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愛してる ★
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――可哀想な兄さん。最愛の人を目の前で奪われて、今どんな気持ちなのかな。
アルマンに見えない角度で小さく笑うと、ジスランは一度ブランシュの中から熱棒を引き抜いた。
とろりとシーツの上にこぼれ落ちた蜜に真っ赤な血が混じっているのを見て、ジスランはそっと自らの神力を使って出血を止めた。もともと彼女は破瓜の痛みすら感じないほど快楽に溺れていたが、これでますます快楽以外を得ることはなくなったはずだ。
「……ぁんっ」
痛みどころかもっと欲しいと不満げな声を漏らすブランシュの可愛らしさに目を細めながら、ジスランは彼女の身体を四つん這いにした。ちょうど、アルマンとブランシュが向き合うように。
「……っあ、るまん……さま」
目の前にいるアルマンの顔を見て、ブランシュが戸惑ったようにつぶやく。舌足らずな彼女の声に、アルマンがわずかに顔を歪めるのが見えた。
「ブランシュ、だめだよ。僕に抱かれながら違う男の名前を口にするなんて。きみをこんなにも気持ち良くしているのは、誰か忘れたの?」
少し声に不機嫌さを滲ませて叱りながら背後から貫いてやると、ブランシュは瞳がこぼれおちそうなほどに目を見開いて快楽に耐える。
愛する女性のそんな顔を見て、アルマンが唇を噛みしめるのが見えた。
そのことに気分を良くして、ジスランは何度もブランシュの身体を穿つ。
「は……ぅ、あ、ジスラン、さま……っあぁ」
「そう、僕の名前だけ呼んでいて。ほら、うしろからだと、また違った場所に擦れて気持ちがいいだろう?」
「気持ち、い……ぃあぁっ」
両腕で身体を支えることができなくなったのか、ブランシュはシーツの上に崩れ落ちる。
力なく伸ばされた手は、快楽から逃げるようにさまよい、まるで救いを求めているようだ。
その手をアルマンが握ろうとしたことに気づいて、ジスランはブランシュに覆いかぶさると彼女の手を上から握りしめた。密着が深まったせいか、ブランシュは悲鳴にも似た声をあげて身体を震わせる。
「……だめだよ。彼女は、僕のだ」
低くつぶやくと、アルマンはハッとしたように伸ばしかけた手を下ろすと、ぐっと拳を握りしめた。
初めて兄に勝ったという高揚感からか、ジスランも限界が近づいているのを感じた。意味のない喘ぎ声しか漏らすことのできないブランシュも、そろそろまた絶頂を迎える頃だろう。
「ブランシュ、愛してる」
耳元で囁くと、ブランシュはぴくりと身体を震わせた。
「あい、して……」
「ねぇ、きみが愛してるのは誰? 僕に教えてよ、ブランシュ」
答えを催促するように最奥をぐりぐりと突いてやれば、彼女は白い喉をアルマンに晒すようにしながら高い声をあげた。この快楽を与えているのが誰なのか、彼女はちゃんと分かっているはずだ。
「あ、……っジスラン、さま……っあ、ぁい、して……る」
ブランシュの口からその言葉が飛び出した瞬間、アルマンの表情が泣き出しそうに歪んだ。そのことに満足して、ジスランは彼女の身体をさらに強く突き上げた。
ぽろぽろと涙をこぼし、口元から涎すら垂らしながらブランシュは喘ぐ。
美しく気高い彼女を堕としたことにこれ以上ないほどの喜びを感じながら、ジスランは滾る熱を胎の奥に向けて放った。
アルマンに見えない角度で小さく笑うと、ジスランは一度ブランシュの中から熱棒を引き抜いた。
とろりとシーツの上にこぼれ落ちた蜜に真っ赤な血が混じっているのを見て、ジスランはそっと自らの神力を使って出血を止めた。もともと彼女は破瓜の痛みすら感じないほど快楽に溺れていたが、これでますます快楽以外を得ることはなくなったはずだ。
「……ぁんっ」
痛みどころかもっと欲しいと不満げな声を漏らすブランシュの可愛らしさに目を細めながら、ジスランは彼女の身体を四つん這いにした。ちょうど、アルマンとブランシュが向き合うように。
「……っあ、るまん……さま」
目の前にいるアルマンの顔を見て、ブランシュが戸惑ったようにつぶやく。舌足らずな彼女の声に、アルマンがわずかに顔を歪めるのが見えた。
「ブランシュ、だめだよ。僕に抱かれながら違う男の名前を口にするなんて。きみをこんなにも気持ち良くしているのは、誰か忘れたの?」
少し声に不機嫌さを滲ませて叱りながら背後から貫いてやると、ブランシュは瞳がこぼれおちそうなほどに目を見開いて快楽に耐える。
愛する女性のそんな顔を見て、アルマンが唇を噛みしめるのが見えた。
そのことに気分を良くして、ジスランは何度もブランシュの身体を穿つ。
「は……ぅ、あ、ジスラン、さま……っあぁ」
「そう、僕の名前だけ呼んでいて。ほら、うしろからだと、また違った場所に擦れて気持ちがいいだろう?」
「気持ち、い……ぃあぁっ」
両腕で身体を支えることができなくなったのか、ブランシュはシーツの上に崩れ落ちる。
力なく伸ばされた手は、快楽から逃げるようにさまよい、まるで救いを求めているようだ。
その手をアルマンが握ろうとしたことに気づいて、ジスランはブランシュに覆いかぶさると彼女の手を上から握りしめた。密着が深まったせいか、ブランシュは悲鳴にも似た声をあげて身体を震わせる。
「……だめだよ。彼女は、僕のだ」
低くつぶやくと、アルマンはハッとしたように伸ばしかけた手を下ろすと、ぐっと拳を握りしめた。
初めて兄に勝ったという高揚感からか、ジスランも限界が近づいているのを感じた。意味のない喘ぎ声しか漏らすことのできないブランシュも、そろそろまた絶頂を迎える頃だろう。
「ブランシュ、愛してる」
耳元で囁くと、ブランシュはぴくりと身体を震わせた。
「あい、して……」
「ねぇ、きみが愛してるのは誰? 僕に教えてよ、ブランシュ」
答えを催促するように最奥をぐりぐりと突いてやれば、彼女は白い喉をアルマンに晒すようにしながら高い声をあげた。この快楽を与えているのが誰なのか、彼女はちゃんと分かっているはずだ。
「あ、……っジスラン、さま……っあ、ぁい、して……る」
ブランシュの口からその言葉が飛び出した瞬間、アルマンの表情が泣き出しそうに歪んだ。そのことに満足して、ジスランは彼女の身体をさらに強く突き上げた。
ぽろぽろと涙をこぼし、口元から涎すら垂らしながらブランシュは喘ぐ。
美しく気高い彼女を堕としたことにこれ以上ないほどの喜びを感じながら、ジスランは滾る熱を胎の奥に向けて放った。
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