親同士の決め事でしょう?

泉花ゆき

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「……はは、ごめんねリリアーナ。彼女、本当に昔からお節介でさ。僕の身内だと思って、気にしないでいいよ」

アルフレッド様はそう言って、私に優しく微笑みかけました。その微笑みは、私がいつも学園で見ていたように本当に穏やかだったのだけれど……
この状況を前にして、そのような微笑みを出されても……何を考えているのとしか思いようがありません。

(……身内だと思って……?) 

正面には、私をここへと招いてくれたアルフレッド様。そして、そのご友人だという……言うなれば家族ではない女性が並んで座っています。その光景は私のことを部外者であると言外に告げているかのように見えて、私は膝の上でそっと手を握りしめました。

カレン様は、私が戸惑っていることなど気にも留めない様子で、身を乗り出すようにしてこちらを見つめてきました。その表情はくるくるとよく動いていて、今も好奇心と……それから。
……優越感、のようなものを感じる気がしています。

「さあて、じゃあ最初は何から聞こうかな!あ、まずはこれだ。リリアーナちゃんってぇ……アルのどこが好きになったの?」

「どこが、ですか……?」

穏やかな口調、真摯な態度……浮かぶ事柄はいくつもあります。もちろん、この方に告げることは、どうして?と思わなくもないのですが……
……そして、私が口にするよりも早く、カレン様は畳みかけました。

「やっぱりこの顔?それとも侯爵家の地位かなぁ……正直に言っちゃっていいよ。私、裏表あるのって大ぅ嫌いなんだ」

「おいおい……」

「……」

……無遠慮な質問に思わず絶句する私の前では、カレン様の瞳が嫌な気配でぎらついていました。カレン様は……彼女は、私たちの関係を土足で踏み荒らすだけにこの場を設けたのだとでも言うのでしょうか。

私は一度、隣で苦笑いしているだけのアルフレッド様に視線を送りました。……それは、私としては助けを求めたつもりだったのですが。彼は呑気な顔でこちらを見ています。

(……アルフレッド様には、この状況が微笑ましい光景に見えているとでも言うの……?)
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