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年に一度、星祭りの前の晩にだけ、ステラはエリオスに抱かれる。
ステラの身体の中には、大量の魔力が存在しているらしい。自分では使うことのできないその魔力は、性行為をした相手にだけ、与えられる。
一般的な魔力量の相手では、ステラの魔力を受け止めきれずに体調を崩してしまう。かといって、溜め込んだ魔力は使わなければステラの身体をも蝕む。そのため、ステラの魔力を受け止めることのできるエリオスが、相手をしてくれている。
忙しい彼は、頻繁にステラと会う時間を持つことが難しく、会えるのは年に一度だけ。星祭りの晩には、国の保護結界を彼が更新することになっている。それには大量の魔力を必要とするらしく、毎年、星祭りの前の晩にエリオスはステラを抱き、ステラの身体の中に眠る魔力を全て持っていくのだ。
そしてステラは、1年かけて魔力を溜めて、この夜にエリオスに全ての魔力を捧げる。毎年、その繰り返し。
彼に抱かれることは嫌ではない。一方的な行為ではなく、まるで愛されているかのように、甘く優しく彼は抱いてくれるから。
だけどそれは、たった一夜の夢。
朝になれば、彼はステラのもとから去ってしまう。
優しく、また来年、とだけ言い残して。
彼に魔力を捧げるステラを皆、腫れ物に触るように扱う。どこに行っても、誰に会っても、あぁあの、と言いたげな顔をされる。
海に浮かぶこの小さな島は、本土との連絡船も1日に数便しかない。だから、不便なこの島に訪ねてくる人も滅多にいなくて、人にあまり会いたくないステラにとっては、心落ち着く環境だ。
星祭りの前後数日だけは、潮の流れの関係か、本土と陸続きになるので、エリオスはそのタイミングでステラのもとを訪れる。
国からステラは、『星の巫女』という称号を与えられて生活を保障してもらっている。だけど、たとえどんなに素敵な称号をもらっても、所詮は年に一度だけエリオスに抱かれるだけの存在。もっと言えば彼の魔力源として見られているのだろう。
この魔力を受け止めることのできる相手なんて、エリオスしかいないのだから仕方ないと思う反面、だけどいつ彼に不要だと言われるのだろうといつも胸が苦しくなる。
彼の活躍を耳にするたび、今年は来てくれるのだろうかと、そればかり考えてしまう。
今までステラの存在があったからか、特定の相手の存在を匂わせることのなかったエリオスだけど、どうやら王女との婚約が決まったらしい。
若く優秀で、美しい容姿をもつエリオスと、可愛らしいと評判の王女。きっと似合いの2人だ。少し年が離れているけれど、そんなもの大した障害にはならない。
彼が結婚したなら、この関係はどうなるのだろう。年に一度とはいえ、夫が他の女を抱くなんて、許す妻はいないだろうから、きっとステラが身を引くことになる。
だから今日が、恐らく彼に抱かれる最後の夜になる。
ステラの身体の中には、大量の魔力が存在しているらしい。自分では使うことのできないその魔力は、性行為をした相手にだけ、与えられる。
一般的な魔力量の相手では、ステラの魔力を受け止めきれずに体調を崩してしまう。かといって、溜め込んだ魔力は使わなければステラの身体をも蝕む。そのため、ステラの魔力を受け止めることのできるエリオスが、相手をしてくれている。
忙しい彼は、頻繁にステラと会う時間を持つことが難しく、会えるのは年に一度だけ。星祭りの晩には、国の保護結界を彼が更新することになっている。それには大量の魔力を必要とするらしく、毎年、星祭りの前の晩にエリオスはステラを抱き、ステラの身体の中に眠る魔力を全て持っていくのだ。
そしてステラは、1年かけて魔力を溜めて、この夜にエリオスに全ての魔力を捧げる。毎年、その繰り返し。
彼に抱かれることは嫌ではない。一方的な行為ではなく、まるで愛されているかのように、甘く優しく彼は抱いてくれるから。
だけどそれは、たった一夜の夢。
朝になれば、彼はステラのもとから去ってしまう。
優しく、また来年、とだけ言い残して。
彼に魔力を捧げるステラを皆、腫れ物に触るように扱う。どこに行っても、誰に会っても、あぁあの、と言いたげな顔をされる。
海に浮かぶこの小さな島は、本土との連絡船も1日に数便しかない。だから、不便なこの島に訪ねてくる人も滅多にいなくて、人にあまり会いたくないステラにとっては、心落ち着く環境だ。
星祭りの前後数日だけは、潮の流れの関係か、本土と陸続きになるので、エリオスはそのタイミングでステラのもとを訪れる。
国からステラは、『星の巫女』という称号を与えられて生活を保障してもらっている。だけど、たとえどんなに素敵な称号をもらっても、所詮は年に一度だけエリオスに抱かれるだけの存在。もっと言えば彼の魔力源として見られているのだろう。
この魔力を受け止めることのできる相手なんて、エリオスしかいないのだから仕方ないと思う反面、だけどいつ彼に不要だと言われるのだろうといつも胸が苦しくなる。
彼の活躍を耳にするたび、今年は来てくれるのだろうかと、そればかり考えてしまう。
今までステラの存在があったからか、特定の相手の存在を匂わせることのなかったエリオスだけど、どうやら王女との婚約が決まったらしい。
若く優秀で、美しい容姿をもつエリオスと、可愛らしいと評判の王女。きっと似合いの2人だ。少し年が離れているけれど、そんなもの大した障害にはならない。
彼が結婚したなら、この関係はどうなるのだろう。年に一度とはいえ、夫が他の女を抱くなんて、許す妻はいないだろうから、きっとステラが身を引くことになる。
だから今日が、恐らく彼に抱かれる最後の夜になる。
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