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20 何が?
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◇◇
「……?…………~~う……?うぅ~……。」
なにかに引っ張られる様に意識が浮上し始め、僕はハッ!と目が覚めた。
視線の先にはどこぞやのベッドの天蓋があって、ボンヤリしながらその場で視線を回す。
「こ、ここは……?……あ、あれ……??」
目ボケ眼をゴシゴシと擦りながら起き上がれば、とんでもなく広くて豪華な部屋の中、これまたかなり良いものであると人目で分かる様な黄金のベッドに寝ていた事に気づいた。
「???え、どこだ?ココ……。」
そのままソッとベッドから降り────ようとしたが、ベッドが広すぎて降りるのが大変!
ズリズリとかなり距離があるベッドの端まで移動し、立ち上がってもう一度部屋の中を見回した。
巨大な金でできたベッドにはキラキラ光る宝石がこれでもかと埋め込まれていて、それだけで異様な存在感があるが、それに負けないくらい部屋の内装や置物も凄い。
置かれているテーブルやソファー、壁に掛かっている絵画や鏡など、全てにおいて一級品と分かる凝りに凝ったデザインと部屋の統一感からして、相当身分の高い人の部屋だろうなと思われる。
確かにクレパス家だって伯爵家なのだから、位が高い貴族ではあるが、これはそんなレベルではないのが分かり、一気に青ざめた。
「どうしよう……僕は何でこんな所に?」
慌てて思い出そうとすると、最後の記憶、ルーカスの鑑定を思い出して「あっ!」と声を上げる。
「そ、そうだ!ルーカス!なんかルーカスが凄い才能を持ってて────……?」
弟のとんでもない実力を知り、皆が跪いて、それで────僕、気絶した?
「……あぁぁぁ~。」
どうしてあの場で気絶するのか!
恥ずかしくて恥ずかしくて、穴があったらそこで暮らしたい程だ!
「そりゃ~緊張して前の晩は寝れなかったけど、だからって気絶は……。あ~やっちゃったよ!」
羞恥に涙を流すと、突然外からこの部屋に近づいてくる足音がして、緊張で固まった。
どうしようどうしよう!
い、一体どんな高位貴族様が……?
焦ってもどうする事もできず、とりあえず背筋を伸ばして頭を下げる準備をすると……?
────カチャッ。
ドアを開けて中に入ってきたのは────なんとルーカスだった!
「ル、ルーカス!」
ルーカスは、いつものサイズが合ってない白いシャツとズボンではなく、一目で良いモノだと分かる金の糸で刺繍を施したチュニックを着ていて、まるで別人の様。
目を白黒させている僕を視界に入れたルーカスは、眩しい物を見るかの様に目を細めて笑う。
「兄さん、目が覚めたんだ。おはよう。」
至って普通に挨拶してくるルーカスに、普通ではない違和感を感じたが、それよりもココがどこなのか?それを知るのが先決であるため、ルーカスに話しかけた。
「ルーカスは、ココはどこか知ってる?僕、鑑定の後に気絶しちゃったみたいなんだ。
────あ、そうそう!それよりもルーカスの才能ギフトだよ!
凄い才能だろうなって思っていたけど、まさか神様と同じだったなんて夢にも思わなかった……。じゃなくて、思いませんでした。」
とにかく色々な事に混乱しながら、慌てて頭を下げようとしたのだが……ルーカスに肩を掴まれ止められてしまう。
「今まで通りにしてよ。兄さんは俺の兄さんのままなんだから。」
「…………!そ、そっか。……じゃあ、そうさせてもらうね。ありがとう。」
『兄さんのまま』と言われて嬉しくて、ついつい笑みがこぼれた。
だってあの人の世を創ったとされる神様と同じ才能だ。
きっとこれからルーカスは、誰神様と同じ様に崇められる存在になっていくはず。
つまり、唯一持っていた身分と恵まれた生活を失くした僕には、話しかけることすら許されない存在になってしまった。
なのに────……。
う、嬉しくて顔がニヤける~!
そんなダラシない顔を見られるのが恥ずかしくて、慌てて他の話題を口にする。
「ココ、もしかして僕が倒れちゃったから一時的にお休みさせて貰った場所なのかな?
凄いお屋敷だね。ルーカスが運んでくれたんだよね?
