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第五十一章
1566 難しい事は分からない!
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( リーフ )
これはもうどうしようもない……。
一切の動揺も後悔もないスッキリした顔をしているマービン君とダリオスさんの顔と、喜びにワッ!と泣き出す人たちもいる事から察するに、本当に過激な人だったんだと思う。
それにさっきから窓の外を飛び回っている白い飛竜や他の飛竜達も尻尾を振って喜んでいる姿も見えて、その予想は間違いない様だ。
しかもどうやら主犯格の一人だったみたいだしな……。
ハァ……と大きなため息をつき、目を見開いたまま独り言を呟くルィーンさんを見つめた。
本来は即刻死罪、もしくは犯罪奴隷が妥当なんだろうが、多分こういう人にとっては一瞬で死ねない平民落ちが一番辛い罪状なんだと思う。
チラリと見ただけでもプライドの塊の様なこの女性が、これから平民として生きていく事などできないだろう。
” 長く長く苦しみ────そして死ね。”
それがニコラ王から与えられた断罪というわけだ。
そして長年毒親に悩まされてきたであろうマービン君と、家畜の様に扱われてきたダリオンさんの復讐って事。
毒親とDVはいかんよ~!
うんうん!と頷きながら……現在毒主人&DVご主人一直線な俺は戦々恐々で青ざめる。
顔色を悪くしながら、レオンに断罪されてボコボコにされた未来の自分の姿を思い浮かべ震えていると、突然ニコラ王が俺をまっすぐ見つめた。
「 では、呪いという脅威に一番に立ち向かい、皆の希望となってくれた救世主リーフ・フォン・メルンブルク殿。
貴殿は何を願う?是非お聞かせ願おう。 」
そう宣言した瞬間────その場の全員の視線が俺に集中した。
好意的な眼差し。
尊敬の眼差し。
悪意ある眼差し。
憎しみと怒りの眼差し……。
そんな沢山の視線を一身に受け、一度目を閉じた俺の頭の中には一瞬で沢山の思い出達が過ぎ去っていった。
俺を引き取ってくれたカルパスや、優しく育ててくれたリーフ邸の皆、優しい故郷の人たち。
良き友人かつライバルの仲間たちと、死を覚悟してもこの世界を守ろうと戦った沢山の人たちの事。
そして……その後直ぐに来るはずだった本来の未来を思い浮かべると、ゆっくりと目を開く。
「 本当に何でも叶えてくれますか? 」
そう静かに問うと、ニコラ王は力強く頷いた。
「 勿論だ。【 王賞の制約 】とはそういうモノ。
死人を蘇らせるなどの ” 人 ” としての領域を超える事は不可能だが……それ以外の願いは、王である私は勿論の事、この国に生きる者なら必ず叶えなければならぬモノだ。 」
「 そうですか! 」
ニコラ王の答えを聞いた俺はニヤッと笑い、レオンとあげ玉から離れ、首に巻き付いている黒みつをあげ玉の首にペチョリとつけておいた。
そしてゆっくり立ち上がって、ニコラ王を真正面から見つめる。
俺は沢山の事を考えて国のために何かをするなんて事はできないイノシシ男だ。
皆みたいに、政治的な云々を考えて動く事はできない。
だからとりあえず、よく分からない時は好きな事へ一直線。
後悔するのは後。
そんな人生を最後まで貫く、それは今も昔もだ。
「 じゃあ、俺の願い。
今から今日の終わりまで、起こった事を全て夢の出来事にして下さい。 」
「 ??それは構わないが……そんな事で良いのか?
貴殿ならばありとあらゆる名誉も地位も……王族として迎える事もできるぞ。 」
「 ありがとうございます!
でもいいんです。
そういうのって、俺はあっても使えませんので! 」
ニッコニコと笑いながら返事を返す俺を見て、ニコラ王はびっくりした顔をしていたが、直ぐに周りの皆に向かって宣言してくれた。
「 皆のもの、聞こえたか?
