【R18】純白の巫女姫は、憎しみの中で優しいぬくもりに囚われる

夕月

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 あっという間に二人とも服を脱ぎ捨てて、寝台の上で抱き合う。ぴったりとくっついたザフィルの肌は熱くて、触れた場所から溶けていきそうな気がする。
 ザフィルの唇が首筋を辿り、胸元へと下りていく。すでに硬く尖った胸の先に触れる前に、彼はそっと指先で精霊に与えられた紋様をなぞった。
「これが、愛し子のしるしだって? 本当にあいつの執着心は気持ちが悪いな」
 眉を顰めて吐き捨てると、ザフィルはそこに顔を近づけた。
「……っん」
 紋様の上から強く肌を吸われて、思わず声が漏れる。ちくりとした痛みと、ほんの少しの快楽にファテナは身体を震わせた。
 何度も何度もザフィルは執拗に同じ場所に唇を落とす。ひんやりとしていたはずの紋様の場所が熱を持ったように感じて、呼吸が自然と速くなる。
「これで、いいか」
 しばらくして、確認するようにつぶやいたザフィルがようやく顔を離す。じんじんと痺れたようになっている胸元に視線を落とせば、紋様が見えなくなるほどに上からいくつもの赤い痕が刻み込まれていた。
「俺にはこれを消すことはできないが、こうやって上書きすればいい。あんたが俺のものだというしるしだ」
「ん……、ありがとう」
 紋様が見えなくなるだけでこんなにも安心するなんてと思いながら、ファテナはザフィルを見上げた。
「これからもずっと、ザフィルがしるしをつけてくれる?」
「……っもちろんだ」
 少し頬を赤くして横を向きつつ、ザフィルがうなずく。口数はあまり多くないし不愛想だけれど、彼は優しい人だ。ファテナが愛し子のしるしを与えられたことを受け入れられずにいるのを、よく分かっているのだろう。
 誰かのものになるのなら、精霊よりもザフィルのものになりたい。
 そう思いながら、ファテナは彼の身体を抱き寄せた。

 
 ザフィルの熱い昂りが身体の中で脈打っているのを感じながら、ファテナは彼に向かって手を伸ばした。何も言わなくても、大きな手が指を絡めるように握りしめてくれる。
「腕輪も、足輪も、身体中に痕を残しても……、それでもまだ足りないな。あんたをどこにもやりたくないんだ」
 握った手を口元に引き寄せて、腕輪に口づけながらザフィルが囁いた。吐息が肌を掠めて、その些細な刺激にもファテナの身体はぴくんと小さく弾む。
「ん……っ、どこにも行かないわ。そばにいるって、約束したもの。私にはもう、あなたしかいない」
「俺が全部奪ったから」
 切なそうに眉を顰めるのを見て、ファテナは笑って首を振った。
「違うの。私がそばにいたいと思うのは、あなただけなのよ、ザフィル」
「ファテナ」
「今まで何かをほしいと思うことなんて、なかったの。許されないことだと思っていたから。だけど、あなたのことはほしくてたまらない。ずっと抱きしめてほしいし、あなたのその目に映るのは私だけでいたいの。こんなに欲張りになってしまうのは、あなたに関することだけ」
「……っ」
 小さく息をのんだザフィルの頬が、赤く染まる。それと同時に身体の中に感じる彼のものがぐんと質量を増したような気がして、ファテナは思わず小さく喘いだ。
「本当に……あんたはいつも、不意打ちでそういうことを……」
「え、何……っあ、ザフィ……んんっ」
 突然ずんっと強く突き上げられて、ファテナは必死でザフィルの手を握りしめた。強すぎる快楽を立て続けに与えられて、頭が白くなっていく。
「俺も一緒だ。あんたを俺だけのものにして、誰にも奪われないように閉じ込めてしまいたい。……好き、なんだ」
「……っあ、私、も……っ」
 まっすぐに想いをぶつけられて、嬉しさで心が震える。昂った感情は涙となってこぼれ落ち、ザフィルがそれを吸い取るように唇で受け止めた。
 自分も同じ気持ちなのだと伝えようとした瞬間、ザフィルが激しく腰を打ちつける。一気に絶頂に向かって高められ、ファテナは言葉にならない喘ぎ声をひたすらあげ続けた。

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