……迷惑かけてごめん。昨日あんまりよく寝れなかったからだと思う。」
「フフッ。確かによく眠れなかったみたいだね。兄さん、もう3日も寝てたんたよ。」
「み、3日?!」
驚きに目を見開くと、ルーカスはニコニコと上機嫌に笑いながら、僕の腰に手を回す。
「ココは俺たちの『家』だよ。もし何か希望があるならどんどん言ってね。全部兄さんの言う通りにするから。」
「……は?」
なんだか全てにおいておかしいというか……どこから質問すればいいか分からず言葉が出ずにいると、ルーカスはペラペラと喋り続けた。
「嬉しいな。これでやっと邪魔がいなくなったね。」
「これからは家族で住める。仕事はしないといけないけど……それは仕方ないか。」
「兄さんはこれから自分のしたい事だけすればいい。
何かしたい事ある?ほしいモノは?────そうだ、街で遊んでみたいって言ってたよね?じゃあ、端から端まで見に行こう。
あぁ、いっそお店ごと全部買ってもいいかな。」
「???あ、あの……僕はこれから平民に──……。」
まるで夢の中にでもいるような言い方に驚き慌てて首を振ると、ルーカスは、覆いかぶさる様に顔を近づけてきて、僕の顔を正面からのぞき込んできた。
「兄さんは平民になんてならないよ。だって俺と家族なんだから。
この3日間で色々なことが決まったんだ。
クレパス家はこれから伯爵家じゃなくて、公爵家になったから。だからこの家をまずは用意させたんだ。
ここで、俺が当主、そして兄さんは当主の兄としてずっと住むんだよ。」
「はぁぁ???」
もう驚きすぎて目が点!
そもそも身分は、何世代も国に貢献しても上に上がれるものではない。
だから伯爵家から更に格上の……それこそ王族に最も近い公爵家など、なれるはずがない。
「公爵家?!そんなバカな!なんで身分が……。」
「あぁ、それは俺をこの国に縛り付けたいからじゃないかな。俺が他国に行ってしまえば終わりだって、分かってるんでしょ。……まぁ、間違ってはないね。」
クスッと笑うルーカス。
そこで思い出したのは、父様と母様の事だ。
「父様と母様は?それに使用人達も……。」
「今まで俺に対し不当な扱いをした罪で、数人の使用人を残して全員平民落ちしたよ。
今頃は────どうしてるかな?
プライドが高いだけの無能達だったから、平民として生きてくこと、できるといいね。」
ルーカスの言葉からは、一切の情は感じられない。
「そ、そっか……。」
少し複雑な想いはあるが、それを仕方ないと思う程、父様と母様はルーカスに対して攻撃的だったので自業自得だとは思う。
今更助けては都合が良すぎるし、命があってこれから平民として生きていくことは、妥当とも言える罰だ。
他のルーカスに嫌がらせをしていた使用人達も同様に……。
だが、どうして僕までここに残ることになっているのかは分からない。
「……?…………~~う……?うぅ~……。」
なにかに引っ張られる様に意識が浮上し始め、僕はハッ!と目が覚めた。
視線の先にはどこぞやのベッドの天蓋があって、ボンヤリしながらその場で視線を回す。
「こ、ここは……?……あ、あれ……??」
目ボケ眼をゴシゴシと擦りながら起き上がれば、とんでもなく広くて豪華な部屋の中、これまたかなり良いものであると人目で分かる様な黄金のベッドに寝ていた事に気づいた。
「???え、どこだ?ココ……。」
そのままソッとベッドから降り────ようとしたが、ベッドが広すぎて降りるのが大変!
ズリズリとかなり距離があるベッドの端まで移動し、立ち上がってもう一度部屋の中を見回した。
巨大な金でできたベッドにはキラキラ光る宝石がこれでもかと埋め込まれていて、それだけで異様な存在感があるが、それに負けないくらい部屋の内装や置物も凄い。
置かれているテーブルやソファー、壁に掛かっている絵画や鏡など、全てにおいて一級品と分かる凝りに凝ったデザインと部屋の統一感からして、相当身分の高い人の部屋だろうなと思われる。
確かにクレパス家だって伯爵家なのだから、位が高い貴族ではあるが、これはそんなレベルではないのが分かり、一気に青ざめた。
「どうしよう……僕は何でこんな所に?」
慌てて思い出そうとすると、最後の記憶、ルーカスの鑑定を思い出して「あっ!」と声を上げる。
「そ、そうだ!ルーカス!なんかルーカスが凄い才能を持ってて────……?」
弟のとんでもない実力を知り、皆が跪いて、それで────僕、気絶した?
「……あぁぁぁ~。」
どうしてあの場で気絶するのか!
恥ずかしくて恥ずかしくて、穴があったらそこで暮らしたい程だ!
「そりゃ~緊張して前の晩は寝れなかったけど、だからって気絶は……。あ~やっちゃったよ!」
羞恥に涙を流すと、突然外からこの部屋に近づいてくる足音がして、緊張で固まった。
どうしようどうしよう!
い、一体どんな高位貴族様が……?
焦ってもどうする事もできず、とりあえず背筋を伸ばして頭を下げる準備をすると……?
────カチャッ。
ドアを開けて中に入ってきたのは────なんとルーカスだった!