これから明日まで、この場は現実ではない夢の世界となる事とする。
確かに、今この瞬間は夢の様な世界だと私も思う。
リーフ殿の素晴らしい望みを叶えよう。 」
「「「 ────はっ!! 」」」
王の言葉に全員が賛同の意を示したのを確認し、「 ありがとうございます~。 」とニコラ王と皆にお礼を告げる。
そしてそのままザッ!ザッ!とある人物へ向かい歩き出した。
それを全員が不思議そうな目で見てくるが、俺は止まらない。
そしてそのまま殺気ビンビンで俺を睨み付けている人物……エドワードの真ん前で止まり、その顔を真正面から見上げた。
「 ……これはこれは、救世主様。
私に何か? 」
エドワードは面白くなさそうにフンッと鼻を鳴らして、俺を冷たい目で睨みつける。
その目には自分以外が映らない瞳があって、排他的で人を侮蔑するそれに、俺の姿は映ってない。
俺はニッコリ笑いながら、その目を正面から見つめ────……。
エドワードの顔に思い切り拳を叩き込んだ。
これはもうどうしようもない……。
一切の動揺も後悔もないスッキリした顔をしているマービン君とダリオスさんの顔と、喜びにワッ!と泣き出す人たちもいる事から察するに、本当に過激な人だったんだと思う。
それにさっきから窓の外を飛び回っている白い飛竜や他の飛竜達も尻尾を振って喜んでいる姿も見えて、その予想は間違いない様だ。
しかもどうやら主犯格の一人だったみたいだしな……。
ハァ……と大きなため息をつき、目を見開いたまま独り言を呟くルィーンさんを見つめた。
本来は即刻死罪、もしくは犯罪奴隷が妥当なんだろうが、多分こういう人にとっては一瞬で死ねない平民落ちが一番辛い罪状なんだと思う。
チラリと見ただけでもプライドの塊の様なこの女性が、これから平民として生きていく事などできないだろう。
” 長く長く苦しみ────そして死ね。”
それがニコラ王から与えられた断罪というわけだ。
そして長年毒親に悩まされてきたであろうマービン君と、家畜の様に扱われてきたダリオンさんの復讐って事。
毒親とDVはいかんよ~!
うんうん!と頷きながら……現在毒主人&DVご主人一直線な俺は戦々恐々で青ざめる。
顔色を悪くしながら、レオンに断罪されてボコボコにされた未来の自分の姿を思い浮かべ震えていると、突然ニコラ王が俺をまっすぐ見つめた。
「 では、呪いという脅威に一番に立ち向かい、皆の希望となってくれた救世主リーフ・フォン・メルンブルク殿。
貴殿は何を願う?是非お聞かせ願おう。 」
そう宣言した瞬間────その場の全員の視線が俺に集中した。
好意的な眼差し。
尊敬の眼差し。
悪意ある眼差し。
憎しみと怒りの眼差し……。
そんな沢山の視線を一身に受け、一度目を閉じた俺の頭の中には一瞬で沢山の思い出達が過ぎ去っていった。
俺を引き取ってくれたカルパスや、優しく育ててくれたリーフ邸の皆、優しい故郷の人たち。
良き友人かつライバルの仲間たちと、死を覚悟してもこの世界を守ろうと戦った沢山の人たちの事。
そして……その後直ぐに来るはずだった本来の未来を思い浮かべると、ゆっくりと目を開く。
「 本当に何でも叶えてくれますか? 」
そう静かに問うと、ニコラ王は力強く頷いた。
「 勿論だ。【 王賞の制約 】とはそういうモノ。
死人を蘇らせるなどの ” 人 ” としての領域を超える事は不可能だが……それ以外の願いは、王である私は勿論の事、この国に生きる者なら必ず叶えなければならぬモノだ。 」
「 そうですか! 」
ニコラ王の答えを聞いた俺はニヤッと笑い、レオンとあげ玉から離れ、首に巻き付いている黒みつをあげ玉の首にペチョリとつけておいた。
そしてゆっくり立ち上がって、ニコラ王を真正面から見つめる。
俺は沢山の事を考えて国のために何かをするなんて事はできないイノシシ男だ。
皆みたいに、政治的な云々を考えて動く事はできない。
だからとりあえず、よく分からない時は好きな事へ一直線。
後悔するのは後。
そんな人生を最後まで貫く、それは今も昔もだ。
「 じゃあ、俺の願い。
今から今日の終わりまで、起こった事を全て夢の出来事にして下さい。 」
「 ??それは構わないが……そんな事で良いのか?
貴殿ならばありとあらゆる名誉も地位も……王族として迎える事もできるぞ。 」
「 ありがとうございます!
でもいいんです。
そういうのって、俺はあっても使えませんので! 」
ニッコニコと笑いながら返事を返す俺を見て、ニコラ王はびっくりした顔をしていたが、直ぐに周りの皆に向かって宣言してくれた。
「 皆のもの、聞こえたか?
これから明日まで、この場は現実ではない夢の世界となる事とする。
確かに、今この瞬間は夢の様な世界だと私も思う。
リーフ殿の素晴らしい望みを叶えよう。 」
「「「 ────はっ!! 」」」
王の言葉に全員が賛同の意を示したのを確認し、「 ありがとうございます~。 」とニコラ王と皆にお礼を告げる。
そしてそのままザッ!ザッ!とある人物へ向かい歩き出した。
それを全員が不思議そうな目で見てくるが、俺は止まらない。
そしてそのまま殺気ビンビンで俺を睨み付けている人物……エドワードの真ん前で止まり、その顔を真正面から見上げた。
「 ……これはこれは、救世主様。
私に何か? 」
エドワードは面白くなさそうにフンッと鼻を鳴らして、俺を冷たい目で睨みつける。
その目には自分以外が映らない瞳があって、排他的で人を侮蔑するそれに、俺の姿は映ってない。
俺はニッコリ笑いながら、その目を正面から見つめ────……。
エドワードの顔に思い切り拳を叩き込んだ。
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