打ちした瞬間────また一斉に沢山の魔道路が開き、そこからドッ!と獣人族の戦闘員達が飛び出してくる。
「 ────なっ!!じゅ、獣人族まで……?! 」
「 おいおい、マジかよ……。 」
クルトとセリナが呆気に取られながら呟くが、全員が同じ気持ちだ。
獣人達は人族では難しい重量のある武器を持ち、前衛班がいる場所へ即座に配置についた。
「 ジェンス王国の各街の守備隊、到着致しました~! 」
武器を上に掲げて宣言した彼らは、直ぐにもうボロボロになっているクレア殿の盾の前に立ち、一斉に武器を構える。
《 ガァァァァァァァっ!!! 》
すると、赤い巨人はチャンスとばかりに大きな口を開け、高火力ビーム砲を────撃つ!!
「 ────あっ!! 」
「 危ないっ!!! 」
後衛にいるレナとルーンが叫んだが、獣人達はニヤッと不敵な笑みを浮かべた。
「 ジェンスの守備隊の守備力は世界一!
簡単に攻撃は……通さねぇよ? 」
( 合体スキル )
< 巨大獣王の仁王立ち >
一定以上の身体的能力値を持った獣人族50人以上が集まって発動可能な専用合体防御系スキル
それぞれの防御力を合計し、更に好戦、根性、好奇心、無邪気、負けん気、感情値が高い程防御力は極UPする
────ドンッ!!!!
ビーム砲は獣人族の合体スキルによって真正面から受け止められ、そのまま上空に打ち上げられると、その背後から飛び出したのは、獣人の前衛攻撃班だ。
ビームを弾かれ、次は両手をがむしゃらに振り回す赤い巨人達に向かい、それぞれが単体でその攻撃を弾き返している。
凄い力だ!
( 合体スキル )
< 巨大獣王の鉄槌 >
一定以上の攻撃力を持った獣人族50人以上が集まって発動可能な専用合体攻撃強化系スキル
それぞれの攻撃力を合計し、更に好戦、根性、好奇心、無邪気、負けん気、感情値が高い程攻撃力は極UPする
赤い巨人は攻撃を繰り出したくとも、獣人達の攻撃のせいで隙がない様だ。
その猛攻撃を見て、” おおおおおお────!! ” とそこら中から歓声が上がった。
「 流石は獣人族だ。
物理特化の彼らにとって、赤い巨人の攻撃は問題ないという事か……。 」
改めてそのタフさに驚かされる。
「 おっしゃー!!俺だって~!!! 」
獣人のレイド殿はどうやら同種達の戦いに触発されたらしく、ウズウズしながら飛び出そうとしたのだが……突然その頭に片手を乗せ、パーン!!と前に飛び出した獣人族の女性の姿が見えた。
「 ────ふぎゃっ!! 」
するとそのままレイド殿は後ろに仰け反り悲鳴を上げるが、その姿を見てその女性は意地悪い笑みを浮かべる。
「 ば~か!
弟のくせに生意気なのよ!私が先────!! 」
「 ラ、ラン姉ちゃん!? 」
赤い髪を一つに束ねて上で纏めたお団子ヘアー。
ピンッ!と立った犬の耳にフサフサ尻尾。
レイド殿に非常によく似たツリ目は、血縁関係を想像するに容易い容姿をしていた。
どうやら彼女はレイド殿の姉君らしい。
彼女はニンマリ笑いながら大剣を振り回しパパ~ッ!と先に前に走っていく。
「 あ────っ!!姉ちゃんずりぃぞっ!!! 」
レイド殿は頭から湯気を飛ばしながら、その後を追いかけ競うように赤い巨人に戦いを挑み始めた。
そのままワーワーとしょうもない言い合いをしながら攻撃する二人だったが、赤い巨人がそれをチャンスとばかりに、両手を握り叩きつけの攻撃を繰り出そうとした瞬間────随分と体格が良い男性が、そんな二人の襟首を掴んで後ろへポイッと放り投げる。
筋肉質なガシッとした体型に、頭には丸みを帯びた耳。
どうやら熊?の獣人か何かの様だ。
その男性は、振り下ろされる赤い巨人の手を難なく素手で受け止めると、そのまま強烈なパンチを繰り出した。
111
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
2026/3/9に発売です!書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる