1,584 / 1,649
第五十一章
1541 会いに行くよ
しおりを挟む
(リーフ)
王様が一人一人巨大な肉の塊を配る姿を妄想すると、思わずプッ!と吹き出してしまう。
するとカルパスから無言の圧力を感じたので結局最後は頷いたのだが、突然カルパスがなんだか凄く嬉しそうな顔でニッコリ笑った。
「私は……いえ、我がリーフ邸の従業員一同、リーフ様を本当に尊敬しているのですよ。
だから、世に正しく評価して頂き大変嬉しく思っています。
多分……本音はそこです。
この度は誠にありがとうございました、リーフ様。」
胸に手を当てて、軽く頭を下げるカルパス。
その態度から本当に俺の事を考えてくれていたのが伝わり、そのままピョピョん!とカルパスに飛びついて、泣く!泣く!泣く~!
すると、窓の外からぴょこぴょこと、ジェーン、イザベル、アントン、クランも顔を出し、全員笑顔で手を振ってくれた。
レオンのみムスッ!としながら俺の上着を引っ張っていたが、俺は感動に震えながら「貰うもの貰ってくるから────!」と皆のために行くことを決意し……今に至る。
「うんうん。面倒だけど行くしかないよね。
でも、美味しいお肉はあの後、レオンが出してくれたし……何をもらおうか?
……お魚……キノコ……あ、でも、ダイヤ・エデンフィッシュもいるし、キノコはライキーさんがいるしな……。」
う~んう~ん……と考えたが、サッパリ欲しいモノが浮かばない。
結局歳を取ると、欲しいモノは目に見えるモノじゃなくなるんだよね~。
ほら、健康とか……さ?
ハハハ~!と笑い飛ばし、「皆の欲しいものを聞きながら考えようかな!」と軽い感じで決める。
カルパスいわく、随分と沢山の人間が報奨を直接願うその場に代表として呼ばれているらしく、それぞれが欲しいものを口にすると言っていたから。
いいなと思ったら、俺も同じモノを頼も~!
そう軽く考えたが、そもそもそんなに沢山報奨を渡して大丈夫?と思いきや……なんと、今回の戦いで得た得が随分と巨大なモノになったから余裕なのだそうだ。
まずは、全国で起きたモンスター行進にて倒したモンスター達の素材。
呪いの蝶々がモンスターをプリプリ生んだため、それ自体が莫大な財産となった様だ。
呪いに対し耐性を持っているそのモンスター達は、通常のモンスター達より質の高い素材になるらしく、そのお陰で国庫はビチョビチョに潤った。
それに対し、それぞれの領を治めている欲深い貴族の一部は、国にそれを治める事を拒否したらしいが……ニコラ王は一刀両断したらしい。
『国の一大事に動かなかった者達に、権利を訴える資格なし!
これは、国のために勇敢に戦った者達に与えるべきものだ。』────と宣言して。
「王様ならポッケナイナイする事だってできるだろうに、ちゃんと戦い抜いた功労者に配ろうなんて……ホント不正ができないまっすぐな王様だ。
そういう所、ソフィアちゃんとニコラ王は似ているな。」
物語の中とは違い、自分の『正義』の心に従い、選択していくニコラ王を想い、嬉しくてニコッと笑った。
すると、隣にいるレオンが同じく笑ったので、意識はレオンへ。
そこでフッ……とある疑問が頭の中を過る。
そういえば、レオンも呼ばれているからニコラ王と対面するのか……。
俺と同じく、レオンも呪いの蝶が舞う中、共に戦った事が評価されて同じく王宮に呼ばれている。
本来の未来では、レオンハルトとニコラ王が初めて出会うのは、高学院に上がる直前。
レオンハルトが『英雄』であると、神託があってからの事だ。
果たしてコレは大丈夫なのだろうか……?
う~ん……と悩んだが、レオンがメインの出会いではないので、大丈夫だろうと不安を振り払った。
「そうだ!いっその事、5000万……じゃなかった。金貨5000枚下さいって言ってみようかな!
そうしたらやっとリーフ邸に仕掛ける魔道具が揃う~!
まずは大きい金額から下げていくのが、交渉の秘訣だって聞いた事があるもんね~。」
これからリーフ邸を襲い、レオンハルトの右手を切った暗殺集団。
その対暗殺集団用の魔道具を買うため、現在俺は冒険者をしてお金を貯めている。
そのお金の足しにしよう!
そう決めたのだが……フッ!とある事を思い出し、そのまま考え込んでしまった。
レオンハルトの手を切った犯人……それは庭師のクランだった。
ならもしかして────……暗殺者の襲撃パターンが変わる?
「……まずいな。時期がずれなきゃいいけど……。」
「??時期ですか……?一体何の??」
思わず口に出した内容がレオンに聞こえてしまい、俺は「あ~……。」と唸り声をあげながら誤魔化そうと別の話題を出す。
「あ、そうそう、レオン。
とうとう明日、大事な用事があるからさ、準備しようか。
凄く偉い人に会いにいくんだよ。」
「???偉い人?何故ですか……??」
「それは────……。」
『お金(5000万)を貰うためだよ。』と言いかけて、ピタリと止まった。
Q・王様に会いに行く理由は?
A・お金をもらいに行くため。しかも値段交渉もします。
その様子を見たレオンの反応は……?