「ル、ルーカス!」
ルーカスは、いつものサイズが合ってない白いシャツとズボンではなく、一目で良いモノだと分かる金の糸で刺繍を施したチュニックを着ていて、まるで別人の様。
目を白黒させている僕を視界に入れたルーカスは、眩しい物を見るかの様に目を細めて笑う。
「兄さん、目が覚めたんだ。おはよう。」
至って普通に挨拶してくるルーカスに、普通ではない違和感を感じたが、それよりもココがどこなのか?それを知るのが先決であるため、ルーカスに話しかけた。
「ルーカスは、ココはどこか知ってる?僕、鑑定の後に気絶しちゃったみたいなんだ。
────あ、そうそう!それよりもルーカスの才能ギフトだよ!
凄い才能だろうなって思っていたけど、まさか神様と同じだったなんて夢にも思わなかった……。じゃなくて、思いませんでした。」
とにかく色々な事に混乱しながら、慌てて頭を下げようとしたのだが……ルーカスに肩を掴まれ止められてしまう。
「今まで通りにしてよ。兄さんは俺の兄さんのままなんだから。」
「…………!そ、そっか。……じゃあ、そうさせてもらうね。ありがとう。」
『兄さんのまま』と言われて嬉しくて、ついつい笑みがこぼれた。
だってあの人の世を創ったとされる神様と同じ才能だ。
きっとこれからルーカスは、誰神様と同じ様に崇められる存在になっていくはず。
つまり、唯一持っていた身分と恵まれた生活を失くした僕には、話しかけることすら許されない存在になってしまった。
なのに────……。
う、嬉しくて顔がニヤける~!
そんなダラシない顔を見られるのが恥ずかしくて、慌てて他の話題を口にする。
「ココ、もしかして僕が倒れちゃったから一時的にお休みさせて貰った場所なのかな?
凄いお屋敷だね。ルーカスが運んでくれたんだよね?
……迷惑かけてごめん。昨日あんまりよく寝れなかったからだと思う。」
「フフッ。確かによく眠れなかったみたいだね。兄さん、もう3日も寝てたんたよ。」
「み、3日?!」
驚きに目を見開くと、ルーカスはニコニコと上機嫌に笑いながら、僕の腰に手を回す。
「ココは俺たちの『家』だよ。もし何か希望があるならどんどん言ってね。全部兄さんの言う通りにするから。」
「……は?」
なんだか全てにおいておかしいというか……どこから質問すればいいか分からず言葉が出ずにいると、ルーカスはペラペラと喋り続けた。
「嬉しいな。これでやっと邪魔がいなくなったね。」
「これからは家族で住める。仕事はしないといけないけど……それは仕方ないか。」
「兄さんはこれから自分のしたい事だけすればいい。
何かしたい事ある?ほしいモノは?────そうだ、街で遊んでみたいって言ってたよね?じゃあ、端から端まで見に行こう。
あぁ、いっそお店ごと全部買ってもいいかな。」
「???あ、あの……僕はこれから平民に──……。」
まるで夢の中にでもいるような言い方に驚き慌てて首を振ると、ルーカスは、覆いかぶさる様に顔を近づけてきて、僕の顔を正面からのぞき込んできた。
「兄さんは平民になんてならないよ。だって俺と家族なんだから。
この3日間で色々なことが決まったんだ。
クレパス家はこれから伯爵家じゃなくて、公爵家になったから。だからこの家をまずは用意させたんだ。
ここで、俺が当主、そして兄さんは当主の兄としてずっと住むんだよ。」
「はぁぁ???」
もう驚きすぎて目が点!
そもそも身分は、何世代も国に貢献しても上に上がれるものではない。
だから伯爵家から更に格上の……それこそ王族に最も近い公爵家など、なれるはずがない。
「公爵家?!そんなバカな!なんで身分が……。」
「あぁ、それは俺をこの国に縛り付けたいからじゃないかな。俺が他国に行ってしまえば終わりだって、分かってるんでしょ。……まぁ、間違ってはないね。」
クスッと笑うルーカス。
そこで思い出したのは、父様と母様の事だ。
「父様と母様は?それに使用人達も……。」
「今まで俺に対し不当な扱いをした罪で、数人の使用人を残して全員平民落ちしたよ。
今頃は────どうしてるかな?
プライドが高いだけの無能達だったから、平民として生きてくこと、できるといいね。」
ルーカスの言葉からは、一切の情は感じられない。
「そ、そっか……。」
少し複雑な想いはあるが、それを仕方ないと思う程、父様と母様はルーカスに対して攻撃的だったので自業自得だとは思う。
今更助けては都合が良すぎるし、命があってこれから平民として生きていくことは、妥当とも言える罰だ。
他のルーカスに嫌がらせをしていた使用人達も同様に……。
だが、どうして僕までここに残ることになっているのかは分からない。
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