王様が一人一人巨大な肉の塊を配る姿を妄想すると、思わずプッ!と吹き出してしまう。
するとカルパスから無言の圧力を感じたので結局最後は頷いたのだが、突然カルパスがなんだか凄く嬉しそうな顔でニッコリ笑った。
「私は……いえ、我がリーフ邸の従業員一同、リーフ様を本当に尊敬しているのですよ。
だから、世に正しく評価して頂き大変嬉しく思っています。
多分……本音はそこです。
この度は誠にありがとうございました、リーフ様。」
胸に手を当てて、軽く頭を下げるカルパス。
その態度から本当に俺の事を考えてくれていたのが伝わり、そのままピョピョん!とカルパスに飛びついて、泣く!泣く!泣く~!
すると、窓の外からぴょこぴょこと、ジェーン、イザベル、アントン、クランも顔を出し、全員笑顔で手を振ってくれた。
レオンのみムスッ!としながら俺の上着を引っ張っていたが、俺は感動に震えながら「貰うもの貰ってくるから────!」と皆のために行くことを決意し……今に至る。
「うんうん。面倒だけど行くしかないよね。
でも、美味しいお肉はあの後、レオンが出してくれたし……何をもらおうか?
……お魚……キノコ……あ、でも、ダイヤ・エデンフィッシュもいるし、キノコはライキーさんがいるしな……。」
う~んう~ん……と考えたが、サッパリ欲しいモノが浮かばない。
結局歳を取ると、欲しいモノは目に見えるモノじゃなくなるんだよね~。
ほら、健康とか……さ?
ハハハ~!と笑い飛ばし、「皆の欲しいものを聞きながら考えようかな!」と軽い感じで決める。
カルパスいわく、随分と沢山の人間が報奨を直接願うその場に代表として呼ばれているらしく、それぞれが欲しいものを口にすると言っていたから。
いいなと思ったら、俺も同じモノを頼も~!
そう軽く考えたが、そもそもそんなに沢山報奨を渡して大丈夫?と思いきや……なんと、今回の戦いで得た得が随分と巨大なモノになったから余裕なのだそうだ。
まずは、全国で起きたモンスター行進にて倒したモンスター達の素材。
呪いの蝶々がモンスターをプリプリ生んだため、それ自体が莫大な財産となった様だ。
呪いに対し耐性を持っているそのモンスター達は、通常のモンスター達より質の高い素材になるらしく、そのお陰で国庫はビチョビチョに潤った。
それに対し、それぞれの領を治めている欲深い貴族の一部は、国にそれを治める事を拒否したらしいが……ニコラ王は一刀両断したらしい。
『国の一大事に動かなかった者達に、権利を訴える資格なし!
これは、国のために勇敢に戦った者達に与えるべきものだ。』────と宣言して。
「王様ならポッケナイナイする事だってできるだろうに、ちゃんと戦い抜いた功労者に配ろうなんて……ホント不正ができないまっすぐな王様だ。
そういう所、ソフィアちゃんとニコラ王は似ているな。」
物語の中とは違い、自分の『正義』の心に従い、選択していくニコラ王を想い、嬉しくてニコッと笑った。
すると、隣にいるレオンが同じく笑ったので、意識はレオンへ。
そこでフッ……とある疑問が頭の中を過る。
そういえば、レオンも呼ばれているからニコラ王と対面するのか……。
俺と同じく、レオンも呪いの蝶が舞う中、共に戦った事が評価されて同じく王宮に呼ばれている。
本来の未来では、レオンハルトとニコラ王が初めて出会うのは、高学院に上がる直前。
レオンハルトが『英雄』であると、神託があってからの事だ。
果たしてコレは大丈夫なのだろうか……?
う~ん……と悩んだが、レオンがメインの出会いではないので、大丈夫だろうと不安を振り払った。
「そうだ!いっその事、5000万……じゃなかった。金貨5000枚下さいって言ってみようかな!
そうしたらやっとリーフ邸に仕掛ける魔道具が揃う~!
まずは大きい金額から下げていくのが、交渉の秘訣だって聞いた事があるもんね~。」
これからリーフ邸を襲い、レオンハルトの右手を切った暗殺集団。
その対暗殺集団用の魔道具を買うため、現在俺は冒険者をしてお金を貯めている。
そのお金の足しにしよう!
そう決めたのだが……フッ!とある事を思い出し、そのまま考え込んでしまった。
レオンハルトの手を切った犯人……それは庭師のクランだった。
ならもしかして────……暗殺者の襲撃パターンが変わる?
「……まずいな。時期がずれなきゃいいけど……。」
「??時期ですか……?一体何の??」
思わず口に出した内容がレオンに聞こえてしまい、俺は「あ~……。」と唸り声をあげながら誤魔化そうと別の話題を出す。
「あ、そうそう、レオン。
とうとう明日、大事な用事があるからさ、準備しようか。
凄く偉い人に会いにいくんだよ。」
「???偉い人?何故ですか……??」
「それは────……。」
『お金(5000万)を貰うためだよ。』と言いかけて、ピタリと止まった。
Q・王様に会いに行く理由は?
A・お金をもらいに行くため。しかも値段交渉もします。
その様子を見たレオンの反応は……?
212
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜
統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。
嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。
本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる